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<p>銀「ベジータはどこかなぁ…」<br /> 紅「って…いたのだわ」<br /> 銀「おーい、ベジータ」<br /> ベジータ「よぉ銀嬢に紅嬢、どうした!?」<br /><br /> ベジータ…彼が近寄ってきただけで、廊下の温度が5度は上がった気がした<br /><br /> 紅「貴方を探していたの」<br /> ベジータ「何だと!まさか俺のことが好きなのか!!イヤッホォォォォゥ!!」<br /><br /> その場で奇声を発しはしゃぎまわる<br /> まだ、誰も何も言っていないのに…<br /> これがウザイといわれる所以だ…結構友人は多いみたいだが<br /><br /> 銀「(ウザイ…凄くウザイわぁ…)」<br /> 紅「それは無いわね」<br /> ベジータ「ガーン!!」<br /><br /> 本気でうなだれている</p> <p>銀「私、口で『ガーン』っていう人始めて見た」<br /> 紅「奇遇ね、私もよ」<br /> ベジータ「で、本当は何の用事だ?」<br /> 銀「やっと本題に入れるわね。今度の土曜日、雪華綺晶の屋敷でパーティーをやるから、どうかな?と思ってぇ」<br /> ベジータ「もちろん参加だぜぇぇぇぇ!!」<br /> 紅「ハイハイ、『不参加』っと」<br /> べジータ「それは勘弁してくれよ紅嬢~~」<br /> 銀「それはそうと、JUMと笹塚はどうしたの?いつも一緒にいるじゃなぁい」<br /> ベジータ「ああ、笹塚は塾で、桜田は委員会がどうとか言ってたな。二人にも俺が伝えておくが」<br /> 紅「それはありがたいわね。じゃあよろしく頼むのだわ」<br /> 銀「じゃあ、私達は帰るから。じゃあねぇ」<br /> ベジータ「ああ、じゃあな。銀嬢に紅嬢」</p> <p> </p> <p> </p> <p>翠「さーて…職員室ですぅ」<br /> 蒼「失礼します」<br /> 梅岡「おーす、どうした翠星石に蒼星石?」<br /><br /> 二人は梅岡に促され、職員室へと入る<br /> 冷房の風邪が心地良い<br /> しかし、そこには意外な人物が居た<br /><br /> 翠「チビ人間!どうしてここにいるですか?」<br /><br /> そう、桜田JUMである<br /> その優しい性格に惹かれる者は多く、かなりの女子が彼を狙ってるとまで言われている<br /> もちろん、翠星石も…<br /><br /> JUM「いや、僕は数学で聞きたいところがあったから…」<br /> 翠「はは~ん、チビ人間はバカですからね。せいぜい努力するですぅ」<br /> JUM「なっ…うるさいなぁ!」<br /> 蒼「もう…中間テストの数学で赤点を取ったのは翠星石でしょ。JUM君は平均点のはるか上だよ」<br /> 翠「…!!」<br /> JUM「バカなのはお前のほうだったな」ニヤニヤ<br /> 翠「ッッ!蒼星石は一体どっちの味方なんですか!」</p> <p> </p> <p>赤面してわたわたと手足を振る翠星石<br /> ため息をつく蒼星石<br /><br /> 梅岡「おーい、先生置いてけぼりだぞー。」<br /> 蒼「あっ、スイマセン」<br /><br /> 蒼星石は梅岡の方に向き直った<br /> そして紙を差し出す<br /><br /> 蒼「実はクラスでパーティーをやるんですが、先生もどうですか?」<br /> 梅岡「う~ん…ベジータは来るのか?」<br /> 蒼「残念ながら…来ます」<br /> 梅岡「行く」<br /><br /> 蒼「じゃあ、参加と言うことで」<br /> 梅岡「おお」<br /> 蒼「詳しいことはこの紙に書いてありますから」<br /> 梅岡「そうか」<br /> 蒼「じゃあ、失礼しました」<br /> JUM「あっ、僕も失礼します」<br /> 翠「ドタキャンはダメですよ!」<br /> 梅岡「分かった分かった。もう遅いから、気をつけて帰れよ~」</p> <p> </p> <p>挨拶をしてから三人は職員室から出る<br /> 外の生暖かい風が三人の肌をなでる<br /><br /> 翠「暑いですぅ…」<br /> 蒼「そういえば…JUM君は参加するの?」<br /> JUM「ああ、そうだったな…どうしようか…」<br /> 翠「絶対来るですよ!来ないと許さないですよ」<br /> 蒼「ちょっと翠星石…」<br /> JUM「…じゃあ行かせてもらうよ」<br /> 蒼「そう、分かった。良かったね、翠星石」<br /> 翠「べっ…別に嬉しくなんかねーですよ」<br /><br /> 頬を赤らめてモジモジしている<br /> 誰がどう見ても、『嬉しい』時のそれである<br /><br /> 蒼「じゃあ、明日ね。バイバイ、JUM君」<br /> 翠「ば…ばいばいですぅ…風邪引くんじゃねーですよ、車に気をつけるですよ」<br /> JUM「ハイハイ、じゃあな、翠星石、蒼星石」</p> <p> </p>

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