湿原

降りしきる雷雨の中を動く影があった

ドクロッグ「ククク、鼠が3匹…いや?4匹か」
バクフーン「やれやれ、見つからないように道を選んだんじゃなかったのかよ…」
ニドクイン「あなた!一体何者!?」
ドクロッグ「よかろう、冥土の土産に教えてやる…我はマリル軍の兵士(ボーン)…」
ケーシィ「お主には感謝しておるよ、こうやって自由に動けるからの…」

ドクロッグ「この雷雨の中、貴様らは碌に動けまい…そしてこの湿原は我が領域(ゾーン)
       万が一にも貴様らは、勝てんのだ…ククク…」
ケーシィ老師「さてと、毒々部隊を操り殺したお礼をしてやらんとな…」

ケーシィ老師が立ち上がり身構えるが、その姿を遮り前に出るものがいた。ニドクインだ

ニドクイン「あなたが毒々部隊を…ならここは私が戦う」
ドクロッグ「ククク…片腕で我と渡り合おうとは…出て来い…敵だ…」

無数のグレッグルが周囲を取り囲んだ
バクフーン「やれやれ、見てるだけって訳にはいかないみたいだな」
ケーシィ「なら、精々ニドクインの邪魔にならんようにこいつらの相手をしてやるかの」
ラルトス「そうですね、シェイミさん。うちの老師がすいませんね…」

ドクロッグ「…お別れの挨拶はすんだか…なら行くぞ…」

シュッ!

足場が悪い湿原にも関わらず恐ろしいスピードでドクロッグがニドクインの左側に回りこむ

ドクロッグ「片腕では無理だったな…貴様も操ってやろう…毒手拳『脳ず」

バチィ!
手刀がニドクインに到達するより早く、電撃がドクロッグの体を襲った
ドクロッグ「クッ!」
ニドクイン「おやおや、十分引き付けたつもりだったんだけど…やっぱり足場が悪いとだめねぇ」
ドクロッグ「…今の技…10万ボルトか…味な真似を…」
ニドクイン「シッ!」
言い終わるより早く毒突きを叩き込むニドクイン
ボッ…

ニドクイン「浅かったわね…」
ドクロッグ「…お前も毒を使うか…」
ニドクイン「『お前も』?ならあなた…毒族か…」
ドクロッグ「ククク…いかにも…カントーの毒族は大した事無かったぞ…容易に操れた…」
ニドクイン「あんた…」


ラルトス「うぅ…ニドクインさんすごい怒り…そして悲しみ…」
ケーシィ「落ち着きなさい…ワシらは目の前の雑魚を片付けるんじゃ。それだけでいい」
ラルトス「はい…」
ニドクインの心は操られ民間人を殺し自らも死んだ毒々部隊に対する悲しみと
自分がいればそんな事にならなかったと言う自分への怒りで一杯になっていた

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最終更新:2007年02月13日 18:48