こんがり玄米茶房内検索 / 「アーカイブ」で検索した結果

検索 :
  • プラグイン/アーカイブ
    アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
  • プラグイン
    ...。 アーカイブ コメント ニュース 人気商品一覧 動画(Youtube) 編集履歴 関連ブログ これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
  • スローカーブ
    スローカーブ  G-2にある高層マンション。  そのマンションを、浅井京介は見上げていた。 「……どういうことだ」  知らず、口からもれるつぶやき。  彼は知っている。目の前のマンションを。  なぜならそこには、美輪椿姫の家があって。  自身、浅井京介の家もある。  間違いはない。  マンション名も同じだ。 「……何故だ」  ここは無人島のはずだ。  少なくとも、先ほど確認した説明書には、そのような説明がなされていた。  じゃあ、目の前のマンションは? 「……似ているだけだろう」  馬鹿らしい。  そう言いたげに首を振ると、京介はマンションへと入る。 (確かめればすむことだ)  エレベータに乗ると、最上階のボタンを押す。 「どうなっているんだか……」  ゲームのこと。 ...
  • 遠坂さん家の聖杯戦争(予告編)
     もしも、姉妹が離れ離れにならなかったら。  もしも、遠坂時臣が弟子の裏切りから生き永らえていたら。  もしも、言峰綺礼と対峙したのが一人ではなかったら。  もしも、赤毛の少年を育てた人物が衛宮切嗣ではなかったら。  そんな、いくつもの『もしも』が重なった、どこかの平行世界のお話。 ■ 遠坂さん家の聖杯戦争 ■ 「じゃあ、私から召喚するから。貴方達は、隅っこの方で待っていなさい」 「はいよ。うっかりを起こすなよ」 「兄さんに同じく」 「……黙りなさい、気が散るでしょう?」 「「了解です」」 「まったくもう……素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 「……」 「……」 「閉じよ。閉じ...
  • 参加者名簿
    AngelBeats! ○音無結弦/○立華奏/○日向秀樹/○仲村ゆり/○直井文人/○ユイ Fate/stay night ○衛宮士郎/○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/○間桐慎二/○葛木宗一郎/○藤村大河 Fate/Zero ○衛宮切嗣/○アイリスフィール・フォン・アインツベルン/○雨生龍之介/○遠坂時臣/○久宇舞弥 FORTUNE ARTERIAL ○支倉孝平/○千堂瑛里華/○紅瀬桐葉/○東儀白/○千堂伊織/○東儀征一郎 G線上の魔王 ○浅井京介/○宇佐美ハル/○美輪椿姫/○浅井花音/○白鳥水羽/○相沢栄一 To Heart2 XRATED ○河野貴明/○柚原このみ/○向坂環/○十波由真/○小牧愛佳/○小牧郁乃/○向坂雄二 あっちこっち ○音無伊御/○御庭つみき/○春野姫/○片瀬真宵/○戌井榊 ...
  • 投下順
    開始~第一回放送まで No. タイトル 登場人物 場所 No.000 オープニング 浅井京介、大音灯花、言峰綺礼 ? No.001 ファーストエンカウント 音無結弦、日向夏咲、棗鈴 E-3 No.002 純粋 雨生龍之介、美輪椿姫 F-8 No.003 スローカーブ 浅井京介、東儀白 G-2 No.004 醒めない夢 大音京子 D-1 No.005 目的は凛然なりて 向坂雄二、三ツ廣さち、宮沢謙吾 D-4 No.006 2A-18 日向秀樹、三千院ナギ B-6 No.007 教諭として 葛木宗一郎 B-6 No.008 剣と天使 立華奏、衛宮士郎 H-5 No.009 oath sign 千堂伊織 B-2 No.010 bad end 久宇舞弥、白鳥水羽、??? B-3 No.011 light step 宇佐美ハル、河野貴明、春野姫 B-6 No.o12 いざ、行かん! 十波由真 C...
  • 時系列順
    第一回放送まで No. タイトル 登場人物 時刻 場所 No.000 オープニング 浅井京介、大音灯花、大音京子、言峰綺礼 ? ? No.001 ファーストエンカウント 音無結弦、日向夏咲、棗鈴 0 00頃 E-3 No.002 教諭として 葛木宗一郎 0 00頃 B-6 No.003 純粋 雨生龍之介、美輪椿姫 0 30頃 F-8 No.004 スローカーブ 浅井京介、東儀白 0 30頃 G-2 No.005 目的は凛然なりて 向坂雄二、三ツ廣さち、宮沢謙吾 0 30頃 D-4 No.008 剣と天使 立華奏、衛宮士郎 0 30頃 H-5 No.009 oath sign 千堂伊織 0 30頃 B-2 No.012 いざ、行かん! 十波由真 0 30頃 C-7、森の中 No.013 Labyrinth 直枝理樹 0 30頃 C-8、発電所内 No.014 少女と筋肉と遊園地 柚原この...
  • 真夜中の邂逅、少女と少女とサーヴァント
    真夜中の邂逅、少女と少女とサーヴァント  目が見えねど、あの時の事はよく覚えている。  冬の季節。閉ざされた森の奥。聳え立つ城の中。  全幅の信頼を置いていた従者が倒れ。  最後まで見届ける事なく両の眼を奪われ。  自身の胸を無慈悲な何かが貫き。  やめろ、と。  その刹那の間に、確かに、あり得るはずの無い声が聞こえた。 ■ 「……それで。貴方が私のサーヴァント、ってことでいいかしら?」 「不服そうよの」 「ええ、勿論」  少女――イリヤスフィール・フォン・アインツベルン――は隠そうともせずに不満をぶつけた。 「私のサーヴァントはバーサーカーって決まっているの。それを、アンタみたいな訳の分からない妙チクリンなのと挿げ替えられるなんて……」 「……ふむ。召喚されたと思わば、最初の仕事が幼子の子守とはな...
  • 東儀白
    追跡表 スタンス No.003 スローカーブ 対主催
  • 浅井京介
    追跡表 スタンス No.000 オープニング 不明 No.003 スローカーブ 能力 説明 頭脳A 聡明、秀才とされる部類 体力B 平均よりも高め 名前 関係 解説 初遭遇話 宇佐美ハル 友人 元世界の友人 美輪椿姫 友人 元世界の友人 本ロワでは再会せず 浅井花音 友人 元世界の友人 白鳥水羽 友人 元世界の友人 本ロワでは再会せず 相沢栄一 友人 元世界の友人
  • 三ツ廣さち
    追跡表 スタンス No.005 目的は凛然なりて 未確定 No.026 Lost 未確定 名前 関係 解説 初遭遇話 森田賢一 友人 元の世界の友人 日向夏咲 友人 元の世界の友人 大音灯花 友人 元の世界の友人 大音京子 友人 元の世界の担任 向坂雄二 その他 殺害されたところを見る 目的は凛然なりて 宮沢謙吾 その他 殺害したところを見る 目的は凛然なりて 間桐慎二 その他 暴行を受ける。恐怖 Lost バーサーカー その他 恐怖 Lost
  • ラッキーガール
    ラッキーガール 「……いいのかね?」 「構いません」  B-3の廃墟地帯。  闇夜に紛れるように、二つの影が森林部へと移動していた。  久宇舞弥とアーチャーである。 「目的は充分果たしました。これ以上この場に留まる事に益はありません」 「爆発音については確かめないと?」 「はい、必要性がありません」  きっぱりと。舞弥は従者の言葉を否定した。  謎の爆発音が鳴ってから、既に一時間以上も時間が経過していた。 「爆撃を予想し身を潜めていましたが、追撃の様子はありません。動くならば、今が限度かと」 「そうか……成程。ならば、言う事も無い」  アーチャーとて、かつては戦場を生きた人間である。  機微の察知に関しては、舞弥よりも長けていた。  そしてマスターである舞弥が自身の考えに基づいて行動しているのならば、彼の口からは特段言うことも...
  • Lost
    Lost 「……すげぇな、おい」  ゲーム開始から、大凡三時間が経過。  D-4の森の中。間桐慎二は感嘆の声を上げた。 「力任せに撲殺か、これ。……随分と血の気の多いヤツがいるもんだ」  頭が割れ、顔が潰され、原形を留めていない死体が目の前にある。  余程の恨みがあったのか、執拗なまでに頭部付近が殴打されているのが見てとれた。  殺されてそれなりに時間は経っているらしく、僅かな異臭が鼻をつく。 「ディパックは……あるわけないか」  周囲を見渡しても死体以外は何も無い。  流石にディパックを回収しないほど取り乱していたわけではなく、今頃は立派なマーダーとして徘徊しているに違いない。  もしかしたらポケットの中にまだ入っているかもしれないが、欠損激しい死体を探る気は起きなかった。 「まぁ別にいいけどね。な、バーサーカー」 ...
  • 白鳥水羽
    追跡表 スタンス No.010 bad end 未確定 能力 説明 頭脳A 聡明、秀才とされる部類 体力C 平均的な体力の持ち主 名前 関係 解説 初遭遇話 浅井京介 友人 元世界の友人。好意を抱いていた 本ロワでは再会せず 宇佐美ハル 友人 元世界の友人 本ロワでは再会せず 美輪椿姫 友人 元世界の友人 本ロワでは再会せず 浅井花音 友人 元世界の友人 本ロワでは再会せず 相沢栄一 友人 元世界の友人 本ロワでは再会せず 久宇舞弥 敵対 殺害される No.010 bad end アーチャー 敵対 No.010 bad end
  • bad end
    bad end パン、と。廃村に乾いた音が鳴る。 ドサッ、と。何かが落ちる音がする。 いてて、と。月明かりに照らされて少女が立ちあがる。 「うわぁ……」 感嘆の声を上げながら、白鳥水羽は手にした物体と折れた残骸を見比べた。 「ベレッタM92。反動が少なく、初心者でも扱いやすい。その高い完成度は、世界中の警察や軍隊で使用されているほど……言うだけのことはあるわね……」 先ほど確認した説明を口上しながらも、水羽の意識は手にした物体――――ベレッタM92に注がれていた。 至近距離から放った銃弾は、誤ることなく的にした木片に穴を開け、その破片を撒き散らした。 想像していたよりもずっと反動は小さく、先ほどの尻餅も力み過ぎてバランスを崩しただけに過ぎない。 緊張から解かれた体は興奮に火照り、つい数分前とはうってかわって感情が高揚する。 「すごい…...
  • ココロの声
    ココロの声  直井文人にとって、この殺し合いの目的なんてどうでも良かった。  誰が死のうと関わりのない事だし、一々助けてやる義理も無い。  優勝者は願いを叶えてもらえるらしいが、そんなものに興味は無い。  面倒事に巻き込んでくれた主催者たちには、当然償いはさせるが、自分から積極的に動こうとは思わない。  つまりは、わざわざ労力を割いてまで如何こうしようとは考えていなかったのだ。  ――――名簿を見るまでは 「音無……さん?」  震える声で言葉を紡ぐ。  震える声で名前を呼ぶ。  文人が手に取った――本当に何の気なしに取った――名簿には、彼のよく知る名が記載されていた。  音無結弦  名簿のやたらと人数の多いア行、その最後にその名前は記載されていた。 「なん……で……」  音無結弦とは、文人を救った人物の名前である。 ...
  • 言峰士郎の聖杯戦争――3
    「あーあ、つまんないのー。皆穴倉決め込んじゃってヒマでしょうがないわ」  ザッ、ザッ 「先日のお山のコンビはそれなりだったけど、本気出したらすぐ壊れちゃうだろうしなぁ……どこかにいないのかしらね、すぐ壊れない玩具は」  ザッ、ザッ 「そういえばランサーの主従も良かったわね。外来にしては良くやったわ」  ザッ、ザッ 「あとはセイバーとアーチャーとライダーなんだけど……」  ザッ、ザッ 「ま、いっか。歩いていればその内出会えるでしょ、多分」  ザッ、ザッ 「どうしようかなー……あ、そうだ。バーサーカー、海行こう、海!」  ザッ…… 「この前の場所に行けばいいから……あちゃー、逆方向ね。バーサーカー、ランサー達と戦ったところ行くわよ」  コクッ 「それじゃ、レッツゴー!」 ...
  • 守るべきもの
    守るべきもの  殺し合いという言葉を聞いて、連想できる意味は多くは無い。  法律で殺人が罪となり、倫理観から罪と悪は同義になり、信頼関係から悪は忌避すべきものとなった。  ならば、殺し合いとはイコール悪である。忌避すべきものと考えるのが通常である。  少なくとも、現代では。  法が施行され、倫理観が共有され、信頼関係が必須の現代では。  故に、向坂環は考える。  法が施行されているのは、彼女が生きていた世界での話だ。  殺し合いを推奨しているこの状況では、法について考えるのは意味が無い。  とすれば倫理観を共有できるかは怪しく、信頼関係の構築も難しいものとなるだろう。  当たり前のように受け取り、当たり前のように信じ、当たり前のように生きていた世界は、この状況とイコール関係を結ぶことが出来るとは限らないのだ。  故に、考える。  自身の身の振り方を...
  • 純粋
    純粋  いやー、困った。  ものすごく困った。  何が困ったってさ、俺、こんなところでちんたらしている余裕はないんだよね。  仮眠を終えたら、さっそく造りかけのオブジェの制作に取り掛かるつもりだったんだ。  それがさ、目を覚ましたらいきなり『殺し合いをしろ』だって?  いやー、困った。  大いに困った。  やべーな、俺が寝ている間になにがあった?  もしかして他のマスターとやらによる急襲か?  でもそれなら旦那が知らせてくれるだろうしなぁ……  てか何より、俺がいたのは地下水道だぜ。そんな簡単に居場所が気づかれるわけがないって。  てかさ……そうだ、旦那はどうしたんだろ?  俺がこんなところに飛ばされたのは、明らかに伴天連だか魔術だかの類だろう?  旦那が見逃すはずがないと思うんだよなー。  そー言ったのの専門らしいしさ。  うーん...
  • 前途多難
    前途多難  セピア色の風景。何処かの公園。朧気な人影。  公園の一画。備え付けのベンチに腰を下ろし、棗鈴は空を見上げた。  色らしい色の無い空を、見合わせたように小鳥たちが舞う。 (……ああ、これは夢なんだ)  ただ漠然と、その事を鈴は理解した。夢ならば空でも飛べるかな、なんて。そんなことを考えながら。  しかしなんというか。夢ならばもっと面白い物を見せろというのだ。こんな公園の一風景を見せられても、面白くも何もない。  眩しくもなんともない白いだけの太陽を暫く眺めながら、文句を小声で吐く。まだ夢は覚めそうにない。  仕方なく視線を地上へ戻すと、ちょうど誰かが入ってきたところだった。 (あれは……?)  入ってきたのは影では無く、やけにはっきりとした人間。黒い髪の毛を逆立てた、活発そうな少年だった。  数年もすれば、きっと大きくなるだろう。...
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 (2021年12月6日) - エキサイトニュース マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 「Wiki」創設者のPC 競売に - ...
  • 醒めない夢
    醒めない夢 大音京子は、月を眺めていた。 場所は、D-1。その断崖絶壁に、彼女は腰かけていた。 きれいな月だ---と、彼女は思った。 素直に、心の底から。こんな状態であるというのに、見上げた夜空に輝く満月を見て、感嘆していた。 「きれいね・・・本当に・・・」 返ってくる言葉は無い。そもそもこの地区には、彼女以外はいない。 それでも彼女は言葉を紡ぐ。ひとり言のような、けど誰かの反応を期待しているような。 返ってくる言葉は無い。 ■ 大音灯花と、大音京子。 名字は同じだが、彼女らは血のつながった親子ではない。 しかし、それでも。京子は灯花を実の娘と思っているし、灯花も京子を実の母親と思っている。 そこには固い絆があって、壊れることは無いはずだった。 少なくとも、あの瞬間までは。 永遠に続くと思っていた幸せは、消え...
  • 言峰士郎の聖杯戦争――2
    『冬木の聖杯戦争』  アインツベルン、マキリ、トオサカの三家が『根源』に至る為に共同で考案、実施した極東の地の争い。  権利を得た七人の魔術師それぞれが英霊を召喚し、競わせて、勝者一人のみが『聖杯』を獲得可能。  周期はおおよそ六十年。第一回から数えて、現在四回目までが実施されている。が、一度として『聖杯』が願望器として扱われたことは無い。  (中略)  尚、この聖杯戦争に於いて顕現する『聖杯』は、『神の御子の聖遺物』ではない。あくまでも理想郷における万能の釜のコピーであり、我々教会とは縁もゆかりも無い代物である。  が、どのような形であれ『聖杯』の名を冠している以上は見過ごすわけにはいかず、また魔術師共の内輪争いに無辜の民が極力巻きこまれぬよう、我々教会からも『監督役』という名目で複数人を派遣している。  聖堂教会ブラックリスト、『冬木の聖杯戦争...
  • オープニング
    「どこだ、ここ・・・」 浅井京介が目を覚ますと、そこは一面薄暗い大部屋だった。 広さは体育館程度だろうか。ざわめきから察するに、けっこうな人数がいるようだ。 (どういうことだ・・・) 自分は確かに眠りについた。自分の家で。 だがここは、そんな記憶とはまったく関連のない場所。 疑問に思うことは多々あるが、とりあえずは壁際に移動し、周りを観察をする。 まずは現状把握。薄暗いが、頭上の非常用ライトで大概は見える。 「・・・ん?」 ふと、一人。同年代くらいの少女の首に視線が行く。 その首には、銀色に鈍く光る何かがとりつけてあった。 「あれは・・・首輪?」 よく見れば目の前の少女だけではない。その周りにいる人も、首に同じようにつけている。 (もしかして・・・) 嫌な予感がし首元に手をやると、冷たくかたい感触に触れた。 ...
  • 少年――音無伊御の驚愕
    少年--音無伊御の驚愕  最初は、トラブルメーカーズがまた何かしらしでかしたと思った。  次に、性質の悪い悪夢だと考えた。  最後に、是は否応のない現実であると思い知らされた。  ――――音無伊御の、おおよそ三十分間の思考の遍歴。 ■  手に持ち構えるは木刀。  対し、防いで弾き返すは日本刀。  上から振り下ろされれば、受けずに流し。  下から振り上げられれば、足の裏で防ぐ。  横から振るわれれば、構えて弾き。  突きが繰り出されれば、体を捻って流す。  拳が振るわれれば、掌を持って防ぎ。  蹴りが襲い来れば、同様に蹴りをもって弾く。  押しては引いて。  寄せては返し。  二手三手と先を読み合い、苛烈な連撃を繰り広げ。  一挙手一投足を注視し。  狙うは、ただ一撃。  浮かべたのは、笑み。 「やるじゃ...
  • Monsters
    Monsters  迂闊だった。  血まみれの足に包帯を巻きながら、千堂瑛里華は歯噛みした。  義憤があった。  こんなバカげた催しなんてぶち壊してやるという義憤が。  慢心もあった。  まさか自分が狩られる側になることはないだろうとういう慢心が。  それが、この現状である。 「最悪……」  トラバサミ。ベアートラップやレッグホールドトラップとも呼ばれる、世界的に広く認知されている狩猟用トラップ。  瑛里華の踏んだソレは小型~中型用の代物。骨を粉砕されなかったのは、それこそ不幸中の幸いというやつだった。  もっとも、皮膚を裂かれ肉を抉られ。歩行に支障をきたす現状を喜べるかどうかは別問題だが。  視界の端に転がるソレを、憎々しげに睨みつけながら溜息を零した。 「……前途多難ね、こりゃ」  支給された応急処置セットで治療を済ませ、背を木に...
  • 目的は凛然なりて
    目的は凛然なりて 「何だよ・・・貴明に、このみ、アネキ、それにいいんちょまでいやがる」 支給品に入っている、参加者名簿。そこには、向坂雄二の知り合いの名前が羅列されていた。 「くそっ・・・そうだ、武器!」 参加者に呆然としていた意識を引き戻し、未だに確認をしていなかった自分の武器をようやく確認する。 「これは・・・ボウガンか」 雄二が取りだしたのは、扱いやすいようにと軽量化されたボウガンだった。 このゲームにおいて、いわゆるアタリの武器。 それは、まだ高校二年生になったばかりという彼の心に、いくらかの安心感を与えた。 「よし、これなら」 説明書を見て、試しに一発撃ってみる。 狙いは、数メートル先にある木の幹。 たかが数メートルとはいえ、よく狙いを定めて放つ。 その甲斐あり、矢は狙ったところにちゃんと当たった。 ...
  • 幸運E
    幸運E  訳が分からない。  召喚されてランサーが思ったのは、上記の一文に集約されていた。 『何よ、アンタ。……変態?』  まず出会い頭にこの一言である。  召喚されて間もなく、あらゆる事情を飲み込む前にこの仕打ちである。  歴戦の勇士であるランサーが、驚きのあまり一切の言葉を告げることが出来なかったのは、後にも先にもこの一回のみであろう。  驚きに固まるあまり、マスターが無視して先に行ってしまおうとした事もランサーらしくない失態と言える。 『……日本語、上手なのね』  慌てて後を追いかけ召喚の詞を告げる。  ランサーの脳内では、この後は召喚された経緯や目的等を訊き、マスターの為に尽力を果たすつもりであったのだが…… 『……だから、なに?』  蔑むような冷たい視線と言葉。  二の句をを告げる事の出来ないまま、またも少女は先に...
  • difference
    difference 「――呪ってやる――」  その姿を――識っていた。  その声を――識っていた。  慈愛と憧れに満ちていた瞳も。  肩を掴む優しかった細い五本の指も。  その全てが――その全てを、確かに識っていた。 「■■■■……オマエを呪う……苦しめ……死ぬまで悔やめ……絶対に、許さない……」  怨嗟の声が耳を犯す。  憎悪に染まった瞳が身を貫く。  慈愛にあふれていたその姿は、底抜けの呪詛に染まっていた。  何かが、頬をつたう 「ああ、いいとも」  肩に食い込む五指を。  捉えて離さない瞳を。  止む事の無い言葉を。  その全てを、一身にその身に受けながら。  事もなく、男は了承の意を唱えた。 「それでいい。言ったはずだ」  身体を犯す呪いを感じながら。  流れ込む憎しみを受けながら...
  • 剣と天使
    剣と天使 誓った言葉があった。 交わした約束があった。 その答えは―――― ■ 風の無い夜だった。 季節は分からないが、夏か冬かと問われれば冬寄りだろう。何時もの長袖のシャツで事足りる程度とはいえ、座っているだけの現状では若干の肌寒さは否めない。 見上げれば満月。遮るもののない月明かりは、煌々と地上を照らしていた。 まるであの日の焼き回しだな、と。こんな時だというのに、少年――――衛宮士郎の口からは苦笑が零れた。 そう。自嘲というよりは、苦笑。 「怒られるよなぁ、きっと」 剣の荒野。 黄金の王。 結んだ剣戟。 斬り飛ばした右腕。 開いた孔。 巻きついた鎖。 そして―――― 「……っ」 脳裏にノイズが走る。 眼を瞑れば鮮明に思い出せる光景は、体感時間で言うならばまだ大した時間は経っていないはず。 ...
  • バカシアイ
    バカシアイ  支給された物品は基本支給品と発煙筒三つ、それに手榴弾が五個。  目覚めた場所は地図の端っこ、A-8の灯台。  灯台の造りはいたってシンプル。地上の入り口から螺旋階段を上がるだけ。途中に部屋は無く、今自身がいる場所が唯一の部屋。  灯台としての機能は長い事使用されていないらしく、機器が動く可能性は低い。しかるべき処置をすれば動くかもしれないが、そんな知識も手腕も保有していないので考えるだけ無駄。  室内には救急セットと緊急時脱出用の縄があった。救急セットは使用可能年月日が記載されていなかったのが怖い。縄は老朽化している様子はなく、標準的な大人一人分の体重を支える程度なら問題はないだろう。他に目ぼしいものは無し。  以上が、目覚めてから大凡三十分で少年が纏めた全て。  彼がどこにでもいるであろう一介の高校生であることを考えれば、驚嘆に値する思考と行動である。 ...
  • Q.あなたは手を汚せますか?
    Q.あなたは手を汚せますか?  B-6。  地図に載っていない一軒家。  向坂環は椅子に座ったまま、身動ぎ一つせずに時計を眺めていた。  チクタクと秒針が規則的に動き続けている。連動するように、少しずつ長針も動いている。  その様相をただただ環は眺め続ける。  他には何もしない。  何も、しない。 「……向坂さん。少し、よろしいでしょうか?」  しばし無表情で時計を眺めていた環だったが、声をかけられたことで意識をそちらに向ける。  視線の先には、亜麻色の長髪の少女がいた。 「ええ、大丈夫よ。何かしら」  環は一転して、笑みを浮かべた。見る人を落ち着かせる、不安を与えない笑顔。  その笑みに触発されたのか、目の前の少女も淡く微笑む。  だがそれは、環とは異なり、様々な感情を押し殺した危うげな微笑みだった。 「……...
  • @wiki全体から「アーカイブ」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索