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その他短編16 - (2006/09/06 (水) 16:00:43) の編集履歴(バックアップ)


 そ、そこ……、ずるいよぉ……。
 先ほどまではこちらが優勢だった。それが、いつの間にか立場が逆転している。
「何がずるいもんか……。お、こっちもいけるみたいだな……っと」
 ああ、そんなとこ! そ、そこはダメ! 汚いわよぉ……。グス。
 どんなに泣こうとも慈悲は与えられない。弱いところを的確に攻めてくる
「だめったって、しっかりあいてるし。めぐが無防備なのが悪いんだよ」
 そ、そんな……。
 私がいくら哀願しようと、彼は聞く耳を持たない。一切を無視して征服せんと襲い掛かる。
「いつもいつも隙が多すぎるんだ……。恨むなら自分を恨んでくれよ?」
 お、おねがい……待って、ね?
「イヤだね……じゃあ、いくぞ!」
 あ、ああああああー!




「……なんで将棋でそんないかがわしいやり取りになるのよぉ……」
 ジュン君が意地悪だからよ。調子に乗せておいて一気に叩くなんて、性格悪すぎ。
「いや、めぐが弱すぎるだけだと思う」
「質問の答えになってないわぁ……」
 水銀燈、ため息をつくと幸せが逃げていくらしいわよ?
「誰のせいよぉ……」
 誰だろう。ジュン君、わかる?
「さあ?」
「……こいつらはぁ…………はぁ……」








めぐ「ねえ、ジュン。あなた、水銀燈のことが好きなんでしょ?」
ジュン「ゑ!? ……あ、いや、その……そうだけど」
めぐ「やっぱり。ジュン、水銀燈を見る目が尋常じゃなかったし」
ジュン「そ、そんな目してたのか?」
めぐ「うん。いつ水銀燈に襲いかかるのかドキドキしながら見てたわよ」
ジュン「僕を何だと思ってんだね君は」
めぐ「え? 社会復帰は最早絶望的なヒキオタニートでしょ?」
ジュン「orz」
めぐ「あーあ、それにしても残念だわ。私、ジュンのこと好きだったのに」
ジュン「ゑ!?」
めぐ「そうだ! もしも、万に一つにもジュンが水銀燈と付き合うことに
   なったら、二股しましょう? 水銀燈が恋人で、私はジュンの愛人ね」
ジュン「ば、バカなこと言ってんじゃないぞ!」
めぐ「あははっ、ジュン顔真っ赤よ? 照れてる?」
ジュン「き、今日はもう帰るぞ! お茶漬けのりが呼んでたんだっけ!」
めぐ「ふふ……可愛いんだから♪」
ジュン「じ、じゃあ、またなっ!」

ジュンが病室から去った後……めぐは密かに涙を流した。

死にたくない。
もっともっと、生きたい。
何故なら私には、世界で一番大好きな人がいるのだから。









この想いは、決して許さるものじゃない。
でも僕達は、この想いに溺れてしまった。それは、僕達の罪。
それでも、僕は。

のり「ねえ……ジュンくん」
ジュン「ん……?」
のり「また……しちゃったね」
ジュン「……そうだな」

同じベッドで、抱き合いながらまどろむ。
姉と初めて交わったのはいつのことか。
交わるたびに心の中に満ちていく歓喜と充足感に溺れていったのはいつからか。
罪悪感や後ろめたさが全くないと言えば嘘になる。
けど、大好きな人に包まれることが、こんなにも幸せなことだと知らなかった
僕は、愛しい姉を求め続けた。

のり「ねえ、ジュンくん……もう一回、する?」
ジュン「うん……する」

貪るように口づけし、細い身体を優しく抱きしめる。
ただ、衝動的な快楽に身を委ねる。

ジュン「姉ちゃん……」
のり「ジュンくん……私、とっても幸せよぅ」
ジュン「僕も……僕も、すごく幸せだ」
この関係が間違っていてもかまわない。
僕は、姉ちゃんを愛してる。
僕は今、幸せだ。








J「ベジータ、俺は数々の苦難を乗り越えて遂に新技を開発するに至った」
べ「新技?なんだそれ?」
J「まあ凡夫は黙って見ていろ」タッタッタ
べ「ちょ・・・お前何処行くんだよ」
J「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」サッサッサッサッ
べ(!女子の間をすり抜けていく・・・・まさか・・・)
1分後
J「ただいま」
べ「お・・・おまえその手にある物は・・・」
J「パンツ×6だ、真紅、翠星石、蒼星石、金糸雀、薔薇水晶、雛苺のだ、水銀燈だけ取り損ねちまった・・・・俺もまだまだだ」
べ「・・・・・・・・・すげぇ!すげぇよJUM!」
J「そうおだてるな、このパンツは付き合わせた礼に貴様にやろう」
べ「い・・・いいのかJUM!?」
J「無論だ俺に二言は無い」
べ「うっ・・・持つべきものは友達だな・・・・」
J「!それでは俺はたった今急な用事が出来たので失礼する」タッタッタ・・・
べ「ああ!また明日なJUM!(俺もさっさと帰ってウヒヒヒ・・・・」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
べ「ん?なんか足音が・・・・・」
そこにはJUMにパンツを取られた6人が鬼の様な形相でベジータの方へ向かって来ていた


べ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」








まあ色々なことがあったけど、僕こと桜田ジュンと柿崎めぐは結婚した。
姉ちゃんもめぐのことは歓迎してるみたいだし、幸せな新婚生活を満喫中だ。
しかし、僕はあんなことが起ころうなんて、予想だにしてなかったワケで……。

ジュン「ただいまー……あれ、誰もいないのか? めぐ? 姉ちゃん?」

仕事を終えて帰宅してみれば、誰も出てくる気配がない。めぐも姉ちゃんも、
今日は何もなかったはずだ。
疑問に思ってたその時、リビングから怪しい声が。

めぐ「の、のりさん……」
のり「ダメよぅ、めぐちゃん。私のことはお姉ちゃんって呼ばなきゃ……」
めぐ「お、お姉ちゃん……私……」
のり「大丈夫、私に全部任せて……」

何か覚えのある展開だけど、この『ふいんき(ry』は……!?
まさか、めぐが不倫……? しかも義姉と!?

めぐ「あっ……だ、ダメ、お姉ちゃん……」
のり「うふふ、めぐちゃんったら可愛い……♪」
めぐ「だって、お姉ちゃんが……そんなところ……」
のり「敏感なのね……でもまだまだ終わらないわよぅ……」

この『ふいんき(ry』に圧倒され、僕はリビングに入れない。リビングの
中では一体何が……?


そうしてる間にも、断続的に聞こえるめぐの喘ぎ声。
ちょっと待てオイ! 本当に何してるんだ二人とも!?

めぐ「ひゃあっ!?」
のり「もう……めぐちゃん、動いちゃめっめっよぅ」
めぐ「……お姉ちゃんのせいじゃない」
のり「そんなことを言う子にはお仕置きよぅ~?」
めぐ「あっ……いや、そこは……あぁん!」

形容し難いえっちぃ雰囲気にいたたまれなくなった僕は、そそくさと二階に
上がって、僕の部屋に引きこもった。
やっぱり時代は百合なのか!? そうなのか!?



リビングにて。

のり「めぐちゃんって、とっても髪が綺麗よねぇ。羨ましいわぁ……いくら
    いじってても全然飽きないもの」
めぐ「……そろそろ解放してよ、のりさん。くすぐったくてたまらないわ」
のり「あ、またのりさんって。遠慮せずにお姉ちゃんって呼んでいいのよぅ?」
めぐ「ハァ……ジュンも大変だったみたいね……」

……まあ、そういうことだ。