キューバ共和国
アメリカの東海岸の沖には「バミューダ・トライアングル」と
呼ばれている「魔の三角地帯」があります。
キューバから見れば北岸の沖はほとんどがバミューダ・
トライアングルです。
キューバはアメリカのフロリダ半島南端のマイアミからは
すぐ南に位置するキューバ島と1500の小島からなる島国で
総面積は日本の約1/3程度。
カストロ議長が健在なため世界第1位の長期政権国家です。
1959年~2011年で今年で52年目です。
しかし話題としてはあまり興味がわきませんのでバミューダ・
トライアングルの方を調べてみました。
フロリダ沖とキューバ島の間を流れるメキシコ湾流が猛烈な
早さで、魔の三角地帯に流れ込んでいることがこの地帯を
世界事故の多い海にしているようです。
アメリカの海難救助基地マイアミには「世界一忙しい基地」と
看板が上がっていますが冗談ではなく本当のようです。
年間平均出動回数は4000回ですから、毎日10回以上は
海難救助に出動しています。
15世紀なって船の往来が増えてきたのは世界中のすべての
海峡に共通していますが、ここは海峡をすぎてサッガーソー海
と呼ばれている、のどかな大海原にて事故が多発しているのが
特徴です。
北のバミューダ諸島を頂点として、西はマイアミ沖、
東はプエルトリコ島を底辺とする正三角形地帯。
亜熱帯地帯で風も弱く、事故の起きにくい海域です。
にもかかわらず世界有数の事故多発地帯になっているのは
不思議な話です。
事故の内容も船だけが漂っていて中は無人と化しているとか
巨大なタコが船を襲っているのを見たとか奇妙なものが
多くなっています。
おだやかな海なので帆船なら凪(なぎ)で立ち往生になるため
帆船事故の原因は凪(なぎ)とされています。
大海のまっただ中で立ち往生してやがて食料や水がそこをつき
はじめたとき船員はどのような行動をとるか?
おそらく本船からの脱出を試みるでしょう。
しかし20世紀になって航空機が多く飛び交うようになってからは
今度は旅客機の行方不明事故が相次ぎ、戦闘機まで行方不明に
なったことから海よりも空の方が危険ということになってしまいました。
ハリケーンの発生地帯に近く、強力な上昇気流説もありますが、
真相は不明です。
日本・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キューバ共和国
面積:38万7801平方キロ・・・・・・・11万0861平方キロ
人口:1億2653万人・・・・・・・・・・・1125万7979人
首都:東京・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハバナ
言語:日本語・・・・・・・・・・・・・・・・スペイン語
テレビ:9千万台・・・・・・・・・・・・・・396万台
ラジオ:2億台・・・・・・・・・・・・・・・・810万台
電話:7600万台・・・・・・・・・・・・・・85万台
(携帯含まず)
新聞:7271万部・・・・・・・・・・・・・・130万部
テレビ放送:130局・・・・・・・・・・・地上波9局(国営ICRTが2系統で毎日17時間)
他に8局が地域放送。
アメリカは衛星からキューバ向けスペイン語で
毎日5時間広報活動。キューバはパラボラ禁止令。
ラジオ放送:200局・・・・・・・・・・・35局(すべて国営で全国6系統、地域33、国際1)
インターネット人口:6000万人・・・・14万人
(携帯含む)
発電量:10463億kwh・・・・・・・・・・・148億kwh(水力0.9、火力99.1)
識字率:99.8%・・・・・・・・・・・・・・・・96.4%(男96.5、女96.4)
対日輸出:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3378万ドル(エビ52%、粗糖20%、コーヒー豆17)
対日輸入:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2664万ドル(荷役機械等機械類44%)
在留邦人:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・217人(長期57人、永住160人)
日系現地法人・・・・・・・・・・・・・・・・0社
平均所得:275万円・・・・・・・・・・・・11万3806円
平均寿命:男78才、女85才・・・・・・男73才、女77才
乳児死亡率:3.6%・・・・・・・・・・・・・6.4%
観光収入:40億ドル・・・・・・・・・・・・16億ドル
観光客:450万人・・・・・・・・・・・・・・139万人
外貨準備高:4000億ドル・・・・・・・・?億ドル(通貨ペソ=1/21ドル)
鉄道旅客:3911億人キロ・・・・・・・・15億ドル
鉄道貨物:231億トンキロ・・・・・・・・8.1億トンキロ
航空旅客:1544億人キロ・・・・・・・・48億人キロ
航空貨物:75億トンキロ・・・・・・・・・2500万トンキロ
自動車数:7570万台・・・・・・・・・・・7万台
船舶保有量:1706万総トン・・・・・・13万総トン
兵員:23万人・・・・・・・・・・・・・・・・・4.6万人(予算3300万ドル)
アメリカとキューバの仲の悪さは、キューバの社会主義政権との
対立と理解されがちですがそれは間違っています。
キューバの使用言語がスペイン語であることから分かるように
1511年以来キューバは長期にわたってスペインの植民地でした。
1898年、アメリカとスペインの間で戦争が起こり、アメリカが圧勝して
からはアメリカの軍事占領下におかれます。
1902年に独立を果たすも名ばかりの実態はアメリカの傀儡(かいらい)
政権。欲のかたまりであるアメリカ企業がキューバを牛耳っていきます。
民族の真の独立をめざす革命が起こるのは当然のことでした。
革命軍は1959年に政権を樹立し、アメリカ系企業の土地を接収する
など過激な政策をとったことからアメリカと対立。
これに対抗してアメリカはキューバに貿易封鎖などの経済制裁。
キューバはソ連に頼り、ソ連がキューバにミサイル基地を造ったこと
から今度はアメリカとソ連の深刻な対立へとエスカレートし、
第3次世界大戦直前にまで突き進んでいきます。
これはソ連のフルシチョフ首相が譲歩して基地を撤去したことで
一件落着。アメリカのケネディ大統領が勝利しました。
このようにアメリカとキューバの仲の悪さは100年以上も昔に
始まっています。
1人の人間が長期独裁政権を続けているのはこのキューバの
カストロ首相(国家評議会議長)が52年と世界第1位で、
先日崩壊したリビアのカダフィ大佐(革命指導者)は42年間と
世界第3位。
ガボン、赤道ギニア、アンゴラ、と長期独裁政権はアフリカに多く
アジアでは北朝鮮の金日成主席が1994年に死去するまでは
50年近い長期独裁政権の記録保持者です。北朝鮮の独裁は
世襲され息子の金正日が引き継いでいます。
かってはイランのパーレビ国王、イラクのフセイン大統領と、
長期独裁政権の末路はみじめな結果となっています。
キューバのカストロ議長は、1996年にバチカンを表敬訪問し、
2003年には来日して広島の原爆ドームを訪れました。
-
最終更新:2011年12月06日 12:35