マーヴェン・ジムタン伝 > 1,総司令官に(800.1~801.7)

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マーヴェン・ジムタン伝/1,総司令官に(800.1~801.7) - (2012/11/30 (金) 19:31:13) の編集履歴(バックアップ)


800年1月の勢力図(四角の囲いはセウェルス国の首都ハスウィル)

800年1月、当時 23歳のマーヴェン・セルウィウス・ジムタン(以下セルウィウス)もまた主君セプティミウス・セウェルス(以下ルキウス)の幼少からの友人であった。三元帥の他の二人と違い首都ハスウィルではなく、彼は地方の有力豪族の出であった。
三元帥の中でも彼だけは主君の影として別行動をとることが多かった。
彼は人望に厚く、また忠実な人柄を信頼されていたため別方面の方面軍をひきいるなど生涯主君の片腕であり続けた。

800年3月、隣国のサムソラー国へ侵攻。ケスライターの地において、サムソラー軍と対戦する。
三元帥の中で最も若年のうちから彼の父につき従って実戦を経験していた彼は左翼騎兵を担った。
「やはり戦いは胸が騒ぐ・・・」
父とともに多くの戦場を経験していた彼は父から受け継いだ麾下の騎兵隊を率いて左翼に布陣した。
アッピウス(三元帥の一翼、参謀長のナイエイン・アクスブレ)から作戦を聞かされていた彼の目的は作戦が成功した場合は迅速に左翼から周り込み側面から敵部隊を粉砕する算段だ。
「ウォォォォォォォ!!」
敵将の罵詈雑言に乗ったシュぺデンバー隊はセルウィウスの左から突撃して行った。
「さすがイッリフ殿、まったくお変わりないな」
イッリフことシュぺデンバー中将はもとはセルウィウスの父の副将であり昔から交友があった。
そして作戦が実行されシュぺデンバー隊の偽退が開始、また突出してしまった敵の後背からガルセント大将の伏兵が現れる。
「退却ー!退却ー!」
遠くから聞こえてきた敵部隊の叫び声がセルウィウスの部隊の攻撃開始の合図になった。
「総員追撃開始!私に続けぇぇぇぇぇ!!」
陣頭に立ち追撃を開始する。伏兵によって崩壊した敵部隊のすこし左方を通り抜け本陣手前の敵部隊を蹴散らす。
「よし、敵将を見つけたぞ!おい、出て来い、このジムタンが相手だ!」
敵将が挑発に乗り突っ込んでくる。
「フン!」
ズバァ!セルウィウスの槍が一合すら打ち合う前に敵将を討ち取った。
「フハハハ、敵将を討ち取ったぞ!」
ウォォォォォォォ・・・
味方から歓声が上がり士気も上がる。
その勢いでセルウィウスはまた別の部隊に突っ込んで行った・・・

セルウィウスの活躍などによりサムソラー軍は壊滅、ケスレイターはセウェルス領となった。

しばらくは麾下の騎兵隊の調練に励んでいたが9月、先月にウェルフリード国に寝返ったケスライターを再度攻略することになる。
ケスレイター西の攻防戦において、ウェルフリード軍と対戦する。
前回と同じく左翼騎兵を担った彼は参謀長アッピウスから指示を受けていた。
「敵の右翼には森がある、そこを通って敵の背後に回り込んでくれ」
「分かった、では戦闘開始の前夜に森の近くに陣を張っておく」

翌日朝早くから行軍し遂に戦闘が開始した。
開始後すぐに森の端まで到達し森を少し出たところで陣形を整える。
「よし、敵の後背に回り込むぞ!進撃開始!」
ウォォォォォォ・・・
敵軍のすでに後部まで到達していたセルウィウス隊はそのまま敵本陣の後ろへ回る。
「なに!こんなところに敵が!?退路が絶たれた、退却せよ!」
敵軍の総大将の狼狽が聞こえる。
結果前後で挟み撃ちにされたウェルフリード軍はケスレイター城にほうほうの体で逃げ帰った。


侵攻作戦は成功。ウェルフリード軍は籠城したものの城壁の老朽化が激しく城はあっけなく陥落した。

801年1月、ルキウスの指揮のもとベイシンフェルト国レイテデンバー城攻略戦に参加。
投石機の攻撃を指揮した。
結果城壁に入ったひびから城壁を破壊し城内の侵入に成功。レイテデンバー城を陥落させた。

翌月の2月、レイテデンバーの地に残り南東部方面軍の総司令官の任を受ける。
これより主君から離れ別方面の戦争を指揮することが多くなる。
このことについて後年彼は
「ルキウスとは別方面を指揮することが多かったが、それだけルキウスに信頼されていたと思っている。彼の片腕として人生を送れてよかった」
と語っている。

801年6月、マクスボルク領アンスバークにおいて、マクスボルク軍と対戦。総司令官ついて初めて全軍の指揮を執った。
結果自軍の1.5倍の兵力を有していたマクスボルク軍を壊滅させアンスバークを占領した。
戦前に他派閥の老将達から若造の下に配属されたことに対する不満が上がっていたが、その見事な指揮に感服し元サムソラー軍の降将ヤロアラー・ローグラム中将らが自らの配下となった。

この敗戦に際し同月のうちにマクスボルク軍君主のシシュ・マクスボルクは以前よりルキウスの人柄を買っていたこと、自軍の国力がセウェルス国にかなわないことなどからセウェルス国に降伏した。

801年7月、息子のインニック・ジムタンが元服しセウェルス軍上級大将を拝命する。
彼は父とは違い智謀に長けた文官肌の将であったため生涯は文官として過ごした期間のほうが多かった。

801.7時点の勢力図

  • 三元帥の一翼、マーヴェン・ジムタンの伝です。 -- 作者 (2012-11-29 19:02:24)
  • 彼は主君とは別の方面軍を率い生涯にわたり主君の片腕として活躍します。 -- 作者 (2012-11-29 19:03:08)
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