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翠星石短編17 - (2006/06/02 (金) 19:24:41) の1つ前との変更点

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<hr> <br> <a title="suisui17" name="suisui17"></a><br> 翠「暑くてたまらないです。JUMなんとかするです。」<br> J「まだ6月だから冷房使うほどでもないぞ。扇風機で我慢しろ。」<br> 翠「こんな生ぬるい風じゃ効かねぇですぅ。」<br> J「日本の夏は暑いんもんだ。気合で持ちこたえろ。」<br> 翠「精神論で乗り切れるなら初めから言わねーです。」<br> J「うるさいな。ジュースおごってやるからそれで涼とれよ。」<br> 翠「しゃーねーからそれで勘弁してやるです。」<br> <br> 自販機のコーナーはカップ式のものでコーヒーはそこそこいい豆を使っているらしく評判は良い。<br> 氷の増量機能もついているので涼むにはもってこいだ。<br> <br> J「ほれ、好きなの押せよ。」<br> 翠「翠星石はリアルゴールドのLにするです。」<br> <br> 翠星石は勢いよくボタンを押した。<br> ヴ―ン、ガラガラガラ、氷が落ちてくる音がする。<br> コロンと取り出し口から氷が飛び出して・・・。<br> <br> 翠「なっ、カップが出てきてねーですぅ。」<br> J「あーあ。」<br> <br> やがて何もないところに黄色と透明の液体が注ぎ込まれ終了のアラームが鳴り響いた。<br> <br> 翠「まあ、あとで返金してもらえばいいです。隣ので買うですよ。」<br> J「うん?氷切れって出てるぞ。ホットしか買えないな。」<br> 翠「ちょ、あと30分は買えねーじゃねーですか。」<br> J「はは、運がなかったな。」<br> 翠「運がねーのはおめーの方です。コンビニで買ってくるです!」<br> <br> て感じでパシらされた。 <hr> <br> <p><br> <br> <br> <br> 子「パパー。パパは何でママと結婚したの?」<br> J 「ん?パパとママか?」<br> 子「うん。」<br> J「それはな。ママが「JUN、お願いです!翠星石と結婚してくれです。」って言ってパパに縋り付いて来たから」<br> バチコーン<br> 翠「こら!おめー何言ってるです!」<br> J 「痛ーな!何すんだ!」<br> 翠「お前が子供に変な事言うからです!良いですか、チビ。翠星石がJUNと結婚したのはJUNが<br>  「お願いしますー。翠星石。僕と結婚してください。僕は君が居ないと駄目なんだー。」<br>   って情けない事言うから翠星石は仕方なく結婚してやったんです。」<br> J 「嘘言うな!お前が言ったんだろ!」<br> 翠「うるせーです。この宿六!」<br> J 「何だと鬼嫁!」<br> ギャーギャー<br> <br> 子「ねえ、蒼星石お姉ちゃん。」<br> 蒼「何かな?」<br> 子「パパとママの言ってる事ってどっちが合ってるの?」<br> 蒼「うーん。両方かな。」<br> <br> <br> <br></p> <hr> <br> <br> <br> <br>  家の裏手から甲高い声。慌てて駆けつけた僕が見たのは、プラスチックの如雨露を手に満面の笑みを浮かべた姉の姿だった。<br> 「ほら! 物置を探してたら出てきたです!」<br>  ゾウの子供をかたどった、水色の如雨露。翠星石のお気に入りのおもちゃだった。確か底が少しひび割れていて、水を入れると漏れてしまうんだっけ。<br> 「♪すこやかに、のびやかに~」<br>  如雨露片手に、翠星石はくるくると踊った。こんなに嬉しそうな顔を見たのは、久しぶり。<br> <br>  けれど、ふと足を止めて。翠星石が呟いた。<br> 「なんで、今まで忘れてたですかね」<br>  そう言って彼女は俯く。<br> 「忘れるって、悲しいことです。忘れられたほうも、忘れたほうも」<br> 「翠星石」<br> 「今日たまたま見つけなかったら、翠星石はきっと、ずっとあの子のことを――」<br>  遮った。<br> 「うん。それはそうとさっき漢ポッキー買って来たんだ。食べる?」<br> <br>  きょとんとした顔をした翠星石は、すぐに恥ずかしそうにそっぽを向いて。<br> 「お、おやつごときじゃこのセンチメンタルムードは誤魔化せねーですよ!」<br>  そして僕たちは顔を見合わせて笑った。<br> <br>  今日は日曜日。懐かしいことを思い出した日。<br>  とても良く晴れた、縁側でお茶を飲むにはもってこいの日。<br> <br> <br> <br> <br> <hr> <br> <br> <br> <br> 駅で階段見上げたら緑のドレスを着た女の子がいてさ、スカートの中見ちゃったんだよ。<br> そんでその女の子にいきなり振り向かれて<br> 「せ、責任とってお嫁に貰ってくださいですぅ・・・」<br> って言われちゃったんだ。<br> 俺は慌てちゃってさ<br> 「・・え?は、はぁ・・・」<br> みたいに返してそのまま通り過ぎようとしたら<br> 俺のシャツをチョコンと指で掴んでずっとついてくるのね。<br> そんでとうとう家までついて来ちゃってさ<br> 「はじめてですけど覚悟は出来てるですぅ・・・」<br> とか言うわけよ。<br> 俺もう理性が吹っ飛んじゃって・・・<br> <br> 部屋に入った途端、いきなり保守<br> <br> (全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)
<hr> <br> <a title="suisui17" name="suisui17"></a><br> 翠「暑くてたまらないです。JUMなんとかするです。」<br> J「まだ6月だから冷房使うほどでもないぞ。扇風機で我慢しろ。」<br> 翠「こんな生ぬるい風じゃ効かねぇですぅ。」<br> J「日本の夏は暑いんもんだ。気合で持ちこたえろ。」<br> 翠「精神論で乗り切れるなら初めから言わねーです。」<br> J「うるさいな。ジュースおごってやるからそれで涼とれよ。」<br> 翠「しゃーねーからそれで勘弁してやるです。」<br> <br> 自販機のコーナーはカップ式のものでコーヒーはそこそこいい豆を使っているらしく評判は良い。<br> 氷の増量機能もついているので涼むにはもってこいだ。<br> <br> J「ほれ、好きなの押せよ。」<br> 翠「翠星石はリアルゴールドのLにするです。」<br> <br> 翠星石は勢いよくボタンを押した。<br> ヴ―ン、ガラガラガラ、氷が落ちてくる音がする。<br> コロンと取り出し口から氷が飛び出して・・・。<br> <br> 翠「なっ、カップが出てきてねーですぅ。」<br> J「あーあ。」<br> <br> やがて何もないところに黄色と透明の液体が注ぎ込まれ終了のアラームが鳴り響いた。<br> <br> 翠「まあ、あとで返金してもらえばいいです。隣ので買うですよ。」<br> J「うん?氷切れって出てるぞ。ホットしか買えないな。」<br> 翠「ちょ、あと30分は買えねーじゃねーですか。」<br> J「はは、運がなかったな。」<br> 翠「運がねーのはおめーの方です。コンビニで買ってくるです!」<br> <br> て感じでパシらされた。 <hr> <br> <p><br> <br> <br> <br> 子「パパー。パパは何でママと結婚したの?」<br> J 「ん?パパとママか?」<br> 子「うん。」<br> J「それはな。ママが「JUN、お願いです!翠星石と結婚してくれです。」って言ってパパに縋り付いて来たから」<br> バチコーン<br> 翠「こら!おめー何言ってるです!」<br> J 「痛ーな!何すんだ!」<br> 翠「お前が子供に変な事言うからです!良いですか、チビ。翠星石がJUNと結婚したのはJUNが<br>  「お願いしますー。翠星石。僕と結婚してください。僕は君が居ないと駄目なんだー。」<br>   って情けない事言うから翠星石は仕方なく結婚してやったんです。」<br> J 「嘘言うな!お前が言ったんだろ!」<br> 翠「うるせーです。この宿六!」<br> J 「何だと鬼嫁!」<br> ギャーギャー<br> <br> 子「ねえ、蒼星石お姉ちゃん。」<br> 蒼「何かな?」<br> 子「パパとママの言ってる事ってどっちが合ってるの?」<br> 蒼「うーん。両方かな。」<br> <br> <br> <br></p> <hr> <br> <br> <br> <br>  家の裏手から甲高い声。慌てて駆けつけた僕が見たのは、プラスチックの如雨露を手に満面の笑みを浮かべた姉の姿だった。<br> 「ほら! 物置を探してたら出てきたです!」<br>  ゾウの子供をかたどった、水色の如雨露。翠星石のお気に入りのおもちゃだった。確か底が少しひび割れていて、水を入れると漏れてしまうんだっけ。<br> 「♪すこやかに、のびやかに~」<br>  如雨露片手に、翠星石はくるくると踊った。こんなに嬉しそうな顔を見たのは、久しぶり。<br> <br>  けれど、ふと足を止めて。翠星石が呟いた。<br> 「なんで、今まで忘れてたですかね」<br>  そう言って彼女は俯く。<br> 「忘れるって、悲しいことです。忘れられたほうも、忘れたほうも」<br> 「翠星石」<br> 「今日たまたま見つけなかったら、翠星石はきっと、ずっとあの子のことを――」<br>  遮った。<br> 「うん。それはそうとさっき漢ポッキー買って来たんだ。食べる?」<br> <br>  きょとんとした顔をした翠星石は、すぐに恥ずかしそうにそっぽを向いて。<br> 「お、おやつごときじゃこのセンチメンタルムードは誤魔化せねーですよ!」<br>  そして僕たちは顔を見合わせて笑った。<br> <br>  今日は日曜日。懐かしいことを思い出した日。<br>  とても良く晴れた、縁側でお茶を飲むにはもってこいの日。<br> <br> <br> <br> <br> <hr> <br> <br> <br> <br> 駅で階段見上げたら緑のドレスを着た女の子がいてさ、スカートの中見ちゃったんだよ。<br> そんでその女の子にいきなり振り向かれて<br> 「せ、責任とってお嫁に貰ってくださいですぅ・・・」<br> って言われちゃったんだ。<br> 俺は慌てちゃってさ<br> 「・・え?は、はぁ・・・」<br> みたいに返してそのまま通り過ぎようとしたら<br> 俺のシャツをチョコンと指で掴んでずっとついてくるのね。<br> そんでとうとう家までついて来ちゃってさ<br> 「はじめてですけど覚悟は出来てるですぅ・・・」<br> とか言うわけよ。<br> 俺もう理性が吹っ飛んじゃって・・・<br> <br> 部屋に入った途端、いきなり保守<br> <br> (全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)<br> <br> <br> <br> <hr> <br> <br> <br> <br> 蒼星石がジュンと手をつないで歩いている。<br> 二人の顔は幸せそうで、姉の私もその姿を祝福せずにはいられないほどだった。<br> そこに満ちているのは愛。長いときを掛け結ばれた、二人の幼馴染み。<br> 互いに好きだと言い出せなかった今でも不器用なカップル。<br> こうやって指を絡めていることも昔では考えられなかった行為だと思う。<br> ああ神様。願わくばこの二人が末永く幸せであるように―――<br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> 「とでも言うと思ったですかコンチクショウ!」<br> <br> みどり・さが ~北欧の伝説とかとはまったく関係ないような気もするがそんなことはどうでもいい~<br> <br> ふと神様が私に失望したような気がしたが、そんなことはどうでもいい。<br> 「妹の癖に、よくも出しゃばりおってですー。<br>  人が告白しようと思った矢先に『僕たち付き合うことになったんだ』なんて…<br>  このやり場のない気持ちをどうしたらいいですか!?<br>  ああ、ああ、翠星石だってジュンともっと仲良くしたいですよ、手とかつなぎたいですよ、キスとか、それ以上のこととか、<br>  夜明けのモーニングコーヒーとかもやってみたいですよッ!」<br> 妹の恋人を略奪することに燃える姉、翠星石。<br> このとき、彼女はまだ気付いていなかった。<br> 敵である妹が実の姉との姉妹丼に(も)憧れていることに…<br> <br> 続くかもしれないが保障は無い。<br>

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