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その他短編6」を以下のとおり復元します。
<p>「それじゃあ、頑張ってさがすかしらー!」<br>
「ういー!」</p>
<p>・・・・・・</p>
<p>「あの子達はいつも元気印ね」<br>
「ま、子供だからな」<br>
「あら、そんなことないわよ?2人とも立派な大人なんだから」<br>

「草原で転げ回ってるあいつらのどこが大人に見える?」<br>

「ふふ・・・桜田君もまだまだ見る目がないわね」<br>
「うるせぇ」</p>
<p>「で、あいつらは何をやってるんだ?」<br>
「何か探してるみたいね」<br>
「地面に寝そべって探すモノっていったら・・・」<br>
「多分アレね」<br>
「・・・取り合いになって壊れるに昼飯4人分」<br>
「じゃあ、私はそれ以外に」</p>
<p>・・・・・・</p>
<p>「みつけたかしらー!」<br>
「うゆっ!みせてなのー!」<br>
「やっぱりカナが1番かしらー」<br>
「うゆー!ヒナもみたいのー!」</p>
<p>・・・・・・</p>
<p>「おーもめてるもめてる」<br>
「・・・」<br>
「財布の用意をしたほうがいいんじゃないか?」<br>
「・・・桜田君がね」</p>
<p>・・・・・・</p>
<p>「ジュンー、トモエー」<br>
「どうしたの?」<br>
「四つ葉のクローバーをみつけたかしらー」<br>
「だから、2人にもあげるのー」<br>
「なんだ、葉っぱ一枚?取り合いでもして千切ったんだろ」<br>

「ちがうかしらー」<br>
「わざとちぎったのよー」<br>
「なんでそんなことしたの?」<br>
「1人で幸せになってもつまんないかしら」<br>
「だからこれで4人みんな幸せなのー!」<br>
「・・・」<br>
「そっか、ありがとね、二人とも」<br>
「えへへ、カナ、いこーなの」<br>
「次はツチノコをさがすかしらー!」</p>
<br>
<p>・・・・・・</p>
<p>「2人とも大人でしょ?」<br>
「・・・わかった、負けだ」<br>
「子供だったのは桜田君だったみたいね」<br>
「・・・うるせぇ」<br>
「うふふ・・・2人ともー!お昼ご飯食べにいくわよー!」</p>
<p>オハリ<br>
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~My life diary~ 私の性活ブログ by梅岡<br>
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4月8日<br>
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今日は俺の大好きなベジータに出会えた。<br>
ベジータは逃げ回っていたが、恐らく照れているのだろう。<br>

すぐに捕まえたが、ベジータは「放せ!この野郎!」と、言った。<br>

だが、私はそんな事は聞かない主義だ(笑)<br>
2時間ぐらいしただろうか。2人とも汗をたくさんかいていた。<br>

ベジータは、泣きながら帰っていった。<br>
そんなに嬉しかったのかと思った私は、泣いた。<br>
明日は仕事だ。あの生徒達の相手をしなければならない。苦痛だ。<br>

だが、あの生徒だけは別だ。私は決めた。次の私の餌食は、<br>

「 桜 田 ジ ュ ン 」だ。」<br>
ベジータ許せ。たまには他の男を食べるのも悪くはないだろう・・・<br>

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4月9日<br>
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このブログは削除されました。って言うか削除しました。<br>

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桜田ジュン<br>
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俺「いでよ神龍ーーー」<br>
神龍「さぁ願いを言え」<br>
俺「メグを生き返らしてくれ」<br>
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メグ復活!!<br>
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神龍「さぁ願いを言え」<br>
俺「メグをくれ」<br>
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糖尿病患者を減らすための対策<br>
俺「ここのところ毎日就活でさ・・・もう疲れたよ。(こういうことを言えば薔薇乙女達が慰めてくれるはず・・・)」<br>

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銀「なんの病気もないのに働かないのはおかしいわぁ。」<br>

金「今は就活で忙しくないほうがおかしいかしらー。」<br>
翠「大人になったら働くのはあたりまえですぅ。」<br>
蒼「疲れたなんていってる暇ないでしょ。」<br>
紅「今がんばれない人が将来もがんばれるはずはないのだわ。」<br>

雛「お金がほしければ働くしかないのー。」<br>
雪「泣き言いってる場合ですか。」<br>
薔「・・・弱虫。」<br>
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俺「・・・・・・・・・・」<br>
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J「俺も働くのは当たり前だと思うぞ。」<br>
俺「引きこもりにまで言われたぁ!?」<br>
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ベジータの日記より抜粋。<br>
○月×日<br>
蒼嬢に手紙を書いた。<br>
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○月×日<br>
真紅に話しかけた。無視された。<br>
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○月×日<br>
翠星石に電話した。留守電だった。<br>
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○月×日<br>
薔薇水晶に告白した。翌日転校した。<br>
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○月×日<br>
雪華綺晶にメールした。返事はまだ来ない。<br>
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○月×日<br>
水銀燈にブランド物をねだられた。翌日引っ越した。<br>
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○月×日<br>
雛苺の家に遊びに行った。留守だった。<br>
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○月×日<br>
金糸雀に声をかけようとした。メガネの女性に通報された。<br>

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○月×日<br>
ようやく釈放された。<br>
郵便受けに溜まった手紙や新聞を整理していたら蒼嬢に出した手紙が宛先不明で返ってきていた。少し泣いた。<br>

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 -ローゼンメイデンが不通の女の子だったら-<br>
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【MADE'N MOOR - 黄昏に手招き】<br>
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 何もないところだ。見渡す限りのヒースの荒野、寒々と続く土塁。<br>

 こんな田舎に来たのは、私が体も心も病んでしまったからだ。医師に転地療養を<br>

勧められ、私は喜んで飛びついた。別に都会の空気が身に合わなかったわけではないと<br>

思う。人が多いくせに誰もが目を逸らしあう都会は、結局ここと同じ。あるいは北海の<br>

真ん中と同じ。孤独な世界だ。<br>
 けれど、都会に住むための代償は、私には辛すぎた。辛すぎたんだ。<br>

<br>
 ファームハウスを農場ごと買い上げて、私はそこに住み着くことにした。農場を営む<br>

つもりはない。荒れるに任せる。なんと素晴らしいアイディアだろう。<br>

<br>
 私はヒースの野をあてもなく歩いた。足が向くに任せたので、トレッキングの<br>

装備などない。いささか渇きを覚えていたが、ただ歩いた。そうしたかったのだ。<br>

 土塁にあたれば沿って進み、こぼたれたところを見つけて乗り越える。大きな石塚を<br>

見たが、位置を覚える気もなく通り過ぎる。そんなことを繰り返すうちに、いつしか<br>

頂上になにかの廃墟を頂いた、丘に登っていた。<br>
<br>
 この辺りでは丘の事をシィといい、中には妖精の国が広がっているという。<br>

古い言葉では、妖精そのもののこともシィというのだそうだ。物件を選ぶとき、<br>

土地出身だという不動産屋が誇らしげにそんな事を言っていた。<br>

<br>
 教会、あるいは修道院の廃墟のようだった。こんな俗塵を離れた場所にあるの<br>

だから、修道院だろう。いつしか影は長く、歩けばすぐに一回りできてしまうような<br>

小さな修道院を、途方もない広さの迷宮のように感じさせ始めていた。<br>

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   ぇああぁあぁ!<br>
<br>
 そんな凄まじい声だったが、私は奇妙に静かな心地で音の方を振り向いた。屋根が<br>

崩れ、ぽつんと一枚だけ瓦礫の中から立ち上がる壁の上に、一羽の烏が止まっている。<br>

<br>
   ぇああぁあぁ! ……ぁぁ。<br>
<br>
 コートの裾でも払うかのように小さく羽ばたいて、彼女
---- どうしてだろう?<br>
私はその烏を雌だと思った ----
はもう一度叫んだ。今度は、最後に呟くような余韻を<br>
加えて。なんとなくそれが好ましくて、独りで小さく笑ってしまっていた。<br>

<br>
 私は、眺めていた場所に視線を戻した。それはとても不思議なものだったから……<br>

一群れの薔薇だ。こんな、誰も訪れないところに。薔薇など園芸の花で、人が世話を<br>

しなければじきに朽ちてしまうものと思っていた。それが、紅々と咲き誇っている。<br>

<br>
 紅々と咲き誇っている。朱々とした黄昏の中で。<br>
<br>
 陽は落ちようとしていた。土塁の灰色と荒野の淡い緑色が次第に区別をなくし、<br>

薄墨色に埋もれていく。西の地平線に最後に残る黄金の残滓。その向こうに滴り落ちて<br>

いく夕焼け。這い登りつつある夜。一番星に続いて、一つ、二つ。まだ爪の先のように<br>

若い月は、夕焼けの中に辛うじて白く浮かび、一緒に流れ去ろうとしている。<br>

 私は背後を見上げた。修道院は黒々と背伸びを始め、天を覆うかのような気配を感じ<br>

させる。崩れて積み上がった瓦礫に向かって、私は踏み出そうとした。どうしても、<br>

修道院の中で日没を迎えてみたかったのだ。<br>
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 けれど、私の手を引いて引きとめるものが合った。しっとりと柔らかな、小さな手。<br>

その瞬間は、恐ろしくは無かった。あまりに自然な感触だったから。それでも、独り<br>

だったはずなのに、といういぶかしさから、私は眉を顰めながら振り向いた。<br>

 途端、容赦のない痛みが走った。手を、薔薇の茂みに差し込んでしまっていた。<br>

指と手の甲を伝う血の感触が、不気味なほど生々しい。<br>
 引いても押しても痛みは強まる。私は諦めて、暗いばかりの手元を手探りしながら、<br>

薔薇の蔓をほどきにかかった。<br>
<br>
   ぇああぁあ! ぁああっ!<br>
<br>
 三度目の烏の声に、私ははっきりと恐怖を感じた。それを恐怖だと実感する前に、<br>

耳元を翼と羽ばたきの風圧が襲う。<br>
 疾風のような黒い影。翼に頬を打たれながら、私は怯えて跳びすさった。<br>

激痛とともに、手が自由になる。血の色が……失われつつある黄昏の中に埋もれる。<br>

<br>
 うずくまる私の視界の隅を、ドレスの裾がよぎった。紅、そして闇。黄昏の淡い光の<br>

中で、不自然なくらいはっきりと、目の奥に残る。<br>
「深紅……? お客様に酷いことするのねぇ」<br>
 くすくす笑いの混じる、残虐さを奥底に秘めた猫撫で声。<br>

「水銀燈のせいなのだわ。今の無作法、お客様にもわたしにも失礼よ」<br>

 きっぱりと命令に慣れた、邪魔を厭う気高い声。<br>
 声も出ず、私は顔を上げる。そこには、夕暮れの風に揺らぐ薔薇の茂みと、<br>

傍らに立つ小さな板碑の上に止まった烏。<br>
 くすくす笑う朧な気配。チェシャ猫はにやにやだ。では、くすくすは?<br>

 じっと見つめる確かな気配。私は独りでさ迷っていた。では、誰が?<br>

<br>
<br>
<br>
 おどおどと首を巡らせる私の視界の隅を、また紅のドレスと闇のドレスが<br>

よぎる。そちらを見据えれば、烏と薔薇。<br>
「ふぅん……ハズレかしらねぇ?」<br>
「そんなことはないのだわ。だって、自分でここまで来たのだもの」<br>

<br>
 ブリテン島に上陸したキリスト教は、異教の征服を試みた。いくつもの方法が<br>

あったが、異教の聖地に教会などを建ててしまうのもその一つ。そして古い神々は<br>

人々の記憶の中で零落させられていき、背丈が縮み、妖精となったという。<br>

 教父達は、妖精には魂がない、最後の審判において救われることもない、と説いた。<br>

だから近づいてはいけない。救いを求めて、神の子羊たちを、子羊たちの魂を<br>

求めるから……<br>
 ……妖精は、直視しては見えないのだという。方法はいくつもあるが、目の焦点を<br>

ずらし、視界の隅で捕らえると見えるともいう。<br>
<br>
「あら、お気づきのようねぇ」<br>
「ごらんなさい。わたしの目に狂いはないのだわ」<br>
「ごきげんよう」<br>
「ごきげんよう」<br>
「踊りましょう?」<br>
「あら、わたしが先よ。だってわたしが先に取ったもの」<br>

「また。見つけたのはわたしが先よぉ」<br>
 薔薇の蔓が絡む。棘が痛い。痛みが甘い。<br>
 鳥の羽毛が舞う。羽ばたきの音に耳が眩む。暖かい。<br>
 黄昏が、闇の中に沈んでいく。<br>
<br>
■ 了<br>
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 ついでに蛇足。<br>
BGM:ALI-PROJECT '幻想庭園' ( from "etoiles" or "幻想庭園" )<br>
or:Enya 'Athair ar neamh' ( from "The Memory of Trees" )<br>

復元してよろしいですか?