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真紅短編21 - (2006/10/31 (火) 20:42:22) の編集履歴(バックアップ)


真(主役は絆パンチに耐えられる……では私は?)

主役→絆パンチ→イタクナーイ

真「やってみるのだわ……それじゃあ」

真「    絆 パ ン チ ! ! !   」

~小一時間後~

J「お~い真紅ぅ~」
薔「真紅ドコー」
J「どこ行ったんだよ、せっかく紅茶いれたのに……」
薔「!!ジュン、あれ!!」

薔薇水晶が指差した。そこには真紅が倒れている
その頬には、拳の後がくっきりと残っていた。

J「真紅!しっかりしろ真紅!」
薔「真紅を殴り倒すなんて……おのれ範馬勇次〇!!」
真「ワタシハシュヤクナノダワダイジョウブナノダワ……」

耐えられると言っても痛くないわけではありません。
真紅は、人の痛みを知りまた一つ大人になったとさ。








JUNがBUMP OF CHICKENのダイヤモンドを歌っていた時…
J「♪何回転んだっていいさ、擦りむいた傷をちゃんと見るんだ
真紅の血が輝いて君は生きてると教えてる…」ヒュンッ
J「ぶべらっ!…何すんだよ真紅!?」
紅「…ふんっ…///」スタスタ…
J「っ痛ぅ~…何なんだよ?アイツ…僕はただ歌ってただけなのにいきなり髪でしばくことはないだろう…」
薔薇「…JUN…真紅は今日“あの日”だから…」ボソッ
J「…あ~、そうなんだ…///(しばらくは優しくしてやるか…)」








真紅「絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!」
JUM「「でた~!真紅さんの1秒間に10回絆パンチだ~!」



水銀燈「あらぁ、その程度なのぉ?」
真紅「何ですって!?」
JUM「真紅の拳がまったく効いていない!」
水銀燈「真紅ぅ、あなたの拳はせいぜい1秒間に10発。
    他の人間ならいざ知らず、薔薇乙女には通用しないわぁ」
真紅「そ、そんな!」
水銀燈「薔薇乙女と戦うのならせめて1秒間に100発以上の拳を放たないとねぇ…。
    …でもぉ、それも無理な話。一秒間に100発と言うことは拳の速度がマッハを超えなければならないものぉ」
真紅「くっ…!」










今からその話をしたいと思うんだ……───


紅「JUM?ちょっといいかしら?話があるの。」
J「ん?どうした?真紅。」
紅「昨日の休日、水銀燈と出かけてたみたいね?」
J「Σ(´ロ`;)」


紅「……JUM?これは立派な浮気よ?何か言い分はあるかしら?」
J「ちょ、ちょっと待ってくれ!僕はただ、水銀燈と映画を見に行っただけだ!!
  そんなに怒ることないだろ!?」
紅「私というものがありながら……しかも劇場版くんくんを……
  私だってまだ見てなかったっていうのに………!!」
J「ぼっ僕だって断ったんだ!でも、水銀燈に強引に連れてかれたんだよ!
  しょうがないじゃないか!!」

紅「…そのわりにはすごく楽しんでたみたいじゃない?」
J「そっそんなこと…」
紅「あんなに仲良く腕まで組んじゃって…」
J「!!?」
紅「しかも映画館でキスもしてたわよね……?」
J「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
紅「場所もわきまえずにあんなに乱れちゃってね~…?」
J「 (((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
紅「二人の間からキレイな糸まで見えてたわ。」
J「…あの~……真紅さん?つかぬ事をお聞きしますが…よろしいですかね…?」
紅「どうぞ?」
J「……どこらへんから見てたんですかね?」
紅「…確かJUMが水銀燈を迎えに家に向かってるとこからだったかしら?
  でも、おかしいわね。JUMの話だと水銀燈に強引に連れてかれたって話なのに…
  私が見た光景とJUMの話がどうしても矛盾しちゃうのよ……どうしてかしらね?」
J「あ、あのですね~……(;´Д`)」
紅「JUM?もう一度だけ聞くわね?何か言い分はあるかしら?
  ちなみに、これが最後のチャンスだからね?」

J「………ありません…」


紅「……そう…浮気をしたって認めるのね?」
J「……ハイ…」
紅「……まあ、初犯のようだし、今日の所は絆ックル一発で済ませてあげるわ。
  ……でも、次に浮気をしようものなら……どうなるか、わかってるわね?」
J「……ハイ…ゴメンナサイ……モウ二ドトシマセン……」
紅「じゃあいくわよ?………ハアァァァアアァァァァアアッッッ!!!!!」

J(ちょっ!!おいおいおい、なんですかこのオーラは!?
  凝で…いや!硬でガードしないと僕、死ぬぞ!?でも、どこをガードすればいいんだ!?
  はずしたら即死でしょ!?これ!!確か真紅の絆ックルはいつも顔面ねらいだったよな!!
  てか、俺の顔を見据えてるから顔しかないでしょ!?顔だな!?
  いいな!顔だからな!!顔顔顔!!信じてるからな!!)



 ○。,  , 
   ゚:・.,;'_○ノ≡=
   /|`'、 |≡=
    )ヽ く\≡=



──結局、硬でガードしても耐えられなかったんだ……

もう2度と浮気はしないと思ったよ……でも…僕は……もう……──


おわり









ジ(あの頃の僕を思い出したら、歯痒くていつもぶん殴ってやりたくなる…)数年前
紅「ジュン…ドアを開けてとは言わないから…せめて話だけでも…」
ジ「五月蝿い!ウザいんだよ!!僕なんか構わずさっさと帰れよ!!」
紅「っ……そう、ごめんなさ…い…グス…」
誰かが救いの手を君に差し出してる、だけど今はそれに気づけずにいるんだろぅ?
ジ「ったく…何なんだよ…この嫌な気持ちは…あいつのことなんかほっとけばいいのに…僕はどうしたいってんだよ…?」
出口のない自問自答何度繰り返してもやっぱり僕は僕でしかないなら
どちらに転んだとしてもそれはやはり僕だろう…
現在
ジ「姉ちゃん!何で起こしてくんなかったんだよ!今日真紅と約束あるのに!」
の「あらあら、ごめんね~。(でも、あのジュン君が今では真紅ちゃんとねぇ…お姉ちゃん嬉しいわ。)」
ジ「やべっ!時間ない!!…行ってきます!!」
このスニーカーの紐を結んだならさぁ行こう
ジ「あ…」ジュンは玄関の鏡に映った自分に向かい拳を突き出した。これがいつもの日課となっている。鏡の中のかつての自分に向けた復讐の誓いだ
ジ「ハァ、ハァ…やばいな、ギリギリ間に合うかぐらいだな……ん?」
ジュンの視線の先には迷子だろうか一人の少年が泣いていた
ジ「(しょうがないな…)ほら、どうした?」ジュンは優しく微笑みかけた…

群集の中に立って空を見れば大切なものに気付いて狂おしくなる
優しい歌、忘れていた…誰かの為に小さな火をくべるよな愛する喜びに満ち溢れた歌
BGM、Mr.Children 優しい歌

ジ「ハァ、ハァ…やべぇ!完全に遅刻フラグだ!!真紅怒ってんだろうなぁ…」
待ち合わせ場所に着くと真紅の姿は見えなかった
ジ「ハァ、ハァ…よかった…間に合って…」
紅「…ないわよ。」
ジ「うわあぁぁ!!いたのか真紅!?」
紅「全く…主人を待たせるとはとんだ家来ね…」
ジ「これは…その…」
紅「言い訳無用なのだわ!!絆ックル!」ベシィ!!
ジ「ぶおっ!!」
自分勝手に思いこんで裏目に出ることよくあるけど生きて行きたい、今日より明日へ
ジ「なぁ…真紅、悪かったから機嫌直してくれよ。」
紅「別に怒ってなんかないのだわ…」
?「あ、ママ~。あのお兄ちゃんだよ。」
紅「?」
ジ「あぁ、さっきの迷子か…よかったな、お母さんと会えたんだな。よしよし」
母親「ご迷惑をおかけしました。この子を交番まで送ってくれて…」
ジ「いえ、誰だってひとりは…辛いことですから。」
紅「…そういうことだったの。ごめんなさい、ジュン…私ったら」
ジ「いいよ、元々遅れた僕が悪いんだし。」
紅「でも…あのジュンが誰かのために優しさを使えるなんて…私は誇らしいのだわ。」
ジ「よせよ…あの狭い世界の中から僕に優しさを与えて連れ出してくれたのはお前だろ?だって僕らは皆…」
ひとりじゃない、君が希望(ゆめ)に変わってゆく
向かい風も羽ばたける、笑っていておくれ
ひとつになろう、2人ここまで来たことが
僕の勇気の証だから、変わり続けてるこの世界で…
BGM、DEEN ひとりじゃない









真紅は居間でくんくんのテレビを観ていた。そこにジュンがやってくる
ジ「真紅、またくんくんを観てるのか?」
真「そうよ。くんくんは最高だわ!」
ジ「ふーん」
ジュンも真紅の隣でくんくんを観ることにした
今回は『呪の人形』というタイトルらしくホラーチックなものになっていた
く「ここに犯人がいるはずだ!」
くんくんが扉を開けるとそこには着物を着た長髪の人形が間近に立っていた
く・真「「ぎゃああああああああぁぁぁぁ」」
その場面にくんくんと真紅は同時に叫び声を上げ、真紅はおもむろにジュンに抱きついてきた
ジ「怖がりだな、真紅は」
真「違うわ。びっくりしただけよ」
そう言ってるが真紅はジュンから離れようとはしない
ジ(まったく・・・)―――ぎゅっ
真「ジ、ジュン!?」
ジ「いいから。今日ぐらいは素直になりなよ」
真「わ、わかったわ」
そういって二人は抱き合ったままくんくんを観終わっても抱き合っていた








J「マリアー愛してー死ぬーまーでー騙してー♪」
ガチャッ。
真「ちょっとジュン!マリアとは誰なのだわ!?」
J「いや歌だから。」

鼻歌も歌えないジュン君でした