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蒼星石短編19 - (2006/05/02 (火) 20:43:59) の最新版との変更点

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<p>人は、様々な理由で旅に出る。<br> 見分を広める為、思い出を作る為、そして思い出を葬る為。<br> 旅は心を豊かにし、時に心の贅肉を削ぎ落とし、そして時には心の傷を塞ぐ───<br> <br> <br> -Sentimentaljourney~傷心旅行~-<br> <br> <br> 冷たい風が、独り佇む僕の体温を奪ってゆく。<br> 遠くからどこか物悲しい汽笛が響いた。<br> コンクリートの岸壁からは、海水が揺れ跳ねる音。<br> ふと空を見上げると、鈍色のそれは今にも泣き出しそうで、いつもならば優雅に舞っているはずの鴎の姿は一つも無い。<br> 一つついた僕の溜息は、白い霞となって、消えた。<br> <br> <br> 「僕はもう、君とは居られない」<br> <br> 彼に言われたその言葉が、未だ心に刺さっている。<br> 何故と問い詰める僕に、彼はノイズ交じりの声で答えた。<br> <br> 「君の気持ちが重すぎる。僕じゃあ支える事はできないよ」<br> <br> いつも僕は不安だった。<br> 彼が僕を好きで居てくれているのか、本当に僕でいいのか。<br> それは裏を返せば彼を信じる事が出来ていないという事。<br> 気付いてみたら、簡単だった。<br> 自分を信じて貰えない相手を信じる事なんてできはしない。<br> きっと、彼は言外でそう言いたかったのだろう。<br> 彼は優しいから、致死に至るだけの刃を僕に突き立ててはくれなかった。<br> 命を奪うこと無く、じわじわと痛みだけを与える「優しい刃」。<br> 今は、その優しさが、とても辛い。<br> <br> 幸い、大学は長期休暇中だった。<br> 僕はそれから数日後の夜荷物をまとめ、僅かな貯金を持って旅に出た。<br> どこでもいい、誰も知ってる人が居ない場所へ。<br> 終点までの切符を買って、目的地も決めず、二十三時十八分発の夜行電車に僕は乗っていた。<br> <br> <br> 寂れた、潮の香りだけが漂う活気の薄い港町。<br> 翌日、気の向くままに電車を降りた僕がホームからこの町を見て思った事は、「寂しくて哀しい」だった。<br> まるで時代の流れから取り残されたような雰囲気は、今の僕の心境にはぴったりで、だから僕は駅の改札を出る事にした。<br> 駅前の商店街はもうすぐ昼だと言うのにシャッターの降りている店が多く、開店している店もやはり活気が無い。<br> 今日が平日だという事を差し引いても、あまりに寂しい。<br> うらぶれた町。うらぶれた僕の心。<br> どこまでも、ぴったりだった。<br> <br> 足の向くまま歩き続け、ふと気がつくと僕は港へと辿り着いていた。<br> ここが漁港なのかそれともマリーナなのかは解らないけれど、どちらにしろそれほど大きな規模の船が停泊する事は稀だろう。<br> ちらほらと人影はあるものの、やはり活気は無い。<br> 冷たい潮風が僕の体温を容赦なく奪う。それでも僕は海の向こうをただひたすらに見つづけていた。<br> このまま心を凍らせてくれればいいのに。<br> そんな事を考えていた。<br> <br> どれだけの時間そうしていたのかは解らない。突然、肩をぽんと叩かれた。<br> <br> 「お姉ちゃん、身体に障るよ」<br> <br> 振り向くと、人の良さそうなおじさんが笑っている。<br> 僕は視線を海へと戻して、「いいんです。それでも」と素っ気無く答えた。<br> 溜息が一つ聞こえ、気配が遠ざかる。<br> 人の優しさが、今は煩わしかった。<br> けれど、世の中自分の思う通りにはいかないようだ。<br> 頬に熱いものがあてられてびっくりした僕の耳には、さっきのおじさんの笑い声が響いていた。<br> <br> 「おじさん……僕には構わないでください。ごめんなさい」<br> <br> 目を伏せて短く答える僕におじさんは、「ま、そう言わずに。とりあえずコレ飲め」と缶コーヒーを差し出した。<br> これ以上断るのは失礼だろう。仮にも僕を心配してくれた人に不義理を働くわけにはいかない。<br> 一人で居たいという僕と、おじさんへの義理を囁く僕。<br> こういう時、自分の我侭を通せない僕の性格は損だと思う。<br> 受け取った缶コーヒーの、少し乱暴な温もりが心地良い。<br> 冷え切った指先を溶かしてゆくと、急に寒さを感じるようになった。<br> ふるりと身震いをしながらプルタブを開け、暖かなコーヒーを口に運んでほうと溜息をつく僕を、おじさんはやっぱり笑って見ていた。<br> <br> 「この街を見て、寂しい街だと思っただろう?」<br> <br> 少しだけ酒に焼けた、ざらついた声。<br> 僕は素直にこくりと頷いて、おじさんを見た。<br> <br> 「その見立ては間違っちゃいないよ。若い衆は皆都会へ行っちまった」<br> <br> おじさんは、沈み行く太陽を見つめていた。<br> どこか寂しげなその表情に、なぜか僕は心が締め付けられる。<br> 後何年この街が生きていられるのだろうか、そんな漠然とした不安が伺えたからだ。<br> <br> 「ま、何があったか知らないけどよ。この街は小さくても魚と酒だけは旨え」<br> <br> 再び笑みを浮かべたおじさんは、僕の方を見た。<br> 大きな手で、僕の手を包む。暖かくて、節くれだった大きな手。<br> <br> 「旨いもん喰って旨い酒飲めばよ、すっきり来ないもんもすっきり来るさ」<br> <br> そう言っておじさんは僕の答えを待たずに手を引いてゆく。<br> いつもの僕なら振り払って逃げるのだけど、その時はなぜか逃げる気にはならなかった。<br> <br> 案内されたそこはおじさんの家で、扉を開けた奥さんが僕の姿を目にした途端「あんた、若い子誑かして来たのかい」なんてジトっとした目でおじさんに言った。<br> おじさんはおじさんで「港で拾っただけだよ。訳ありっぽいからなんか旨いもんでも食わしてやれや」って平然と答える。<br> 長年連れ添った夫婦って感じで、僕は自然と笑ってしまった。<br> 割れ鍋に綴じ蓋、というと少し悪い表現だろうか。おじさんにとてもよく似合う、少し恰幅が良くて豪快そうな奥さんだ。<br> まったく、と少し困ったような溜息をついた奥さんは、それでも「まあいいさ。若いお客さんは歓迎だ、上がっておいで」と僕を招き入れる。<br> その言葉に甘え厚かましくもお邪魔して、その日揚がったばかりだという魚のお刺身と熱燗を頂いた。<br> じわりと染み渡るお酒が、港で凍らせようとした僕の心を溶かしてゆく。<br> 明るく笑うおじさんと、それを適当にといった素振りで流す奥さん。<br> <br> ──僕達も、ああなれると思っていた。<br> ──でも、僕達の絆は切れてしまった。<br> <br> 溶かした心が悲鳴をあげて、涙が溢れ止まらない。<br> 手にしたお猪口に一滴二滴と僕の涙が落ちてゆく。<br> 隣に座って優しく抱きしめてくれた奥さんの胸の中で、僕は別れを告げられてから、初めて泣いた。<br> <br> 翌朝目が醒めると、僕は布団に寝かされている事に気がついた。<br> 散々泣いて泣き疲れ、眠ってしまったらしい。<br> 引き戸を開けて奥さんと挨拶を交し、昨日はお世話になりましたと告げる。<br> 気にする事じゃないよと笑って奥さんが言い、朝食出来てるから顔を洗っておいでとタオルを渡してくれた。<br> その言葉に従い、洗顔を終える。<br> 戻ってくると、そう大きくはないちゃぶ台に、ほかほかの御飯と味噌汁、焼き魚が乗っていた。<br> 雑談を交しながら朝食を頂いていると、奥さんは唐突に「僕の事情」に触れる。<br> <br> 「お嬢ちゃん、フラれたか何かしたんだろう」<br> <br> 僕はただ頷いて答えると、奥さんは僕の頭をわしわしと撫でた。<br> <br> 「まったく、こんな可愛い子を振るなんてねえ。見る目の無い男だ」<br> <br> 視線を上げると、奥さんはにかっと笑って「ねえお嬢ちゃん」と問い掛ける。<br> 「何ですか?」と僕が答えると、僕の目の前に指をつきつけて、<br> <br> 「あんたはまだ若い。そのフッた男を後悔させるくらいいい女になってやんな」<br> <br> そう言った。<br> その言葉で僕の中の何かがストンと落ちた気がして、沈んだ心が急に晴れてゆく。<br> なんだか、とても不思議な気分だった。<br> <br> <br> 一泊二日の傷心旅行は、人の暖かさに触れたことで僕の傷を癒してくれた。<br> 次にこの街へ来る時は、新しい恋人を連れてこよう。<br> おじさんと奥さんに紹介して、そして沢山お礼を言おう。<br> 電車の窓から見える空は、昨日とはうって変わって雲一つない快晴だ。<br> その空に象徴されるように、僕の心に突き立った刃は跡形もなく消滅していた。<br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> <br></p> <hr> <br> <br> <br> <br> ―それは…雪の降りしきる日。<br> ―それは…猛吹雪の日。<br> ―それは。<br> <br> 「ただいま……蒼星石」<br> ジュンの身体はとても冷え、<br> 本人は凍えていた。<br> <br> 暖などない部屋。そこにいた少女は微笑んだ。<br> 「おかえりなさい…。」<br> <br> …男の妄念は永遠を孕む。<br> …永遠があるならば、歴史は永遠に繰り返す。<br> <br> 背徳を紡ぎ続ける記憶。<br> <br> …それを抱えるものはやがて楽園へも手を伸ばす。<br> そして、新たな地平線を生む。<br> それは楽園の扉となって。<br> <br> …その楽園の名は『      』<br> <br> <br> <hr> <br> <br> <br> J「蒼星石は、目立たない子・・・僕にもそんな風に、考えていた時期がありました。」<br> 蒼「ほぉほぉ?それで?」<br> J「その償いがしたくて、来ました。」<br> 蒼「気持ちは、よーっく分かりました・・・しかし。」<br> 蒼「その、後ろの物はなんだい?」<br> J「え・・・みっちゃんの衣装とカメr・・・」(ゴス!)<br> 蒼「一体何をする気でしたか?え?コラ?」<br> J「みっちゃんに買収されました、御免なさい、許してください。」<br> 蒼「だが断る」<br> J「もしかして・・・アレですか?」<br> 蒼「yesyesyes!!」<br> <br> ウギャアァァァァ!!<br> <br> <br> <br> <hr> <br> <br> <br> <br> 「夜のドライブは気持ちいいね」<br> 「まあな、でも今日は蒼星石いつもと違うな。雰囲気っていうか・・・」<br> 「そう?JUMくんとふたりっきりだからかもね」<br> <br> 普段はこんなことは言えない<br> 単純な気持ちも隠しながらやってきた<br> <br> 「眼鏡をかけてないJUMくんもかっこいいよ」<br> 「な、何言ってんだよ!」<br> <br> 嫌われないように生きてきた<br> 守ってばかりの性格が<br> 自分で嫌になった今夜は<br> 車線変更まで強引に行こう<br> <br> 「あ、危ないだろ!!もっと安全運転しろよ!!」<br> 「大丈夫だよ。・・・ねえ、JUMくん。今日は朝まで帰さないよ」<br> <br> ごめんね<br> 君は素敵なひと<br> <br> <br> <hr> <br> <p>ジュンがマスターの喫茶店で働く蒼星石</p> <br> <p> 蒼星石「ジュンくん。今日から働くことになったからよろしくね。・・・え?ジュンくんのことをマスターって呼ぶの?・・うん。いいけど・・」<br> ・・・・・・・・・。<br> 蒼星石「ジュンk・・マ、マスター。おはよう。今日もよろしくね。」<br> ・・・・・・・・・。<br> 蒼星石「マスター。おはよう。昨日ちゃんと寝た?目が真っ赤だよ。」<br> ・・・・・・。<br> 蒼星石「あ、ありがとう。マスター。マスターのいれてくれたコーヒーはおいしいね。」<br> ・・・・・・・。<br> 蒼星石「マスター。おはよう。・・・どうしたの?顔赤いよ?」</p> <br> <p>蒼星石「きゃぁ、マスター。な、なにするの?」</p> <br> <p> 蒼星石「ま、ますたぁ・・・やめて・・・そんなとこ・・・みないで・・・」</p> <br> <p> 蒼星石「ますたぁ、いやだよ・・・ぼく、こんなの・・・」</p> <br> <p> 蒼星石「ますたぁ、なんか今日のマスター変だよぉ。いつものマスターにもどって・・」</p> <br> <p> 蒼星石「ますたぁ・・・ぼく、マスターのこと好きだから・・・やさしくして・・・うん・・・」</p> <br> <p> ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br>                   <br></p> <p> ジュン「ぐふふふふ」                   <br> ?「・・・くん」<br> ジュン「大丈夫・・・ちゃんとするから・・・」<br> ?「ジュンくん」<br> ジュン「やさしくするから・・・ね」<br> ?「ジュンくん!!」<br> ジュン「うぉう!!・・・あれ?・・・おはよう・・・蒼星石。」<br> 蒼星石「おはよう。やっとおきたよ。」<br> ジュン「・・・。あれ?マスター?」<br> 蒼星石「ん?なにいってるの?まだ寝ぼけてるの?」<br> ジュン「あれ・・・なんで蒼星石がここに?」<br> 蒼星石「え?・・・そうだよね。うん。夢だったんだね。・・・・」<br> ジュン「・・・・・・・(そうだ!)」<br> ジュンは思い出した。昨日ジュンが告白したこと。蒼星石がそれを快く受け入れてくれたこと。今日デートをすること。<br> 蒼星石はドアのほうを向き、歩いていった。<br> ジュン「わ・・ゴメン(ぎゅっ」<br> ジュンは蒼星石を後ろから抱きしめた。<br> 蒼星石「・・・・・・・ぐすっ・・・」<br> ジュン「(やばい。泣いてる)ゴメンな・・。」<br> 蒼星石「お、女の子が好きな人に抱きつかれたら全部許すなんて考えないでね・・・。」<br> ジュン「ゴメンな。・・・愛してるよ。」<br> 蒼星石「好きな人に愛を囁かれたら恋人の機嫌が直ると思わないでね・・・・。」<br> ジュン「ゴメンな・・」<br> ジュンは少し抱く力を強めた。<br> 蒼星石「!・・・いたいよ・・ジュンくん」<br> ジュン「ゴメン・・・・。」</p> <br> <p>しばし沈黙が流れる。</p> <br> <p>蒼星石「・・・・・・からね」<br> ジュン「ん?」<br> 蒼星石「また、忘れてたりしたら別れるからね。」<br> ジュン「わかった。ごめんな。」<br> 蒼星石はジュンの返事を聞くと振り向きジュンの胸に顔をうずめて少し泣いた。ジュンは蒼星石の頭をなでていた。<br> 蒼星石「ありがとう・・・。」<br> ジュン「どういたしまして・・・。」<br> 蒼星石「じゃあいこうか。」<br> ジュン「うん。ちょっとまっててね。着替えるから。」<br> 蒼星石「うん。じゃあ玄関で待ってるよ。」<br> そういうと蒼星石は玄関のほうへ歩いていった。<br> ジュン「(蒼星石をもう泣かせないようにしないとな・・・。僕の‘コイビト‘なんだから)」<br> そうジュンは心に強く決心し、服を着替えて蒼星石の待つ玄関へ急いだ。<br> その後、二人は普通以上のデートを満喫したそうです。</p> <br> <p>おわり<br></p>
<p><br> <br> <br></p> <div class="main"> <p> 僕、桜田JUMには彼女が居る。しかも可愛い甘えん坊さんだ。<br> <br> 蒼「おはようJUM君。さあ起きて。起きないとキスしちゃうぞ?」<br> 僕はワザと寝たふりをする。<br> 蒼「起きなくてもキスはするんだけどね。」<br> <br> チュッ チュパチュパ…<br> <br> 舌を入れて強制的に起こす作戦のようだ。<br> しかしそんな手に乗る僕じゃない。<br> <br> チュッチュッ<br> <br> 蒼星石の舌に応える様に自分の舌を蒼星石の舌に絡ませる僕。<br> そのまま蒼星石をベッドに引き込み、抱き合いながらディープキスを数分続ける。<br> 蒼「プハァ、やっと起きたねJUM君、朝ご飯出来てるよ。」<br> J「いつもありがとうな、蒼星石。」<br> 蒼「聞き飽きたよその言葉。僕らはそんな関係じゃないでしょ?」<br> 蒼星石の言う通りだ。<br> 僕らは幼馴染の域を超えて、恋人同士になった。<br> それからというものの、周囲をストロベリー空間に変える程ラブラブなのだ。<br> <br> J「蒼、僕着替えるよ。」<br> 蒼「うん、早く着替えてね。」<br> 蒼星石は下に下りて行った。<br> <br> <br> 着替え終わると下の階へ降りた。<br> 蒼「遅いよJUM君!」<br> 頬を膨らませる蒼星石。<br> J「許してくれよ。」<br> 蒼「じゃあねぇ…」<br> 僕の視界は蒼星石の顔に支配された。<br> <br> チュッチュパッチュチュ<br> <br> 蒼「これで許してあげるね。」<br> こんな罰なら毎日でも受けたいよ。<br> <br> その時…<br> <br> 蒼星石の双子の姉である翠星石が僕の家の玄関から侵略してきた。<br> 翠「こ、コラーチビ人間!!蒼星石に何しやがるですか!!恥を知りやがれです!」<br> 蒼「おはよう姉さん。今日も朝からアホみたいに元気だね…」<br> 蒼星石は僕とのキスを邪魔されて頗る機嫌が悪くなった。<br> J「そんなカリカリするなよ蒼星石。蒼星石の可愛さが台無しだぞ?」<br> 蒼「そうかい?ありがとうJUM君」<br> 僕は翠星石に、我慢してくれの意で見た。<br> うなずく翠星石。それから翠星石はこちらに背を向けた。<br> どうやら目線の意味をわかってくれたらしい。<br> 蒼星石と見つめ合う僕。<br> チュッとキスをした<br> 蒼「さあ、学校に行こうか!」<br> <br> 蒼星石も朝から元気です。<br> <br> <br></p> <hr> <br> <br> <br> <br> 翠「二人で薄着でちび人間の度肝を抜いてやるですよ!」<br> 蒼「ほ、本気なのかい?」<br> 翠「本気ですぅ!さっそくいk」<br> 蒼「ね、ねぇ、どの服きればいいかな…?」<br> 翠「蒼星石はどれでも可愛いですぅ!」<br> 蒼「け、けど…」<br> 翠「ああもうしょうがねぇです!翠星石がこーでぃねーとしてやるです!」<br> <br> <br> 一時間後<br> 翠「これでどうです!」<br> 蒼「け、けど…ちょっと露出が…」<br> <br> 二時間後<br> 蒼「も、もうこれでいいよ」<br> 翠「だめです、こっちのほうが…」<br> <br> <br> <br> <br> <br> 蒼「…もう夜だね」<br> 翠「そうですね、結局服選んでる間に夜ですね」<br> 蒼「…………」<br> 翠「……寝るです」<br> 蒼「……そうだね」<br> <br> <br> <hr> <br> <br> 傍に居てくれる人が居るって言うのは幸せな事だと思う<br> なら今の僕は、幸せだ <p>「なあ、蒼星石。」<br> 「何かな?JUN君。」<br> 視線はパソコンの画面に向けたまま後ろで本を読んでいる蒼星石に声をかける<br> パタンと本を閉じる音が聞こえる<br> 僕なんか後ろ向いてすらいないんだから別に本読んだままで良いのに、律儀な奴<br> 「僕、お前の事好きだわ。」<br> 「うん、僕もだよ。」</p> <p>うん、やっぱり幸せ</p> <hr> <p><br> 幸せの価値なんて人それぞれで…</p> <p> 休日、僕は何時ものようにJUN君の部屋で本を読んで居た。<br> 僕のページを捲る音と彼がキーボードを打つ音、そして偶に窓から聞こえる町の音以外聞こえない静かな時間<br> 僕とJUN君は部屋で二人の時は余り喋らない。<br> でも、それが不快という事は無く、僕にとっては穏やかで幸せな時間だ。<br> 姉さんから言わせると<br> 「枯れた老夫婦ですか。おめぇーらは。」<br> との事だが、僕はそれで構わない。<br> 皆と過ごす楽しくて騒がしい平日も良いけど<br> やっぱり二人で過ごす静かな休日の方が僕にはあってる気がする。<br> だからこの先もずっとこんな静かな時間が続けば良いなって思う。</p> <p>「ねえ、JUN君。」<br> 「ん?何?」<br> 「退屈?」<br> 「別に?お前は?」<br> 「僕は全然。じゃあさ、今、幸せ?」<br> 「うーん、別に不幸だとは思わないけど?蒼星石は?」<br> 「僕は幸せだよ。」<br> 「そうか。なら僕も同じかな。」<br> 「そっか。」<br> 「ああ、多分お前と同じ理由で幸せだと思うよ。」<br> 「…そうなんだ。」</p> <p>僕の幸せは彼と居ること<br> 僕と同じって事は……</p> <p>うん、やっぱり僕は幸せだ<br> <br> <br> <br> <br></p> <hr> <br> <br> <br> 中学生になったら制服を着なければならない…それすなわちスカートをはかねばならない!<br> それが嫌な蒼星石は私服の私立中学を受験する事を決意。<br> 「翠星石、僕中学受験するよ」<br> 蒼星石と一緒の中学に行きたいがために勉強妨害してくる翠星石!様々な障害を乗り越え、蒼星石は志望校に受かるのか!?<br> 「蒼星石の受験奮闘記」来週から投下開始!<br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> <br> とかねーよwwwww<br> <br> <br> <br> <hr> <br> <br> <br> <br> JUM「うをっ!蒼星石が短いスカートはいてる!!」<br> <br> ****************************************<br> <br> 蒼「うあ・・・見ないでぇ・・・(見て・・・)」<br> JUM「そうはイカンザキ!!・・・しかと目に焼きつけぇええぇ!!」<br> 蒼「やめて・・・JUM君・・・そんな・・・僕・・・見られたら・・・」<br> 蒼「(ああ・・・僕JUM君に見られてる・・・こんなえっちなところ見られてるよぉ)」<br> JUM「( ◎д◎ )」<br> 蒼「(見てる・・・JUM君こっち見てるよぉ・・・)」<br> 蒼「(どうしよお・・・こんなに見られたら僕・・・もう・・・)」<br> 蒼「JU・・・JUM・・・君・・・(パタッ)」<br> JUM「なっ!蒼星石!」<br> JUM「・・・ん?濡 れ て る・・・まさか!」<br> JUM「(見られる→感じる)」<br> JUM「ふふ・・・ふふふ・・・いただきます♪」<br> 蒼「だめだよぉJUM君・・・こんなところで・・・」<br> JUM「大丈夫、僕に任せて」<br> 蒼「あっ・・・そこ・・・もっと・・・ぁ」<br> <br> ****************************************<br> <br> JUM「ウヒヒヒッヒヒヒヒヒヒヒッヒヒヒヒヒh」<br> 蒼「・・・いきなり笑い出してどうしたんだろう・・・キモい」<br> JUM「( ゚д゚ )」<br> 蒼「こっちみんな                             そしてシネ」<br> <br> <br> <br> <hr></div> <br> <br> <br> <br> デパート<br> ジ「うーん…」<br> 蒼「あれ?ジュン君?」<br> ジ「あ、蒼星石、奇遇だな」<br> 蒼「そうだね…なにしてるの?」<br> ジ「いや、本屋に言ってたんだけど姉ちゃんがメールで洗剤買って来てって…けどどの洗剤なのか…」<br> 蒼「へぇ…ちょっとメモ見せて…それならこっちだよ」<br> ジ「お、あった…助かったよ」<br> 蒼「どういたしまして」<br> ジ「蒼星石は何の用で?」<br> 蒼「夕方の買い物をね。今日は僕が料理当番なんだ」<br> ジ「ふーん…じゃあお礼に荷物持ちでもするよ」<br> 蒼「え?わ、悪いよそんなの」<br> ジ「気にするなって」<br> 蒼「そう…?じゃあお願いしようかな」<br> ジ「任せとけ」<br> 蒼「ふふ…ありがと…」<br> <br> 買い物中<br> 蒼「えっと…あとは調味料かな」<br> ジ「わかった」<br> 蒼「なんか…こうやって二人で買い物してると恋人みたいだね」<br> ジ「え!?」<br> 蒼「あ、う、ううん、なんでもないよ…ごめん変なこと言って///」<br> ジ「あ、ああ…//…」<br> 帰り道<br> 蒼(さっきは恥ずかしいこといっちゃったな…)<br> ジ(さっきのってどういう意味なんだろう…)<br> <br> ジ「………」<br> 蒼「………」<br> ジ「な、なあ…」<br> 蒼「え?」<br> ジ「その…さっきの…」<br> 蒼「あ…///」<br> ジ「あれって…つまりさ…」<br> 蒼「…///」<br> ジ「僕のこと…」<br> 翠「こぅらぁぁ!!ちび人間!」<br> ジ「げ!?翠星石!?」<br> 翠「妹の帰りが遅いから気になってみにくれば…!」<br> 蒼「帰りが遅いってまだ4時…」<br> 翠「なに人の妹に手だそうとしてるですかぁ!」<br> ジ「ち、違う、別にそんな訳じゃ」<br> 翠「問答無用ですぅ!」<br> ジ「どこから出したそのジョウロ!やめろ振り回すな!!」<br> 翠「逃げるなですぅ!!」<br> <br> 蒼「…ふぅ」<br> <br> ジ「うわぁ!?やめろ馬鹿!!」<br> 蒼「ほらほら、姉さん落ち着いて…」<br> <br> 結局いつも通り、か…まぁ…僕達らしいかな?<br> <br> <br> <br> <hr> <br> <p><br> <br> <br> 蒼「そろそろ夏休みだねジュン君」<br> ジ「そうだな」<br> 蒼「ジュン君はなにか予定あるの?」<br> ジ「なんにも」<br> 蒼「え?そうなの?」<br> ジ「ああ…だって…」<br> 蒼「?」<br> ジ「休みの日は、その…蒼星石と…すごしたいから」<br> 蒼「っ~!?」<br> ジ「だから、その、蒼星石と都合会わせたいっていうか…///」<br> 蒼「ジュン君…///」<br> ジ「だからさ、もし良かったら…一緒に<br> <br>          _,,..,,,,_   ゲプ<br>          / ,' 3  `ヽーっ <br>          l   ⊃ ⌒_つ<br>           `'ー---‐'''''"<br> 続きは荒巻スカルチノフに食べられました。脳内保管してください。<br> <br> <br> <br></p> <hr> <p><br></p>

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