「薔薇水晶短編36」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

薔薇水晶短編36 - (2006/08/24 (木) 10:11:53) の編集履歴(バックアップ)


ピリリリリリリン。
J「はい?」
薔「私、薔薇水晶さん。今、あなたの後ろに居るの。」
J「知ってる。」
薔「構って……」
J「嫌だ。」
薔「どうして……?」
J「お前を構うとアッガイの事しか話さないじゃないか!いつもいつもアッガイアッガイ……この前なんて、朝から夜までアッガイの事しか話さなかったじゃないか!12時間ノンストップだぞ!?」
薔「ジュン酷いよ……」
J「それは僕の台詞だ。トイレにでも行こうものなら、僕の服を掴んで涙目+上目遣いで『行っちゃうの……?』なんて言うなー!」
薔「それは……」
J「別に今生の別れじゃないんだから、あんな目すんなよ……」
薔「ぐすん……もういいよ……」
J「泣いてるのか?」
薔「ぐすっ……」
J「ごめん……僕も言い過ぎたよ。」
薔「じゃあ……構ってくれる……?」
J「うん。お前の気が済むまで構ってやる。」
薔「ねぇ?ジュンはアッガイのどこが良いと思う?私はね、やっぱりあそこが……(以下略」
J「(やっぱりな……)」

終わり。







目下不機嫌中の薔薇水晶。
「ジュン。死ね!即刻!」
右隣に座るジュンへ向かって早速罵声を浴びせる。
「えーっと…アッガイのプラモが自分の前で終わりになったからって
 八つ当たりはやめてもらいたいんだけど…。」
いつ実力行使に変わるからわからないためか、多少びくびくしているジュン。
先ほどから薔薇水晶の周りには黒いオーラが漂っている。
そして次の一言が薔薇水晶に火をつける。
「たかがプラモで…。」
それは誰にも聞こえないくらいぽつりと喋ったはず…だったのだが。
薔薇水晶の目が光る。
そして腹部へ強烈な一撃を食らわせようとしたときだった。

「いきなり実力行使って退屈っ今の薔薇水晶世界で一番退屈。」
ぴた。隙間4cm42mmのところでこぶしがとまる。

ほっと一息をついたところで(自分への)とどめの一言をジュンは発した。
「おめでとう。それで世界第二位の退屈になれたよ。でも1位の王座がなくなったから
 繰上げでやっぱり1位だ。おめでとう。」

4cm42mmという至近距離からの抉りこむような一撃。
薔薇水晶が微笑んだ。

「死ね!!」

「ギャーーーーーー!」









薔(今年も…この時期が……)



薔「ジュン……」
ジ「な、なんだよ…(う、嫌な予感…)」
薔「久々にお願いが………」
ジ「薔薇水晶が僕にするお願いと言えば……まさか……ま た 売 り 子 か!」
薔「せーかい♪流石未来の旦那さん♪」
ジ「前回はなんだったっけ?」
薔「双子の愛を描きました…」
ジ「…そ、そうだったな…(確かアレは翠星石と蒼星石が…)…で、今回は何処だ?」
薔「…東京ビックリサイト」
ジ「東京ビックリサイト???ああビッグサイトの事か」
薔「うん。でね今回はちょっと訳が違くて……」
ジ「?」
薔「3日間連続で」
ジ「み、みっか!?」











J「あのさ。なんか落ち着かないんだけど。」
薔「このネタを書いためがね置き人間からのメモいわく、
"地の文を使わない1レスギャグを書きたいと思ったんです。無理でした。"
だって。」
J「・・・無理しなきゃいいのに・・」
薔「できないってわかってるのにね。己の力量を確認しろっ」

J「ちょっとだけ哀れに思えてきた。」
薔「でもとりあえず目標はこれで達成できそうだね。」
J「こうやってる間に文章が埋まる不思議な感覚ってどうなんだ・・・。」
薔「気にしたら負けー。」







でゅえっと
薔「ビーフ食べるなら鍋にタレダニ、酢豚煮」
ジ「トントン」
薔「酢豚煮」
ジ「トントン」
薔「食べたい」
ジ「トントン」
薔「豚煮」
ジ「トン」
薔「だら、ナタラディ~ン」







薔「ジュン、朝ごはんだよ」
ジ「クンクン、この臭いは、今日はトーストか……」
薔「はい、飯上がれ」
ジ「……これは何を塗ってあるのでしょうかね?」
薔「ポップジャム」
ジ「……」









夏の強い日差しがさす中、僕らは公園の木陰のベンチに座る

薔「……今日は楽しかったね♪」
ジ「薔薇水晶とのデートはいつも楽しいよ」
薔「も、もう……」

薔薇水晶は機嫌がいいらしい…いつもより笑顔が多い

ジ「けどなんで今日なんだ?いつもは日曜日にデートなのに」
薔「それは……」
ジ「ん?」
薔「き、去年の…今日この場所で……私達、初めて……その………キ、キ………」
ジ「え?聞こえないよ?」
薔「え…えと………その……」
ジ「…ごめん、大丈夫…分かってるから…初めてキスした日、だよな?」
薔「あ………うん………♪」

ついつい苛めたくなるけど、やっぱりこの笑顔には敵わない

ジ「薔薇水晶…」

この暑さのせいだけではないのだろう、赤くほてった薔薇水晶の頬に手を添える

薔「あ…ジュン………」
ジ「キス、しようか」
薔「……うん♪」

僕らは来年もこの場所にいるだろう








ジ「あぢ~」
薔「夏だからね」
ジ「地球温暖化がなんだこの~」
薔「それじゃ、ここで怖い話を一つ」
ジ「俺はそーゆーの通じないぞ」
薔「usubon」
ジ「はっ?」
薔「だから"#usubon"」
ジ「 ? usub」
薔「しー!! これは呪われた文字だから」
ジ「はいはいわかった、言わないよ」
薔「いい? "#usubon"は駄目だからね」