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ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアル―黎明編― - (2008/06/22 (日) 22:11:52) のソース
**ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアル―黎明編― ◆ITsuqP1LNA ここはG-3、修理工場。この壊し合いのために、シグマによって集められた参加者の中でひときわ異彩を放つ漢、 メカ沢新一は独り今まで自分に起こったことを思い返していた。 「一体何がどうなってんだ?確か…俺は登校途中にいつものようにバース高の奴らに喧嘩を売られて…その時にアイツ…えーと、名前は確か…… まあいいや。アイツの声がしたから振り向いたときに…なぜか蓋が開いていたマンホールの中に落ちて……気が付いたらあの場所にいたわけか」 彼のいた世界で、キャラが立っているのか立っていないのかよくわからない坊主の男が何か叫んでいるような気がしたが割愛する。 「しかし、ここはどこなんだ、一体。とりあえず外に出てみるか。あの場所では見かけなかったが、神山ならこの状況を説明してくれるだろ」 そう言いながらメカ沢は歩き出す。いうまでもなく彼の探し人はここにいるわけもないが、そんなことを今の彼が知る由もない。 そしていつものようにポケットからタバコを探すが、代わりに出てきたのはPDA、携帯端末である。 「ん?なんだこりゃ。新型の携帯電話か?まったく、最近の物は色々複雑過ぎてついていけないぜ。ただでさえ俺は機械が苦手なのによ…」 そう言って歩きながらも何とか操作してみようとするが……それがいけない。ついつい端末に集中しすぎたのか、 あるいは機械仕掛けの神が用意したのか、メカ沢に対するツッコミのごとく…メカ沢は階段を踏み外した。 「おおおおぉぉ!?」 池田屋事件の攘夷浪士もかくや、と言わんばかりの勢いでメカ沢は転がる、転がる。元々メカ沢はドラム缶…もといシンプルな体型であるがため 止まる気配は全くない。そもそもなぜ修理工場にそんな巨大な階段があるのか?ぶっちゃけそれが野中クオリティとしか言いようがない。 そしてようやく階段が終わり、その勢いのまま玄関まで転がり、受付に衝突したところで、ようやく止まった。ちなみにメカ沢には大した傷はない。 伊達にナイフで刺されてもギャグ…逆にナイフが曲がってしまうような肉体の持ち主ではない。そもそもナイフは曲がるじゃなくて折れるだろ、普通。 「いてて…ひどい目にあったぜ。やっぱりよそ見はいけないってことだな。あれ………ちっ、あの携帯電話落としちまったようだな。まあいいか、どうせ俺には使」 「大丈夫ですか?」 「ああ、大丈夫だ……って、アンタだれだ?」 「するとあんたの名前はロボ、でいいのか?」 「はい、そうですメカ沢」 なかなか珍しい出会い方をした二人はとりあえず自己紹介を行う。メカ沢はごくごく一般的な高校生であり、ロボは非常に礼儀正しく しっかりとななめ30度のお辞儀ができるほどのロボット。いきなり血生臭い展開になろうはずもない。 「ところでメカ沢。一つ確認だけしておきたいのですが」 「何をだ?」 「あなたはあの…シグマという者が言っていたことをどう思いますか?」 「あんなふざけたことをいう奴の言葉に従うわけないだろ!あんな男の風上にもおけないような奴は、俺がクロ高を代表してヤキ入れてやるぜ! ロボも見ただろ…最初に犠牲になった子を…」 「ええ…」 ロボは思う。ああ、良かった。彼―メカ沢は自分の仲間達、クロノやカエル…そして自分をR66-Yではなく、ロボとして誕生させてくれたルッカと 同じ心の持ち主だ。彼もまた、素晴らしい科学者によって作り出されたのだろう。最初に出会ったのが彼で本当に良かった… しかし、その考えは次の一言で揺らぎ始める。 「あんな人生まだまだこれからって子を…あの子だってこんな目に合わなかったら大人になって、もっと奇麗になって、色々な楽しいことがこれからもあっただろうに… それをアイツは!俺達は機械じゃないんだ!一回死んだらそれで終わりなんだぞ!そんな部品を交換するみたいにはいかないんだ…!」 「………………はい?」 「ああ、思い出したら腹が立ってきた。さあロボ、行こうぜ!さっさとあのシグマって野郎に一発お見舞いしてやらないとな!」 「は、はぁ……」 ロボは思う。あれ、何かおかしい。彼―メカ沢の言っていることは正しい。それは間違いない。だが…何か肝心な、というか大前提が大きくズレている気がする。 しかしそれはなんというか、決して触れてはいけないというか…今はまだその時ではないというか… 「おいロボ!早く行こうぜ!」 「は、はいメカ沢。ちょっと待ってください。あなたの支給品は何ですか?」 そう言ってメカ沢を呼び止めるロボ。メカ沢は急ブレーキをかけられたように前につんのめり不機嫌そうな表情を顔に出して振り向く。 「支給品?俺には携帯電話一つだけだったが、さっきの階段落ちでどっかに落としたみたいだ。まあいいけどよ」 「そうですか。では私の支給品から何か使えるものがあれば使ってください」 そう言ってメカ沢が取り出したのは、銀色に光る石と小さなチップ。 「なんだこれ?」 「このチップ…仕組みは分かりませんが説明通りの内容なら少しの間、時間を止めることができるようです。こちらの石は私も見たことがあります。 しかしこの石は仲間が3人いないと効果が発揮できないのです」 そう説明を受けてメカ沢が小難しい顔をしてそのチップを持ってみる。 「へぇ、こんな小さいのがか…俺には機械のことはよく分からないが、最近の機械は何でもできるんだな。どれどれ…あっ、おっ、ととっ、わっ」 つい摘んでチップを近くで見ようとしたメカ沢が手を滑らせ、何とか地面に落としてたまるかとばかりにお手玉を繰り返し―それはそれでものすごい技術だが― その結果として… ゴクリ ……飲んでしまった。 「どうしました、メカ沢。そんなに慌てて」 どうやらロボから見て死角に入っていたらしい。メカ沢は男らしく正直に答えようとして、 「スマン、実は……飲み込んでしまった」 しかし帰ってきた答えは…こちらもこちらで大きくズレてたもので、 「ああなるほど、そうやって使うのですね。さすがメカ沢、私には思いつきませんでした」 「………………はい?」 おいおい、そんな薬じゃないんだからというメカ沢のツッコミを言わせる間もなくロボは続けてしゃべる。 「ではこの石は私が持っています。表に最後の支給品だったバイクが止めてあるので行きましょう。メカ沢は運転できますか?」 「ああ、できるが…」 そういって二体、いや二人は歩き出す。しかし気付いているだろうか?重要なミスを犯していることに。 まずメカ沢が携帯端末を携帯電話と勘違いしていること。 そしてロボが直接支給品を転送する所を見ていないこと。 つまりメカ沢は自分にも何らかの支給品が与えられていたことに。 そのことにメカ沢はいつ気が付くのだろうか。 もっとも彼に対しては、周りが言いたいことの方がはるかに多いのだろうが… 【G-3 修理工場玄関 一日目深夜】 【メカ沢新一@魁!クロマティ高校】 [状態]:健康 [装備]:タイムストッパー@ロックマン2in体内 [道具]:なし [思考・状況] 基本思考:シグマにヤキ入れる! 1:大丈夫なのか、あんなの飲み込んで… 2:おお、ハーレーじゃねーか。 [備考] ※携帯端末の使い方を全く理解していません。よって現在位置、参加者、支給品を把握していません ※メカ沢の携帯端末が修理工場内のどこかに落ちています。 ※タイムストッパーが使用できるかどうかはわかりません。 【ロボ@クロノトリガー】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品一式、ぎんのいし@クロノトリガー [思考・状況] 基本思考:打倒シグマ。 1:メカ沢、色々と驚かせてくれる人物のようですね。 2:最低でもあと一人仲間を見つければストライクスピンが… [備考] ※少なくともクロノ復活以降からの参戦です。 ※現在位置、参加者名簿を確認しましたがメカ沢も把握済みだと思い伝えていません。 ※メカ沢が携帯端末を失くしたことを知りません。 ※ロックマンの武器チップの使い方を誤認しています。 タイムストッパー@ロックマン2:文字通り少しの間時を止めることができる能力。フラッシュマンからもらえる。 言ってしまえばオラオラができないスタープラチナ。 ぎんのいし@クロノトリガー:原作では三人技ストライクスピン(カエル(ジャンプぎり)+エイラ(しっぽたつまき)+ロボ(ロボタックル))を 発動させるために必要なアクセサリー。このロワでも似たような技の持ち主がいれば可能かもしれない。 HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2:T-800が劇中で乗り回していたハーレー。 *時系列順で読む Back:[[電波、届いた?]] Next:[[灰狐は甦える]] *投下順で読む Back:[[電波、届いた?]] Next:[[灰狐は甦える]] |&color(cyan){GAME START}|メカ沢新一|042:[[ギタイ]]| |&color(cyan){GAME START}|ロボ|042:[[ギタイ]]|