おまけに閉まったと 思ったはずのエレベーターの扉は、完全に閉まりきっていなかった。 多分、エレベーターの点検なんてもう何年としていないだろう。
上にようやく上がりはじめたエレベーターはとても遅く、これな ら階段でいった方が早いのではないかと思えるほどだ。あくびが出
るほどの遅さで五階につくと、扉が開くのになぜか数秒待たされた。 エレベーターに乗るのに、こんなに苛々とさせられたのは初めてだ。
エレベーターを降り、そこから脇にある階段を上った。どうも、 一階から五階までにある階段とは全く別の階段で、ここだけが独立 しているようだった。 この中だ
美肌の案内でビルの六階らしいフロアにくると、そこは小さな部屋 になっていた。とはいえ、一人で居座るには十分すぎるほどの広さ
があった。広さにすれば、六坪か七坪かそこらといったところだろ う。 使い心地はここまでだ。後は好きにしな
美肌はそれだけで、さっさと階段を下りていった。なんとも事務的 だが、別にサービスを求めているわけでもないので、気にすること なく中へと進んでいった。
使い心地は中を目を凝らしながら進んでいく。部屋の中は、なんとも毒 々しい空間だった。壁には暗幕がかけられ、照明は紫にペイ
ントされたものが被せられている。そのため、異世界にでも迷いこ んだかのような錯覚をおこしかねないほどだ。
さらに、部屋の中は何かひどく甘く、それでいて何か腐ったもの も混じっているような、爛れた匂いが充満していたのだ。 あんたか? あたしに用があるってのは
数歩すすんだ時、突然声がした。 思わず声のした方を見ると、そこにはなんとも扇情的な姿をした 女が一人、怪しい光りに満ちた眼差しで使い心地を見つめていた。
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最終更新:2012年01月18日 12:39