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その他短編33 - (2009/04/27 (月) 16:40:28) の1つ前との変更点

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<p align="left">本当に苦しいのは、苦しいのを人に伝えられない事。<br /><br /> 引きこもって、暴言を吐き、人を傷つける。<br /><br /> その全ては、誰かがそばにいてくれる事が前提。<br /> 誰かが見ていてくれるのが前提。<br /><br /> 最後には救いの手が差し出されるのが前提。<br /><br /> 分かっていたさ。<br /><br /> いや、分かっていなかった。その誰かを失うまで。<br /><br /><br /> 「いい子ね、ジュン」<br /><br /> 「今日はお赤飯よぅ」<br /><br /><br /><br /> 今日も簡単な、と言うより質素な朝食を詰め込み、満員電車へ身を投じる。<br /> その先にゴールはなくても、もう戻らない。<br /><br /><br /> サラリーマンJUM保守。</p> <hr /><p align="left"> 止まない雨ではないのですが、雨が降っているのです</p> <p align="left"><br /> 「おはよーかしら」<br /> 「おはようです」</p> <p align="left">朝のアニメタイムのテレビは愉快だ。金糸雀はテレビに映る人形劇を見て少し笑った。<br /> そんな金糸雀を見て翠星石は照れ隠しに<br /> 「金糸雀、少し静かにするですぅ」<br /> 声を張り上げた。</p> <p align="left">探偵犬くんくんの次回予告が流れ始め、金糸雀は翠星石に話しかける。<br /> 「真紅は、」<br /> 翠星石が振り返る。<br /> 「きっとしあわせ、かしら」<br /> 再びテレビを見た。リモコンでテレビの音を大きくする。<br /> 「ジュンは真紅を選んだ。それはもう、変わらないかしら」<br /> 返事はない。<br /> 「翠星石は――」<br /> 「わかってるです。」<br /> 「大学、ちゃんと行くです。高卒で結婚した馬鹿2人より、しあわせになるです。」<br /> 金糸雀は何も答えなかった。答えを見つけた翠星石に、かける言葉は何もなかった。</p> <p align="left"><br /> 雨は降ったけれども、もう止みました<br /> だからもう歩いて行けるのです。ひとりだと寂しいかも知れませんが、平気だと思います<br /> 雨は、止んだのですから </p> <hr /><p align="left"><br /> 四月ってやつが、僕は嫌いだ。<br /> なんでかって、きまってるだろ?どいつもこいつも希望に目をキラキラさせてるからだよ。<br /> どうせそんなもん一ヶ月もすればさ、<br /> まるで夢でもみてたみたいに眠そうな鈍い光を映すだけに決まってるんだけど、<br /> それにしたって不愉快なもんは不愉快だね。<br /><br /> おまけに最近はバカみたいな快晴続きで、これがまた面白くない。<br /> 僕は雨に打たれて憂鬱そうに歩くやつらを、この部屋からのぞくのが好きなんだ。<br /> 梅雨は日本が誇る風流だと思うね。(そのうえ六月には祝日がないなんて、日本政府もちょっとは気が利く)<br /><br /> だから最近のいかにも春ですっていわんばかりの気候には腹が立って仕方ないよ、<br /> おかげで人間の頭にまで花が咲いてるじゃんか。<br /> だってそうだろ、この僕をお花見に誘うなんて…そうとしか考えられないね。<br /><br /> おせっかいなのはお茶漬けのりだけで十分だ、僕なんかに誰も構うことなんてないんだ。…それをなんだって真紅は…<br /> だいたいあの高慢ちきな態度が僕は気に入らないんだよ、<br /> 人のことを下僕扱いして、紅茶をいれろだのミルクをあたためろだの、<br /> せっかくいれてやったらぬるいとかお菓子が違うとかもうわけわかんない!<br /><br /> あいつのことだから、行かなきゃきっとまた怒るだろうな。<br /> …別に怒らないかもしれないけど…怒らないかな。それはそれでなんとも思わなさそうだ。あいつは薄情だから……。<br /> ……クソ、ほんと、なんもかんも気に入らないぞ!?<br /> なんていうかこう…シャクだ。それにアイツにこれ以上バカにされるのもごめんだし…翠星石あたりにまた「ヒキコモリ」呼ばわりされるかもしれない。<br /><br /> ああ、それなら……行ってやろうか。でも……そうだ、こうしよう!明日晴れたら……晴れたら行こう。<br /> ……アイツらの他に誰が来るのかな…水銀燈は苦手なんだよな……よし、明日晴れたら…<br /> 別に行きたいわけじゃない……ただ……明日晴れたら……昨日も今日も晴れたんだ…<br /> けど雨が降ったって構わない。ただ、うん、そうさ、明日、明日……アシタ晴レタラ。<br /><br /> 【明日】【晴レタラ】</p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> 柴崎老夫婦の家</p> <p align="left">プルルルル<br /> 元「もしもし、柴崎です」<br /> ベジータ「あ、もしもし、オレだよオレ」<br /> 元「そ、その声・・・一樹か・・・!?」<br /> ベ「(ニヤリ)うん、オレ一樹だよ。あのさ、オレちょっと事故」<br /> 元「くぉーーーっほっほっほっ!!!残念だったな若造、ワシの息子はとうに天に召されておる」<br /> ベ「!!(嵌めやがったな爺いめ)」<br /> 元「馬鹿じゃのう哀れなほどに馬鹿じゃのう若造、また会おう」<br /> ベ「いっいえ!失礼致しました、私、市役所市民課のマカベカズキと申します。定額給付金のことについてお電話させていただいております」<br /> 元「何?定額給付金とな?」<br /> ベ「はい。御宅の給付金の給付手続がまだ終わっておりませんので、至急金融機関のATMに通帳と印鑑をお持ちになってご足労頂ければ、<br />  給付金をATMで受け取る手続を致します。ATMに着いたら、指定のフリーダイヤルにお電話をおかけ下さい」<br /> 元「わ、分かった。定額給付金となれば話は別じゃ」<br /> マツ「ちょっと爺さん、脳が沸いたのかえ。定額給付金がATMを使って給付されるなんて絶対にないから騙されないようにねと<br />   この間蒼星石ちゃんが教えてくれたでしょうが」<br /> 元「な、なんと・・・」ガチャ<br /> ベ「もしもーし・・・くそ」<br /> 元「くっ・・・我が人生に・・・悔い・・・」<br /> マツ「人を馬鹿に出来るのかね・・・言っとくけど、死ぬんなら給付金受け取ってからにして下さいよ爺さん」<br /> 蒼「・・・ガクブル」<br /> 【ばーか】【ばーか】</p> <p align="left"> </p> <hr /><p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「…今誰コイツって思ったでしょ。サラよサラ。真紅のミーディアムだったレディよ」</p> <p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「…だっちゅーの」ムニ</p> <p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「…同情するなら金をくれ」スッ</p> <p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「…命!」ズバッ</p> <p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「うわーん!!真紅ぅーー!!」</p> <p align="left"><br /> 【お願い】【忘れないで】</p>
<p align="left">本当に苦しいのは、苦しいのを人に伝えられない事。<br /><br /> 引きこもって、暴言を吐き、人を傷つける。<br /><br /> その全ては、誰かがそばにいてくれる事が前提。<br /> 誰かが見ていてくれるのが前提。<br /><br /> 最後には救いの手が差し出されるのが前提。<br /><br /> 分かっていたさ。<br /><br /> いや、分かっていなかった。その誰かを失うまで。<br /><br /><br /> 「いい子ね、ジュン」<br /><br /> 「今日はお赤飯よぅ」<br /><br /><br /><br /> 今日も簡単な、と言うより質素な朝食を詰め込み、満員電車へ身を投じる。<br /> その先にゴールはなくても、もう戻らない。<br /><br /><br /> サラリーマンJUM保守。</p> <hr /><p align="left"> 止まない雨ではないのですが、雨が降っているのです</p> <p align="left"><br /> 「おはよーかしら」<br /> 「おはようです」</p> <p align="left">朝のアニメタイムのテレビは愉快だ。金糸雀はテレビに映る人形劇を見て少し笑った。<br /> そんな金糸雀を見て翠星石は照れ隠しに<br /> 「金糸雀、少し静かにするですぅ」<br /> 声を張り上げた。</p> <p align="left">探偵犬くんくんの次回予告が流れ始め、金糸雀は翠星石に話しかける。<br /> 「真紅は、」<br /> 翠星石が振り返る。<br /> 「きっとしあわせ、かしら」<br /> 再びテレビを見た。リモコンでテレビの音を大きくする。<br /> 「ジュンは真紅を選んだ。それはもう、変わらないかしら」<br /> 返事はない。<br /> 「翠星石は――」<br /> 「わかってるです。」<br /> 「大学、ちゃんと行くです。高卒で結婚した馬鹿2人より、しあわせになるです。」<br /> 金糸雀は何も答えなかった。答えを見つけた翠星石に、かける言葉は何もなかった。</p> <p align="left"><br /> 雨は降ったけれども、もう止みました<br /> だからもう歩いて行けるのです。ひとりだと寂しいかも知れませんが、平気だと思います<br /> 雨は、止んだのですから </p> <hr /><p align="left"><br /> 四月ってやつが、僕は嫌いだ。<br /> なんでかって、きまってるだろ?どいつもこいつも希望に目をキラキラさせてるからだよ。<br /> どうせそんなもん一ヶ月もすればさ、<br /> まるで夢でもみてたみたいに眠そうな鈍い光を映すだけに決まってるんだけど、<br /> それにしたって不愉快なもんは不愉快だね。<br /><br /> おまけに最近はバカみたいな快晴続きで、これがまた面白くない。<br /> 僕は雨に打たれて憂鬱そうに歩くやつらを、この部屋からのぞくのが好きなんだ。<br /> 梅雨は日本が誇る風流だと思うね。(そのうえ六月には祝日がないなんて、日本政府もちょっとは気が利く)<br /><br /> だから最近のいかにも春ですっていわんばかりの気候には腹が立って仕方ないよ、<br /> おかげで人間の頭にまで花が咲いてるじゃんか。<br /> だってそうだろ、この僕をお花見に誘うなんて…そうとしか考えられないね。<br /><br /> おせっかいなのはお茶漬けのりだけで十分だ、僕なんかに誰も構うことなんてないんだ。…それをなんだって真紅は…<br /> だいたいあの高慢ちきな態度が僕は気に入らないんだよ、<br /> 人のことを下僕扱いして、紅茶をいれろだのミルクをあたためろだの、<br /> せっかくいれてやったらぬるいとかお菓子が違うとかもうわけわかんない!<br /><br /> あいつのことだから、行かなきゃきっとまた怒るだろうな。<br /> …別に怒らないかもしれないけど…怒らないかな。それはそれでなんとも思わなさそうだ。あいつは薄情だから……。<br /> ……クソ、ほんと、なんもかんも気に入らないぞ!?<br /> なんていうかこう…シャクだ。それにアイツにこれ以上バカにされるのもごめんだし…翠星石あたりにまた「ヒキコモリ」呼ばわりされるかもしれない。<br /><br /> ああ、それなら……行ってやろうか。でも……そうだ、こうしよう!明日晴れたら……晴れたら行こう。<br /> ……アイツらの他に誰が来るのかな…水銀燈は苦手なんだよな……よし、明日晴れたら…<br /> 別に行きたいわけじゃない……ただ……明日晴れたら……昨日も今日も晴れたんだ…<br /> けど雨が降ったって構わない。ただ、うん、そうさ、明日、明日……アシタ晴レタラ。<br /><br /> 【明日】【晴レタラ】</p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> 柴崎老夫婦の家</p> <p align="left">プルルルル<br /> 元「もしもし、柴崎です」<br /> ベジータ「あ、もしもし、オレだよオレ」<br /> 元「そ、その声・・・一樹か・・・!?」<br /> ベ「(ニヤリ)うん、オレ一樹だよ。あのさ、オレちょっと事故」<br /> 元「くぉーーーっほっほっほっ!!!残念だったな若造、ワシの息子はとうに天に召されておる」<br /> ベ「!!(嵌めやがったな爺いめ)」<br /> 元「馬鹿じゃのう哀れなほどに馬鹿じゃのう若造、また会おう」<br /> ベ「いっいえ!失礼致しました、私、市役所市民課のマカベカズキと申します。定額給付金のことについてお電話させていただいております」<br /> 元「何?定額給付金とな?」<br /> ベ「はい。御宅の給付金の給付手続がまだ終わっておりませんので、至急金融機関のATMに通帳と印鑑をお持ちになってご足労頂ければ、<br />  給付金をATMで受け取る手続を致します。ATMに着いたら、指定のフリーダイヤルにお電話をおかけ下さい」<br /> 元「わ、分かった。定額給付金となれば話は別じゃ」<br /> マツ「ちょっと爺さん、脳が沸いたのかえ。定額給付金がATMを使って給付されるなんて絶対にないから騙されないようにねと<br />   この間蒼星石ちゃんが教えてくれたでしょうが」<br /> 元「な、なんと・・・」ガチャ<br /> ベ「もしもーし・・・くそ」<br /> 元「くっ・・・我が人生に・・・悔い・・・」<br /> マツ「人を馬鹿に出来るのかね・・・言っとくけど、死ぬんなら給付金受け取ってからにして下さいよ爺さん」<br /> 蒼「・・・ガクブル」<br /> 【ばーか】【ばーか】</p> <p align="left"> </p> <hr /><p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「…今誰コイツって思ったでしょ。サラよサラ。真紅のミーディアムだったレディよ」</p> <p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「…だっちゅーの」ムニ</p> <p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「…同情するなら金をくれ」スッ</p> <p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「…命!」ズバッ</p> <p align="left">サ「………」</p> <p align="left">サ「うわーん!!真紅ぅーー!!」</p> <p align="left"><br /> 【お願い】【忘れないで】<br /><br /><br /></p> <hr /><br /><br /><br /> ベ「ジュン…貴様、それを本気で言っているのか…?」<br /> ジ「おいベジータ、僕がこの話題の話で一回でも嘘をついたことがあったか?」<br /> ベ「そ、それはそうだが…しかし…」<br /> ジ「いいかベジータ。目の前の現実を受け止めろ。嘘のような話だって、どんな幻想だって、体験すればただの真実に成り下がる」<br /> ベ「本当なのか…本当に」<br /> ジ「ヤー、そうさ。たった数千円で美人で清掃、もちろん髪なんて染めてないセミストレートの黒髪を後ろで纏めた大和撫子にエスコートされ、向かった先は身動きの取りにくい背もたれ付きの電動椅子。その横には何に使うやもしれない怪しげな道具ばかりだ」<br /> べ「おお…」<br /> ジ「するとなんと、まずいきなり女性のハグから始まるときたもんだ!」<br /> べ「なん…だと…!」<br /> ジ「首の後ろに手を回され、直ぐ目の前に女性の顔…まつげの長さまではっきりわかるさ」<br /> べ「ぬ、ぬう…!」<br /> ジ「それでな、ちょっと冷たい感じの口調で言うのさ。『じゃあ、横になってください』ってな」<br /> べ「うおおっ!」<br /> ジ「そして体を寄せたと思ったら、彼女の白く細長い指が頬をさすり、口の中へと侵入してくる…こっちに拒否権なんてないぜ…」<br /> べ「ハアハアハアハア…!」<br /> ジ「後はなすがままさ…許されるまで起き上がる事も叶わず、時には痛みすら伴うプレイに、ただただ身を任せるんだ…そして、」<br /> べ「ぬわーっ!もう辛抱たまらん!今すぐ行ってくる!俺は童●を辞めるぞジューン!!」ダッ<br /> ジ「いってらー」<br /><br /><br /> チュイーーン!!<br /> 女歯科医「はい、口を大きく開けて~」<br /> べ「ぬおおお騙されたー!!だがこれはこれで(ry」<br /><br /> うん、歯医者なんだ。すまない。だが本当に楽しくて気持ち良かっ(ry

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