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蒼星石短編32 - (2006/07/08 (土) 22:06:51) の最新版との変更点
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彼女はどんな娘?<br>
「まじめな子ねぇ。でもちょっと堅苦しいかも。せめて帰りにヤクルトを買って飲むくらいは見逃してほしいわぁ」<br>
まあ、買い食いぐらいは見逃してくれてもいいよね。<br>
「とっても物知りなのー! わからないこととかあったら、すぐに教えてくれるのよー」<br>
頭いいんだな。それに優しいと見た。<br>
<br>
彼女はどんな娘?<br>
「しっかり者ですね。朝寝坊しそうでもちゃんと起こしてくれるし、頼りになる妹です。これで宿題も見せてくれれば言うこと無しですぅ」<br>
きっちりしてるんだな。というか姉なら自分で起きろ。宿題もちゃんとやれ。<br>
「ちょっと押しの弱いところがあるわね。でも落ち着きのある娘だわ」<br>
控えめな性格なんだな。そういえば彼女が騒いでるところを見たことが無い。<br>
<br>
いろんな人にいろんな顔を見せる彼女。<br>
まじめで、物知りで、優しくて。<br>
しっかり者で、頼りになって、落ち着いていて。<br>
そんな彼女を帰り道で見かけて、大きな声で名前を呼んだら、少し赤くなった顔で微笑みながら手を振ってくれた。<br>
恥ずかしがりな一面も見た僕は、もっといろんな顔が見たくなる。<br>
だからこうして、君に声をかけるんだ。<br>
<br>
そして誰も知らなかった甘えん坊な彼女を僕が知るのは、もう少し後のお話――。<br>
<br>
<br>
<br>
<hr>
<br>
<br>
<br>
「どうした、蒼星石。こんな所に呼んで」<br>
「僕、とんでもないことに気付いちゃったんだ!」<br>
「な、何だ?」<br>
「僕ら、名字が無い!」<br>
「え?」<br>
「モニターの前の人達の作品は凄く面白いんだけど、名字が全く見当たらないんだ」<br>
「あぁ、そういえば。でもそれがVIPクオr」<br>
「VIPクオリティって言えば済む問題じゃないのッ!<br>
僕たちの戸籍は?まさか存在しない事にされてるんじゃ・・・どうしよう」<br>
「考え過ぎだ」<br>
<br>
<br>
後日<br>
「まだ呼び出して、なんだ?」<br>
「大変だよ、JUM君!姉の方が子供っぽく見えるキャラが僕らにも居たんだよ!」<br>
「は?」<br>
「ドクロとザクロ!これは強敵だよ!勝てるか分からないよ!どうしよう!」<br>
「知らんがな。まぁ、安心しろ。僕は蒼星石に一本筋だから」<br>
「・・・ありがと///」<br>
<br>
<br>
<br>
<hr>
<br>
<br>
<br>
<br>
「・・・今度の呼び出しな何だ、蒼星石」<br>
「JUM君、僕ねまたまたまたまた凄ぉぉ~く大変な事に気付いちゃった!」<br>
「(たいして大事じゃないんだろうな)」<br>
「僕たちが普通の女の子だったらっていうスレだけど、そもそも何歳まで女の子なの?」<br>
「はぁ?」<br>
「だって、××はまだ16だから~♪の人はあの年でまだ女の子なんでしょ?<br>
もしかしたら女の子って言っても、37歳なのかもしれない・・・どうしよう」<br>
「んな小説誰も書かねぇよ」<br>
<br>
<br>
「またか」<br>
「また凄く凄く凄(略)気付いちゃった」<br>
「なんだ?」<br>
「あのね、原作だと私達のお父さんはローゼンでしょ?」<br>
「あぁ、そうだな」<br>
「もしそのままのルールを適用したら、私達腹違いの姉妹って事になるでしょ?」<br>
「それがどうした?」<br>
「もしかしたらそのうち12人に増えて、兄が出てきて妹j―――」<br>
「妹12人って言ったら気絶するまで何かやる」<br>
「・・・」<br>
「何故黙る」<br>
<br>
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<br>
<hr>
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<br>
<br>
<br>
好きになった理由と好きな理由<br>
<br>
休日JUN君の部屋で過ごしている時、ふと思った。<br>
僕は何故彼と一緒に居るんだろう?<br>
好きだから一緒に居るんだけど何で好きなんだっけ?<br>
当たり前の事だけど今まで考えた事無かった事<br>
<br>
『好きになった理由』<br>
<br>
元々付き合い始めた理由は彼からの告白。<br>
偶々、二人っきりで教室に残って居た時、突然JUN君が<br>
「好きだ。僕と付き合わないか?」<br>
って言ったのが始まり。<br>
<br>
今思うとあの頃JUN君の事は特に好きでも嫌いでも無く<br>
唯のクラスメイトって感じだったんだけど、あまりにも何の前触れも無く言うものだから思わず僕も<br>
「ぼ、僕で良ければ。」<br>
って答えちゃったんだよね。<br>
<br>
それから付き合いが始まって、段々一緒に居る時間が増えて。<br>
今に至るわけだけど。<br>
あれ?僕、彼の何処が好きなんだろ?<br>
<br>
優しいところ?<br>
確かに優しいけどぶっきら棒だし少し意地っ張りだし…<br>
かっこいいから?<br>
うーん、僕は彼の顔つき好きだけど所謂世間一般の美形じゃないかな?<br>
背が高いとか?<br>
それは無いか。翠星石に「チビ。」って呼ばれてるし。<br>
勉強やスポーツが出来る?<br>
成績は特別悪くないけど特別言い訳でも無いし。<br>
スポーツはお世辞にも出来るタイプじゃ無いし。<br>
何かこれじゃ良い所無いみたい…。<br>
<br>
確かに今挙げた例に該当する人は沢山いると思う。<br>
でも、JUN君以外と一緒に居たいとは思わない<br>
<br>
あ、そうか。<br>
何処が好きじゃ無くて、<br>
僕はJUN君だから好きなんだ。<br>
何処がじゃ無くてJUN君だから。<br>
彼だから一緒に居たいと思うんだ。<br>
眼に前に居る彼の全てが好き。<br>
彼だから好きだと思える。<br>
<br>
JUN君だから好きなんだ。<br>
<br>
「ねえ?JUN君。」<br>
「ん?何?」<br>
振り向かずに答える彼<br>
「好きだよ。」<br>
「な、何だよ急に!」<br>
「そう思ったから。」<br>
「は、恥ずかしい事言うなよな。まったく。」<br>
「ふふ。」<br>
「はいはい、僕も好きだよ。」<br>
相変わらず振り向かずにぶっきら棒に答えるJUN君。<br>
でも、凄く照れてるみたい。<br>
だって、耳が真っ赤だから<br>
「あは。」<br>
「何だよ。」<br>
「何でも無いよ。」<br>
<br>
<br>
おまけ<br>
「なあ、JUN」<br>
「ん?」<br>
「お前、なんで蒼嬢と付き合ってるんだ?」<br>
「なんでって…。僕が告白したからだよ。」<br>
「お前、蒼嬢の事好きだったのか!」<br>
「いや、実はあの時は…。」<br>
「何!好きでも無いのに告白したのか!」<br>
「ぐぇ!首絞めるな!」<br>
「えぇい!この野郎!」<br>
「ちょっと待て話を聞け!」<br>
「何だ死ぬ前に言い訳か!見苦しいぞ!」<br>
「確かにあの時は雰囲気に流されて告白しちゃった、でも今は違うぞ!」<br>
「どう言うことだ!?」<br>
「ぜぇーぜぇー、確かにあの時は夕日に照らされる蒼星石見てたら何時の間にか好きだって言っちゃったけど。<br>
今はあの時とは違ってちゃんと好きだぞ。」<br>
「何?じゃあ蒼嬢の何処が好きなんだ?」<br>
「え?それも聞くの?」<br>
「当たり前だろ!蒼嬢がちゃんと幸せか確かめないと行けないからな。」<br>
「うーん、何処が好きかねー。」<br>
「そうだ。蒼嬢の何処が好きなんだ?因みに俺はあのボーイッシュなのにとても女性的な所にそそられるんだよな。ハアハア。」<br>
「人の彼女に欲情するな!うーん、強いて何処かって言うと…。」<br>
「おう。」<br>
「蒼星石だからかな。」<br>
「……。」<br>
「何で黙るんだよ?」<br>
「それは何かの余裕かーーーーー!」<br>
「わ!何で切れるんだよ!」<br>
「ウルセーーー!一発殴らせろ!」<br>
チャンチャン<br>
<br>
<br>
<hr>
<br>
<br>
<br>
蒼「ところで」<br>
J「ん?」<br>
蒼「さっき虫の話題があったから雑学を。」<br>
J「ばらすぃーの役目なんじゃ・・」<br>
蒼「虫という単語は昆虫だけに使われることがあるけれど、<br>
実際は多足類・クモ類は全部虫の範疇で、<br>
クモオ網に入ってるサソリやダニも虫の種類なんだ。<br>
節足動物でもワラジムシ・ダンゴムシ・フナムシ全部虫の仲間ね。」<br>
J「いいのかなぁ・・」<br>
蒼「ところで虫という単語にはマムシをかたどった象形文字といわれてて<br>
本来はマムシやヘビの意味があったんだ。<br>
獣・鳥・魚介類以外の動物をあらわす言葉に、蟲という字があったんだけど<br>
紀元前から蟲の略字に虫が使われて、本来の意味(=ヘビの意味)が<br>
失われてるんだ。だから虫編に関する漢字(蟹や蛙など)は蟲の意味で<br>
小動物一般の意味になるよね。(例外に虹などが存在。)<br>
これは補足なんだけど蟲は動物の総称としても使われていて<br>
羽蟲で鳥、毛蟲で獣、甲蟲や介蟲でカメ、鱗蟲で魚、裸蟲でヒトということになってる。<br>
さらに扇形動物・紐形動物・星口動物にもムシの名前が使われていることが多くて、これは蠕虫と呼ばれていた名残。<br>
原生動物もムシの名前を持つのが多いけど、これは滴虫と呼ばれていた名残なんだ。」<br>
J「よく語ったなぁ…」<br>
蒼「以上、雑学コーナーでした。」<br>
J「お疲れ様でした。<br>
<br>
<br>
<p>「ジュン君、何で君は僕みたいな女に親切にしてくれるの?」<br>
「君が僕に優しくしてくれるから、僕も君に優しくするのさ。<br>
君が笑えば僕も笑えるんだよ。君が泣いたら僕も泣くんだ。<br>
君が離れていけば、きっと僕も唇をかみながら去っていくよ。」<br>
「でも、いつか、僕を追ってきてくれたのはどうして?」<br>
「君が別れる事を望んでいなかったから。そのぐらいは僕にもわかるよ」<br>
「…僕もいつかそんな風に君を理解できるのかな?」<br>
「君はきっと理解してる。僕が君をわかっているくらいに。」</p>
<hr width="100%" size="2">
<p>蒼「君ってほんとに馬鹿だよね。僕のことが好きだなんて」<br>
<br>
ベジータの場合<br>
「馬鹿なのは君さ。自分の価値も理解していないなんて。君は何よりも美しい」<br>
蒼「ちょっと、かっこいいかも…」<br>
<br>
ジュンの場合<br>
「それでも君が好きなんだ!」<br>
蒼「ジュン君…シンプルイズベストってのだね」<br>
<br>
梅岡の場合<br>
「ははは、確かに馬鹿だね。君なんかを好きだなnぶべでりりゃぐほぅ!!!」<br>
蒼「永遠に死に続けろ…」グシャグシャベチョドゴンボカギチギチムグホゥドボドガドベン!!<br>
<br>
やっぱ、梅岡は駄目だね!</p>
<hr>
<p><br>
「蒼星石!期末テストやばすぎるよ!特に明日の日本史が!何とかして!」<br>
「うーん、とにかく今夜一晩徹夜で資料集暗記しなよ」ニヤリ<br>
「わかった!そうする!」<br>
<br>
翌日<br>
「あんのやろぅぉぉおおおおお!!!!!!今日日本史ねぇじゃねえかぁぁぁ!!!<br>
おかげで今日の科目すべてぼろぼろだっつーの!!騙しやがったなぁぁぁぁ!!!!」<br>
<br>
「ふぅ。これで平均どのぐらい下がったかな。今日はさし当たって30人ぐらいにカマかけてみるかな。<br>
まさか、こんなのに引っかかるとは思えないけどね。引っかかるような人は馬鹿だから平均もあんま下がんないか…」<br>
<br>
さっき、日本史が明日ないことに気づいた俺に合掌</p>
<hr>
<p><br>
蒼星石「ジュン君、お昼ご飯だよ」<br>
ジュン「ああ、もうこんな時間か…」<br>
雛苺「ごはんなの~♪」<br>
翠星石「蒼星石が腕によりをかけて作ったですよ。ありがたく食いやがれですぅ」<br>
ジュン「へぇ…」<br>
蒼星石「有り合わせの物で作ったから味は大したことないよ」<br>
真紅「早速いただきましょう」<br>
一同「いただきまーす「ですぅ」「なの~」」<br>
ジュン「…うん、うまいよ」<br>
蒼星石「ほ、本当?」<br>
雛苺「とっても美味しいのー!」<br>
翠星石「姉として鼻高々ですぅ」<br>
真紅「…」<br>
食事が終わって一息ついた後<br>
ジュン「こんな美味しい物作れる蒼星石は良いお嫁さんになるね」<br>
蒼星石「ッ!!」<br>
雛苺「蒼星石はジュンのお嫁さん?」<br>
翠星石「な、なに言ってやがるですかチビ苺は!」<br>
真紅「…」<br>
蒼星石「そ、そうだよ! 別にジュン君の為に勉強して作ったとか、<br>
ジュン君の為に好きな食べ物を選んだとかそんなことはないんだから!」<br>
……………。<br>
翠星石「…墓穴掘ってるです」<br>
蒼星石「とっ、とにかく! 変に勘違いしないで!!」<br>
顔を真っ赤にしてリビングを出る蒼星石<br>
翠星石「ま、待つですよ蒼星石!」<br>
蒼星石を追う翠星石<br>
雛苺「はにゃ?」<br>
真紅(蒼星石……恐ろしい子!!) </p>
<hr>
<p><br>
「?蒼星石?どうしたんですか?元気ないですね」<br>
「ああ…翠星石」<br>
「何かいやなことでもあったですか?」<br>
「僕のことを嫌っている子と、ボールペンが一緒だったんだ…。」<br>
「それは胸糞悪いですね」<br>
「違うんだよ…もし、向こうがそのことに気づいたらどう思うだろう?僕が一緒のボールペンを持っているなんて、きっと、あてこすりだと思い込むよ。<br>
しかも僕のはあの子のより古めだから、みすぼらしい蒼星石にはお似合いねとかみんなに笑われてたんじゃないかな<br>
話す口実を作るために僕が一緒のを持ってきたなんて思われたりしたら、彼女の顔に泥を塗るようなものだよ。<br>
持ち方が変だったらどうしよう。書き方がおかしかったらどうしよう。<br>
誰も同じのを持ってる人がいなかったらどうしよう。そんな誰も使わないようなものを使っているって哂われる。<br>
男子と同じボールペンだったらどうしよう。きっと、気があるからわざとおそろいにしたと思われる。<br>
女子と同じボールペンだったらどうしよう。きっと、僕がそのこと友達になりたがっていると思われる。<br>
いつ、ボールペンをしまえばいいんだろう?チャイムが鳴ったら?礼をした後?する前?タイミングをはずしたら浮いちゃうよ。<br>
ただでさえ浮きまくってるのにこれ以上浮きたくなんかない。<br>
ボールペンの芯を出すとき、どうやって出せばいいのさ。手で握り締めて親指で押す?おでこで?あごで?それとも机で?もう片方の手で押すって方法もあるな…<br>
妙な押し方をして嘲笑われたらどうしよう。ボールペンの色。あれは黒がいいの?それともブルーブラック?いや、丸つけようの赤ペンはボールペンでいいの?<br>
アンダーラインを引けといわれたらマーカーで引くべき?それとも水性ペン?赤ボールペン?<br>
なかなか書けない時、インクが出てくるまでグルグルやるのはしょうがないよね。それを笑うのってひどいと思わない?<br>
仕方ないじゃないか。書けないんだから。いや、僕だから笑うのか?きっとそうなんだろう。何をやっても蔑まれるなんていやだよ。<br>
ああ、なんでボールペンなんてものがこの世に存在するんだろう。消えてなくなればいいのに。<br>
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ…………………………」<br>
「…晩御飯できたら呼びますね」<br>
<br>
懐かしき俺の思い出。 保守</p>
<hr>
<p><br>
ジ「ああ、もう夏休みも半分過ぎちゃったな…」<br>
蒼「そうだね…」<br>
ジ「小学校のころはもっと長かったのになぁ…」<br>
蒼「なんでなんだろうねぇ…」<br>
ジ「今年は補習にもかかっちまってあんまり夏休みって気がしないんだよね…」<br>
蒼「僕もいろいろといそがしかったから…」<br>
べ「グォルァァァァァ!!てめえらなにふざけた話してんだ!」<br>
ジ「なにって…夏休みももう半分…」<br>
べ「ふざけんじゃねぇ!もう半分もすぎただと!?<br>
俺は今まで、毎日毎日朝八時から夜七時までみっちり補習漬け、それもすべて梅岡とだ!<br>
通常時より濃い毎日を送り!いまだに海どころかナンパの一つもしていない!<br>
それなのに、もう半分も過ぎただとぉぉぉ!!?」<br>
ジ「……かわいそうになぁ…」<br>
蒼「…今日、夏祭りだったね。行こうか、ジュン君?」<br>
ジ「…そうだな。ベジータもくるか?」<br>
べ「ジュン!!!愛してるぞぉぉぉぉ!!!!!」<br>
ジ「…お前、梅岡に近づいてきたな。」(まんざらでもないな…)<br>
蒼「…ジュン君?何二人で阿部さんワールドに突入してるのさ?」<br>
ジ・べ「はっ!?う、うめおかのせいだ…」<br>
蒼「ホモるな!…まちがえた。ハモるな!」 </p>
<hr>
<p><br>
蒼「ジュン君、あーんして。」<br>
ジ「あ…あーん。」<br>
蒼「どう?」<br>
ジ「あぁ、美味いよ。でも…何か恥ずかしいぞ。///」<br>
蒼「ふふ、実は僕もちょっと。///」<br>
<br>
ベ「……」<br>
<br>
<br>
<br>
ベ「そ…蒼嬢、俺にもあーんを…」<br>
蒼「…あ゛ぁ~ん?」<br>
ベ「…ナンデモナイッス(´;ω;`)」</p>
<hr>
<p><br>
「へぇ、車買ったんだ。」<br>
「うん、だから明日ドライブに行かない?」<br>
「んー、うん、いいよ。免許もってるよね?」<br>
「もちろん」<br>
よしっ。これで念願のドライブが出来る。<br>
免許を取るのにも苦労したが、車を買うのはもっと苦労した。<br>
受験とどっちが苦労したかと聞かれたら、同じぐらいと答えるだろう。<br>
車は…まぁ、たいしたものではないけれど、学生にスポーツカーを期待しろというのがおかしい。<br>
さあて、明日はどこに行こうか…。<br>
<br>
「なかなかいい車じゃない。」<br>
「でしょ?気に入ってるんだ。」<br>
「よく思い切って買ったね。」<br>
「まあ、思い切って行動するときもたまにはなきゃ。」<br>
気分よくドライブをしていると、真昼間から排気音のうるさい数台のバイク、スポーツカーが走ってきた。<br>
真昼間からうっとうしい。抜きやすいようにしてやるから早く抜け。<br>
そう思いながら車線を切り替えると、あいつらも同じ事を考えたのか、同じ車線に入ってきた。<br>
自転車でもよくある、よけようとしてかえってよけきれないって奴だ。<br>
それが何回も繰り返されると、後ろの連中もキレたらしく無理矢理車を停止させてきた。<br>
車から降りるとドアをけり始めた。<br>
ああ、新車なのにドアが…。じゃなくて、マズイ。<br>
このまま引き摺り下ろされたら、袋叩きにあうのは目に見えている。<br>
なにより、女連れなのだ。連中の二、三人も跳ねて強行突破してやろうか。<br>
そう考えていると、なにやら蒼星石が電話し始めた。<br>
「どこに電話してるの?警察?」<br>
「ううん。ファンクラブに。」<br>
「ファンクラブ?」<br>
こんなときにファンクラブか。のんきなものだ。芸能人のコンサートのチケットでも取るのだろうか。 <br>
<br>
ふう。警察に電話すべきか。<br>
そう思い、携帯に手を伸ばしたとき、新たなバイクの排気音と、怒声が聞こえてきた。<br>
「グォルァァァァァ!!!!!てめぇら蒼星石様になにさらしよんのじゃぁぁぁぁ!!!!!!」<br>
ベジータを筆頭に、屈強な男供が次々と暴走族を半殺しにしていく。<br>
あらかた片付いたころ、ベジータがガラス越しに話しかけてきた。<br>
「蒼嬢、少し時間は食ったが全員ぶちのめしたぜ。」<br>
「うん。ありがとう。やっぱりベジータは頼りになるね。」<br>
「あ、ありがとうございます!また何かあったらお呼びください!野郎ども、蒼星石さまを見送るんだ!」ウオオオオオオオ!!!<br>
い、いったいなんだったんだ!?<br>
何がどうなっているのかさっぱりわからない。<br>
「さっきのはなんだったんだ?」<br>
「だから、ファンクラブの人たちだよ。」<br>
「…何のファンクラブだ?」<br>
嫌な予感がする。<br>
たぶん当たっている。<br>
当たっていないでくれと祈りながら蒼星石に尋ねた。<br>
「僕のだよ。親衛隊っていうの?ああいう連中も結構役に立つものだよ。」<br>
「へ、へえー。ファンクラブなんてあったんだぁ。」<br>
こ、怖すぎる。もし、彼女の機嫌を損ねたりしたら…。<br>
いやいや、想像するのも恐ろしい。<br>
ベジータのビッグバン・アタックだけは食らいたくない。 <br>
<br>
「最初は結構怖かったんだけど、役に立つことがわかってからは時々こんな風に使わせてもらってるんだ。<br>
あっ、でも、僕が好きなのは、ジュン君一人だけだからね?本当だよ?」<br>
―――っ!!!かわいい!かわいすぎる!<br>
ファンクラブがいくらすさまじい連中の集団だったとしても、この笑顔のためなら死ねる!!!<br>
「うん。わかってるよ。僕も蒼星石が大好きだよ!」<br>
よし、今度俺もファンクラブに入れてもらおう。<br>
<br>
「会員ナンバー000200342!?」<br>
「ああ、そうだ。何か不満でも?」<br>
「多すぎない?」<br>
「いや、そんなことはないだろう。たった二万だ。<br>
蒼星石さまのファンとしては少なすぎるぐらいだ。<br>
そうそう、お前は忌々しいが、蒼星石さまの彼氏らしいな。<br>
特別に、本部所属にしてやるよ。」<br>
「…ひょっとして支部も?」<br>
「当たり前だろう。北は北極から南は南極、下はルルイエから上はM38星雲まであるぞ。」<br>
「………。まぁ、蒼星石のかわいさなら不思議はないな!」<br>
「そうだろそうだろ!」<br>
「「ハッハッハッハッハッハッハッハ……!!!!!」</p>
<hr>
<p><br>
翠「いつもどんなことを検索してるのか調べてやるですぅ」<br>
蒼「姉さんやめようよ…」<br>
翠「意外とす、すけべな画像はないですね」<br>
蒼「ほっとした?」<br>
翠「うるせーですぅ!」<br>
蒼(でもなんだか、ちょっぴり残念かも。どんな娘が好みなのかな…?)<br>
翠「あっ」<br>
『蒼星石 エロ - Google検索』<br>
蒼「//////////」</p>