PETRI FT II

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PETRI FT II - (2021/10/25 (月) 00:31:49) のソース

#image(http://www52.atwiki.jp/petri?cmd=upload&act=open&pageid=27&file=DSCN2521.JPG)
|レンズマウント|ブリーチロック 自動絞り|
|シャッター|一軸不回転フォーカルプレーンB・1~1/1000|
|露出方法|絞り込み測光TTL|
|重量・大きさ|149x94x104mm(F1.4付) 1040g|
|価格|¥41,600(F1.4付)|
|発売|1971年3月|

FTに、ホットシューを装備した機種。その他、V6Ⅱと同様に、巻上げレバーの指当てやセルフタイマーや
絞り込み測光レバーへのプラの採用がされている。また、デザインも改められ、FTとは異なった趣がある。

発売当初より、カムシャフトを廃したレバー式の機構を採用していたと考えられていたが、ペトリスレへの報告により、発売後の変更であることが確認された。
カムシャフト式とレバー式とでは、巻き上げ感覚には大きな違いがある。[[ペトリカメラ一眼レフの機構>http://www52.atwiki.jp/petri/pages/61.html]]
#image(FT2shaft.jpg,width=640)
#image(FT2shaft2.jpg,width=640)

カムシャフト式のものと、レバー式のものを、外観から区別するのは容易ではない(ただし、電池蓋
の形状が改められた後期のものはまず間違いなくレバー式である。)が、カムシャフト式のものは、
カムシャフトの回転によりミラーアップする仕組みのため、カムシャフトからミラーに動きを伝える
リンクがミラーボックス内を通っている。これに対し、レバー式では、カムシャフトがないため、この
リンクも存在しない。このため、ミラーアップ状態にすると、ミラーボックスの正面向かって右側に
リンクがあるかどうかでカムシャフト式かレバー式かを識別することができる。レバー式のものは、
リンクを通した穴がミラーボックス内に残っている。

カムシャフト式のFTⅡのミラーボックス内(75万台)。リンクがミラーボックス内にあるのがわかる。
#ref(FT2カムシャフト式.jpg)


レバー式のFTⅡのミラーボックス内(77万台)。リンクがなく、リンクが通るための穴が残されている。
#ref(FT2レバー式.jpg)


この他、生産途中で、EE用レンズのうちF値の大きなレンズの開放F値情報伝達板が衝突するのを避ける為の凹みを設けるといった改良がなされたほか、フィルム感度セットダイヤル、シャッターダイヤル及び電池蓋のデザイン、巻上げレバーの指当て等が変更されている。

77万台のFTⅡ。シャッターダイヤル及び電池蓋のデザイン、巻上げレバーの指当てがトップ画像のモデルと異なることがわかる。
#ref(FTⅡ後期型.jpg)

[[PETRI FTⅡ形態分類表]]

|シリアル№|機構|備考|
|719135|カムシャフト式|桜木町の青い雷所有機|
|721917|カムシャフト式| |
|727428|カムシャフト式| |
|752726|カムシャフト式|いつかはペトリ所有機|
|761853|レバー式|リバースアダプタ所有機|
|776830|レバー式|桜木町の青い雷所有機|