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複数短編121 - (2008/07/02 (水) 22:36:57) の1つ前との変更点

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<p align="left">ジ「あああ~、宿題が終わんねー!明日までに終わらせないとまた梅岡の個人授業が…それだけは、なんとしても…」<br /> プルルルル、ガチャ<br /> 巴『はい』<br /> ジ「お、柏葉か?ジュンだけど」<br /> 巴『桜田くん?どうしたの?』<br /> ジ「あのさ、明日までの宿題あったろ。あれがどうしても終わらなくてさ…良かったら今から教えてもらいに行っていいかな?」<br /> 巴『わかったわ。じゃあシャワー浴びて布団敷いて待っ』<br /> ガチャッ!<br /> プルルルル、ガチャ。<br /> め『はいはーい』<br /> ジ「僕、ジュンだけど。いきなり悪いんだが、明日までの宿題教えてくれないかな?」<br /> め『ああ、あれね。難しいわよね』<br /> ジ「ああ。だから頼みたいんだけど…」<br /> め『じゃあ交換条件にしましょう。私が宿題を見せる。だからジュン君は生まれたままの姿にランドセルを』<br /> ガチャッ!<br /> プルルルル、ガチャ!<br /> 薔『…はい』<br /> ジ「僕だ!薔薇水晶!至急頼みたいことがあるんだ!」<br /> 薔『何言ってるの?』<br /> ジ「え?」<br /> 薔『私はジュンの愛の奴隷…頼むなんて言わないで用件だけを言ってくれればいい…私はそれを実行するだけだよ』<br /> ジ「ありがとう…薔薇水晶…助かるよ。でな?明日の宿」<br /> 薔『わかった。脱げばいいんだね?』<br /> ガチャッ! <br /><br /> ジ「くそぉ!なんで僕のクラスメートはこんなヤツばっかなんだ!?えっと後は…そうだ!違うクラスだけどアイツならもうやってるかもしれない!」<br /> プルルルル、ガチャ。<br /> 真『何かしら』<br /> ジ「真紅か!?ジュンだ!明日までの宿題が終わらないんだ!もうお前しか頼れるヤツがいない!助けてくれ!範囲は数学の」<br /> 真『いやよ、めんどくさい』<br /> ガチャ。ツーツーツー…<br /> ジ「………」<br /><br /> の「ジュンく~ん、お姉ちゃんもう寝るけど…って、なんで部屋の隅で膝を抱えて泣いてるのぅ?何かあったの?お姉ちゃんに話してみて?」</p> <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /><br /> キーンコーンカーンコーン<br /> 水「ん~、ようやくお昼ねぇ。…あら?私のお弁当が…ん、はぁ…」<br /><br /> ガチャ<br /> め「ふふ、やっぱり来てくれたのね水銀燈」<br /> 水「貴女が来いって書き置きしたんでしょお?まったく屋上なんかに呼び出して…それで、私のお弁当はどこなのよ」<br /> め「ごめんなさい。そんなつもりはなかったんだけど…つい食べちゃった。自分でもビックリ」<br /> 水「………」<br /> め「でもね、聞いて水銀燈。私、思うのよ…どうしてこんなことしたんだろうって。本当は一緒に屋上でお弁当したいだけだったんだけどね。きっと私…あのお弁当に貴女を重ねてしまったの。美味しかったわ…とっても。<br /> ねえ、お弁当って料理とは少し違うわよね?いつもお弁当を作ってる水銀燈なら解ると思うけど、お店とかの料理は出来立ての熱々が出てくるからそりゃあ美味しいに決まってるわ。お弁当もチンできれば温まるけど学校ではそれも叶わない…<br /> つまり、お弁当は冷めたものを食べる事になるわ。本来ならそれは愚行…時間が経った上に冷めてるものを食べるんですもの。でも、じゃあどうして私は貴女のお弁当を食べて美味しいと感じるのか。<br /> まさにそう、それは貴女なのよ水銀燈。貴女と同じなの。<br /> 貴女は確かに人当たりは冷たいのかもしるない。冷めた人だと言われるのかもしれない。でもね?決してそれだけじゃない…だって、貴女の事を考えてるだけでこんなにも胸が熱くなるんだもの。それだけのはずないじゃない。<br /> コンビニで買った冷めたお弁当は美味しくない…でも、貴女が作ってくれたお弁当は冷めたって美味しい…そう、水銀燈が私に冷たいようで、ちゃんと私を受け入れてくれたあの時みたいに…<br /> ふふっ、ちょっとムード出しちゃったわね。酔ってるのかしら。ええそう…貴女が私を酔わせているのね…もう、罪な人なんだから…<br /> あんな強い太陽の光でさえ、貴女が浴びればそれはたちまち美しい月光になるのね。ルナティック…月は人を酔わせてしまう…そうしてこんな私ですら、あっという間に詩人にしてしまう…<br /><br /> 知ってる?夜の女神ヘカテは復讐の女神でもあるのよ。貴女のその眼差しの先は、何を憎み、何を写すのかしら。私は、その中に居られるかしら。貴女にどれだけ憎まれれば、その瞳にの中に居る事を許されるの…?<br /> 私は水銀燈を愛してしまった。女神に恋をした罪でこの身を焼かれたとしても、その炎を貴女が少しでも美しいと感じてくれるなら、私はその刹那に生きることさえ厭わないのよ。<br /> だからね、水銀燈。私…」<br /> キーンコーンカーンコーン<br /> め「…もう、いつだってそう。時は無粋で残酷よね。いいわ、放課後また話しましょう。だから水銀燈も…あ、あら!?居ない!?水銀燈が居ないわ!?どうして!?私じゃ見ることすら叶わぬと言うの!?水銀燈!お願いよ…その姿を見せて…水銀燈ー!!」<br /><br /> ジ「さて教室戻っ…あれ?水銀燈今日学食だったのか?」<br /> 水「そうよぉ。めぐにお弁当食べられちゃったの」<br /> ジ「あはは、お前も大変だなぁ。あれ?教室にめぐ居ないぞ。アイツどこいったんだ?」<br /> 水「さあねぇ。屋上でUFOでも探してるんじゃなぁい?」<br /><br /> め「水銀燈!何処なの水銀燈!?え…まさかあの月の中なの!?遠い…遠いわ水銀燈…!私じゃ貴女に届かない…だから私は貴…あら!?今何か光った!あれが水銀燈?そんな、速すぎるわ水銀燈!待って!私も連れて行ってー!!」
<p align="left">ジ「あああ~、宿題が終わんねー!明日までに終わらせないとまた梅岡の個人授業が…それだけは、なんとしても…」<br /> プルルルル、ガチャ<br /> 巴『はい』<br /> ジ「お、柏葉か?ジュンだけど」<br /> 巴『桜田くん?どうしたの?』<br /> ジ「あのさ、明日までの宿題あったろ。あれがどうしても終わらなくてさ…良かったら今から教えてもらいに行っていいかな?」<br /> 巴『わかったわ。じゃあシャワー浴びて布団敷いて待っ』<br /> ガチャッ!<br /> プルルルル、ガチャ。<br /> め『はいはーい』<br /> ジ「僕、ジュンだけど。いきなり悪いんだが、明日までの宿題教えてくれないかな?」<br /> め『ああ、あれね。難しいわよね』<br /> ジ「ああ。だから頼みたいんだけど…」<br /> め『じゃあ交換条件にしましょう。私が宿題を見せる。だからジュン君は生まれたままの姿にランドセルを』<br /> ガチャッ!<br /> プルルルル、ガチャ!<br /> 薔『…はい』<br /> ジ「僕だ!薔薇水晶!至急頼みたいことがあるんだ!」<br /> 薔『何言ってるの?』<br /> ジ「え?」<br /> 薔『私はジュンの愛の奴隷…頼むなんて言わないで用件だけを言ってくれればいい…私はそれを実行するだけだよ』<br /> ジ「ありがとう…薔薇水晶…助かるよ。でな?明日の宿」<br /> 薔『わかった。脱げばいいんだね?』<br /> ガチャッ! <br /><br /> ジ「くそぉ!なんで僕のクラスメートはこんなヤツばっかなんだ!?えっと後は…そうだ!違うクラスだけどアイツならもうやってるかもしれない!」<br /> プルルルル、ガチャ。<br /> 真『何かしら』<br /> ジ「真紅か!?ジュンだ!明日までの宿題が終わらないんだ!もうお前しか頼れるヤツがいない!助けてくれ!範囲は数学の」<br /> 真『いやよ、めんどくさい』<br /> ガチャ。ツーツーツー…<br /> ジ「………」<br /><br /> の「ジュンく~ん、お姉ちゃんもう寝るけど…って、なんで部屋の隅で膝を抱えて泣いてるのぅ?何かあったの?お姉ちゃんに話してみて?」</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><br /><br /> キーンコーンカーンコーン<br /> 水「ん~、ようやくお昼ねぇ。…あら?私のお弁当が…ん、はぁ…」<br /><br /> ガチャ<br /> め「ふふ、やっぱり来てくれたのね水銀燈」<br /> 水「貴女が来いって書き置きしたんでしょお?まったく屋上なんかに呼び出して…それで、私のお弁当はどこなのよ」<br /> め「ごめんなさい。そんなつもりはなかったんだけど…つい食べちゃった。自分でもビックリ」<br /> 水「………」<br /> め「でもね、聞いて水銀燈。私、思うのよ…どうしてこんなことしたんだろうって。本当は一緒に屋上でお弁当したいだけだったんだけどね。きっと私…あのお弁当に貴女を重ねてしまったの。美味しかったわ…とっても。<br /> ねえ、お弁当って料理とは少し違うわよね?いつもお弁当を作ってる水銀燈なら解ると思うけど、お店とかの料理は出来立ての熱々が出てくるからそりゃあ美味しいに決まってるわ。お弁当もチンできれば温まるけど学校ではそれも叶わない…<br /> つまり、お弁当は冷めたものを食べる事になるわ。本来ならそれは愚行…時間が経った上に冷めてるものを食べるんですもの。でも、じゃあどうして私は貴女のお弁当を食べて美味しいと感じるのか。<br /> まさにそう、それは貴女なのよ水銀燈。貴女と同じなの。<br /> 貴女は確かに人当たりは冷たいのかもしるない。冷めた人だと言われるのかもしれない。でもね?決してそれだけじゃない…だって、貴女の事を考えてるだけでこんなにも胸が熱くなるんだもの。それだけのはずないじゃない。<br /> コンビニで買った冷めたお弁当は美味しくない…でも、貴女が作ってくれたお弁当は冷めたって美味しい…そう、水銀燈が私に冷たいようで、ちゃんと私を受け入れてくれたあの時みたいに…<br /> ふふっ、ちょっとムード出しちゃったわね。酔ってるのかしら。ええそう…貴女が私を酔わせているのね…もう、罪な人なんだから…<br /> あんな強い太陽の光でさえ、貴女が浴びればそれはたちまち美しい月光になるのね。ルナティック…月は人を酔わせてしまう…そうしてこんな私ですら、あっという間に詩人にしてしまう…<br /><br /> 知ってる?夜の女神ヘカテは復讐の女神でもあるのよ。貴女のその眼差しの先は、何を憎み、何を写すのかしら。私は、その中に居られるかしら。貴女にどれだけ憎まれれば、その瞳にの中に居る事を許されるの…?<br /> 私は水銀燈を愛してしまった。女神に恋をした罪でこの身を焼かれたとしても、その炎を貴女が少しでも美しいと感じてくれるなら、私はその刹那に生きることさえ厭わないのよ。<br /> だからね、水銀燈。私…」<br /> キーンコーンカーンコーン<br /> め「…もう、いつだってそう。時は無粋で残酷よね。いいわ、放課後また話しましょう。だから水銀燈も…あ、あら!?居ない!?水銀燈が居ないわ!?どうして!?私じゃ見ることすら叶わぬと言うの!?水銀燈!お願いよ…その姿を見せて…水銀燈ー!!」<br /><br /> ジ「さて教室戻っ…あれ?水銀燈今日学食だったのか?」<br /> 水「そうよぉ。めぐにお弁当食べられちゃったの」<br /> ジ「あはは、お前も大変だなぁ。あれ?教室にめぐ居ないぞ。アイツどこいったんだ?」<br /> 水「さあねぇ。屋上でUFOでも探してるんじゃなぁい?」<br /><br /> め「水銀燈!何処なの水銀燈!?え…まさかあの月の中なの!?遠い…遠いわ水銀燈…!私じゃ貴女に届かない…だから私は貴…あら!?今何か光った!あれが水銀燈?そんな、速すぎるわ水銀燈!待って!私も連れて行ってー!!」 <p> </p> <hr /><br /><br /> 【冷凍】【雛苺】<br /><br /> 「ヒナ凍ってしまったの」<br /> 「あぁ…何てこと」<br /> 「ジャンクにしてあげるわぁ」<br /> 「水銀燈の羽が炎を纏って雛苺を取り囲んだのだわ!」<br /> 「うよ?溶けたの!」<br /> 「ふん、今日のところは見逃してあげるわぁ」<br /> 「水銀燈…あなた…ツンデレだったのね」

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