#image(http://www52.atwiki.jp/petri/?cmd=upload&act=open&page=GAF Anscomatic 436&file=DSC00184.jpg) |レンズ|ANSCOMATIC F2.8 34mm 3群4枚 前玉回転式| |シャッター|EE 1/125単速 1枚羽| |重量・大きさ|| |価格|| |発売|1969年x月| 米国フォトクローム社向けにペトリで生産された変わった形態のカメラ。フォトクローム社はペトリの米国のディストリビューターでもあった。 専用カートリッジのダイレクトポジフィルムを使用する。白黒と同じ値段でカラープリントを提供するのがねらいであった。フィルムをそのままプリントとして使用するため画像を反転する必要があり、カメラ内のミラーで90度反射し底にあるフィルムに投影している。 ボディはプラスチック製の一体成形。セレン素子を使用したサークルアイシステムで絞りを制御する自動露出。 露出不足時はファインダー内に赤の警告表示がでてフラッシュの使用を促すようになっているなど、簡単に使用できるよう工夫 されている。 500~600台もしくはそれ以上生産されたとされるが、ほとんど市場で見られないまま終わった。 簡易現像キットがあり、暗室でなくとも現像が可能であった。 [[元ペトリカメラ技術者の証言]]によると、設計は柳澤明氏が基本設計、半田善朗氏がシャッターを担当された。同年に「ポラロイド・スゥインガー・カメラ」というポラロイドの廉価機が発売されたため、市場での競争力は無く計画は失敗した。 1978年頃、米国の倉庫に眠っていたものが日本に戻り、125台がブローニーフィルムを使用できるよう改造されたとされる。 特許や意匠が柳澤明氏の名前で出願されている。 [[ペトリカメラ関連特許>http://www52.atwiki.jp/petri/pages/13.html]] [[フォトクローム米国意匠>http://www.google.com/patents/USD203899]] 使用フィルム(フォトクローム・ピクチャーロール)について 米国アンスコ社が開発したアンスコ・プリントン(Ansco Printon)が基になっている。 白色トリアセテートフィルムを支持体としたアグファ方式のカラープリント材料で、感度はタングステン光でDIN 6(ISO 3)。現像後にそれ自身がプリントとなる。 巻き上げ側、供給側共にカートリッジに収められた10枚撮り。1コマごとに巻き上げ停止位置検出用の孔が開いていた。これらの仕様は本機専用と思われる。 #image(http://www52.atwiki.jp/petri/?cmd=upload&act=open&page=Fotochrome&file=DSC02210.jpg) #image(http://www52.atwiki.jp/petri/?cmd=upload&act=open&page=Fotochrome&file=DSC02214.jpg) #image(http://www52.atwiki.jp/petri/?cmd=upload&act=open&page=Fotochrome&file=DSC02216.jpg) #image(http://www52.atwiki.jp/petri/?cmd=upload&act=open&page=Fotochrome&file=DSC02218.jpg) #image(http://www52.atwiki.jp/petri/?cmd=upload&act=open&page=Fotochrome&file=DSC02221.jpg) #image(http://www52.atwiki.jp/petri/?cmd=upload&act=open&page=Fotochrome&file=DSC02222.jpg) ペトリと同じ意匠のレンズキャップ #image(http://www52.atwiki.jp/petri/?cmd=upload&act=open&page=Fotochrome&file=DSC02230.jpg)