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雛苺短編10 - (2006/11/01 (水) 14:56:44) の編集履歴(バックアップ)


ある晴れた日曜、ジュン達は湖にバス釣りに来ていた…
翠「きぃ~!一投目からバックラッシュなんてありえんですぅ!!」
ジ「無理してベイトリールなんて使うからだぞ…」
翠「うっせぇです!!2インチセンコーのダウンショットしてるセコセコチビ人間は黙ってやがれですぅ!!」
ジ「うっさい!釣れるからいいんだよ!!」
雛「う~、ジュンちょっと投げさせてなの~。」
ジ「あぁ…ってお前そのロッドは!!」
雛苺の持つ竿はエバーグリーン社のコンバットスティック・タクティクスTR・FR…2.2mの長さと現在の日本記録である8.6キロのバスを釣り上げた剛竿である…
翠「よく見るとそのタックルは…」
リールはシマノ社が誇る大遠投、パワーフィッシング用に開発されたスコーピオン・アンタレス5、ルアーは20cmを超える巨大ルアー、ティンバーフラッシュだ…
雛「私はそこらの坊やに興味はないわ…私が欲しいのはロクマルだけ…」
翠「キ…キャラが違うですぅ!!」
ロクマルとはバス釣り師が一生で一匹釣れるかどうかの60cmを超える大物のことである…
釣り人A「おい…あの人…」
釣り人B「あぁ…間違いない…かつて日本中を駆け巡り幾多の巨大魚を仕留めてきた伝説の女釣り師…桃色の魔女・モンスターゲッター雛苺さんだ!!」
ジ「雛苺…お前…」
雛「ふっ…昔の話なの…」
翠「ちび苺…やっぱり侮れねぇです…」








桃色の魔女 第2話
雛「うよ~い♪いい天気なの~。」
蒼「ふふっ。でも雛苺が釣りできたなんて知らなかったなぁ。」
雛「うん。でもヘラブナ釣りは始めてなの~。」
蒼「ふふ。釣りはヘラに始まりヘラに終わる…だよ?さ、始めよっか。」ヒュン…
雛「うよ~い。」ヒュン…
蒼「まずはバラケを打ってヘラを寄せ…最適のタナと餌の調整を…」
ビシィ!!
蒼「!?」
雛「来たの!!」
蒼「まさか…こんな早く…有り得ない!!」
雛「ふふ…私の竿から逃げるつもり?無駄なあがきはお止めなさい…坊や…」
蒼(えぇ~!?誰?この人…)

数時間後…
雛「いっぱい釣れたの~♪」
蒼「…有り得ない…初めての雛苺に倍以上の差を付けられるなんて…orz」
雛「ふふっ。ヒナには対象の習性を理解すれば周囲の状況とカンで魚の位置と状況がある程度推理できるのよ~。…それに…秘密はこの餌にもあるの~。」
蒼「こ…これは!?」
雛「練り餌にうにゅーを混ぜ込んだの~。人間が食べておいしいものは魚もおいしいって釣りキチ○平にも書いてたの~。」
蒼「そ…そんな馬鹿なああああああぁぁ~!!!!」

実際ヘラ師の中には練り餌に香水やらマヨネーズやらを混ぜ自分だけの秘密の調合をする人もいるそうです







翠「ま~ったく、これだからちびちび苺は…」
銀「おはよぉ~、雛苺。今日もちっこいわねぇ。」
薔「あ…ごめん、背が低いから見えなかった…」

雛「う~!!みんな酷いの~!!ヒナもう子供じゃないの~!!」
一同『どこが?』
雛「orz…」
雛「ふふふ…どうせヒナなんか…ヒナなんか…」
巴「ひ…雛苺、元気出してよ。…そうだ!なら子供っぽくないようイメチェンよ!!とびっきり綺麗に決めてみんなを驚かせてあげましょ。」
雛「いめちぇん…うん!!わかったの!ヒナやってみるの!」ダッ…
巴「あ、雛苺…行っちゃった…」
翌日…
ジ「……なぁ、雛苺?」
雛「気安く話かけんじゃねえの~!!ぶっ殺すぞなの~!!」
ジ「柏葉…あいつ何があったんだ?」
巴「私はただ…雛苺を元気付けようと…」
ジ「学ランにグラサンに木刀…イメチェンにも程があるだろ!?」
雛「ふぅ~朝の一服はたまんねぇの~。」
ジ「はぁ…」ツカツカ…ヒョイ
雛「あぁ!返してなの~!!」
ジ「どこの世界にシガレットチョコ食わえた不良がいるんだよ…ったく、お前は無理に変わらなくてもいつものままが僕は好きだぞ?」
雛「ジュン……うん♪ありがとなの。やっぱジュン大好きなの~♪」ピョン
ジュン「こら!いきなり飛びつくな!」
雛「や~なの。これはヒナの特権なの~♪」
翠・銀・薔「きいいいぃぃぃ~!!」