「みっちゃん短編18」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
みっちゃん短編18」を以下のとおり復元します。
<p align="left">槐「草笛君…今夜僕のところまで来てほしい。渡したいものがあるんだ。」<br />
み「!?」<br /><br />
みっちゃん宅…<br />
み「槐先生が私に渡したいもの……もしかしてもしかすると……(///)」ドキドキ<br />
み「…よしっ!」シュバッ<br /><br />
み「お風呂入った…ムダ毛処理おk…メイクも念入りにしたしコロンも付けた…タンスに眠りっぱなしだった勝負下着も履いた……よしっ!戦闘準備完了!いざ!!」バッ!<br /><br />
槐宅…<br />
み「き…来ました…。」<br />
槐「おぉ、まあ入りたまえ。」<br />
み「お…お邪魔します…。で、私に渡したいものって…?」<br />
槐「あぁ、これのことだ。」<br />
み「……(///)」ドキドキ<br /><br />
槐「ほれ。」スッ<br />
み「……え?これって…」<br />
槐「覚えてないのか?先日注文してきたドール服だ。ついさっき完成したからな。」<br />
み「………あ、そういえば。」<br />
槐「本気で忘れてたのか…まったく。」<br />
み「あ…あははははwwwなーんだ…。」<br />
槐「?」<br />
み(はぁ…安心した反面、ちょっぴり残念だなぁ。)<br />
槐「複雑な表情だな…もしかして気に入らなかったか?」<br />
み「い…いえ!そんなことは!」<br />
槐「ふむ…まぁいいか。」<br />
み「あはは…はぁ。<br />
じゃあ私はこの辺りで失礼します…。」<br />
槐「……待て。まだ帰るんじゃない。」ガシッ<br /><br />
み「……え?」ドキッ<br /><br />
槐「服の代金払っていきたまえ。ウチもボランティアじゃないんだ。<br />
あと…今日はいやに厚化粧なんだな。日頃の不摂生が祟って肌荒れでもしたのか?」<br />
み「ッッ!!<br />
この鈍感!無神経!裸エプロン狂!<br />
もう信じらんない!!ふんッ!!」バタンッ!<br /><br />
槐「な…何なんだ?急に怒り出して………訳がわからん…。」<br /><br />
その後場末の居酒屋で夜更けまでヤケ酒に溺れるみっちゃんと工房で頭をひねる槐の姿があったとかなかったとか…</p>
<hr /><p align="left"><br /><br /><br />
草笛みつの休日…<br /><br />
ザー…<br /><br />
み「あ~、せっかくのお休みなのに外は雨だし、カナはジュンジュンのとこに行っていないし……暇だなぁ。」<br /><br />
ザー…<br /><br />
み「梅雨……6月……ジューンブライド……。<br />
いいなぁ…。」<br /><br />
み「私なら…やっぱ洋式かなぁ?真っ白いウェディングドレス…憧れよね~。」<br />
み「教会でタキシードに身を包んだまだ見ぬ素敵なダーリンとロマンチックな結婚式……<br />
くぁーっ!いいなぁいいなぁ~♪きゃはぁーっ♪(///)」ゴロゴロ<br /><br />
み「はぁ、はぁ……………………はぁ…」<br /><br /><br />
み「……虚しい。」<br /><br />
ザー…</p>
<p align="left"> </p>
<p align="left"> </p>
<hr /><br /><br />
み「あっつい…あっツィーよう…」<br />
ジ「もー、なんなんですか。遊びにきたんですからクーラーくらい付けてください」<br />
み「だってお金かかるもーん」<br />
ジ「じゃあ涼しいとこ出掛けたらどうです?」<br />
み「外行く支度するのめんどいもーん。実はまだすっぴんだったりするの」<br />
ジ「へー」<br />
み「あれ?女の人のすっぴん見れてときめかない?」<br />
ジ「冗談は顔だけにしてください」<br />
み「………なんか、寒くなってきたわね」<br />
ジ「気のせいです」<br />
み「じゃあそーね、ジュンジュンが何か涼しくなるよーなことしてよ」<br />
ジ「んー…では、個々に来る前に金糸雀から預かったコレを」<br /><br />
つ『請求書』<br />
つ『貯金通帳』<br /><br />
み「………」<br />
ジ「じゃあ僕はこれで」<br /><br />
金「みっちゃんどうだったかしら?」<br />
ジ「ああ、青ざめてガタガタ震えてたな。あれはかなり涼しいに違いない」
<hr /><br />
「そばかす♪なんて♪気にしないわ♪ 」<br />
やけに古いアニソンを聞きながら、車で通勤する彼女の名は、草笛みつ。<br />
彼女は『みっちゃん』『行き遅れ』と、もう一つの名前を持っていた。それは……!<br /><br />
「ハッ!!あれは!!! 」<br />
みっちゃんはフロントガラスの向こう側に見える少女の姿に目を見張った。<br /><br />
十字路の先から走ってくる、食パンを咥えた女の子。<br />
遅刻しまいと必死に走りながらも、紅茶の入ったカップを手放さなしていない。<br />
さぞかし、立派なレディーなのだろうと容易に予想できる。<br /><br />
そんな金髪の、可愛らしい女の子が……<br />
十字路の陰から飛び出した、男子学生にぶつかろうとしている…!!<br /><br />
「危なぁぁぁぁい!!!! 」<br />
みっちゃんは叫ぶと同時にハンドルを大きく切り…<br /><br />
  ド ン !!<br />
男子学生を跳ね飛ばした。<br /><br />
「…危ない所だったわね…怪我は無い? 」<br />
窓を開け、みっちゃんは女の子に声をかける。<br /><br />
女の子は、突然の事にガクガク震えていたが…カップの中の紅茶がこぼれてない所を見るに、怪我は無さそうだ。<br /><br />
「…良かった……食パンを咥えたまま学校に行くのは危ないわよ♪ 」<br />
それだけ言い残し、ボンネットのへこんだ車で颯爽と走り去る彼女の名は、草笛みつ。<br />
人は彼女をこう呼ぶ……『フラグクラッシャーみつ』と…!!<br /><br />
全ての人間を行き遅れにするまで、彼女の戦いは終わらない!

復元してよろしいですか?