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真紅短編8 - (2006/05/14 (日) 12:57:07) の1つ前との変更点
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淳 よ、元気してる?<br>
真紅 …何か用?<br>
淳 いやぁ、たまには同期の顔がみたくなってね~。<br>
……所で、その鉄鍋で何合成してるの?<br>
真 ……昼御飯よ。<br>
淳 オレは未だかつて水酸化ナトリウム入りの鍋を見た事がないのだが。<br>
真 後で中和するから問題ないわ。……柔らかくなって美味しいのよ。<br>
まってて。何か飲みものを入れるわ。一一はい。<br>
淳 ありがとう。しかし、客にバニラエッセンスをたらした水を<br>
ビーカーに入れて出すと言うのも…。<br>
真 ……それとも私が入れた紅茶を飲みたいの?<br>
淳 僕が知る限り紅茶って言うのはだな、酢酸だの、硫酸だの、エタノールだの、<br>
不純物が混じっていないものを言うのだよ。……死にかけるのは一回だけで沢山だ。<br>
真 あの時は、非常勤のバイトで作ったエステルがたまたま余ってたの。<br>
淳 だからってそれを人間様の飲み物に入れるかよ。<br>
一一さて、そろそろ分析の終わる時間かな。<br>
真 食べていかないの?<br>
淳 あいにく舌の機能は健全なんでね。<br>
しかし主食がカロリーメイトのお前が『料理』するなんて珍しい。<br>
真 ……今日バイトで解剖やったの。<br>
淳 ………………。<br>
真 あら、アフリカツメガエルって美味しいのよ。<br>
<br>
第一ラウンド勝者:真紅 TKO<br>
<br>
淳 実は僕、今度結婚するかも知れないんだ。<br>
真 そう。<br>
淳 親が知らない間に話を進めちゃってさ。今度の日曜日に先方にあう事になってんだ。<br>
相手は良いトコのお嬢さんらしい。<br>
オヤジがいつまでも下らない研究やってないで<br>
将来の為に早く身を固めろってさ。<br>
真 何でそんな事、私にいうの?<br>
淳 つまり、まあ、なんだその、愚痴りたくなっちゃってさ。<br>
真 そう…。私は貴方の事好きだったわ。<br>
淳 え…。<br>
真 でもね、私も今度結婚する事になったの。<br>
淳 !!!<br>
………それは…おめでとう…。お幸せに。<br>
真 ありがとう。じゃあ、さよなら。<br>
淳 ………。<br>
<br>
当日<br>
父 いや、これで安泰と言うものです。<br>
相手父 全くですな。<br>
父 まったく不肖の息子で。<br>
いつまでもフラフラしていてはどうしようかと思いましたが。<br>
相父 貴方の息子さんなら安心して嫁にやれると言うものです。<br>
これからも末永くお願い致しますよ。<br>
相手娘 …………。<br>
<br>
相手父 淳くん、不束な娘だが、よろしく頼むよ。<br>
淳 ………あの…申し訳ありませんが、<br>
此の縁談はなかった事にしていただけませんか?<br>
父 なッ!!お前は突然何を言い出すんだ!<br>
相父 …どう言う事ですかな?<br>
相娘 ………。<br>
淳 僕は、ずっと好きな娘がいたんです。<br>
だけど、勇気がなかったからなんか惰性でずるずるいっちゃって…<br>
意気地なしで最後まで告白出来ませんでした。<br>
こんな気持ちのまま娘さんを貰う訳にはいきません。<br>
だから、此のお話はなかった事にしてください。<br>
相娘 クスッ<br>
淳 ?<br>
相娘 クスクス…。貴方ってホントにドン臭いわね。全く、見合い相手の名前位確認なさい。<br>
淳 そ、その声は!!お、おまえ真紅!?<br>
真 遅くなったけど、その勇気に免じて許してあげる。<br>
<br>
第二ラウンド勝者:淳 TKO<br>
<br>
エピローグ<br>
<br>
真 フフフ。<br>
淳 どうしたんだい?急に。<br>
真 あれから3年もたつのね。<br>
淳 なにが?<br>
真 貴方がお見合いの席で私のお父様相手に大見得切った事よ。<br>
全く、あの時のお義父様の顔は見物だったわ。<br>
淳 ああ、あのことね。………今だから言うけどさ、<br>
真 なぁに?<br>
淳 実は、あの時の『好きな娘』って実はお前の事じゃなかったんだ。<br>
あの後告白してすぐに振られちゃったよ、HAHAHAHAHA.うぇ、うぇwwww<br>
真 ………………。<br>
淳 HAHAH............<br>
<br>
…OK、待て。時におちつけ。話し合おうじゃないか。<br>
うぁ、ちょ、おま、それで何す…<br>
いや、ちょっとやめ、やめてくぁせdrftgyふじこlp;@<br>
第四ラウンド勝者:真紅 K.O.(嘗て淳だったもの戦闘不能)<br>
<br>
オハリ。<br>
淳 よ、元気してる?<br>
真紅 …何か用?<br>
淳 いやぁ、たまには同期の顔がみたくなってね~。<br>
……所で、その鉄鍋で何合成してるの?<br>
真 ……昼御飯よ。<br>
淳 オレは未だかつて水酸化ナトリウム入りの鍋を見た事がないのだが。<br>
真 後で中和するから問題ないわ。……柔らかくなって美味しいのよ。<br>
まってて。何か飲みものを入れるわ。一一はい。<br>
淳 ありがとう。しかし、客にバニラエッセンスをたらした水を<br>
ビーカーに入れて出すと言うのも…。<br>
真 ……それとも私が入れた紅茶を飲みたいの?<br>
淳 僕が知る限り紅茶って言うのはだな、酢酸だの、硫酸だの、エタノールだの、<br>
不純物が混じっていないものを言うのだよ。……死にかけるのは一回だけで沢山だ。<br>
真 あの時は、非常勤のバイトで作ったエステルがたまたま余ってたの。<br>
淳 だからってそれを人間様の飲み物に入れるかよ。<br>
一一さて、そろそろ分析の終わる時間かな。<br>
真 食べていかないの?<br>
淳 あいにく舌の機能は健全なんでね。<br>
しかし主食がカロリーメイトのお前が『料理』するなんて珍しい。<br>
真 ……今日バイトで解剖やったの。<br>
淳 ………………。<br>
真 あら、アフリカツメガエルって美味しいのよ。<br>
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第一ラウンド勝者:真紅 TKO<br>
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淳 実は僕、今度結婚するかも知れないんだ。<br>
真 そう。<br>
淳 親が知らない間に話を進めちゃってさ。今度の日曜日に先方にあう事になってんだ。<br>
相手は良いトコのお嬢さんらしい。<br>
オヤジがいつまでも下らない研究やってないで<br>
将来の為に早く身を固めろってさ。<br>
真 何でそんな事、私にいうの?<br>
淳 つまり、まあ、なんだその、愚痴りたくなっちゃってさ。<br>
真 そう…。私は貴方の事好きだったわ。<br>
淳 え…。<br>
真 でもね、私も今度結婚する事になったの。<br>
淳 !!!<br>
………それは…おめでとう…。お幸せに。<br>
真 ありがとう。じゃあ、さよなら。<br>
淳 ………。<br>
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当日<br>
父 いや、これで安泰と言うものです。<br>
相手父 全くですな。<br>
父 まったく不肖の息子で。<br>
いつまでもフラフラしていてはどうしようかと思いましたが。<br>
相父 貴方の息子さんなら安心して嫁にやれると言うものです。<br>
これからも末永くお願い致しますよ。<br>
相手娘 …………。<br>
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相手父 淳くん、不束な娘だが、よろしく頼むよ。<br>
淳 ………あの…申し訳ありませんが、<br>
此の縁談はなかった事にしていただけませんか?<br>
父 なッ!!お前は突然何を言い出すんだ!<br>
相父 …どう言う事ですかな?<br>
相娘 ………。<br>
淳 僕は、ずっと好きな娘がいたんです。<br>
だけど、勇気がなかったからなんか惰性でずるずるいっちゃって…<br>
意気地なしで最後まで告白出来ませんでした。<br>
こんな気持ちのまま娘さんを貰う訳にはいきません。<br>
だから、此のお話はなかった事にしてください。<br>
相娘 クスッ<br>
淳 ?<br>
相娘 クスクス…。貴方ってホントにドン臭いわね。全く、見合い相手の名前位確認なさい。<br>
淳 そ、その声は!!お、おまえ真紅!?<br>
真 遅くなったけど、その勇気に免じて許してあげる。<br>
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第二ラウンド勝者:淳 TKO<br>
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エピローグ<br>
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真 フフフ。<br>
淳 どうしたんだい?急に。<br>
真 あれから3年もたつのね。<br>
淳 なにが?<br>
真 貴方がお見合いの席で私のお父様相手に大見得切った事よ。<br>
全く、あの時のお義父様の顔は見物だったわ。<br>
淳 ああ、あのことね。………今だから言うけどさ、<br>
真 なぁに?<br>
淳 実は、あの時の『好きな娘』って実はお前の事じゃなかったんだ。<br>
あの後告白してすぐに振られちゃったよ、HAHAHAHAHA.うぇ、うぇwwww<br>
真 ………………。<br>
淳 HAHAH............<br>
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…OK、待て。時におちつけ。話し合おうじゃないか。<br>
うぁ、ちょ、おま、それで何す…<br>
いや、ちょっとやめ、やめてくぁせdrftgyふじこlp;@<br>
第四ラウンド勝者:真紅 K.O.(嘗て淳だったもの戦闘不能)<br>
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オハリ。<br>
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<br>
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<hr>
<br>
<br>
<br>
「JUM、ちょっと止まるのだわ!!」<br>
<br>
「な、なんだよ」<br>
<br>
「見なさい、もう少しで蜘蛛を踏みつぶすところなのだわ」<br>
<br>
「おっと、ほんとだ」<br>
<br>
「まったく・・・でもこれで私は死んでも蜘蛛のおかげで救われるのだわ」<br>
<br>
「おいおい何言ってんだよ、僕が踏まなかったから助かったんだぞ?」<br>
<br>
「あら、私が言わなければ気付かなかったでしょう?」<br>
<br>
「そうだとしてもだ。実際に行動したのは僕だからな。蜘蛛の糸で助かるのは僕の方だよ。まあついでにお前もひろってやるから心配すんな」<br>
<br>
「それはこっちのセリフなのだわ。カンダタになるのは私なのだわ」<br>
<br>
「赤が好きなお前なら血の池地獄なんかいいんじゃないか」<br>
<br>
「なんてこと言うのだわ!!」<br>
<br>
<br>
<br>
(・・・なんでこのふたり地獄におちること前提で話してるかしら)<br>