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努力~MUSIC MEMORYS」を以下のとおり復元します。
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<dd>努力~MUSIC MEMORYS~<br>
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これはある乙女が友の門出に努力し考えた曲を捧げる話・・。<br>

しかし万年の努力とは時には壁に当たる事も<br>
時には崩壊する事もあります・・・。<br>
これは努力という道がゴールで終わるまでの健気なお話。<br>

最後までご覧あれ・・。<br>
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<dd>-ジュンの結婚式から一ヶ月前<br>
病院の個室で二人の男女が会話している。<br>
男の名前は桜田ジュン、若いのに癌をわずらい<br>
余命が少ないと宣言された少年。<br>
そして隣の女は恋人の水銀燈・・・では無く金糸省という女だった。<br>

J「金糸省久しぶり・・・。元気かい?」<br>
金「それはこっちの台詞かしらー!そんなに痩せこけてかしらー!」<br>

金糸省は半分怒った様な言い方でベッドに横たわる少年に声を浴びせる。<br>

金「(もうすぐ死ぬかもしれないってのに人の心配をして・・・。)」<br>

金「(なんでこんなに他人に優しいのかしら?)」<br>
そんな事を考えているとジュンいきなり金糸省の方を掴む。<br>

J「金糸省・・・お願いだ・・・協力してくれ・・・。」<br>

ジュンは泣いていた。<br>
金「ちょ・・・なんなのかしら!?一体何をかしら!?」<br>

金「カナに協力出来る事なら何でもするかしらー!だから泣き止むかしらー!」<br>

金糸省は泣くジュンを必死になだめる。<br>
そしてようやく落ち着いた所でジュンが口を開いた。<br>
J「俺・・・水銀燈にプロポーズしようと思うんだ。」<br>
金「!」<br>
J「自分の体の事は誰よりも知ってるつもりさ。」<br>
J「もう僕は半年ももたないと思う。」<br>
金「な、何言ってるかしらー!ジュンは死なないに決まってるかしらー!」<br>

J「だけど・・・・現実って非情なんだ。」<br>
金「・・・。」<br>
J「だからこそ僕は伝えたい、そしてそれを伝えなければならない。」<br>

J「その為にも・・・OKをもらえたら水銀燈とすぐに結婚したい・・・だけどどうすればいいかわからなくて・・。」<br>

金「そ、そんなの策士の私が考えてやるかしらー!」<br>
J「金糸省・・。」<br>
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金「友の門出に協力するのは当たり前かしらー!良いのを考えてやるかしらー!」<br>

J「金糸省・・・・、ありがとう・・・。」<br>
そう言うとジュンは泣き出しそうになる。<br>
金「も、もう泣くのはやめるかしらー!ジュンに涙はあわないかしらー!」<br>

金糸省は涙を卵色のハンカチでふき取ってあげながら言う。<br>

金「何かを伝えたいなら・・・哀しみは伝えてはいけないかしら。」<br>

ジュンはその金糸省の言葉に反応する。<br>
金「だから泣いちゃ駄目かしら、あなたなら出来る筈かしらー。」<br>

J「・・・そうだよな、泣いてたら駄目だよな。」<br>
ジュンは言い終えると金糸省の手を払いのけて自分の手で涙を払いのける。<br>

J「もう・・・泣かないよ。」<br>
少し涙目だが必死に言いのける。<br>
金「それで・・・それでいいのかしらー!」<br>
金糸省はそう言うと頭を撫でる。<br>
金「頑張って頑張って“努力“をするのかしらー!」<br>
J「ああ・・・。頑張るよ。」<br>
金「私もあなた達の為に“努力“するかしらー!」<br>
J「ホントに・・ありがとう。」<br>
金「それであなたは具体的に何がしたいのかしら?」<br>
J「プロポーズするのは確定事項だけど・・・結婚するだけなら書類提出だけだけど・・。」<br>

J「出来るなら結婚式を挙げたいなって思ってて・・。」<br>

金「成る程かしらー。」<br>
金「それでどのようにしたいのかしらー。」<br>
J「兎に角普通の結婚式はしたくないんだ。」<br>
金「????どういう事かしら。」<br>
J「生憎神は信じてなくてね、もし神が居たとしても神は僕と意見が合わない。」<br>

J「そんな嫌いなものに僕は愛を誓いたくないんだ。」<br>
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