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やきとり処「水銀亭」 - (2007/07/29 (日) 21:58:12) の1つ前との変更点

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<p>やきとり処「水銀亭」<br> <br> 銀「あらぁ、誰かと思ったら真紅じゃなぁい。…ざっと1440時間くらいぶりねぇ」<br> 紅「あなた、まだこんなことをやっていたの?」<br> 銀「私の趣味なんだからあんまり口出さないでくれるかしら?<br>   まぁいいわ。立ち話も何だし、座りなさいな」<br> 紅「…」<br> 銀「…やきとり屋なんだから、何か注文しなさいよぉ…」<br> 紅「なら紅茶を出すのだわ」<br> 銀「そんなものが出る、洒落たやきとり屋なんて聞いたことないわよぉ。<br>   ウーロンハイ用のウーロン茶なら出せるけど、それでいいかしら?」<br> 紅「それで妥協しましょうか」<br> 銀「で、やきとりは食べないのぉ? 面白くないわぁ」<br> 紅「じゃあねぎまとかわを頂戴。どっちも塩で」<br> 銀「毎度ありぃ」<br> <br> じゅー<br> <br> 紅「実にいい匂いなのだわ」<br> 銀「うふふぅ、もう少しだから待ってなさぁい。<br>   …ところで、ジュンとはどうなってるのよぉ、ジュンとはぁ?」<br> 紅「…今私がウーロン茶飲んでたら確実に吹いてたのだわ」<br> 銀「そんなにびっくりすること? 少しは進展あったのかしらぁ? うふふふふ」<br> 紅「その不吉そうな笑いはやめて頂戴」<br> 銀「で、どうなのよぉ?」<br> 紅「べ…別にジュンのことなんてどう思ってもい…いないのだわ」<br> 銀「嘘だわァッ! 手が震えてるわよぉ、真紅。<br>   このままじゃあ翠星石とか薔薇水晶に取られちゃうわよぉ」<br> 紅「……私だって私なりにアプローチしてるのだわ! でも全然気付いちゃくれないのだわ!」<br> 銀「それはあなたの独りよがりってやつよぉ。相手に気付いて貰えないなら、何をしたって無意味なの」<br> 紅「……肝に銘じておくのだわ」<br> 銀「そんなに気をおとすものじゃないわぁ。恋は気力勝負よぉ。これ、サービスしとくわねぇ」<br> 紅「…なにこれ」<br> 銀「焼酎のヤクルト割よぉ。景気付けにどうぞぉ。やきとりも焼けたわよぉ」<br> 紅「頂いておくわ。ありがとう」<br> 銀「うふふぅ、頑張りなさいよぉ」</p> <hr> <p>やきとり処「水銀亭」~雪華綺晶がくる!~<br> <br> 雪「こんばんわ」<br> 銀「やーっと来たわねぇ、雪華綺晶」<br> 雪「遅くなってごめんなさい。ちょっと仕事頼まれてしまいまして」<br> 銀「うふふ、いいのよぉ。さぁ、どんどん食べてって頂戴」<br> 雪「じゃあ…つくねとハツとレバーとかわと手羽先、お願いしますね。全部タレで5本ずつ」<br> 銀「相変わらずよく食べるわねぇ…。どうして太らないんだか」<br> 雪「ふふふ、私も少し不思議に思ってるんです」<br> 銀「羨ましい体質ねぇ」<br> 雪「よく言われますわ」<br> <br> じゅじゅじゅー</p> <p>銀「へい、お待ちぃ」<br> 雪「いつもながらとても美味しそうです。頂きます」<br> 銀「…うふふ、こうやって美味しそうに食べてくれてるところを見てると、<br>   こっちまで幸せな気分になってくるわねぇ…料理人冥利に尽きるわぁ」<br> 雪「それは水銀燈のつくるやきとりが本当に美味しいからですよ。<br>   よくラーメン屋めぐりだとか回転寿司めぐりだとかするんです。<br>   やきとり屋めぐりもするんですが、未だに水銀燈のやきとりより美味しいのは食べたことがないのです」<br> 銀「うれしいこと言ってくれるじゃないのぉ。<br>   …ところでねぇ、私、今朝のあなたのメールで起きたのよぉ」<br> 雪「ねぼすけさんですね。確かメール送ったのは12時ちょっと前だったのでは?」<br> 銀「…うるさいわねぇ。…とにかく、今朝はあなたのメールで起きたのよ。<br>   『今晩、食べにゆきます』って書いてあったもんだから飛び起きて大急ぎで鶏肉仕入れてたのよぉ」<br> 雪「ありがとうございます。…でも、こんな屋台でなくて、<br>   普通のお店を構えればそんなことをしなくてもいいのではないでしょうか。<br>   水銀燈ほどの腕前なら、普通にお店開いてても何の問題もないでしょうし、<br>   お父様にお願いすれば、お店どころか支店までできますよ、きっと」<br> 銀「そうねぇ…。ちゃんとしたお店作ってもいいかもしれないわねぇ。<br>   でも、お父様に頼っちゃったら、何だか、『私のお店』じゃあない気がするのよぉ」<br> 雪「…なるほど、わかる気がします」<br> 銀「だからまぁ、当分はこの屋台だわね。」<br> 雪「そうですか。…ではかわとももとささみ追加で。5本ずつ」<br> 銀「本当によく食べる子だこと」<br> 雪「食べることは私の楽しみの一つですから」<br> 銀「食べる子は育つ。たーんと、お食べなさぁい」</p> <hr>
<p>やきとり処「水銀亭」<br> <br> 銀「あらぁ、誰かと思ったら真紅じゃなぁい。…ざっと1440時間くらいぶりねぇ」<br> 紅「あなた、まだこんなことをやっていたの?」<br> 銀「私の趣味なんだからあんまり口出さないでくれるかしら?<br>   まぁいいわ。立ち話も何だし、座りなさいな」<br> 紅「…」<br> 銀「…やきとり屋なんだから、何か注文しなさいよぉ…」<br> 紅「なら紅茶を出すのだわ」<br> 銀「そんなものが出る、洒落たやきとり屋なんて聞いたことないわよぉ。<br>   ウーロンハイ用のウーロン茶なら出せるけど、それでいいかしら?」<br> 紅「それで妥協しましょうか」<br> 銀「で、やきとりは食べないのぉ? 面白くないわぁ」<br> 紅「じゃあねぎまとかわを頂戴。どっちも塩で」<br> 銀「毎度ありぃ」<br> <br> じゅー<br> <br> 紅「実にいい匂いなのだわ」<br> 銀「うふふぅ、もう少しだから待ってなさぁい。<br>   …ところで、ジュンとはどうなってるのよぉ、ジュンとはぁ?」<br> 紅「…今私がウーロン茶飲んでたら確実に吹いてたのだわ」<br> 銀「そんなにびっくりすること? 少しは進展あったのかしらぁ? うふふふふ」<br> 紅「その不吉そうな笑いはやめて頂戴」<br> 銀「で、どうなのよぉ?」<br> 紅「べ…別にジュンのことなんてどう思ってもい…いないのだわ」<br> 銀「嘘だわァッ! 手が震えてるわよぉ、真紅。<br>   このままじゃあ翠星石とか薔薇水晶に取られちゃうわよぉ」<br> 紅「……私だって私なりにアプローチしてるのだわ! でも全然気付いちゃくれないのだわ!」<br> 銀「それはあなたの独りよがりってやつよぉ。相手に気付いて貰えないなら、何をしたって無意味なの」<br> 紅「……肝に銘じておくのだわ」<br> 銀「そんなに気をおとすものじゃないわぁ。恋は気力勝負よぉ。これ、サービスしとくわねぇ」<br> 紅「…なにこれ」<br> 銀「焼酎のヤクルト割よぉ。景気付けにどうぞぉ。やきとりも焼けたわよぉ」<br> 紅「頂いておくわ。ありがとう」<br> 銀「うふふぅ、頑張りなさいよぉ」</p> <hr> <p>やきとり処「水銀亭」~雪華綺晶がくる!~<br> <br> 雪「こんばんわ」<br> 銀「やーっと来たわねぇ、雪華綺晶」<br> 雪「遅くなってごめんなさい。ちょっと仕事頼まれてしまいまして」<br> 銀「うふふ、いいのよぉ。さぁ、どんどん食べてって頂戴」<br> 雪「じゃあ…つくねとハツとレバーとかわと手羽先、お願いしますね。全部タレで5本ずつ」<br> 銀「相変わらずよく食べるわねぇ…。どうして太らないんだか」<br> 雪「ふふふ、私も少し不思議に思ってるんです」<br> 銀「羨ましい体質ねぇ」<br> 雪「よく言われますわ」<br> <br> じゅじゅじゅー<br> <br> 銀「へい、お待ちぃ」<br> 雪「いつもながらとても美味しそうです。頂きます」<br> 銀「…うふふ、こうやって美味しそうに食べてくれてるところを見てると、<br>   こっちまで幸せな気分になってくるわねぇ…料理人冥利に尽きるわぁ」<br> 雪「それは水銀燈のつくるやきとりが本当に美味しいからですよ。<br>   よくラーメン屋めぐりだとか回転寿司めぐりだとかするんです。<br>   やきとり屋めぐりもするんですが、未だに水銀燈のやきとりより美味しいのは食べたことがないのです」<br> 銀「うれしいこと言ってくれるじゃないのぉ。<br>   …ところでねぇ、私、今朝のあなたのメールで起きたのよぉ」<br> 雪「ねぼすけさんですね。確かメール送ったのは12時ちょっと前だったのでは?」<br> 銀「…うるさいわねぇ。…とにかく、今朝はあなたのメールで起きたのよ。<br>   『今晩、食べにゆきます』って書いてあったもんだから飛び起きて大急ぎで鶏肉仕入れてたのよぉ」<br> 雪「ありがとうございます。…でも、こんな屋台でなくて、<br>   普通のお店を構えればそんなことをしなくてもいいのではないでしょうか。<br>   水銀燈ほどの腕前なら、普通にお店開いてても何の問題もないでしょうし、<br>   お父様にお願いすれば、お店どころか支店までできますよ、きっと」<br> 銀「そうねぇ…。ちゃんとしたお店作ってもいいかもしれないわねぇ。<br>   でも、お父様に頼っちゃったら、何だか、『私のお店』じゃあない気がするのよぉ」<br> 雪「…なるほど、わかる気がします」<br> 銀「だからまぁ、当分はこの屋台だわね。」<br> 雪「そうですか。…ではかわとももとささみ追加で。5本ずつ」<br> 銀「本当によく食べる子だこと」<br> 雪「食べることは私の楽しみの一つですから」<br> 銀「食べる子は育つ。たーんと、お食べなさぁい」</p> <hr>

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