《独占欲》
J「何してるんだ薔薇水晶?」
薔「・・・本棚の整理、手狭になってきたから。」
J「へー、こっちの箱がいらないヤツか。」
薔「うん、そう。」
J「結構あるな。・・・ケ□□軍曹もいらないのか?」
薔「うん、いらない。」
J「よく読んでたのにな。醒めたのか?」
薔「うん、だって売れちゃったもの。」
J「アニメになったり人気が出たりするのはいいことだと思うけど。」
薔「私だけ知ってる面白い漫画ってところがいいの。」
J「ふーん、そうなのか。本棚に残ってるやつは?」
薔「こっちはまだ大丈夫、でもパンプキンシザースがやばいかな。」
J「なんというか、その、大変だな。」
薔「・・・頼むから売れないでね(-人-)」
《水銀丸》
薔「でね、お姉ちゃんがね・・・・・・。」
J「どうしたんだ?」
薔「ちょっと公園に寄っていこ?」
買い物帰りだが、薔薇水晶に手を引かれるまま公園に立ち寄ることになったJUM。
噴水の手前まで来ると薔薇水晶が振り返ってJUMに尋ねた。
薔「ベンチと芝生、どっちがいい?」
J「なんだ、休んでいきたかったのか。」
薔「うん。」
J「そうだな・・・木陰のある芝生にしよう。」
薔「わかった。ちょっと待ってて。」
噴水の縁に腰掛けた薔薇水晶は徐に携帯を取り出し弄くり始めた。
薔「もーーしもしー?銀ちゃ~ん?うん、私ー。今から来れるー?」
水銀燈を呼び出してどうするつもりかは分からなかったが、
近くにでも住んでいるのかとさほど気にもせず、
電話を終えた薔薇水晶と木陰を目指した。
銀「あらぁ、早かったわねぇ。はいこれ、ヤクルトよぉ。」
薔「銀ちゃんご苦労様、あと膝枕して。あ、こっちがJUMの分ね。」
J「水銀燈、もしかしてこれだけのために・・・。」
銀「ねえ、ちょっとこの子に何とか言ってよぅ(ぼそ)」
薔「銀ちゃ~ん、聞こえてますよ~。あれがどうなってもいいのかな~?」
銀「は、はいぃぃぃぃ。メッソウモゴザイマセンデスゥ。」
2人の間に何かがあることは理解したが、JUMは踏み込まないことにした。
終わる