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複数短編138 - (2009/04/27 (月) 16:48:38) の1つ前との変更点

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真「ただいまなのだわ」 雛「あっおかえりなの真紅~」ニャー 真「雛苺、紅茶をお願いするわ…って今何か聞こえなかった?」 雛「そうそう、雛ね、さっき捨て猫さんを拾ってきたの~」 雛苺の後ろから顔を出す小ぶりの三毛猫 真「あああああああああああああああああっ!!!   やめてぇええええええ!!雛苺何でこんな事をするの私に何の恨みがあるの   もうこき使ったりしないわ紅茶も自分で淹れるわミサイルも撃たないわ   お望みなら私は貴女の下僕になるわだからどうかお引取願って頂戴雛苺ぉぉぉ」 雛「うゅ?でもこんなに可愛いのよ?真紅も抱っこする?」 雛苺はうずくまる真紅の目の前に猫を抱えて差し出す 真「kdjg;faくkfあせdfふじこkkfdsa」 自室に逃れる真紅 雛「う~いくら猫さんが嫌いだからってあれは異常なの…猫さん、洗ってあげるの~」 猫「ニャ」 一時間後、紅茶を飲みに恐る恐る台所へ向かう真紅 真「紅茶中毒がこんなに忌まわしいものだとは思わなかったわ…猫と遭遇したらどうしましょう…」 リビングでは雛苺がソファで寝ている…で、雛苺に抱かれて寝ているのが… 真「ひっ!!…寝ているわね…」 猫「スカー」 真「…こうしてみると猫も案外可愛いものね…」 雛「そうなのよ」 真「!!起きてたの」 雛「いい顔して寝てるの…どんな夢を見てるの~?」 真「多分…幸せな生活を夢見てるのだわ…」 【きっと】【笑っている】 雛「…でも真紅を下僕にしたかったかもなの~あんなこともこんなこともさせてやるの…いっひっひ」 ---- 雛苺「誰なの!?誰が苺大福に餡子じゃなくってお味噌を入れたの!?」 真紅「私はリビングでテレビを見ていたから、違うわよ」 水銀燈「はッ!私がそんなガキみたいな事する訳無いでしょぉ」 蒼星石「僕じゃないよ?……でも…想像するだけで気持ち悪いや……」 雛苺「……うぅ……絶対に…ぜぇったいに許さないの!    うゆ?翠星石?」 翠星石「ぷ、ぷぷ…く…」 雛苺「………翠星石?こっち向いてみて欲しいの」 翠星石「い、いや…ちょっと…無理ですぅ…w」 雛苺「………ヒナの苺大福に、隠れる気の全く無い隠し味が仕込んであったの」 翠星石「そ…それは…災難でしたね…w」 雛苺「………翠星石がヒナの苺大福に溢れ出んばかりのお味噌を入れたの?」 翠星石「ちが…濡れ衣ですぅ…w」 雛苺「………じゃあ、どうしてそんなに笑ってるの?」 翠星石「わらww笑ってなんかwwwないですぅwww」 【きっと】【笑ってる】 ---- ジ「テレビばっかり見てるな」 紅「……あなたに言われたくないわね」 ジ「僕はネット派だからテレビはあんまり見ないぞ」 紅「おんなじようなものよ」 銀「全然違うでしょ。しかも真紅の見る番組って、あのへんな人形劇か、   くだらないことで大騒ぎしてるワイドショーのどっちかよねぇ…なんにもならないわぁ」 紅「うるさいわね、お昼から映画見るなんてあなたみたいな暇人にしかできないのだわ。   だいたい変なとは何よ変なとは…くんくんの素晴らしさがわからないなんて…」 銀「暇人ですって!?…そういうあんただって暇じゃない!」 紅「…水銀燈には負けるのだわ」 銀・紅「……」ムカムカムカ ジ「お前ら二人とも暇だろ」 銀・紅「いっぺん死んで」 ----
真「ただいまなのだわ」 雛「あっおかえりなの真紅~」ニャー 真「雛苺、紅茶をお願いするわ…って今何か聞こえなかった?」 雛「そうそう、雛ね、さっき捨て猫さんを拾ってきたの~」 雛苺の後ろから顔を出す小ぶりの三毛猫 真「あああああああああああああああああっ!!!   やめてぇええええええ!!雛苺何でこんな事をするの私に何の恨みがあるの   もうこき使ったりしないわ紅茶も自分で淹れるわミサイルも撃たないわ   お望みなら私は貴女の下僕になるわだからどうかお引取願って頂戴雛苺ぉぉぉ」 雛「うゅ?でもこんなに可愛いのよ?真紅も抱っこする?」 雛苺はうずくまる真紅の目の前に猫を抱えて差し出す 真「kdjg;faくkfあせdfふじこkkfdsa」 自室に逃れる真紅 雛「う~いくら猫さんが嫌いだからってあれは異常なの…猫さん、洗ってあげるの~」 猫「ニャ」 一時間後、紅茶を飲みに恐る恐る台所へ向かう真紅 真「紅茶中毒がこんなに忌まわしいものだとは思わなかったわ…猫と遭遇したらどうしましょう…」 リビングでは雛苺がソファで寝ている…で、雛苺に抱かれて寝ているのが… 真「ひっ!!…寝ているわね…」 猫「スカー」 真「…こうしてみると猫も案外可愛いものね…」 雛「そうなのよ」 真「!!起きてたの」 雛「いい顔して寝てるの…どんな夢を見てるの~?」 真「多分…幸せな生活を夢見てるのだわ…」 【きっと】【笑っている】 雛「…でも真紅を下僕にしたかったかもなの~あんなこともこんなこともさせてやるの…いっひっひ」 ---- 雛苺「誰なの!?誰が苺大福に餡子じゃなくってお味噌を入れたの!?」 真紅「私はリビングでテレビを見ていたから、違うわよ」 水銀燈「はッ!私がそんなガキみたいな事する訳無いでしょぉ」 蒼星石「僕じゃないよ?……でも…想像するだけで気持ち悪いや……」 雛苺「……うぅ……絶対に…ぜぇったいに許さないの!    うゆ?翠星石?」 翠星石「ぷ、ぷぷ…く…」 雛苺「………翠星石?こっち向いてみて欲しいの」 翠星石「い、いや…ちょっと…無理ですぅ…w」 雛苺「………ヒナの苺大福に、隠れる気の全く無い隠し味が仕込んであったの」 翠星石「そ…それは…災難でしたね…w」 雛苺「………翠星石がヒナの苺大福に溢れ出んばかりのお味噌を入れたの?」 翠星石「ちが…濡れ衣ですぅ…w」 雛苺「………じゃあ、どうしてそんなに笑ってるの?」 翠星石「わらww笑ってなんかwwwないですぅwww」 【きっと】【笑ってる】 ---- ジ「テレビばっかり見てるな」 紅「……あなたに言われたくないわね」 ジ「僕はネット派だからテレビはあんまり見ないぞ」 紅「おんなじようなものよ」 銀「全然違うでしょ。しかも真紅の見る番組って、あのへんな人形劇か、   くだらないことで大騒ぎしてるワイドショーのどっちかよねぇ…なんにもならないわぁ」 紅「うるさいわね、お昼から映画見るなんてあなたみたいな暇人にしかできないのだわ。   だいたい変なとは何よ変なとは…くんくんの素晴らしさがわからないなんて…」 銀「暇人ですって!?…そういうあんただって暇じゃない!」 紅「…水銀燈には負けるのだわ」 銀・紅「……」ムカムカムカ ジ「お前ら二人とも暇だろ」 銀・紅「いっぺん死んで」 ---- 終焉。 世界は真っ暗闇の中に包まれて、吐き気を催すような臭いがあたりを漂っている。 その中を僕は道の無い森をかきわけるように一歩ずつゆっくりと前へ進む。 今日の午後、いつも通り退屈なお決まりのテレビドラマをみているとき、 男が泣きながら女に告白をしている途中、ピンポンパンポンとどこか間抜けなSEと共に、 「緊急速報 降泥確率 100%」 という字幕が画面上に表示された。 僕が意味を図りかねて小首をかしげると、ドン!と上のほうからまるで何かが落ちてきたような衝撃。 なんだろうと思っていたら、今度は庭のほうからべちゃっと濡れたぞうきんが地面に叩き付けられたような音がした。 べちゃっ、べちゃ、べちゃ! おかしい。不気味に思って外へ出ると、それはヘドロだった。 緑色のヘドロが、大量に空から降ってきているのだ。 ヘドロは激しく降り注ぎ、見る見る間に堆積していく。 僕が呆然としていると、「何を間抜け面でつったってるんですか」と聞き覚えのある声がした。 「真紅…?」見れば、彼女はヘドロのど真ん中で無表情にこっちを見ている。 「なにしてるんだよお前!はやく家に…」 「あなたが望んだことよ」 真紅はこともなげにそういった。既に下半身はヘドロに埋もれている。 まわりにはどんどんヘドロが堆積していき、このままいけば、翠星石がヘドロの海で溺れ死ぬのは間違いない。 「わけがわかんないよ、とにかく早く来るんだ!」 「嫌。私ははここを動かないわ」 「バカ言うな!いいから早く…」 「なら、あなたが来なさい」 いつも通りの、泰然自若とした態度で、見下ろすように真紅は僕を見ていた。 僕よりチビの癖に。 「いい加減にしろよ!!早くこっちに来い!」 「嫌よ」 「ふざけるのもたいがいに…」 怒りが爆発しそうになったとき、真紅は首を振って僕の言葉を遮った。 「だから、これはジュンが望んだのよ。あなたはその安全な場所で、世界中がヘドロに包まれるのを眺めていたらいいわ」 「なんだって…?」 真紅は冷然と僕を見据える。 「僕が望んだ?このきったない汚臭と汚物の塊をか?」 「ええ」 気がつくと、真紅の胸あたりにまでヘドロが溜まっていた。 真紅のツインテールが、あの高慢で潔癖症の真紅の髪が、もう半分ヘドロの風呂に浸かっている。 「バカにするなよ!」 考えるよりも前に、僕は飛び出して、ヘドロの中にダイブしていた。 ヘドロは想像以上に重くて、体中に昔の囚人がしていた重りでもつけられたみたいに動き辛かった。 それでも僕は懸命に進み、とにかく一刻も早く、これ以上ヘドロが真紅の顔に近づかないうちに、 間違ってもヘドロが真紅の赤い唇に触れたりしないうちに、彼女を助け出したかった。 「真紅!」そして僕は、真紅の元に辿り着いた。 「いい子ね、ジュン」 そういって、真紅は僕をすっと抱きしめた。とても嬉しそうに。 その途端、僕はかーっと熱くなって、脈拍がバカみたいに急上昇、 きっと顔も赤くなっているだろう! ただこれ以上真紅がヘドロの中にいることが、たまらなく嫌だったのだ。 「い、行くぞ!」 照れ隠しに真紅に背を向けたとき、僕は愕然とした。 そこには、ヘドロの重みに押し潰されて倒壊した、僕の家があった。 【ヘドロが】【降り注ぐ】

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