左「たのもー。たのもー。」 矩康「また誰か来たよ。はい、誰だい?」 左「拙者は修行中の身である彫り物師左甚五郎と申す者。名人矩康と看板をかけ て勝負を申し込みに来た!」 矩康「左甚五郎、、どっかで聞いたような、、あ!」 舞台袖からどこからともなく現れる若狭屋。 若狭屋「説明しよう!左甚五郎とは~~Wikipediaより」 言うだけ言って去る若狭屋。 矩康「なにしにきたんだあいつ、、、ていうかもう十分有名じゃないか!勝負す る必要ないじゃないか!」 左「いや、拙者がどんな作品をつくろうとも人々は浜野矩康と並ぶほどだねとみ な口々に言う。拙者はそれを乗り越えなければ江戸で一番にはなれないのだ。江 戸1をかけていざ尋常に勝負!」 矩康「うわ~なんかマジだよこの人。わかってる?これ喜劇よ喜劇。しょうがね ぇなぁ。で、勝負の内容は?」 左「ふむ、しからば、、(チラリとお久や矩随を見て)テーマは家族だ。家族をテ ーマに作品を彫ってもらおう。」 暗転 左「これが拙者の作品だ。」 甚五郎の手に作品。何か家族的なもの。あと皇室とかがひっかかってる。(なにか は考え中) 左「ちなみに家族と華族がかかってるのだ。」 矩康「なに?作品の素晴らしさだけでなくダジャレを絡めて笑いまで取り入れる とは。て、手強い。まてよ?笑い、家族?そうか!お久、矩随こっちへ来い。」 暗転。左甚五郎は舞台袖へ退散。以下矩康一家による家族漫才 矩康「どうも~矩康です~。」 お久「お久です~」 矩康「そしてこの子が矩随です。」 お久「三人合わせて。」 矩康「浜野k、、 お久「田中家です!」 矩康「何でだよ!何だ田中家って?」 お久「いや、わたしの旧姓が」 矩康「誰もしらねって。」 矩随「なんでやねん。」 矩康「突っ込みどころ違うだろう!突っ込むなら田中家ですで突っ込めよ。遅い 遅い。じゃあもう一回最初から。どうも~矩康です~」 お久「お久です~」 矩康「そしてこの子が矩随です。」 お久「三人合わせて 矩随「なんでやねん。」 矩康「早い。今度早いよ。いい?田中家ですって言ったら突っ込むの。いい?」 矩随「ハーイ。」 矩康「よしじゃあ最初から ~~繰り返し~~ お久「田中家です!」 矩随「バブー。」 矩康「なんで変わってんだよ。場所は合ってるんだけども。そこでなんでやねん 。だよ。もういい矩随はあっちで突っ込みの練習!」 矩随「ハーイ!」 矩随端の方に行きなんでやねん。を繰り返し練習。矩康とお久は適当に話をすすめる。 じきに矩随がもどってくる。 矩康「もうだいじょうぶか?じゃあ最初から、、、 ~~繰り返し~~ お久「3人合わせて田中家です。」 矩随「もうかりまっか。」 矩康「また変わってる!しかも意味わかんねーし。」 お久「もう!矩随ったら。」 矩康「言ってやっていってやって」 お久「おめでとう。新しい言葉覚えたのね。」 矩康「そっちかよ。いいかげんにしろ。。」 3人「どうもありがとうございました。」 暗転。左甚五郎舞台に戻る。 矩康「どうだ!笑い、そして家族。すべてにおいて俺たちの勝ちだろう。」 左「いやいや、なんか趣旨ずれてるし。彫り物で勝負だろう?」なんだ漫才って」 矩随「ふ、わからないか?物を彫るだけが彫り物じゃない。こうして皆さんの胸に笑いという思い出を掘り込んだのさ。」 左「ガーン!思い出を彫りこむ!」 矩康「そしてなにより一番の作品は俺たちの家族の絆だ!!!」 左「そ、そうか。拙者は物を彫ることだけに目がいって肝心なことを忘れていた。肝心なのは心だと言いたいんですね?」 矩康「ん?そうなのかな?、、そうだ!」 左「感服いたした!拙者まだまだ修行が足りなかった。また出直してまいる。御免!」 矩康「ふぅなんとか言いくるめられた。ぶっちゃけまけるかもしれなかったからな。」 お久「あなた。よかったわね。」 矩随「ばぶー」 矩康「しかし家族か。また新しい家族がほしくなってきたな。」 お久「え?じゃあ?(ポッ)」 矩康「ちょっくら子供作ってくるわ。留守よろしく!」 お久「はいいってらっしゃーい。じゃない!え?どこで作るのよ?わたしは?つま!つま!」 矩随「なんでやねん」 暗転。龍昇が高座に上がりナレーションして幕。
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