ヴァンパイア

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* &spanid(vampire){ヴァンパイア} &small(){&link(Vampire){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/monsters/vampire.html#vampire}} > この魅惑的で碧の黒髪を持つ美人は青褪めた頬に付いたしたたる血を無造作にぬぐい、しかる後に笑うや、針のように鋭い牙があらわになる。 *** ヴァンパイア CR9 &small(){Vampire} &b(){XP 6,400} 人間(女性)のヴァンパイア、8レベル・ソーサラー 混沌にして悪/中型サイズの[[アンデッド>クリーチャー種別/種別#type-undead]]([[人型生物>クリーチャー種別/種別#type-humanoid]]の[[変性種>クリーチャー種別/副種別#Augmented]]) &b(){イニシアチブ} +8;&b(){感覚} 暗視60フィート;[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]+21 //[[更新>エラッタ/Bestiary#270P]] **** 防御 &b(){AC} 23、接触17、立ちすくみ18(+1回避、+6外皮、+2反発、+4【敏】) &b(){hp} 102(8d6+72);[[高速治癒>モンスターの共通ルール/1#Fast-Healing]]5 &b(){頑健} +13、&b(){反応} +11、&b(){意志} +12 &b(){防御能力} [[エネルギー放出に対する抵抗>モンスターの共通ルール/1#Channel-Resistance]]+4;&b(){[[DR>モンスターの共通ルール/2#Damage-Reduction]]} 10/魔法および銀;&b(){[[完全耐性>モンスターの共通ルール/1#Immunity]]} [[アンデッドの種別特性>モンスターの共通ルール/1#Undead-Traits]];&b(){[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]]} [雷撃] 10、[氷雪] 10 &b(){弱点} ヴァンパイアの弱点 **** 攻撃 &b(){移動速度} 30フィート &b(){近接} [[叩きつけ>モンスターの共通ルール/2#Natural-Attacks]]=+8(1d4+4、加えて“[[生命力吸収>モンスターの共通ルール/1#Energy-Drain]]”) &b(){特殊攻撃} 吸血、支配(DC22)、生命力吸収(2レベル、DC22)、同族作り、夜の子供たち &b(){血脈の擬似呪文能力} (術者レベル8、+7接触) #divclass(pl-l-level-1){ 11回/日:墓場よりの接触 } &b(){修得ソーサラー呪文}(術者レベル8、+8遠隔接触) #divclass(pl-l-level-1){ 4レベル(5回/日)―&i(){[[グレーター・インヴィジビリティ>呪文/あ行/いり~いん#Invisibility-Greater]]} 3レベル(5回/日)―&i(){[[ヴァンピリック・タッチ>呪文/あ行/うあ~うえ#Vampiric-Touch]]}、&i(){[[ディスペル・マジック>呪文/た行/ていす~ていせ#Dispel-Magic]]}、&i(){[[ファイアーボール>呪文/は行/ひいる~ふい#Fireball]]}(DC21) 2レベル(8回/日)―&i(){[[インヴィジビリティ>呪文/あ行/いり~いん#Invisibility]]}、&i(){[[ウェブ>呪文/あ行/うあ~うえ#Wec]]}(DC20)、&i(){[[スコーチング・レイ>呪文/さ行/すか~すね#Scorching-Ray]]}、&i(){[[フォールス・ライフ>呪文/は行/ふえ~ふら#False-Life]]} 1レベル(8回/日)―&i(){[[エクスペディシャス・リトリート>呪文/あ行/うお~えな#Expeditious-Retreat]]}、&i(){[[チル・タッチ>呪文/た行/た~ていさ#Chill-Touch]]}(DC19)、&i(){[[ディスガイズ・セルフ>呪文/た行/ていす~ていせ#Disguise-Self]]}、&i(){[[バーニング・ハンズ>呪文/は行/は~ひいと#Burning-Hands]]}(DC19)、&i(){[[マジック・ミサイル>呪文/ま行/ま~みす#Magic-Missile]]}、&i(){[[メイジ・アーマー>呪文/ま行/みら~#Mage-Armor]]} 0レベル―&i(){[[アシッド・スプラッシュ>呪文/あ行/ああ~あな#Acid-Splash]]}、&i(){[[オープン/クローズ>呪文/あ行/えれ~#Open-Close]]}、&i(){[[ディテクト・マジック>呪文/た行/ていて~ていま#Detect-Magic]]}、&i(){[[メイジ・ハンド>呪文/ま行/みら~#Mage-Hand]]}、&i(){[[メッセージ>呪文/ま行/みら~#Message]]}、&i(){[[メンディング>呪文/ま行/みら~#Mending]]}、&i(){[[ライト>呪文/ら行/ら~り#Light]]}、&i(){[[リード・マジック>呪文/ら行/ら~り#Read-Magic]]} &b(){血脈} [[不死の者>ソーサラー/2#id_22087068]] } **** 一般データ &b(){【筋】}16、&b(){【敏】}18、&b(){【耐】}―、&b(){【知】}14、&b(){【判】}16、&b(){【魅】}26 &b(){基本攻撃} +4;&b(){CMB} +7;&b(){CMD} 24 &b(){特技} [[《イニシアチブ強化》>特技の詳細/あ~さ#Improved Initiative]]&sup(){(B)}、[[《鋭敏感覚》>特技の詳細/あ~さ#Alertness]]&sup(){(B)}、[[《回避》>特技の詳細/あ~さ#Dodge]]&sup(){(B)}、[[《呪文音声省略》>特技の詳細/し~そ#Silent Spell]]、[[《呪文持続時間延長》>特技の詳細/し~そ#Extend Spell]]、[[《呪文動作省略》>特技の詳細/し~そ#Still Spell]]、[[《神速の反応》>特技の詳細/し~そ#Lightning Reflexes]]&sup(){(B)}、[[《戦闘発動》>特技の詳細/し~そ#Combat Casting]]、[[《追加HP》>特技の詳細/た~と#Toughness]]&sup(){(B)}、[[《武器の妙技》>特技の詳細/な~わ#Weapon Finesse]]、[[《物質要素省略》>特技の詳細/な~わ#Eschew Materials]]、[[《迎え討ち》>特技の詳細/な~わ#Combat Reflexes]]&sup(){(B)}、[[《無視界戦闘》>特技の詳細/な~わ#Blind-Fight]] &b(){技能} [[〈隠密〉>技能の詳細/1#Stealth]]+12、[[〈呪文学〉>技能の詳細/1#Spellcraft]]+13、[[〈真意看破〉>技能の詳細/2#Sense Motive]]+13、[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]+21、[[〈知識:宗教〉>技能の詳細/2#Knowledge]]+10、[[〈知識:神秘学〉>技能の詳細/2#Knowledge]]+13、[[〈はったり〉>技能の詳細/3#Bluff]]+27、[[〈魔法装置使用〉>技能の詳細/3#Use Magic Device]]+19;&b(){種族修正} +8[[〈隠密〉>技能の詳細/1#Stealth]]、+8[[〈真意看破〉>技能の詳細/2#Sense Motive]]、+8[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]、+8[[〈はったり〉>技能の詳細/3#Bluff]] &b(){言語} 共通語、奈落語、竜語 &b(){その他の特殊能力} 影がない、ガス化形態、スパイダー・クライム、[[変身>モンスターの共通ルール/2#Change-Shape]]([[ダイア・バット>バット#bat-dire]]または[[ウルフ>ウルフ#wolf]]、&i(){[[ビースト・シェイプII>呪文/は行/は~ひいと#Beast-Shape-II]]}) **** 生態 &b(){出現環境} 気候問わず/地形問わず &b(){編成} 単体、一家(ヴァンパイア、加えてスポーン2~8) &b(){宝物} NPCの装備品(&i(){[[クローク・オヴ・レジスタンス>魔法のアイテム/その他の魔法のアイテム/か~#cloak-of-resistance]]}+3、&i(){[[ヘッドバンド・オヴ・アリュアリング・カリズマ>魔法のアイテム/その他の魔法のアイテム/へ~#headband-of-alluring-charisma]]}+4、&i(){[[リング・オヴ・プロテクション>魔法のアイテム/魔法の指輪/1#ring-of-protection]]}+2)  ヴァンパイアは生者の血をすする人型のアンデッド・クリーチャーである。ヴァンパイアの姿は生前とほとんど変わらず、大抵はより蟲惑的になっているのだが、中には代わりに冷酷かつ野性的な見かけを持つ者もいる。 ** &spanid(creating-a-vampire)ヴァンパイアの作成  “ヴァンパイア”は5以上のヒット・ダイスを有する生きているどんなクリーチャー(以下これを“基本クリーチャー”と呼ぶ)にも付加できる後天性テンプレートである。  ヴァンパイアの多くはかつて人型生物かフェイか人型怪物であった。ヴァンパイアは以下に示したものの他は、基本クリーチャーのデータを用いる。  &b(){CR}:基本クリーチャー+2。  &b(){属性}:いずれかの悪。  &b(){種別}:そのクリーチャーの種別は[[アンデッド>クリーチャー種別/種別#type-undead]][[(変性種)>クリーチャー種別/副種別#Augmented]]へと変化する。ヒット・ダイス、基本攻撃ボーナス、セーヴは再計算しないこと。  &b(){感覚}:ヴァンパイアは暗視60フィートを得る。  &b(){アーマー・クラス}:外皮ボーナスは+6上昇する。  &b(){ヒット・ダイス}:すべての種族ヒット・ダイスをd8に変更すること。クラス・レベルによるヒット・ダイスは変化しない。アンデッドであるヴァンパイアは(【耐久力】修正値の代わりに)【魅力】修正値を使用してボーナス・ヒット・ポイントを決定する。  &b(){防御的能力}:ヴァンパイアは、アンデッドの種別特性によって与えられるすべての防御能力に加えて、“[[エネルギー放出に対する抵抗>モンスターの共通ルール/1#Channel-Resistance]]+4”、“[[DR>モンスターの共通ルール/2#Damage-Reduction]]10/銀および魔法”、“[雷撃]に対する[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]] 10”、“[氷雪]に対する[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]] 10”を得る。ヴァンパイアは“[[高速治癒>モンスターの共通ルール/1#Fast-Healing]] 5”も得る。もしも戦闘でヒット・ポイントが0以下になった場合、ヴァンパイアはガス化形態(下記参照)をとり、逃走を試みる。ヴァンパイアは自分の棺に2時間以内にたどり着かねばならず、たどり着けない場合は完全に破壊される(ヴァンパイアは通常、2時間で9マイル(約14km)まで移動できる)。ガス化形態を強制されているヴァンパイアに追加で与えられたダメージは何の効果もない。棺にたどり着いて休息に入ったら、ヴァンパイアは[[無防備状態>用語集/状態#Helpless]]となる。まず1時間後にヒット・ポイントが1まで回復する。そして[[無防備状態>用語集/状態#Helpless]]でなくなり、それからは毎ラウンド5ポイントの割合でのヒット・ポイントの回復が再開される。  &b(){弱点}:ヴァンパイアはニンニクの強いにおいに耐えられず、数珠つなぎにしたニンニクで周囲を守られた範囲には入ろうとしない。同様に、鏡や、力強くはっきりと見せつけられた聖印にはひるんで後ずさる。これらのものはヴァンパイアを傷つけはしない――単に寄せ付けないだけである。ひるんだヴァンパイアは鏡や聖印を持ったクリーチャーから少なくとも5フィート離れなければならず、それらのアイテムを持ったクリーチャーに対しては接触することも近接戦闘を行なうこともできない。ヴァンパイアを寄せ付けないようにする行為は1標準アクションを必要とする。1ラウンド後、ヴァンパイアはその物体に対する嫌悪感を克服し、毎ラウンドDC25の意志セーヴを行なって、成功すると通常通りに行動することができる。  ヴァンパイアは家屋などの建物には、誰かその権利を持つ者に招かれない限りはまったく入ることができない。  ヴァンパイアのヒット・ポイントを0以下に減少させることは、ヴァンパイアを無力にするものの、破壊したことにはならない([[“高速治癒”の項>モンスターの共通ルール/1#Fast-Healing]]を参照)。しかし、いくつかの攻撃はヴァンパイアを滅ぼすことができる。ヴァンパイアを直射日光にさらすと、最初のラウンドでヴァンパイアは[[よろめき状態>用語集/状態#Staggered]]になり、逃走できなければ連続してさらされた第2ラウンド目には完全に破壊される。流れる水に完全に沈められてしまったら、ヴァンパイアは毎ラウンド、最大ヒット・ポイントの1/3に等しいダメージを受ける。この方法でヒット・ポイントが0になったヴァンパイアは破壊される。[[無防備状態>用語集/状態#Helpless]]のヴァンパイアの心臓に木の杭を打ち込む(これは1回の全ラウンド・アクションである)と、ヴァンパイアは即座に滅ぼされる。しかし、首が切り落とされ聖水で聖別されない限り、杭が取り除かれるとヴァンパイアはよみがえる。  &b(){移動速度}:基本クリーチャーと同じ。もしも基本クリーチャーが水泳の移動速度を持っているのなら、そのヴァンパイアが流れる水によって不必要に傷つくことはない。  &b(){近接}:ヴァンパイアは、基本クリーチャーが持っていないなら1回の叩きつけ攻撃を得る。この叩きつけのダメージはヴァンパイアのサイズによる([[『モンスターの共通ルール』>モンスターの共通ルール/2#Natural-Attacks]]を参照)。ヴァンパイアの叩きつけは[[生命力吸収>モンスターの共通ルール/1#Energy-Drain]]も引き起こす(下記参照)。ヴァンパイアの肉体武器は、ダメージ減少を克服するにあたっては魔法の武器として扱われる。  &b(){特殊攻撃}:ヴァンパイアはいくつかの特殊攻撃を得る。特に断りのない限り、セーヴDCは(10+ヴァンパイアのHDの1/2+ヴァンパイアの【魅】修正値)である。  &i(){吸血(超常)/Blood Drain}:ヴァンパイアは[[組みつき状態>用語集/状態#Grappled]]の相手から血を吸うことができる。ヴァンパイアが“押さえ込む”ことに成功したか“押さえ込み”を維持した場合、ヴァンパイアは血を吸い、1d4ポイントの【耐久力】[[ダメージ>モンスターの共通ルール/2#Ability-Damage-and-Drain]]を与える。血を吸うことのできたラウンドごとに、ヴァンパイアは5ポイントのヒット・ポイントを回復するか、あるいは1時間持続する5ポイントの一時的ヒット・ポイントを得る(一時的ヒット・ポイントは最大で通常の合計ヒット・ポイントに等しい値まで)。  &i(){夜の子供たち(超常)/Children of the Night}:1日1回、1標準アクションとして、ヴァンパイアは1d6+1群れの[[ラット・スウォーム>ラット#rat-swarm]]、1d4+1群れの[[バット・スウォーム>バット#bat-swarm]]、3d6体の[[ウルフ>ウルフ#wolf]]のいずれかを呼び寄せることができる(基本クリーチャーが陸地に住むものでない場合、この能力は同様の能力を持つ別種のクリーチャーを招来することにしてもよい)。これらのクリーチャーは2d6ラウンドで到着し、ヴァンパイアに最大1時間まで奉仕する。  &i(){同族作り(超常)/Create Spawn}:ヴァンパイアは、殺されたクリーチャーがヴァンパイアの基本クリーチャーと同じクリーチャー種別を持つならば、吸血もしくは生命力吸収で殺した者から同族を作り出すことができる。犠牲者は1d4日後にヴァンパイアとしてよみがえる。このヴァンパイアは自分を作成したヴァンパイアの支配下にあり、主人が破壊されるまで隷属する。ヴァンパイアは自分のヒット・ダイスの2倍のヒット・ダイスまでの同族を隷属させることができる。この制限を越えて作られた同族は自由意志を持つヴァンパイアとなる。ヴァンパイアは新たな同族を作るために、隷属させている同族を自由に解放することができる。しかし、いったん解放したなら、そのヴァンパイアもしくはヴァンパイア・スポーンを再び隷属させることはできない。  &i(){支配(超常)/Dominate}:ヴァンパイアは1標準アクションとして1体の人型生物の相手の意志を圧倒することができる。ヴァンパイアの目標となった者は意志セーヴを行なければならず、失敗するとあたかも&i(){[[ドミネイト・パースン>呪文/た行/と#Dominate-Person]]}(術者レベル12)をかけられたかのように、直ちにヴァンパイアの影響下に置かれる。この能力は30フィートの有効距離を持つ。GM判断で、ヴァンパイアの中にはこの能力を用いて異なる種別のクリーチャーに影響を及ぼすことのできる者がいるとしてもよい。  &i(){生命力吸収(超常)/Energy Drain}:ヴァンパイアの叩きつけ攻撃(もしくは、そのヴァンパイアが持っている何らかの肉体武器)を受けたクリーチャーは、負のレベルを2レベル得る。ヴァンパイアが何回攻撃したかに拘わらず、この能力は1ラウンドに1回しか効果を表さない。  &b(){その他の特殊能力}:ヴァンパイアは以下の“その他の特殊能力”を得る。  &i(){変身(超常)/Change Shape}:ヴァンパイアは変身を使用して&i(){[[ビースト・シェイプII>呪文/は行/は~ひいと#Beast-Shape-II]]}と同様に[[ダイア・バット>バット#bat-dire]]もしくは[[ウルフ>ウルフ#wolf]]の姿をとることができる。  &i(){ガス化形態(超常)/Gaseous Form}:1標準アクションとして、ヴァンパイアは回数無制限で&i(){[[ガシアス・フォーム>呪文/か行/か~くら#Gaseous-Form]]}をとることができる(術者レベル5)。ただし、この能力によるガス化形態は効果時間が限られておらず、飛行の移動速度は20フィートで、機動性は完璧である。  &aname(shadowless)&i(){影がない(変則)/Shadowless}:ヴァンパイアは影を落とさず、鏡に映ることもない。  &i(){スパイダー・クライム(変則)/Spider Climb}:ヴァンパイアは切り立った面を、&i(){[[スパイダー・クライム>呪文/さ行/すは~#Spider-Climb]]}の呪文を使っているかのように登ることができる。  &b(){能力値} 【筋】+6、【敏】+4、【知】+2、【判】+2、【魅】+4。アンデッド・クリーチャーであるため、ヴァンパイアは【耐久力】の数値を持たない。  &b(){技能} ヴァンパイアは[[〈隠密〉>技能の詳細/1#Stealth]]、[[〈真意看破〉>技能の詳細/2#Sense Motive]]、[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]、[[〈はったり〉>技能の詳細/3#Bluff]]の判定に+8種族ボーナスを得る。  &b(){特技} ヴァンパイアはボーナス特技として[[《イニシアチブ強化》>特技の詳細/あ~さ#Improved Initiative]]、[[《鋭敏感覚》>特技の詳細/あ~さ#Alertness]]、[[《回避》>特技の詳細/あ~さ#Dodge]]、[[《神速の反応》>特技の詳細/し~そ#Lightning Reflexes]]、[[《追加HP》>特技の詳細/た~と#Toughness]]、[[《迎え討ち》>特技の詳細/な~わ#Combat Reflexes]]を得る。 ** &spanid(vampire-spawn)ヴァンパイア・スポーン &small(){Vampire Spawn}  ヴァンパイアは同族作り能力を使用する際に、人型生物に対してのみ、完全なヴァンパイアの代わりにヴァンパイア・スポーン(吸血鬼の落とし子)を作り出すことにすることもできる。ヴァンパイアが吸血もしくは生命力吸収を用いて適当なクリーチャーを殺した場合はいつでも、フリー・アクションとしてこの決定を行なわなければならない。以下の相違点を除いて、ヴァンパイア・スポーンのデータは[[ワイト]]のデータとまったく同じである。 - ヴァンパイア・スポーンは、ヴァンパイアの吸血および支配の特殊攻撃を得る。 - ヴァンパイア・スポーンは、“[[エネルギー放出に対する抵抗>モンスターの共通ルール/1#Channel-Resistance]]+2”、“[[DR>モンスターの共通ルール/2#Damage-Reduction]] 5/銀”、“[雷撃]に対する[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]] 10”、“[氷雪]に対する[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]] 10”、“[[高速治癒>モンスターの共通ルール/1#Fast-Healing]] 2”、および上述のヴァンパイアのその他の特殊能力(影がない、ガス化形態、およびスパイダー・クライム)を得る。 - ヴァンパイア・スポーンは、同族作りの能力を持たない。 - ヴァンパイア・スポーンは、標準的な“ヴァンパイアの弱点”をすべて得る。 - ヴァンパイア・スポーンのCRは4である。 ------------------------------------------------------------------------
* &spanid(vampire){ヴァンパイア} &small(){&link(Vampire){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/monsters/vampire.html#vampire}} > この魅惑的で碧の黒髪を持つ美人は青褪めた頬に付いたしたたる血を無造作にぬぐい、しかる後に笑うや、針のように鋭い牙があらわになる。 *** ヴァンパイア CR9 &small(){Vampire} &b(){XP 6,400} 人間(女性)のヴァンパイア、8レベル・ソーサラー 混沌にして悪/中型サイズの[[アンデッド>クリーチャー種別/種別#type-undead]]([[人型生物>クリーチャー種別/種別#type-humanoid]]の[[変性種>クリーチャー種別/副種別#Augmented]]) &b(){イニシアチブ} +8;&b(){感覚} 暗視60フィート;[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]+21 //[[更新>エラッタ/Bestiary#270P]] **** 防御 &b(){AC} 23、接触17、立ちすくみ18(+1回避、+6外皮、+2反発、+4【敏】) &b(){HP} 102(8d6+72);[[高速治癒>モンスターの共通ルール/1#Fast-Healing]]5 &b(){頑健} +13、&b(){反応} +11、&b(){意志} +12 &b(){防御能力} [[エネルギー放出に対する抵抗>モンスターの共通ルール/1#Channel-Resistance]]+4;&b(){[[DR>モンスターの共通ルール/2#Damage-Reduction]]} 10/魔法および銀;&b(){[[完全耐性>モンスターの共通ルール/1#Immunity]]} [[アンデッドの種別特性>モンスターの共通ルール/1#Undead-Traits]];&b(){[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]]} [雷撃] 10、[氷雪] 10 &b(){弱点} ヴァンパイアの弱点 **** 攻撃 &b(){移動速度} 30フィート &b(){近接} [[叩きつけ>モンスターの共通ルール/2#Natural-Attacks]]=+8(1d4+4、加えて“[[生命力吸収>モンスターの共通ルール/1#Energy-Drain]]”) &b(){特殊攻撃} 吸血、支配(DC22)、生命力吸収(2レベル、DC22)、同族作り、夜の子供たち &b(){血脈の擬似呪文能力} (術者レベル8、+7接触) #divclass(pl-l-level-1){ 11回/日:墓場よりの接触 } &b(){修得ソーサラー呪文}(術者レベル8、+8遠隔接触) #divclass(pl-l-level-1){ 4レベル(5回/日)―&i(){[[グレーター・インヴィジビリティ>呪文/あ行/いり~いん#Invisibility-Greater]]} 3レベル(5回/日)―&i(){[[ヴァンピリック・タッチ>呪文/あ行/うあ~うえ#Vampiric-Touch]]}、&i(){[[ディスペル・マジック>呪文/た行/ていす~ていせ#Dispel-Magic]]}、&i(){[[ファイアーボール>呪文/は行/ひいる~ふい#Fireball]]}(DC21) 2レベル(8回/日)―&i(){[[インヴィジビリティ>呪文/あ行/いり~いん#Invisibility]]}、&i(){[[ウェブ>呪文/あ行/うあ~うえ#Wec]]}(DC20)、&i(){[[スコーチング・レイ>呪文/さ行/すか~すね#Scorching-Ray]]}、&i(){[[フォールス・ライフ>呪文/は行/ふえ~ふら#False-Life]]} 1レベル(8回/日)―&i(){[[エクスペディシャス・リトリート>呪文/あ行/うお~えな#Expeditious-Retreat]]}、&i(){[[チル・タッチ>呪文/た行/た~ていさ#Chill-Touch]]}(DC19)、&i(){[[ディスガイズ・セルフ>呪文/た行/ていす~ていせ#Disguise-Self]]}、&i(){[[バーニング・ハンズ>呪文/は行/は~ひいと#Burning-Hands]]}(DC19)、&i(){[[マジック・ミサイル>呪文/ま行/ま~みす#Magic-Missile]]}、&i(){[[メイジ・アーマー>呪文/ま行/みら~#Mage-Armor]]} 0レベル―&i(){[[アシッド・スプラッシュ>呪文/あ行/ああ~あな#Acid-Splash]]}、&i(){[[オープン/クローズ>呪文/あ行/えれ~#Open-Close]]}、&i(){[[ディテクト・マジック>呪文/た行/ていて~ていま#Detect-Magic]]}、&i(){[[メイジ・ハンド>呪文/ま行/みら~#Mage-Hand]]}、&i(){[[メッセージ>呪文/ま行/みら~#Message]]}、&i(){[[メンディング>呪文/ま行/みら~#Mending]]}、&i(){[[ライト>呪文/ら行/ら~り#Light]]}、&i(){[[リード・マジック>呪文/ら行/ら~り#Read-Magic]]} &b(){血脈} [[不死の者>ソーサラー/2#id_22087068]] } **** 一般データ &b(){【筋】}16、&b(){【敏】}18、&b(){【耐】}―、&b(){【知】}14、&b(){【判】}16、&b(){【魅】}26 &b(){基本攻撃} +4;&b(){CMB} +7;&b(){CMD} 24 &b(){特技} [[《イニシアチブ強化》>特技の詳細/あ~さ#Improved Initiative]]&sup(){(B)}、[[《鋭敏感覚》>特技の詳細/あ~さ#Alertness]]&sup(){(B)}、[[《回避》>特技の詳細/あ~さ#Dodge]]&sup(){(B)}、[[《呪文音声省略》>特技の詳細/し~そ#Silent Spell]]、[[《呪文持続時間延長》>特技の詳細/し~そ#Extend Spell]]、[[《呪文動作省略》>特技の詳細/し~そ#Still Spell]]、[[《神速の反応》>特技の詳細/し~そ#Lightning Reflexes]]&sup(){(B)}、[[《戦闘発動》>特技の詳細/し~そ#Combat Casting]]、[[《追加HP》>特技の詳細/た~と#Toughness]]&sup(){(B)}、[[《武器の妙技》>特技の詳細/な~わ#Weapon Finesse]]、[[《物質要素省略》>特技の詳細/な~わ#Eschew Materials]]、[[《迎え討ち》>特技の詳細/な~わ#Combat Reflexes]]&sup(){(B)}、[[《無視界戦闘》>特技の詳細/な~わ#Blind-Fight]] &b(){技能} [[〈隠密〉>技能の詳細/1#Stealth]]+12、[[〈呪文学〉>技能の詳細/1#Spellcraft]]+13、[[〈真意看破〉>技能の詳細/2#Sense Motive]]+13、[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]+21、[[〈知識:宗教〉>技能の詳細/2#Knowledge]]+10、[[〈知識:神秘学〉>技能の詳細/2#Knowledge]]+13、[[〈はったり〉>技能の詳細/3#Bluff]]+27、[[〈魔法装置使用〉>技能の詳細/3#Use Magic Device]]+19;&b(){種族修正} +8[[〈隠密〉>技能の詳細/1#Stealth]]、+8[[〈真意看破〉>技能の詳細/2#Sense Motive]]、+8[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]、+8[[〈はったり〉>技能の詳細/3#Bluff]] &b(){言語} 共通語、奈落語、竜語 &b(){その他の特殊能力} 影がない、ガス化形態、スパイダー・クライム、[[変身>モンスターの共通ルール/2#Change-Shape]]([[ダイア・バット>バット#bat-dire]]または[[ウルフ>ウルフ#wolf]]、&i(){[[ビースト・シェイプII>呪文/は行/は~ひいと#Beast-Shape-II]]}) **** 生態 &b(){出現環境} 気候問わず/地形問わず &b(){編成} 単体、一家(ヴァンパイア、加えてスポーン2~8) &b(){宝物} NPCの装備品(&i(){[[クローク・オヴ・レジスタンス>魔法のアイテム/その他の魔法のアイテム/か~#cloak-of-resistance]]}+3、&i(){[[ヘッドバンド・オヴ・アリュアリング・カリズマ>魔法のアイテム/その他の魔法のアイテム/へ~#headband-of-alluring-charisma]]}+4、&i(){[[リング・オヴ・プロテクション>魔法のアイテム/魔法の指輪/1#ring-of-protection]]}+2)  ヴァンパイアは生者の血をすする人型のアンデッド・クリーチャーである。ヴァンパイアの姿は生前とほとんど変わらず、大抵はより蟲惑的になっているのだが、中には代わりに冷酷かつ野性的な見かけを持つ者もいる。 ** &spanid(creating-a-vampire)ヴァンパイアの作成  “ヴァンパイア”は5以上のヒット・ダイスを有する生きているどんなクリーチャー(以下これを“基本クリーチャー”と呼ぶ)にも付加できる後天性テンプレートである。  ヴァンパイアの多くはかつて人型生物かフェイか人型怪物であった。ヴァンパイアは以下に示したものの他は、基本クリーチャーのデータを用いる。  &b(){CR}:基本クリーチャー+2。  &b(){属性}:いずれかの悪。  &b(){種別}:そのクリーチャーの種別は[[アンデッド>クリーチャー種別/種別#type-undead]][[(変性種)>クリーチャー種別/副種別#Augmented]]へと変化する。ヒット・ダイス、基本攻撃ボーナス、セーヴは再計算しないこと。  &b(){感覚}:ヴァンパイアは暗視60フィートを得る。  &b(){アーマー・クラス}:外皮ボーナスは+6上昇する。  &b(){ヒット・ダイス}:すべての種族ヒット・ダイスをd8に変更すること。クラス・レベルによるヒット・ダイスは変化しない。アンデッドであるヴァンパイアは(【耐久力】修正値の代わりに)【魅力】修正値を使用してボーナス・ヒット・ポイントを決定する。  &b(){防御的能力}:ヴァンパイアは、アンデッドの種別特性によって与えられるすべての防御能力に加えて、“[[エネルギー放出に対する抵抗>モンスターの共通ルール/1#Channel-Resistance]]+4”、“[[DR>モンスターの共通ルール/2#Damage-Reduction]]10/銀および魔法”、“[雷撃]に対する[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]] 10”、“[氷雪]に対する[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]] 10”を得る。ヴァンパイアは“[[高速治癒>モンスターの共通ルール/1#Fast-Healing]] 5”も得る。もしも戦闘でヒット・ポイントが0以下になった場合、ヴァンパイアはガス化形態(下記参照)をとり、逃走を試みる。ヴァンパイアは自分の棺に2時間以内にたどり着かねばならず、たどり着けない場合は完全に破壊される(ヴァンパイアは通常、2時間で9マイル(約14km)まで移動できる)。ガス化形態を強制されているヴァンパイアに追加で与えられたダメージは何の効果もない。棺にたどり着いて休息に入ったら、ヴァンパイアは[[無防備状態>用語集/状態#Helpless]]となる。まず1時間後にヒット・ポイントが1まで回復する。そして[[無防備状態>用語集/状態#Helpless]]でなくなり、それからは毎ラウンド5ポイントの割合でのヒット・ポイントの回復が再開される。  &b(){弱点}:ヴァンパイアはニンニクの強いにおいに耐えられず、数珠つなぎにしたニンニクで周囲を守られた範囲には入ろうとしない。同様に、鏡や、力強くはっきりと見せつけられた聖印にはひるんで後ずさる。これらのものはヴァンパイアを傷つけはしない――単に寄せ付けないだけである。ひるんだヴァンパイアは鏡や聖印を持ったクリーチャーから少なくとも5フィート離れなければならず、それらのアイテムを持ったクリーチャーに対しては接触することも近接戦闘を行なうこともできない。ヴァンパイアを寄せ付けないようにする行為は1標準アクションを必要とする。1ラウンド後、ヴァンパイアはその物体に対する嫌悪感を克服し、毎ラウンドDC25の意志セーヴを行なって、成功すると通常通りに行動することができる。  ヴァンパイアは家屋などの建物には、誰かその権利を持つ者に招かれない限りはまったく入ることができない。  ヴァンパイアのヒット・ポイントを0以下に減少させることは、ヴァンパイアを無力にするものの、破壊したことにはならない([[“高速治癒”の項>モンスターの共通ルール/1#Fast-Healing]]を参照)。しかし、いくつかの攻撃はヴァンパイアを滅ぼすことができる。ヴァンパイアを直射日光にさらすと、最初のラウンドでヴァンパイアは[[よろめき状態>用語集/状態#Staggered]]になり、逃走できなければ連続してさらされた第2ラウンド目には完全に破壊される。流れる水に完全に沈められてしまったら、ヴァンパイアは毎ラウンド、最大ヒット・ポイントの1/3に等しいダメージを受ける。この方法でヒット・ポイントが0になったヴァンパイアは破壊される。[[無防備状態>用語集/状態#Helpless]]のヴァンパイアの心臓に木の杭を打ち込む(これは1回の全ラウンド・アクションである)と、ヴァンパイアは即座に滅ぼされる。しかし、首が切り落とされ聖水で聖別されない限り、杭が取り除かれるとヴァンパイアはよみがえる。  &b(){移動速度}:基本クリーチャーと同じ。もしも基本クリーチャーが水泳の移動速度を持っているのなら、そのヴァンパイアが流れる水によって不必要に傷つくことはない。  &b(){近接}:ヴァンパイアは、基本クリーチャーが持っていないなら1回の叩きつけ攻撃を得る。この叩きつけのダメージはヴァンパイアのサイズによる([[『モンスターの共通ルール』>モンスターの共通ルール/2#Natural-Attacks]]を参照)。ヴァンパイアの叩きつけは[[生命力吸収>モンスターの共通ルール/1#Energy-Drain]]も引き起こす(下記参照)。ヴァンパイアの肉体武器は、ダメージ減少を克服するにあたっては魔法の武器として扱われる。  &b(){特殊攻撃}:ヴァンパイアはいくつかの特殊攻撃を得る。特に断りのない限り、セーヴDCは(10+ヴァンパイアのHDの1/2+ヴァンパイアの【魅】修正値)である。  &i(){吸血(超常)/Blood Drain}:ヴァンパイアは[[組みつき状態>用語集/状態#Grappled]]の相手から血を吸うことができる。ヴァンパイアが“押さえ込む”ことに成功したか“押さえ込み”を維持した場合、ヴァンパイアは血を吸い、1d4ポイントの【耐久力】[[ダメージ>モンスターの共通ルール/2#Ability-Damage-and-Drain]]を与える。血を吸うことのできたラウンドごとに、ヴァンパイアは5ポイントのヒット・ポイントを回復するか、あるいは1時間持続する5ポイントの一時的ヒット・ポイントを得る(一時的ヒット・ポイントは最大で通常の合計ヒット・ポイントに等しい値まで)。  &i(){夜の子供たち(超常)/Children of the Night}:1日1回、1標準アクションとして、ヴァンパイアは1d6+1群れの[[ラット・スウォーム>ラット#rat-swarm]]、1d4+1群れの[[バット・スウォーム>バット#bat-swarm]]、3d6体の[[ウルフ>ウルフ#wolf]]のいずれかを呼び寄せることができる(基本クリーチャーが陸地に住むものでない場合、この能力は同様の能力を持つ別種のクリーチャーを招来することにしてもよい)。これらのクリーチャーは2d6ラウンドで到着し、ヴァンパイアに最大1時間まで奉仕する。  &i(){同族作り(超常)/Create Spawn}:ヴァンパイアは、殺されたクリーチャーがヴァンパイアの基本クリーチャーと同じクリーチャー種別を持つならば、吸血もしくは生命力吸収で殺した者から同族を作り出すことができる。犠牲者は1d4日後にヴァンパイアとしてよみがえる。このヴァンパイアは自分を作成したヴァンパイアの支配下にあり、主人が破壊されるまで隷属する。ヴァンパイアは自分のヒット・ダイスの2倍のヒット・ダイスまでの同族を隷属させることができる。この制限を越えて作られた同族は自由意志を持つヴァンパイアとなる。ヴァンパイアは新たな同族を作るために、隷属させている同族を自由に解放することができる。しかし、いったん解放したなら、そのヴァンパイアもしくはヴァンパイア・スポーンを再び隷属させることはできない。  &i(){支配(超常)/Dominate}:ヴァンパイアは1標準アクションとして1体の人型生物の相手の意志を圧倒することができる。ヴァンパイアの目標となった者は意志セーヴを行なければならず、失敗するとあたかも&i(){[[ドミネイト・パースン>呪文/た行/と#Dominate-Person]]}(術者レベル12)をかけられたかのように、直ちにヴァンパイアの影響下に置かれる。この能力は30フィートの有効距離を持つ。GM判断で、ヴァンパイアの中にはこの能力を用いて異なる種別のクリーチャーに影響を及ぼすことのできる者がいるとしてもよい。  &i(){生命力吸収(超常)/Energy Drain}:ヴァンパイアの叩きつけ攻撃(もしくは、そのヴァンパイアが持っている何らかの肉体武器)を受けたクリーチャーは、負のレベルを2レベル得る。ヴァンパイアが何回攻撃したかに拘わらず、この能力は1ラウンドに1回しか効果を表さない。  &b(){その他の特殊能力}:ヴァンパイアは以下の“その他の特殊能力”を得る。  &i(){変身(超常)/Change Shape}:ヴァンパイアは変身を使用して&i(){[[ビースト・シェイプII>呪文/は行/は~ひいと#Beast-Shape-II]]}と同様に[[ダイア・バット>バット#bat-dire]]もしくは[[ウルフ>ウルフ#wolf]]の姿をとることができる。  &i(){ガス化形態(超常)/Gaseous Form}:1標準アクションとして、ヴァンパイアは回数無制限で&i(){[[ガシアス・フォーム>呪文/か行/か~くら#Gaseous-Form]]}をとることができる(術者レベル5)。ただし、この能力によるガス化形態は効果時間が限られておらず、飛行の移動速度は20フィートで、機動性は完璧である。  &aname(shadowless)&i(){影がない(変則)/Shadowless}:ヴァンパイアは影を落とさず、鏡に映ることもない。  &i(){スパイダー・クライム(変則)/Spider Climb}:ヴァンパイアは切り立った面を、&i(){[[スパイダー・クライム>呪文/さ行/すは~#Spider-Climb]]}の呪文を使っているかのように登ることができる。  &b(){能力値} 【筋】+6、【敏】+4、【知】+2、【判】+2、【魅】+4。アンデッド・クリーチャーであるため、ヴァンパイアは【耐久力】の数値を持たない。  &b(){技能} ヴァンパイアは[[〈隠密〉>技能の詳細/1#Stealth]]、[[〈真意看破〉>技能の詳細/2#Sense Motive]]、[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]、[[〈はったり〉>技能の詳細/3#Bluff]]の判定に+8種族ボーナスを得る。  &b(){特技} ヴァンパイアはボーナス特技として[[《イニシアチブ強化》>特技の詳細/あ~さ#Improved Initiative]]、[[《鋭敏感覚》>特技の詳細/あ~さ#Alertness]]、[[《回避》>特技の詳細/あ~さ#Dodge]]、[[《神速の反応》>特技の詳細/し~そ#Lightning Reflexes]]、[[《追加HP》>特技の詳細/た~と#Toughness]]、[[《迎え討ち》>特技の詳細/な~わ#Combat Reflexes]]を得る。 ** &spanid(vampire-spawn)ヴァンパイア・スポーン &small(){Vampire Spawn}  ヴァンパイアは同族作り能力を使用する際に、人型生物に対してのみ、完全なヴァンパイアの代わりにヴァンパイア・スポーン(吸血鬼の落とし子)を作り出すことにすることもできる。ヴァンパイアが吸血もしくは生命力吸収を用いて適当なクリーチャーを殺した場合はいつでも、フリー・アクションとしてこの決定を行なわなければならない。以下の相違点を除いて、ヴァンパイア・スポーンのデータは[[ワイト]]のデータとまったく同じである。 - ヴァンパイア・スポーンは、ヴァンパイアの吸血および支配の特殊攻撃を得る。 - ヴァンパイア・スポーンは、“[[エネルギー放出に対する抵抗>モンスターの共通ルール/1#Channel-Resistance]]+2”、“[[DR>モンスターの共通ルール/2#Damage-Reduction]] 5/銀”、“[雷撃]に対する[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]] 10”、“[氷雪]に対する[[抵抗>モンスターの共通ルール/1#Resistance]] 10”、“[[高速治癒>モンスターの共通ルール/1#Fast-Healing]] 2”、および上述のヴァンパイアのその他の特殊能力(影がない、ガス化形態、およびスパイダー・クライム)を得る。 - ヴァンパイア・スポーンは、同族作りの能力を持たない。 - ヴァンパイア・スポーンは、標準的な“ヴァンパイアの弱点”をすべて得る。 - ヴァンパイア・スポーンのCRは4である。 ------------------------------------------------------------------------

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