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甘い保守シリーズ3」を以下のとおり復元します。
<p>甘ぁい保守を致すのだわ2<br>
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「そろそろ日も暮れてきたし、いい加減決着をつけない?」<br>
「戦績も五分ってとこか。よし、次がラスト。―勝者は」<br>
「―何でも一つ敗者に命じる事が出来る。忘れないで頂戴ね」<br>
「お前こそ。と、ジョーカーはどうする?」<br>
「どちらでも構わないわよ。―なんなら、貴方が最初から持っていても、ね」<br>
「…五分だってのに、大層なご自信で。―OK、ジョーカーはなしな」<br>
「ふふ、変に負けず嫌いね。―さぁ、カードを配って頂戴」<br>
「誰かさんと一緒でね。―ん、配り終わったぞ」<br>
「さて―…あら、これは……」<br>
「役なしにでもなったか?僕は……よし、まずまずかな」<br>
「―残念ね。貴方がどんな手であろうと、私の勝ちよ」<br>
「…へ?まさか、ロイヤルストレートフラッシュ?…いや、それはないよな…」<br>
「それよりも上よ。―どうする?最後の足掻きでカードをチェンジする?」<br>
「……(…ブラフ?ブラフ…だよなぁ。絶対にあり得ないし…)―いいや、是で良い」<br>
―――「「では、オープン。―フォーカードだ。 ―フォー・オブ・ア・カインドなのだわ」」<br>
「……やっぱりブラフじゃないか。確かに強いけど」<br>
「いいえ、ブラフではないわ。クワッドトエルヴズよ」<br>
「………ぐぁ。……………負けた。―でも、ロイヤルよりは弱いだろ?」<br>
「強いわよ。だって、『クイーン』なんだもの」<br>
「…………………物凄く自分ルールだと思うけど、なんかとっても納得した」<br>
「そ。所で、貴方のカードは?」<br>
「惜しかったんだけどな。11のフォーカード―あぁ、13でも負けてるんだっけか」<br>
「…………ふ…む。―前言撤回、私の負けよ。さっさと何をして欲しいか言いなさい」<br>
「へ?いや、普通のルールでも負けてるんだけど―」<br>
「『Q』は何よりも、例えばジョーカーよりも強いわ。唯一つ、『J』を除いて、ね―――(ちゅ…。<br>
―是でご満足?」<br>
「……僕はな。―で、『召使』的には『女王』の命令を聞こうと思うんだけど」<br>
「そ、いい心がけね。―じゃあ、貴方からも……口付けを頂戴」</p>
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<p>楽しい保守を致すのだわ<br>
「ね、真紅、真紅ぅ、貴女にはこれなんかどぉう?」<br>
「どれかしら…MQ・ライブステイのRD473?ちょっと派手じゃない?」<br>
「んー、名前や服の色とも合ってるから、似合うと思うわぁ」<br>
「そう、ね。でも、それならネオクライマックスのRD457を狙いたい所だわ」<br>
「あ、確かにそっちの方が似合いそうね。でも、手に入るかしらぁ?」<br>
「それが問題なのよね…。妥協してKATE・トランスNのRD1かRD3とか…」<br>
「………」<br>
「却下。貴女にセルフは似合わないわよぉ」<br>
「速攻でダメだし…。じゃあ、AUBE・アクアドレスのRS528」<br>
「………」<br>
「いい感じねぇ。私も偶にはそっち系使ってみようかしらぁ…」<br>
「貴女、いつもPK系統ばかりだものね。―でも、似合ってるんだし、いいんじゃないかしら?」<br>
「………」<br>
「うふ、ありがとぉ。―んー、それでもやっぱり、試してみたいのよねぇ…」<br>
「だったら、私の使ってみる?RD系統でも淡いのはあるんだし…」<br>
「いいのぉ?ね、ね、じゃあ、早速ぅ…」<br>
「………」<br>
「ん…自分でしなさいよ、ったく。―動かないで頂戴よ…」<br>
「んぅ……うふふ、ありがとぉ、真紅ぅ」<br>
「………傍で聴いていると、何というか」<br>
「――?何?何かおかしな事でも言ってたかしら?」<br>
「いや、ご馳走様。―ところで、さっきから何の話してるんだ?」<br>
「わかってなかったのぉ?―ルージュ…口紅の話よぉ」<br>
「……まだ戦闘機とかゲームの話とか言われた方が納得できた。ネオとかオーブとか…」<br>
「薔薇水晶じゃあるまいし。―じゃ、水銀燈。放課後は―」<br>
「ん、勿論付き合うわぁ、真紅」<br>
「お前らは仲がいいのか悪いのか、よくわかんないな。―ま、楽しそうだからいいか」<br>
「何言ってるの。貴方もーついてくるのだわ -ついてくるのよぉ」<br>
「マジデスカ。はぁ…あいあいさー」</p>
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<p>痛い保守を致すんだよ<br>
(以下の文章には、特定の方にとって残虐・グロテクスな表現があります。ご注意下さい)<br>
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「……『…暮らした』と。―んーぅ、やっと完成…っ」<br>
「蒼星石?珍しいな、お前が内職って」<br>
「え、あ、聞こえちゃった?あはは…。―役の練習ばっかりで、本業が進んでなかったからね」<br>
「演る方じゃなくて、書く方だもんな、本来は。どれどれ…」<br>
「ぅわわ、ま、まだちゃんと見なおしてないから…!」<br>
「……………………ん、斜め読みだけど、面白いんじゃないか?」<br>
「そ、そうかな。そう言ってもらえると嬉しいな」<br>
「うん、言葉が奇麗だ。表現も奇麗だ。人物の内面も出てた。それから―」<br>
「………………………嫌味?」<br>
「だから―、つまり―、それで―、だから―、でも―、だから―……へ?」<br>
「………………嫌味だ。絶対、嫌味だ。褒めてくれたと思ったのに…」<br>
「え、え、え?な、なんでそんな睨んで…!?」<br>
「――ふむ、確かに、今の君の言い方だと、蒼星石の気に障るだろうな」<br>
「そ、そうなのか?―ぅわ、結菱先生、何時の間に!?」<br>
「はい、彼にひどく苛められました。言葉の暴力がボクを苛みます…」<br>
「どれ…むぅ、…気にするほど、語尾の連続、接続詞の多用はない様に思考するが…」<br>
「ほんとですか!?えへへ、よかっ…………『思考』…!?」<br>
「起承転結の文章の衝撃点の配置の―――」<br>
「接続後の繰り返しと無駄に堅い言葉…!うぅ、ちゃ、ちゃんと書きなおしてきますっ!では!」<br>
「……では、って。…いいんですか、先生?授業中ですけど…」<br>
「良いわけはないな。すまんが、連れ戻してきてくれないか?」<br>
「はぁ、それは構いませんけど…。よくわかりませんでしたけど、さっきのは罰なんですか?」<br>
「いや、私の短編が一向に進まない八当た……罰に決まっているじゃないか(きらん☆」<br>
「誤魔化せてません。何というか…大人げがない…」<br>
「獅子は子を千尋の谷に突き落とすと言う。そんなニュアンスで一つ。では、頼んだぞ」</p>
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<hr>
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<p>楽しい保守を致す…<br>
―広い草原に少年の声がこだまする。呼応するモノは、蒼の剣士と夥しい数の魔物―<br>
「なんだよ、これ…なんで…僕はただの高校生だぞ!」<br>
「でも、君にボクの声は届いた。答えてくれた。一緒に戦って、『マエストロ』!」<br>
―少年は出会う。蒼の剣士と、紫の巫女に。それは偶然に似せられた必然―<br>
「私は薔薇水晶。時の挟間の巫女。そして、かの…彼は時の挟間の護人、蒼星石…」<br>
「トキノ…ハザマ?くそ、訳わかんないよ…」<br>
―戸惑い、傷つき―それでも、少年は戦わざるを得ない。真実を知り、己の世界に戻る為に―<br>
「―なぜ…?貴方は…もうここにいない筈。蒼星石の導きで旅経った筈…」<br>
「…守られてばっかりってのも、な。僕は…時の挟間の修繕人―『マエストロ』…なんだろ」<br>
―旅の中で経験する戦い、触れる温もり―<br>
「敵の雄たけび…!?大丈夫か、蒼星石!…って…お前…女の子…?」<br>
「来てくれたんだ!……へ?――――!!?く、くるなみるなあっちにいってー!」<br>
―そして、旅の果てに知る。受け入れなくてはいけない事実を―<br>
「そんな…あんたは…!あんたは、時の挟間の巫女の―薔薇水晶の父親だろう!?」<br>
「少年―いや、『マエストロ』よ。今の私は、挟間の破壊者だ。―さぁ、死ぬがよい」<br>
―全ては、時のダイスが操るままに―<br>
<br>
「つ、疲れた…。なんで卓上遊戯でこんなに体力がなくなるんだ…」<br>
「あはは…。でも、初めての割には上手にキャラクターになり切れてたと思うよ」<br>
「こくこく。ご褒美。のど飴」<br>
「ん、サンキュ。…テーブルトークRPGって言うんだっけ、これ?」<br>
「あぁ、略してTRPG。私も久しぶりに引っ張り出されたが…なんとかなったな」<br>
「GMお疲れ様です。シナリオ作成者のボクとしては、大満足の結果でしたよ」<br>
「因みに、ルート分岐によっては、ばらしーとくっつくのもあった…。がっでむ…」<br>
「条件は五分なのだからむくれるな、ばらしー。次は草笛先生も誘ってみよう。上手いのだ、彼女は」<br>
「意外な様な納得出来る様な。…そう言えば、あんまりサイコロ使いませんでしたね」<br>
「………ごめん。使ったシステムがアレでソレでナニだから。いや、ボクは好きだけど…」<br>
「役者もこなす君ならばそうだろうな。しかし、『熱血専門』…よく持っていたな…」</p>
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<hr>
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<p>疑う保守を致すかしら<br>
「……金糸雀、金糸雀。ちょっと……」<br>
「?何かしら、薔薇水晶?……口数の少なさは何時も通りだけど、今日は顔に縦線まで…」<br>
「…感情が出にくい私の精一杯の表現。えへん。…じゃなくて」<br>
「話の腰を折っちゃってごめんなさない。で、何かしら?」<br>
「昨日、……お父様が帰ってこなかった」<br>
「あー……槐先生から、みっちゃんが大変に潰れたから面倒みる…って、連絡があったのかしら」<br>
「うん、……私の方にもかかってきた」<br>
「んー…家に帰って来れなくなるほどの潰れっぷりは久しぶりかしら」<br>
「………………怪しい」<br>
「ビールや日本酒、ウォッカとかなら幾ら飲んでも潰れないのに、どうしてカクテルで…え?」<br>
「…お父様は男の人。…みっちゃん先生は女の人。で、二人で外泊。だから……」<br>
「えーと……つまり、その、男女の云々……?」<br>
「こくこく。…金糸雀は何か知ってる……?」<br>
「ぅ…カナは知らないわ。まだみっちゃんに昨日の説教もできてないし…」<br>
「…私も知らない。………どうしよう」<br>
「どうしよう…って、そんな、まだ、それと決まった訳じゃ…」<br>
「でもっ――……ぅー、ぅー、……」<br>
「……少し意外かしら。槐先生が強度の親馬鹿なのは周知の事実だけど、貴女も負けず劣らず―」<br>
「ぅ…だって…。ぅー…金糸雀の意地悪…」<br>
「くす、よしよし。―でも、私も心配に…と言うか、本当の事を知りたくなってきたのかしら」<br>
「……一緒に聞いてくれる?一人だと…なんか怖い……」<br>
「ん、わかったわ。……もぅ、裾なんか握らないのかしら」<br>
「あぅ…だって……ぅ?」<br>
「―裾なんかじゃなくて、手を握るかしら。ね、そっちの方がいいでしょ?」<br>
「うんっ。……では、れっつごー」<br>
「――金糸雀、薔薇水晶。槐先生と草笛先生のとこ―美術教官室に行くのか?」<br>
「―?あら、聞かれていたかしら。少し恥ずかしい様な。―えぇ、今から真相に暴きに行くわ」<br>
「僕もさっきの授業の提出物があるから行くよ。……まぁ、何というか。親の心子知らず…ってか」<br>
「…………かしら?」 ――――「真相」は近いうちに。</p>
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熱い保守を致すわよっ(―疑う保守を致すかしら―の前夜)<br>
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「ねぇ、槐先生…そろそろ……ね」<br>
「……草笛先生、少し酔い過ぎだ。それに、体を預けるな。胸が当たってる」<br>
「いいじゃないですかぁ、私は気にしませんよ?」<br>
「私が気になる。―仕方ない、お相手しよう」<br>
「うふふ、そうこないと。―夜はまだ、始まったばかりなんですから…」<br>
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「…ナ……………ナ………………っ」<br>
「………ー……し……………ば………っ」<br>
「カナカナカナカナカナカナカナっ」<br>
「ばらしーばらしーばらしーばらしーっ」<br>
「―くぅっ、…流石にやりますね。無呼吸連呼にもちゃんと感情が籠っています…」<br>
「―ふぁ…はぁ…。当たり前だ。―それに、君とて同じであろう…」<br>
「勿論。槐先生のばらしーちゃんへの愛は知っていますが、是だけは譲れませんから」<br>
「金糸雀君への君の愛も並大抵のものではない―が、私も負けられん」<br>
「―では、揺るがしてあげましょう。カナの愛らしさで」<br>
「………何っ!?」<br>
「カナは…最近、私が落ち込んでたりすると、そっとヴァイオリンの優しい音色で癒してくれるんです」<br>
「ぐ……っ。年上の君に何という柔らかく暖かい対応……。―いい、実に…、いい」<br>
「でっしょぉっ!?も、疲れも悩みも吹っ飛ぶってもんなんですよ!」<br>
「―しかし、だがしかし……ばらしーの可愛らしさも知ってもらわんと困るなっ」<br>
「確かにばらしーちゃんも可愛らしいですが。……普段よりも更に上の可愛らしさがあるとでも!?」<br>
「ある。―あの子は、猫舌でな。ココアを飲む時はカップの取っ手を持ち、ふーふー…と」<br>
「か、可愛いっ!私も見たい!」<br>
「ふ…。しかも、だ。それでも熱さが残っていて、舌をぺろりと出して外気温で冷やしているのだ…っ」<br>
「くぅぅ……っ。ですがですがですが!―カナなんて――――!」<br>
「ごふ……っ。それならば、ばらしーは―――――!」<br>
(みっちゃん先生は酔っていますが、普段からこんなです。<br>
槐先生は素面ですが、いつでもこのモードに入れます。二人ともアホです)</p>
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楽しい保守を致すわよっ(―疑う保守を致すかしら―の数分後)<br>
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「で、だ。…美術教官室に着いたけど、入らないのか?」<br>
「もうちょっと待ってかしら。…薔薇水晶、大丈夫?」<br>
「………ん。だいじょぶ。覚悟完了。……でも、手は握ってて…」<br>
「そのつもりかしら。えーと、じゃあ……」<br>
「了解、開けるぞ。―槐先生、草笛先生、失礼します。提出物持ってきました…って…」<br>
「………どしたの?」<br>
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「―昨日から延々と語っていますが!私のカナへの愛は駄々漏れしても有り余るほどありますから!」<br>
「―ふ…私の脳のメモリはばらしーで100%…いや、100%中の100%っ!」<br>
「「……………」」<br>
「先攻・私!―四日前!カナは朝の星占いで一番になって純真無垢な笑顔!私は鼻血が出そうでした!」<br>
「ぬぅ…っ、成人女性に其れ程までにダメージを与えるとは…っ!」<br>
「訂正!カナには気づかれませんでしたが、出てました!」<br>
「流石だ、草笛先生っ―後攻・私!…ばらしーが最後に夜尿をしたのは七歳の夏!」<br>
「その時のばらしーちゃんはっ!?」<br>
「世界地図を描いたんだねと慰めたら、その日一日口をきいてくれなかった!」<br>
「恥じらい、恥じらいですか!?あぁぁ、可愛いっ!」<br>
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「…………………みっちゃん」「……………………………おとーさま」<br>
「――カナっ!ばらしーちゃん!?」「―ばらしー!金糸雀君っ!?」<br>
「……昨日からずっと議論してるんだって―さっきの授業中もずっとこんな感じだったんだよ」<br>
「…………すっごく申し訳ないのかし―!?」「………恥ずかし―!?」<br>
「カナー!会いたかったわっ!ぁあ、ばらしーちゃんも可愛いぃ!」<br>
「ばらしー…寂しい思いをさせたね。そして、金糸雀君―私は君を過小評価し過ぎていたようだ…っ」<br>
「うぁぁ…頬が摩擦で―」「擦り切れるかしらー!?」<br>
「……見ようによっては、仲の良い家族だよなぁ」<br>
「奇麗に纏めてないでっ―」「助けてっ………ぅぁぁぁ………」<br>
(―切ない保守を致すわよっ―と同一人物です)</p>

復元してよろしいですか?