複数短編130
<p align="left">雛「がったん、ごっとん♪」<br /> 薔「……がったん、ごっとん」<br /> 雛「電車さん、がったんごっとんなのー」<br /> 薔「……ね」<br /> ――まもなく○○、○○――<br /> 雛「あれ? 薔薇水晶、薔薇水晶! あれ、トモエとジュンなのー」<br /> 薔「……ホントだ……まったく仲良さそうにしちゃってブツブツ」<br /> 巴「あら、雛苺に薔薇水晶じゃない」<br /> ジ「げっ、なんでおまえらが……」<br /> 雛「お買い物の帰りなのー! トモエとジュンは? 」<br /> 巴「あっ、そのえっと……」<br /> ジ「買い物だよ、買い物!! 」<br /> 薔「……怪しい」<br /> ――まもなく発車します。閉まるドアにご注意ください――<br /> 雛「がったん、ごっとん♪がったん、ごっとん!」<br /> 巴「がったん、ごっとん……」<br /> 薔「……がったん、ごっとん……何時の間にジュンに近づいてブツブツ」<br /> ジ「……全く、お前ら子供じゃないんだから……けどこの音ってなんか眠気を誘う音なんだよなぁ。がったん、ごっとんと」<br /><br /> 雛「がったん、ごっとん、がったん、ごっとん! なのー♪」</p> <hr /><p><br /><br /><br /> 蒼「うーん、お昼どうしようかな…」<br /> 翠『ジュンー!オメーまた浮気したですねー!?』<br /> ジ『ま、待ってくれ!アイツには旨いパスタが食べられるって誘われただけで…!』<br /> 蒼「あー、パスタとかいいなぁ」<br /> 翠『じゃあ前の弁当はなんですかぁ!翠星石だって…翠星石だってまだ作ってやってないというですのに!』<br /> ジ『あ、あれは僕がエビチリが好きって言ったら作ってきてくれるって…』<br /> 蒼「エビチリ…そう言えば最近食べてないなぁ。夕食にしようかな?」<br /> 翠『じゃあ昨日の夜はどこで食ってきたか言ってみろですぅ!』<br /> ジ『普通の居酒屋だよ!ちょっとお酒飲んだけどそれだけだって!』<br /> 蒼「あ、ほっけとか良いかも。ご飯もまだあったし…そうしようかな」<br /> 翠『ほほう…じゃあ服についてた口紅はそういう事だと言いたいんですね?』<br /> ジ『は!?何でだって服になんか…あ』<br /> 翠『死ねぇええええ!!』<br /> ジ『いぎゃあー!?』<br /> バキ!ドカ!ぐちゃ!ズカン!<br /> 蒼「あれ?急にユッケが食べたくなったなぁ…何でだろ?」</p> <hr /><p><br /><br /><br /><br /> 今日知り合いの娘(姉妹)が仕事場に来てて大人しくするかとようつべでローゼン見せた時の反応<br /> 真紅<br /> 姉『(*´∀`)♪かわいい』<br /> 妹『(*´∀`)♪キャッキャッ』<br /> 雛苺<br /> 姉『(*´∀`)♪これかわいいの♪』<br /> 妹『(*´∀`)♪ピンク!』<br /> 水銀灯<br /> 姉『( ・∀・)/これアタシ!』<br /> 妹『( ・∀・)/アタシも!』<br /> 翠星石<br /> 姉『( ・∀・)/これもアタシがいい』<br /> 妹『(・ω・)ピンクがいい』<br /> 蒼星石<br /> 姉『(・д・ = ・д・)(水銀灯を探してる)』<br /> 妹『(・д・ = ・д・)(雛苺を探しながら)ピンクがいい』<br /> 薔薇水晶<br /> 姉『( ・∀・)/これもいい!』<br /> 妹『(*´∀`)♪ピンク!』<br /> 雪華結晶<br /> 姉『(・ω・)さっきのや』<br /> 妹『(・ω・)うん』<br /> 金糸雀<br /> 姉『( ´・ω・`)…』<br /> 妹『( ´・ω・`)ちがうのみたい』</p> <hr /><p><br /><br /><br /> 槐「ばらしーばらしー元気かい?」<br /> ばらしー「(゚∀。)」<br /> 槐「今日のご飯はシュウマイ丼だよ」<br /> ばらしー「(゚∀。)」<br /> 槐「よし! 一緒にお風呂だ!!」<br /> ばらしー「(゚∀。)」<br /><br /><br /> 薔「私の人形作って話しかけるの止めてください、お父様。」<br /> JUM「だから家出されるんですよ……」<br /> ばらしー「(゚∀。)プギャー」<br /> 槐「……」 </p> <hr /><p align="left"><br /><br /> 巴「どうしよう…気がついたらこんなものを作っちゃった…」<br /> JUM「(゚∀。)」<br /> 巴「凄い…我ながらに完璧…でもどうしよう…人形なのにドキドキしてきた…」<br /> JUM「(゚∀。)」<br /> 巴「ひっくり返してみたりして」<br /> JUM「(。A゚)」<br /> 巴「…はいてるだ…やっぱり…私ちゃんとブリーフ作ったもんね…」<br /> JUM「(゚∀。)」<br /> 巴「…もう…いいよね。私…頑張ったよね…もう…ゴールしていいよね…」<br /> JUM「(゚∀。)」<br /> 巴「桜田君と…初めてのチュー…!」ハアハアハアハア<br /> JUM「(゚∀。)だからお前はダメなのだ」<br /> 巴「!!!???」</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p align="left"><br /> 冬がやってきた。しかも毎年おなじみ将軍さまだ。たまには冬頭とか冬大臣とか、そんな親類達でも連れてくればいいのに、厄介な冬将軍だ。<br /> 既に山々には白銀如し雪が降り落ち、山肌を白く染め上げている。<br /> 私はぬくぬくと暖炉の前でそんなことを考えていたわけなのだが。<br /> 「すっかり寒くなっちゃって困るわぁ。ここ、あんまり暖房器具無いから」<br /> 水銀燈が私に温かなココアを差し出してくれる。<br /> 確かにここの教会にはエアコンなんては完備してはいない。礼拝堂にある小さなストーブと、ここの暖炉だけが唯一の安楽所だ。<br /> 「ありがとうございます、お姉様。そういえば今年の年末はどうなさるんですか」<br /> 「そうねぇ……去年はここでクリスマスの催し物をやっただけだったわぁ。後はめぐと温泉くらいかしら」<br /> 「湯治ですか? 」<br /> 「という名の温泉旅行ねぇ、実際」<br /> クスリ、と水銀燈が笑う。成程、やはり年末年始は温泉に限る。私もまとまった資金も出来たことだし、今年は皆と温泉スキー旅行でも行くとしよう。<br /> 「そういえば、去年のクリスマスパーティの写真があるんだけど、笑えるわよぉ」<br /> どこから持ってきたのか水銀燈が私に写真を一枚手渡す。<br /> ……ああ。そんなこともあった。<br /> 写真にはキラキラと光る電イルミネーションが見事に絡まり、目に大粒の涙を浮かべている真紅が写されていた。<br /> 「……輝く乙女、といったところでしょうか」<br /> あの後、確かくんくんの人形が入ったクリスマスプレゼントを貰うまで彼女はご機嫌斜めだった。<br /> 「今年はどんなクリスマスパーティになりますかね」<br /> 「そうねぇ……全ては神次第ねぇ」<br /> 確かに、と私は頷いた。今年はピチカートやベリーベルもいる。去年より盛大なクリスマスパーティになること間違いないだろう。<br /> クリスマスにスキー旅行……まだまだ今年は終わりそうには無いらしい。<br /><br /><br /><br /><br /> 「山は白銀と輝く乙女関係ないじゃない、雪華綺晶ぅ」<br /> 「いや、そのアハハ……」<br /><br /> 『山は白銀』『輝く乙女』</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p align="left"><br /> 「ふ~ふんふふん、ふふふふん~♪」<br /> 「あっ、おねーちゃん珍しいね、PSなんか取り出して」<br /> 「いや、さっき部屋を掃除していたらこんな懐かしいゲームが出てきて」<br /> 「あっ、ホントだ、おねーちゃん、一時期やりこんでたもんね」<br /> 「そうそう。特にこの絵と音楽が好きで好きで」<br /> 「あっ、えーとなんだっけ? ためるためるためるけさ切り? 」<br /> 「そうそう、それでベアクラッシュが出て」<br /> 「切る払うけさ切り切るで」<br /> 「マルチウェイですわ♪ あれが出たときは嬉しくて嬉しくて」<br /> 「夜中叫んでたよね、確か」<br /> 「そ、そうですか……全く記憶にございませんわ」<br /> 「嘘ばっかり。私はゲームあんまり得意じゃないけど、この音楽は好きだったなぁ。ある原曲のアレンジが多くていいよね」<br /> 「さすがばらしーちゃん。私もbattle関連の曲が好きですわぁ♪ 今でもよくお風呂場で歌ってます」<br /> 「あ、あはは(あれはこの曲だったのね……まったく分からなかった) あれ、今はどの場面? 」<br /> 「ソフィー様が死ぬ直前」<br /> 「そ、そんな場面であんな鼻歌を……」<br /> 「いや、ギュス様のシナリオは結構深いからなんどもやり直してるんだけどね。始めの戦争の後とか、ソフィー様の台詞とか……あとはフィリィーーープ!!!」<br /> 「暗殺者ヨハンとか、将軍の思い出とか、サブキャラなのに印象が強い人がいるのもいいところだよね」<br /> 「ネーベルスタンとかシルマール先生とかね」<br /> 「ウィル編にもいるキャラとかでいえばサルゴンとか」<br /> 「あー、あの空に虹をだっけ? いいタイトルだよね」<br /> 「サルゴンのテーマと呼ばれている戦闘曲も好きで好きで。実際はウィル編のほうが色んな戦闘曲があっていいんだけど」<br /> 「だけど? 」<br /> 「ボスが限りなく強い、強い」<br /> 「それがこのげームの魅力でしょ? 」<br /> 「まぁ、そうなんだけど……じゃあまたプレーに戻りますか」<br /> 「……あんまり夜更かししないでね」<br /> 「はいーですわ……懸命なゲーマーさんは何のゲームかすぐに分かりましたよね?? 分からない? それならばサルゴンあたりでググってください。多分見つかりますから保守」</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> ジ「うおぉ!?真紅!これはどういう事だ!!」<br /> 真「何よ朝から騒々しい」<br /> ジ「炊飯器カラじゃないか~!」<br /> 真「あら?昨日お米研いでスイッチ入れたハズ…だと思ったのだけど」<br /> ジ「あーもう…月曜日はご飯じゃないと力出ないのに…」<br /> 真「パンがあるわね」<br /> ジ「知ってるよ!パンがあること知ってるよ!焼いてこいよ!」<br /> 真「いやよ、面倒くさい」<br /> ジ「………」<br /> 雛「お困りのようねジュン」<br /> ジ「うん。僕は今どの角度で真紅の頭をひっぱたこうか悩んでいる」<br /> 雛「レデイにそんな事しちゃダメなのよ。その代わりほら、雛の縦巻きロールをお食べ?」<br /> ジ「性的な意味でですね、わかります。おいおい朝からハッスルしちゃうじゃないか僕自重…できるかイヤッホー!!レッツ・イートゥ!!」<br /><br /><br /> ジ「クロワッサン…だと…」サクサク</p> <p> </p> <hr /><p><br /> ジ「携帯電話を買った」<br /> 水「あらぁ、電話番号教えなさいよぉ。(必要なの?携帯)」<br /> 金「最新機種羨ましいかしら。(何に使うのかしら)」<br /> 翠「せっかくだから一緒にアドレス考えてやるですよ。(自宅に電話あるですよね?)」<br /> 蒼「僕のメールアドレス登録してよ。(パソコンのメールで十分だったじゃないか)」<br /> 紅「携帯電話は便利だものね(コメントに困るのだわ)」<br /> 雛「雛も欲しいのー。(学校もバイトも行かないのに)」<br /> 雪「引きこもりのくせになまいきです。(デザインが素晴らしいですね)」<br /> 薔「携帯からのエロサイト閲覧はお勧めしないよ(眠いなー)」<br /><br /> ジ「最後の方おかしいぞ」</p> <p> </p> <hr /><p align="left"><br /> 雛「ねぇ真紅、教えてなの。今日ね、学校で男の子たちが携帯を見ながら『わっふるわっふる』って言ってたの。<br /> だからヒナ、『美味しいワッフルでもあるの?』って言ったら、みんな急に顔を赤くして静かになっちゃったのよ。<br /> なんか変だと思わない?」<br /> 紅「確かにちょっと変ね…。<br /> 多分、その子たちはワッフルについての正しい知識がなかったから恥ずかしくなってしまったのではないかしら?<br /> もし貴女が望むのであれば、この真紅がワッフルと紅茶の美味しい関係について詳しく教えてあげるけれど」<br /> 雛「…だが、お断りしますなの」スタスタスタ<br /><br /> 雛「ねぇ翠星石、教えてなの。今日ね、学校で(ry」<br /> 翠「うーん、何ですかね?さすがの翠星石もお菓子のワッフル以外は思い当たらんですけど…。<br /> ――はっ!そうです、分かったですよ、チビチビ!!“わっふるわっふる”は掛け声なのです。<br /> ほら、何年か前に“ハッスルハッスル”ってのが流行ったじゃないですか。きっと、それの仲間みたいなものなのですぅ」<br /> 雛「今時、ハッスルって…」<br /><br /> 翠「わっふるわっふるって、なんかテンションが上がるですね!これは元気が出る魔法の言葉かもしれないですよ。<br /> ほれ、チビチビも翠星石と一緒にわっふるわっふるしろですぅ!」<br /> 雛「お 断 り し ま す な の」スタスタスタ<br /><br /> 雛「ねぇトモエ、教えてなの。今日ね、(ry」<br /> 巴「そんな…私の口からは言えないわ」<br /> 雛「うゆ…。どうしてトモエまで顔が真っ赤なの?ヒナに何か隠してるのなの?!わっふるわっふるって、何…?」</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> J「今年のクリスマスは姉ちゃんが友だちとパーティで出かけちゃうから、<br /> 家には僕だけになるんだよな。はぁ…独りが辛い……」<br /> 紅「お困りのようね」<br /> J「べ、別に僕は困ってなんかいないぞ!」<br /> 紅「クリスマスに一緒に過ごす相手もいないなんて、淋しい人ね。<br /> でも美味しいケーキと紅茶を用意してくれるのなら、遊びに行ってあげてもよくってよ」<br /> J「はぁ?」<br /> 翠「ちょーっと待ったですぅ!せっかくのクリスマスパーティがケーキだけでは淋しいですよ。<br /> この翠星石が美味しい料理の数々を特別に作ってやるですぅ!!」<br /> J「お前もかよ…」<br /> 蒼「パーティにはやっぱり余興が必要じゃないかな、JUMくん。<br /> 幸い僕はシルクハットを使った手品ができるから、参加しても問題ないよね」<br /> J「蒼星石まで…」<br /> 雛「ヒナもヒナもー!」<br /> J「…あ~もう、分かったよ。来たい奴は来ればいいだろ!」<br /><br /> ――JUMのクリスマスは独りから一転して、賑やかなものになりそうです。<br /><br /><br /> 【独りが】【辛い】</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p align="left"><br /> 槐「と…ところで薔薇水晶……クリスマスは…その…親子で……<br /> え?無理?……ああ、そうか……そうだな………いや、僕は気にしなくって良いんだ………<br /> せ…折角なんだし、皆で楽しんで来るといいよ……… 」<br /><br /><br /> 【独りが】【辛い】orz<br /><br /><br /><br /><br /><br /> みっちゃん「あ…あは……あはは!大丈夫!カナは何も気にしなくていいから!<br /> そ…そりゃあもう!会社の男性陣から声かけられまくって、<br /> 『あーあ、今年はカナと過ごせないかなー』って思ってたくらいなんだから!<br /> カナは何も気にせず楽しんできて!わ…私も今からデ…デートのよよよ予定を……… 」<br /><br /><br /> 【独りが】【辛い】orz</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> 翠星石「ヒーッヒッヒ!誰も見てない隙に、ケーキに一つだけ唐辛子を入れてやったですぅ! 」<br /><br /><br /> カラ<br /> 【一人が】【辛い】</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p align="left"><br /> 翠「ぎょへー!!」<br /><br /> 雛「ねえ真紅、なんで甘いケーキなのに翠星石は叫んでるの?」<br /> 真「さあ?虫歯でも出来たんじゃなくって?」<br /><br /> 蒼(自業自得…)<br /> ジ「ん?なんか言ったか?」<br /> 蒼「別に?美味しいねこのケーキ♪」</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> ジ「なあ、気になった事があるんだが」<br /> 真「何かしら」<br /> ジ「薔薇水晶の好物はシュウマイだろ?」<br /> 真「周知の事ね」<br /> ジ「でもあいつはコンビニのおにぎり2つでお腹いっぱいとか言う奴だ」<br /> 真「小食だものね」<br /> ジ「で、ここで雪華綺晶だよ。あの食物ブラックホールがいる家で、あいつはシュウマイを楽しむヒマなんかあるのだろうか?買い置きをなんかしても食べきる前に姉にいただかれちゃわないか?」<br /> 真「正直どうでもいいけれど…本人に聞いてみればいいじゃない」<br /> ジ「あ、そか。む、出たな白き黒穴」<br /> 雪「随分と珍妙なあだ名ですねジュン様」<br /> ジ「なあキラキーよ。お前は薔薇水晶のシュウマイをちゃんと食べずにいられてるのか?」<br /> 雪「シュ…シュウマ、イ?はて?それは…食べ物ですか?」<br /> ジ「は?うん…そうだけど」<br /> 雪「そうですか。では機会があれば食してみたいものです。あらいけません、もうこんな時間。お二方、食べ放題チャレンジが終わってしまうのでこれにて御免!」<br /> 真「…行ってしまったのだわ」<br /> ジ「うーん…なんか違和感があったような」<br /> 真「そうね。まるでシュウマイを知らないような…」<br /><br /> 薔「睡眠催眠による一時的記憶障害」<br /> ジ「うおっ!!」<br /> 薔「今のお姉ちゃんには薬と寝た後の治療によって『シュウマイ』という単語が記憶に残らないようにしてあるの…だから家にシュウマイの箱があっても食べ物だと認識出来ないし、食べ物だとわかっても直ぐに忘れてしまう…」<br /> ジ「………」<br /> ジ「きっともう今の会話で出た『シュウマイ』の単語は忘れているよ。だからジュンが何を言ったのか、自分が何を口に出したのかも覚えていない思い出せない…あ、私買い物の途中だったんだ。またね二人とも」<br /> 真「…行ってしまったわね」<br /> ジ「…だな」<br /> 真「どう?二人の話を聞いて何か得るものはあって?」<br /> ジ「うむ。自分の尺度であいつらを計ったのが間違いだった」</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> 薔薇と雪の家にて<br /><br /> 雪「もうすぐ今年も終わりを迎えるわ」<br /> 薔「…早かったね…(カキカキ」<br /> 雪「…可哀想な人々…時間は遥か昔から悠久に流れているのに…終焉と権輿に囚われているなんて…」<br /> 薔「…お姉様…?(カキカキ」<br /> 雪「歳が明けたからといって何も変わることなどないのに…人も街も心も…」<br /> 薔「…変わるのは…表層…だけ(カキカキ」<br /> 雪「なのに人は虚妄の変転に狂わされ…安易な希望を…無謀なイデアを抱く…」<br /> 薔「…理想…?(カキカキ」<br /> 雪「そう…貴女のことよばらしーちゃん」<br /> 薔「え?」<br /> 雪「その紙に書いている来年の目標、3年前からずっと変わってないもの」<br /> 薔「´・ω・`」<br /><br /><br /> 今年もあと三週間です</p> <p align="left"> </p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> 雛「うい~疲れたの~」<br /> 紅「ちょっと雛苺、こんな夜遅くまでどこ言ってたの!?」<br /> 雛「この時期は忘年会が多くて困るの~」<br /> 紅「忘年会・・・?雛苺あなたお酒飲める歳じゃないでしょ!?」<br /> 雛「違うの真紅~。雛はお酒飲んでぐでんぐでんになってるおじさんに甘えてお小遣いもらってるだけなの~」<br /> 紅「な、なんて恐ろしい子・・・」<br /><br /> ほしゅ</p> <hr width="100%" size="2" /><p>ローゼンメイデンが女王だったらという妄想を歴史書風に書くSS<br /> 架空戦記系のSSにありがちな中二妄想が多いので注意。<br /> 舞台は架空のヨーロッパっぽい地域<br /><br /> 歴史書メイデン 1/8<br /><br /> 聖帝・水銀燈(不明〜BS0/生誕地不明)<br /> 成人とともに評議会24名とその護衛をわずか3人の配下だけで殺害し、都市国家を簒奪した彼女は瞬く間に他都市への侵攻を開始し、天才的な軍略を持って3年で自らの名前を冠した帝国を打ち立てた。<br /> この帝国こそが当文明域史上初の国家であった。<br /> 皇帝の野心は一つの文明を手中に収める程度では満足できず、東方蛮域への「大東征」を開始する。<br /> 生まれたての国家、その誕生の熱狂をそのまま外へと振り向けたのである。<br /> 「大東征」は彼女が亡くなるまで継続され、帝国の得た版土は現代に至るも世界最大の座を守っている。<br /><br /> 彼女は自らを侮辱する者の目を潰し牛裂きにする暴帝であったが、蛮帝ではなかった。<br /> 彼女は智を尊び、大図書館を作り、哲学者との議論を好んだ。<br /> あらゆる文化は大パトロン得た事を契機とし、現代にも通じる芸術が次々と生み出され、鉱業・農業は智の集積と勅令による強引な人口移動によりこの時代に大きく発展した。さらに初の統一銀貨と大戦争がその流通を支えたため、『帝国の人間は東西誰もが同じパンを食べる』と讃えられた。<br /><br /> 次々に革新的な行いを打ち出す彼女の発明は当然のように宗教にも及んだ。<br /> ——史上初の一神教の発明である。<br /> この世に全知全能にして唯一絶対の神は聖帝・水銀燈のみと位置づけたその宗教は広大な帝国の全土に発布され、帝国臣民は誰もがこの教えへの帰依と服従を要求された。そしてあらゆる異教および異教徒は、水銀燈の熱狂的な信者達の手で現世の業火に投げ込まれたのである。<br /> こうして全ての分野において神の如き力を示した水銀燈と彼女の帝国は、彼女の死とともに1月と保たずに滅亡した。<br /> 史上初の皇帝が最後に残した物は史上最大の権力と権威の空白であったのだ。<br /><br /><br /> モデル『アレキサンダー大王/アメンホテプ』<br /><br /><br /> 歴史書メイデン 2/8<br /><br /> 妙王・金糸雀(AS162〜222/大陸中央部)<br /><br /> 帝国の崩壊後に起こった大規模な権力闘争は結局あらゆる地方の財貨を吐き出させ、街道等のインフラを衰退させた後、疫病の流行と飢饉により一人の勝者もなしに終結した。<br /> それからというもの大陸中央部はなまじ豊かな生産力がある分、豪族の小競り合いがただ延々と繰り返される時代が長く続いた。<br /> そんな行き詰まった地域史にふらっと冗談のように登場したのが金糸雀である。<br /> 彼女が歴史に観測されるのは対立し合う17の豪族全てに突然送られてきた即位宣言書である。<br /> 『私金糸雀は草国民草大多数の要望により、ここに草国国王になった事を自ら宣言し布告する。』<br /> と同時に当時最大の兵力をぶつけられる場所であった荒れ地を直轄地とする事が宣言された。<br /> 最初豪族達はだれもが他の豪族の奸計を疑った。その後一笑に付そうとした後、とある事実に気がついた。<br /> 金糸雀は100年を越す争いの間に行われた婚姻外交とその結果により、ほぼ全ての豪族の親戚であった。<br /><br /> なんの後ろ立ても兵力も持たない、誇大妄想気味の娘が行幸と称して豪族達の都を訪れても彼らは当主の親戚を無下に殺す訳にも野宿させるわけにもいかない。<br /><br /> そして彼女は見目よく、楽器の名手であったことからだんだんと各行幸先で評判となっていく。<br /> 普通ならばただの人気旅芸人で終わるのだが、彼女はあくまで豪族達の血族である。<br /> ふと気がつけば彼女は外交上の重要なパーティーでも呼びつけられるようになり、<br /> さらに進んで外交上の席にも紛れ込むようになり、時には彼女が条約締結の証人となった。<br /> 証人になると言う事は、彼女には何らかの力があると関係者に認められたと言う事であり、もちろん彼女はそれを裏付ける実力など一欠片も持っていない。それでも時には有力豪族が彼女に感謝を示し、頭を垂れると言う状況が生まれ始めた。<br /> あの領主様に丁重に扱われる金糸雀という人は凄いのではないか?<br /> 詐欺の手口であるが彼女はいつの間にか『権威』の創出に成功していた。<br /><br /> そうやっていくつかの和平条約の締結、緩衝地帯の共同開発などの証人となった彼女はついに全ての豪族が席につく場をもうける事に成功する。<br /> 豪族達の話し合いによる利害調整の場を作り出し、彼女は争い続けていた豪族達に一時的でも剣を置かせる事に成功したのだ。<br /> 豪族達の警戒を解かせたのは、実際的なこすい仕事は全て自称家老のみつがとりしきり、金糸雀自身は常に生々しい利害関係から距離を置いていたことも大きい。<br /> やがてこの場の議長をつとめる金糸雀は豪族達に王として推戴された。<br /> 金糸雀の虚名に実体を与えたのは常に豪族達自身であったことに気がついた者はいたのかどうか。それもふまえて彼女が策士であったのか、天然であったのかで頭を悩ませる歴史家は多い。<br /><br /> 王になってからも彼女の持つ兵力は最大で200名のみであり、その居城は城とは言うものの実際は平地の館にすぎなかったし、みつのとる政策は採算度外視な物ばかりだったので彼女はろくに私財を持たず貧しかった。<br /> それでも権力をほぼ持たず、権威のみを持つ豪族連合政権の旗頭として、彼女はその役割を良く果たし、今までのような剣のぶつかる勢力争いは姿を消して行ったのである。<br /><br /> 彼女の王家があった頃、なにか目覚ましい発展があったわけでもないが、国内はおおむね平和であり、着実に土地は開墾され人口は増えて行った。<br /> そのため草国は地域史家には午睡の時代と称される。<br /><br /><br /> モデル『アメリカ合衆国皇帝ジョシュアノートン/日本の皇室』<br /><br /><br /> 歴史書メイデン 3/8<br /><br /> 昏王・翠星石(AS397〜423/結国ー現芝国)<br /><br /> 芝国人に今でも暗君の典型として嫌われる女王がいる。<br /> 彼女のした事は国庫を顧みない運河整備事業による経済破綻と飢饉が広がる中毎晩城で宴会を繰り広げたという物であり、結局彼女への反感を核に結国は反乱によって滅び、彼女自身も燃え盛る城と運命を供にしてしまった。<br /> 反乱のきっかけになった逸話は飢饉中の宴会をいさめた家臣に「黙ってさっさと食えですぅ」と暴食を強要したというものである。<br /> 確かにこれだけを上げれば彼女は愚かとしか言い様が無い人物であったと言える。<br /><br /> しかし運河の交通/輸送が結国後に立った国家達に莫大な利益をもたらした事を考えると運河整備事業はむしろ先見の明があったし、その宴会と言われた物は飢饉中でも食べられる食物とその調理法を探していたためとも伝わっている。<br /> もしそうならば彼女は運河を整備する大局的な先見性を持ち、飢える国民の事も案じていた賢王という事になる。<br /> もしそうならば彼女の身を危うくさせたのはただ、彼女自身の口の悪さと言う事になるだろう。人々に彼女の真意は伝わらず、ただその言葉のみが広まってしまったのだ。<br /><br /> 後の翠星石擁護派の歴史家はこう嘆く。<br /> 「ああ、ツンデレ国を滅ぼせし——」と。<br /><br /> モデル『隋の煬帝/マリーアントワネット』<br /><br /><br /> 歴史書メイデン 4/8<br /><br /> 傷王・蒼星石(?〜AS449/生誕地不明)<br /><br /> 彼女がどこから来た人物で、本名はなんだったのか知る者はいない。<br /> ただ食い詰め物や罪人が押し込められる集落が点在するだけの痩せた寒冷地に流れ着いたとき、彼女は自分の名前も思い出せず、体は茨でひっかいたように細かな傷だらけであったとされる。<br /> 彼女は植物に関する技術を持ち双剣術に長けていた事からどこかの貴族/騎士階級の人物であった可能性が強い。<br /> またその集落に現れたのが423年だったことと、容姿が似ている事から結国女王翠星石<br /> もしくはその親族が逃げ延びたのではないかという説もある。<br /><br /> 彼女は国民に伝説化されており、正しい業績は判別しにくいが以下のようなものであるらしい。<br /> 周辺を支配していた盗賊団を斬り捨てて女王に即位した。寒冷地でも育つよう作物の品種改良所を建て、薬草の煎じ方を伝えた。全ての集落から参加者の出る祭りを始めた。<br /> 功績の多い彼女であるが何よりも大きかったのは、孤立集落が点在していただけのこの場所に共同体意識を育てた事であった。<br /><br /> 彼女の死後、現代でも400万前後の人口しか持たないこの国は何度も歴史上から姿を消した。<br /> 時には成長した国に併合され、時には大国同士の合戦場として蹂躙された。<br /> 独立国としての形を保っている時の方が短いくらいであったが、それでも国民は自分達の共同体意識を持ち続けた。<br /><br /> そして現代に至も彼らは自分達を『蒼女王の子供達』と自称し、国の事を『蒼女王の庭』と呼ぶ。<br /><br /> モデル『特になし/地域→東欧・北欧』</p>