巴短編4
雛「ねぇトモエ、寝る前に本を読んでほしいの。」<br> 巴「いいわよ。なら今夜は…『アンパン売りのヤスちゃん』って話をしてあげる。」<br> 雛「うわ~い♪」<br> 巴「昔々寒い寒いクリスマスのある街に…アンパン売りのヤスちゃんという男がおりました…」<br> <br> ヤス「アンパンいかーすか~?スゥ~っと極楽アンパンいかーすか~?」<br> <br> 巴「しかしアンパンは全く売れません…」<br> <br> ヤス「うぅ…このままアガリなしで組に帰れば兄貴に指ツメされる…そうだ!こうなりゃこのアンパンを吸ってハイな気分になろう!」<br> <br> 巴「ヤスちゃんは売り物のアンパンの袋に口をつけ、その空気を吸い始めました…すると…」<br> <br> ヤス「うぅ…あ…妖しい幻覚がぁ…」<br> <br> 巴「ヤスちゃんの目の前にはこの世のものとは思えない幻覚が現れ…そのよく朝寒い街のかたすみで中毒死したヤスちゃんが発見されましたとさ…」<br> 雛「うわ~ん!ヤスちゃんがかわいそうなの~!!」<br> 巴「クックック…」