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#contents()
**ハイブリッドロケット
液体の酸化剤と、固体の燃料を使用する形式のロケットの事。
これまでのロケットは、燃料と酸化剤が共に液体の「液体ロケット」と、共に固体の「固体ロケット」が存在していたが、ハイブリッドロケットはそれら2つの特徴を併せ持つ、新しいタイプのロケットである。
2004年に民間の宇宙船としては世界で初めて宇宙に到達した「SpaceShipOne」にも、このエンジンは使われている。また、近年では日本国内でも大学等で研究開発が行われている。
ハイブリッドロケットは、固体・液体の長所を持ち、性能も両者の中間ぐらいだが、その反面両者の短所をも持ち合わせている。例えば固体ロケットは構造が簡素という点が長所だが、ハイブリッドロケットでは液体推進剤用の流路が必要である。同じ流路が必要な液体ロケットに比べ、比推力に劣り、構造が簡素な固体ロケットには推力で劣る。良くも悪くも、両者の特徴を併せ持っているのがハイブリッドロケットという物なのである。
LS-5ロケットも基本的にはSpaceShipOneなどと同じ仕組みだが、三原素子によって独自の改良が加えられている。通常、固体ロケットやハイブリッドロケットの燃料の詰まっているモーターケース部分は、燃焼時に高温、高圧になるため、モーターケースそのものにかなりの強度を必要とし、それ故にロケットの質量が増えてしまう。そこで素子は、モーターケースに充填されている固体燃料自体に強度を持たせ、その分モーターケース自体に必要とされる強度を少なくして軽量化するというアイデアを考案した。
ただしこの場合、燃料はマカロニやちくわのように真ん中に空洞があり、内側から外側に向かって燃焼が進むため、燃料が少なくなればその分モーターケースの強度が下がってしまう事になる。そこで、外側に行くにつれて燃料の強度が上がる構造、すなわち傾斜機能を持たせ、燃焼終了時までしっかりとした強度が保てるような仕組みが施されている。
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:ハイブリッドロケット| 液体の酸化剤と、固体の燃料を使用する形式のロケットの事。&br() これまでのロケットは、燃料と酸化剤が共に液体の「液体ロケット」と、共に固体の「固体ロケット」が存在していたが、ハイブリッドロケットはそれら2つの特徴を併せ持つ、新しいタイプのロケットである。&br() 2004年に民間の宇宙船としては世界で初めて宇宙に到達した「SpaceShipOne」にも、このエンジンは使われている。また、近年では日本国内でも大学等で研究開発が行われている。&br() ハイブリッドロケットは、固体・液体の長所を持ち、性能も両者の中間ぐらいだが、その反面両者の短所も持ち合わせている。例えば固体ロケットは構造が簡素という点が長所だが、ハイブリッドロケットでは液体推進剤用の流路が必要である。同じ流路が必要な液体ロケットに比べ、比推力に劣り、構造が簡素な固体ロケットには推力で劣る。良くも悪くも、両者の特徴を併せ持っているのがハイブリッドロケットという物なのである。&br() LS-5ロケットのハイブリッドエンジンも基本的にはSpaceShipOneなどと同じ仕組みだが、三原素子によって独自の改良が加えられている。通常、固体ロケットやハイブリッドロケットの燃料の詰まっているモーターケース部分は、燃焼時に高温、高圧になるため、モーターケースそのものにかなりの強度を必要とし、それ故にロケットの質量が増えてしまう。しかし、素子はモーターケースに充填されている固体燃料自体に強度を持たせ、その分モーターケース自体に必要とされる強度を少なくして軽量化するというアイデアを考案した。&br() ただし、燃料はマカロニやちくわのような中空形状であり、内側から外側に向かって燃焼が進むため、燃料が少なくなればその分モーターケースの強度が下がってしまう事になる。そこで素子は、外側に行くにつれて燃料の強度が上がる構造、すなわち傾斜機能を持たせ、燃焼終了時まで十分な強度が保てるような仕組みとなっている。
*ひ
*ふ
*へ
*ほ
:ホーマン遷移|ある軌道から別の軌道へ乗り移る際に、最小のエネルギーで乗り移ることが出来る技のこと。発見者がホーマンという名前なのでホーマン遷移と呼ばれている。その方法は単純で”遠地点高度を上げるには近地点でロケット噴射”、また”近地点高度を上げるときは遠地点でロケットを噴射”、そして”逆の事をしたい場合はそれぞれ逆噴射”である。