業者発注（こだわり）にて名刺作成する際のこだわって欲しい点を説明しします。
とはいっても何も特別なことをするわけではありません。
ベースは他のものと変わりませんが、名刺を構成するそれぞれの要素についてこだわっていく、という感覚です。
用語等が難しくなっていますので何でしたら読み飛ばして貰っても構いません。
しかし、読んで参考になる点も多々ありますのでお暇な方、現状のP名刺から更にステップアップしたい！という方は読んでいただけると満足出来るかと思います。
※ そうは書いていますが私もそんなに言うほど知識がある訳でもありませんので実は頑張れば誰でも
何とかなります。いい機会ですので例えばP名刺作成を期にIllustrator等のソフトの使用方法等を
学ぶ、というのも良いかもしれません。
前提として発注は印刷業者に依頼し、入稿方法は完全データでの入稿になります。
印刷品質の高さと大量に作成しても品質のブレが少ない、自分だけのこだわりのP名刺デザインを作成しようとすることを考慮した結果です。
業者とのやりとり自体はあまり変わりませんが、完全データ入稿となりますのでイラストレータ等の印刷業者が普段扱っているデータを作成できるソフトの導入とそれなりの知識が必要になります。
なお、こだわりのものを作成する以上、1枚あたりの金額もそれなりの金額になりますので注意が必要です。
業者発注（こだわり）でのポイントは以下の通りです。
・完全データ入稿をしてみよう
テンプレートデータはいわば途中まで出来上がっているものを加工するだけでよかったのですが、完全データ入稿だと1からデータを作成します。
1からP名刺デザインを考えなければいけない反面、その分テンプレートに縛られない自由なP名刺デザインが可能になります。
なお、1からデータを作成している都合上、印刷業者が扱えるデータになっていないと印刷業者が扱えなくなってしまいますので注意が必要です。
その為、中級編でも触れましたが印刷業者の完全データ入稿時の注意事項は必ず確認するようにして下さい。
注意事項で主なものは以下の通りです。
a.ファイルの形式
当たり前ですがファイル形式が違えばデータが開けません。
こちらで開けても先方で開けなければ意味がありませんのでファイルの形式と出来れば作成した
ソフトのバージョンも確認しておいた方が良いと思います。
b.文字のアウトライン化
文字データのままだと先方の環境に同じフォントデータがない場合、文字が欠落または置き換え
られてしまい、P名刺デザインの再現が出来なくなります。
この為、アウトライン化を行い文字データではなく図形データとして保存しておき、先方に同じ
フォントデータがなくてもデザインが再現出来るようにします。
他にもリンクデータの添付等がありますが余程精通した人でない限り影響はないと思います。
上記2点以外にも印刷業者によっては指定がある場合がありますのでくれぐれも入稿時の注意事項の確認は忘れないように注意してください。
大丈夫かどうか不安、またはよくわからなければ印刷業者に聞いてしまいましょう。
・紙質にこだわってみよう
印刷業者によっては幅広い紙質や高級な紙・特殊な紙を扱っているところがあり、一口に紙といってもとてつもなく多くの種類の紙があります。
名刺は手と手でやりとりするものですので紙質が違うと普通の紙では刺激されない触覚に直接訴えかける為、相手に与えるインパクトが大きいです。
（私の名刺は紙にこだわりましたが、交換した方はかなり高い確率でなんだこの紙は！と驚いてもらえます。全員ではありませんが…）
中には半透明や透明な用紙というものもありますのでそちらでさらに視覚に訴えかけてみる手もありだと思います。
紙にこだわると一枚あたりの値段も跳ね上がりますのでなかなか難しいところですが、費用対効果はかなり大きいので紙質にこだわるのは特にオススメです。
・フォント（書体）にこだわってみよう
はっきり言って自己満足に近いです。
でもデザインのアクセントにちょうど良いものでもあります。
ちょっと探してみるとフリーフォントでも変わった面白いフォントも多いですのでP名刺デザインの一環として取り入れるのもいいと思います。
フォントの違いをわかる方は少ないと思いますので、これは！というモノがない場合はゴシック体系統のものが間違いがなく無難です。
しかし、違いのわかる方には強烈なアピールが出来ますのでそれでも良い方はこだわってみるのも良いかと思います。
間違っても高額な商用フォント（ひらがな1セットでン十万します）に手を出さないように気をつけて下さい。
・特殊印刷で注文してみよう
印刷の仕方にも色々な種類があります。
インクにしても通常のインクではなくホワイトインクや透明なインクを使ったり、インクを何回か重ねて印刷する盛り上げ印刷が出来ます。
賞状の金箔・銀箔のように箔押し印刷で金・銀色で印刷してみたりも出来ます。
文字の形に紙を打ち抜いてみたりも出来ます。
他にも色々と出来ますので、実際どういうものが出来るのか一回イメージ検索で「名刺
変わったデザイン」で検索して見てみると実例が見られて色々とイマジネーションが広がると思います。
意外と何でも出来ますのでこれは出来るんだろうか？ということを思い付いたら自分だけで判断せずに印刷業者に相談してみるのも手です。
そのアイディアでもしかしたら素晴らしいP名刺が出来るかもしれません。
