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薔薇水晶短編34 - (2006/07/26 (水) 20:46:35) の編集履歴(バックアップ)


銀「おはよぉジュン、薔薇水晶。」
ジ「うーっす。」
薔薇「おはよ………銀ちゃん♪」
銀「ねえジュン、今日の授業なんだけどぉ………」
ジ「ん?ああ、ノートのコピーか。はいはい、これこれ。」
銀「ありがとうねぇ♪」
薔薇「……………」
ジ「そういや、次のテストさ………」
銀「センパイから去年のテストもらったから上げるわぁ………」
ジ「ありがとう、恩に着る!!あ、あとさ…………」
薔薇「…………」
銀「それで真紅ったら…………」
ジ「マジかよ。あいつらしいな………」
薔薇「……………」

ぎゅ

ジ「ん?どうかしたか薔薇水晶?」
薔薇「なんでもないやい………」
ジ「????」
銀「………はは~ん♪薔薇水晶ったら焼きもちやいてるんだぁ~~♪」
薔薇「ちっ…………違うよ!」
銀「クスッ、んもう可愛い子ねぇ♪」






薔薇「うん♪それでね、今はこのアニメがおすすめなんだ♪」
ジ「ふぅん。」
薔薇「あとね、このゲームも完成度が高くてね♪」
ジ「そうなんだ。」
薔薇「うんっ♪でね…………」



銀「くすくすっ♪」
薔薇「な、なに………?」
銀「別にぃ?」
薔薇「え………な、何か変かな?」
銀「んーん、薔薇水晶って恥ずかしがりやさんだったのになぁって思ってただけぇ♪」
薔薇「い、今もそうだよ………?」
銀「あらぁ、その割にはジュンの前では元気よねぇ?」
薔薇「え?あ………それは………あの……ジュンが…その……うぅぅ…………」
銀「あははっ、照れちゃって可愛いわねぇ♪うりうり~~♪」
薔薇「ひどいよ銀ちゃん~………」







水銀燈の部屋

ジ「おっす、薔薇水晶迎えに来たんだけど…………」
銀「あら、ジュンやっと来たのねぇ。なんだか遅かったみたいだけどぉ?」
ジ「いや、実は大学のレポート書き上げるのに手間取って………」
銀「はぁ、だからもっと早くに仕上げた方が良いって言ってあげたのに。」
ジ「悪い悪い………んで薔薇水晶は?」
銀「謝るならあの娘に。薔薇水晶なら居間で酔いつぶれてるわぁ。」
ジ「酔い潰れ………ってまた飲ませたのかよ。」
銀「んふふぅ~、当たり前じゃなぁい♪あ、そうそう。薔薇水晶ったらたぁくさん
  こっちが赤面したくなるようなノロケ話してくれたわよぉ?」
ジ「ははは…………どんな?」
銀「二人で一緒にお風呂に入って洗いっこでしょぉ?寝る前にはぎゅ~♪でしょぉ?
  後は朝のキスとかetc……………んで夜のお仕事も、そりゃもううわぁって感じだったわぁ♪」
ジ「はは…………誰にも言わないでくれ、頼む。」
銀「言わないわよぉ、あの娘は可愛い妹みたいな娘なんだから。逆に薔薇水晶を泣かしたら
  私が承知しないわよお?」
ジ「了解、んじゃ薔薇水晶もらって帰るわ。」
銀「どうぞ。」

薔薇「ん……………すぅ………」

銀「可愛い寝顔ねぇ。」
ジ「…………だな。」







薔薇「でね、ジュンがね…………♪」
銀「ふぅん………」
薔薇「そ、そしたらバーってお鍋がふいてね…………ジュンが…………♪」
銀「うんうん。」
薔薇「それでゲームしてね。あ………ぎ、銀ちゃんも一緒にしようよ♪それでさ…………♪」
銀「たまには良いかもねぇ。」
薔薇「うん……………♪」


銀「ねえジュン。」
ジ「ん?授業代返してほしいのか?」
銀「違うわよ。ジュン、あなたって愛されてるわねぇ。」
ジ「へ?」
銀「薔薇水晶のことよ。」
ジ「あ、ああ。」
銀「あんなに尽くしてくれる娘なんとそうはいないんだから
  たまにはちゃんとお返ししなさいよぉ?」
ジ「はは………頑張るよ。」
銀「も・ち・ろ・ん、熱~いお返しでないと駄目よぉ?」
ジ「熱いっておいおい。」
銀「クスッ♪まあ、それ位の事しなさいって事。じゃあねぇ~~♪」



ジ「なんだったんだろ……?」
薔薇「あ、ジュン♪」
ジ「お、授業もう終わったんだ。」
薔薇「うん♪えっと…………この後どうするかい?」
ジ「そうだなぁ…………今日は何でもおごってやるから遊びに行こう。」
薔薇「え?で、でもおごってもらうなんて悪いよ………」
ジ「気にしない気にしない。」
薔薇「え?え?…………じゃ、じゃあ…………アッガイ。」
ジ「よーし、んじゃアッガイ買いに行こう。」
薔薇「…………うんっ♪」







ジ「え?映画みたいのか?」
薔薇「うん…………サイレントヒル♪」
ジ「一緒に?」
薔薇「うん、ゲームやってたから見たいんだよ♪」
ジ「………まあ、暇だから良いよ。」
薔薇「やたっ♪」

映画館

ジ「二枚下さい。」
「どうぞ。」
薔薇「にひひぃ~♪楽しみだねっ♪」
ジ「だなぁ。映画館とか久しぶりすぎだよ。」
薔薇「あたしもだよ♪」
ジ「びびって抱き付くなよ?」
薔薇「ゲ、ゲームやって平気だい……………多分。」
ジ「そうかそうか。…………お、もう始まるな。」

ブーーッ

ジ「(へぇ、なかなか映像は綺麗だな。バイオハザードより出来良いかも。)」
薔薇「…………………」
ジ「(うわぁ………すげぇ。)」
薔薇「………………っ!………………」
ジ「(ピラミッド格好いいなぁ。うおっ、振り回してるよ!)」
薔薇「………ゴクン……」


終盤30分すぎ

ジ「(いぃっ!?うぇぇ…………グ、グロすぎ。)」
薔薇「……………ぅぅ…………っ。」
ぎゅ
ジ「?…………ボソッ(どうかした、やっぱ怖いか?)」
薔薇「ぽそ(こ、怖い…………)」ぎゅ
薔薇「………?」
ジ「ボソッ(肩、抱いててあげるから、な?)」
薔薇「ぽそっ(あ、ありがとう…………)」


ジ「ふぅ~~。まあ、楽しかったな。」
薔薇「……………………うん。」
ジ「なんだ?まだ怖いか?」
薔薇「グロいの……………怖い、苦手。」
ジ「そうか…………じゃあ今日は一日手繋いでよう。」
薔薇「え………あ、えっと…………」
ジ「なんだよ、家じゃもっと大胆なのに。」
薔薇「は…………恥ずかしい………」
ジ「はは、大丈夫だって。ほら、行くぞ?」
薔薇「あ……………」
ジ「笑いなよ♪すま~~~いる。」
薔薇「……………クスッ……えへ………えへへぇ♪」
ジ「よしよし良い子良い子。」
薔薇「にひひぃ♪」








薔薇水晶の下宿部屋
雪「んふふ♪黙って来ちゃいました♪可愛い妹の様子を見るだけですし…………
  まあ構いませんわね、勝手に鍵あけちゃいましょっと。」
がちゃ
雪「きっとアレですわね、私がいきなり現れて薔薇しーちゃん驚くこと間違いなしですわ~♪」

がちゃ

雪「薔薇しーちゃんっ♪おっ久し…………振り…………ぃ………」
薔薇「あ………ジュ………ジュン………」
ジ「薔薇水晶………可愛いよ。」
薔薇「やだ…………は、恥ずかしいよぉ…………」
雪「え?」
ジ「…………へ?」
薔薇「え?」

「「「きゃあぁぁぁぁぁぁあ~~~~~~~!!!!!!」」」


雪「ま、ま、まったく!!!まままままだ昼なのにななっなな何考えてるんですか!!??
 まったくもう………ほんとに………乱れてます!!!不純です!!!」
ジ「あ……………はい。」
薔薇「ご…………ごめんなさい。」
雪「良いですか?そもそも男女の関係は…………ぶつぶつぶつ…………」
ジ「………なあ、何で僕らお前のお姉ちゃんに怒られてんだ?」
薔薇「わ、わかんない……けど、恥ずかしすぎるよぉ………うぅぅぅ………」
ジ「ま、まあ…………な。」
雪「そこお喋りしなぁぁあい!!!!!」









槐「はあ…………薔薇水晶。」
雪「また薔薇しーちゃんですかお父様。」
槐「ん、きらきーか。」
雪「まったく………いくら下宿でたまにしか帰って来ないからって毎日毎日ぶつぶつ言わないで下さい。」
槐「だって下宿だぞ?一人だぞ?あの娘がさびしがってたらどうするんだ!?」
雪「少なくとも今は薔薇しーちゃんには彼氏さんがいますから大丈夫ですわねぇ。」
槐「なっ………なんだとぉ!!い、いつの間にどこぞの害虫があの娘についたァァ!!??」
雪「あのですね、そうやってブチ切れるのは構いませんけどあの娘の下宿先には
  行かないで下さいましね?一応念のために言いますけ―――」
槐「ぐぬぬぬ…………槐、容赦せん!!!」
雪「はあ……………」

ボキッグシャッメメタァ

槐「な…………何をするんだ………きらきー………」
雪「当たり前ですわ。お父様が動くと大概ろくな事になりませんもの♪」
槐「た、ただ…………私は………薔薇水晶についた…………害虫を…………駆除、げふぅ!!!」
雪「だからそれが困ると言ってるんです、まったく…………」
槐「ば…………薔薇水晶…………ぐふっ。」








ある日の二人の電話

雪「あら薔薇しーちゃん。お元気ですか?」
薔薇「お姉ちゃん……ん、元気だよ。お姉ちゃんは?」
雪「はい、相も変わらず元気ですわ♪」
薔薇「そっかぁ…………それで今日はどうしたの?家で何かあったの?」
雪「いえいえ、今日はただ薔薇しーちゃんの声が聞きたくなりまして♪」
薔薇「へ?……………えへ………えへへぇ、なんか照れるなぁ♪」
雪「くすっ♪あ、そういえば薔薇しーちゃん彼氏さんとはどうですか?」
薔薇「えぇ?!あ…………あの………えっと…………順調だよ?」
雪「そうですかぁ~。まあ仲がよろしいのは良いですけど程々にしなさいましね?
 私、まだこの年で伯母さんにはなりたくありませんからぁ♪」
薔薇「ふぇっ?!あっ!!あっ、あの時は!!その、たまたまで!!………そのっ!!」
雪「冗談ですわよ薔薇しーちゃん。まあ若い男女が一つ屋根の下なのですから
仕方ないのかもしれませんけどまた婚前交渉に及ぶ際にはくれぐれもお気をつけてくださいましね?」
薔薇「~~~~~!!!お姉ちゃんっっっ!!??」
雪「あら、少し用事が…………おほほほ、それではぁ~♪」
薔薇「あっ!!待って!!!お姉……………切られた………うぅぅ………」








銀「はぁ~~…………良い男っていないもんねぇ。」
ジ「なんだよ、いきなり?」
銀「別にぃ~?ただ、私にあう男がいなくて寂しいだけぇ。」
ジ「はは、水銀燈の場合は理想が高すぎていないだけなんじゃないのか?」
銀「違うわよ。皆私の外見ばっかで判断するのよぉ?ジュンったら失礼な事言うわぁ。」
ジ「悪い悪い。」
銀「でも…………ジュンだったら良いかもしれないわねぇ♪話してて普通だし。」
ジ「おいおい僕には薔薇水晶がいるって。彼女持ちを口説きますか普通?」
銀「障害がある方が恋は燃えるのよぉ?略奪愛ってやつねぇ~。」
ジ「おいおい。」
銀「ま、ただのじょうだ――――」

薔薇「だめぇっっ!!!」

ジ「うおぉぉっ!!!」
銀「ん?あら~薔薇水晶じゃなぁい♪」
薔薇「だ……だめ!!ジュ……ジュンは!わ………私の!!ぎ……銀ちゃんでもだめぇ!!」
銀「ぷっ…………あはっ…………あはははっ♪今の聞いてないんだ、かっわいぃ~~♪」
薔薇「え…………?」
ジ「ただのバカ話だよ薔薇水晶。ったく………冗談も程々にしろよな。」
銀「だって暇なんだもぉん。」
ジ「な?」
薔薇「あ…………あぅぅぅ………」








カフェ

銀「ねえ薔薇水晶ぉ?」
薔薇「ちゅ~………ん?なあに、銀ちゃん?」
銀「あのねぇ、ジュンちょおだい♪」
薔薇「…………だめ、絶対ダメ。」
銀「くすくすっ♪そっかぁ…………じゃあ貸して♪」
薔薇「え?えっと…………あの……………それは………だ、だめ………かも………」
銀「ふぅ~ん、薔薇水晶ったらそんなにケチだったんだぁ~。あ~あ、親友の頼みなのにぃ。」
薔薇「うぅ…………あの……分かったよぉ……えっとね………か、貸しても良いけど……
   でも……でもとらないでね?ぎ、銀ちゃんは綺麗だし、可愛いから負けちゃう…………」
銀「薔薇水晶………」
薔薇「だからお願い…………します。」
銀「あ~~も~~~~~貴女ったら可愛いぃ~~~~~♪可愛いすぎ~~~♪」
薔薇「きゃわぁっ?!」
銀「も~~~~可愛いすぎてアタシ死んじゃうぅぅ~~~~~♪」
薔薇「ぎ 銀ちゃんっ!!わっ………く、苦しいよぉ~~。」








銀「ねえジュン~?」
ジ「なんだ、水銀燈?」
銀「薔薇水晶ちょーだい♪」
ジ「ぶっっ!!い、いきなり何を言い出しますか貴女は!?」
銀「え~?だってあの娘かわいいじゃなぁい♪」
ジ「可愛いのは認めるけど何ゆえにっ!?」
銀「くすくすっ♪そりゃもうジュンには言えないような事するためにぃ♪」
ジ「うわっ、真っ昼間から下ネタ言ってるよこのお姉様!」
銀「冗談じゃなぁい、やあねぇ。でも可愛いからあの娘で遊びたいってのは本当ぉ♪」
ジ「絶~~~~っ対断固拒否します。」
銀「やぁん、ジュンのいぢわるぅ。」
ジ「当たり前だ、僕の大切な彼女だっつーの。」
銀「うわぁ~~ノロケちゃってるこの人ぉ♪」
ジ「うるさいわい。」
銀「でも………ま、お互いすきすき~って感じなのは羨ましいわねぇ。」
ジ「はは……」
銀「だからアタシにも分けてぇ♪」
ジ「だぁめ。」
銀「けちぃ。」
薔薇「あ、ジュン♪銀ちゃんっ♪」







薔薇水晶の下宿部屋

ジ「ただいまぁ。」
薔薇「おっかえりぃ~~~そーいっ♪」
ジ「うわっ、いきなり抱き付きですか。」
薔薇「だってジュン、テスト中全然来なかったもん………寂しかったんだい。」
ジ「ごめんごめん。」
薔薇「だから今日はいっぱいぎゅ~してくれなきゃやだ。」
ジ「はいはい。」
薔薇「だけどその前にぃ~…………んっ♪」

ちゅっ

ジ「ん…………」
薔薇「…………えへへぇ♪久々のキスなのです♪」
ジ「ったく本当に甘えん坊だな。」
薔薇「にひひぃ~♪甘えん坊ですよぉだ♪」
ジ「外ではしないのなぁ。」
薔薇「二人きりだからだい、ジュンにしか見せたくないんだい♪」
ジ「可愛いやつだな、おい。」
薔薇「えへへぇ♪」









雪「あらお父様、仕事をさぼっていったい何処に行こうとなさってるのですか?」
槐「あ…………なに、薔薇水晶の様子を見に行こうかと思――――」
雪「仕事してくださいな。」
槐「いや、薔薇水晶が寂しくないか心ぱ―――――」
雪「お仕事してくださいな、今すぐ。」
槐「それにだ、薔薇水晶についた害虫を―――――」
雪「お仕事をしてくださいと言ったのが聞こえませんでしたか?」
槐「きらきーよ…………あの娘が心配じゃないのか?」
雪「いいえ。ぜんぜん、まったく。」
槐「なんでだい?」
雪「薔薇しーちゃんの彼氏さんが責任を取ってくれますから♪」
槐「……………え?」
雪「薔薇しーちゃんの彼氏さんがちゃ~んと薔薇しーちゃんを見てくれてますから。」
槐「どうして害虫が話に?」
雪「だって二人は……………婚前交渉をいたす仲ですもの、ぽ♪」
槐「ウソだ……………ウソだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ばきっ、どごっ、めきっ、ばるばるばる~


槐「ま、また……………私は………がふっ。」
雪「まったく毎度毎度うるさいお父様で私困ります、はい。」