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雛苺短編10 - (2006/11/21 (火) 15:07:43) の編集履歴(バックアップ)


ある晴れた日曜、ジュン達は湖にバス釣りに来ていた…
翠「きぃ~!一投目からバックラッシュなんてありえんですぅ!!」
ジ「無理してベイトリールなんて使うからだぞ…」
翠「うっせぇです!!2インチセンコーのダウンショットしてるセコセコチビ人間は黙ってやがれですぅ!!」
ジ「うっさい!釣れるからいいんだよ!!」
雛「う~、ジュンちょっと投げさせてなの~。」
ジ「あぁ…ってお前そのロッドは!!」
雛苺の持つ竿はエバーグリーン社のコンバットスティック・タクティクスTR・FR…2.2mの長さと現在の日本記録である8.6キロのバスを釣り上げた剛竿である…
翠「よく見るとそのタックルは…」
リールはシマノ社が誇る大遠投、パワーフィッシング用に開発されたスコーピオン・アンタレス5、ルアーは20cmを超える巨大ルアー、ティンバーフラッシュだ…
雛「私はそこらの坊やに興味はないわ…私が欲しいのはロクマルだけ…」
翠「キ…キャラが違うですぅ!!」
ロクマルとはバス釣り師が一生で一匹釣れるかどうかの60cmを超える大物のことである…
釣り人A「おい…あの人…」
釣り人B「あぁ…間違いない…かつて日本中を駆け巡り幾多の巨大魚を仕留めてきた伝説の女釣り師…桃色の魔女・モンスターゲッター雛苺さんだ!!」
ジ「雛苺…お前…」
雛「ふっ…昔の話なの…」
翠「ちび苺…やっぱり侮れねぇです…」








桃色の魔女 第2話
雛「うよ~い♪いい天気なの~。」
蒼「ふふっ。でも雛苺が釣りできたなんて知らなかったなぁ。」
雛「うん。でもヘラブナ釣りは始めてなの~。」
蒼「ふふ。釣りはヘラに始まりヘラに終わる…だよ?さ、始めよっか。」ヒュン…
雛「うよ~い。」ヒュン…
蒼「まずはバラケを打ってヘラを寄せ…最適のタナと餌の調整を…」
ビシィ!!
蒼「!?」
雛「来たの!!」
蒼「まさか…こんな早く…有り得ない!!」
雛「ふふ…私の竿から逃げるつもり?無駄なあがきはお止めなさい…坊や…」
蒼(えぇ~!?誰?この人…)

数時間後…
雛「いっぱい釣れたの~♪」
蒼「…有り得ない…初めての雛苺に倍以上の差を付けられるなんて…orz」
雛「ふふっ。ヒナには対象の習性を理解すれば周囲の状況とカンで魚の位置と状況がある程度推理できるのよ~。…それに…秘密はこの餌にもあるの~。」
蒼「こ…これは!?」
雛「練り餌にうにゅーを混ぜ込んだの~。人間が食べておいしいものは魚もおいしいって釣りキチ○平にも書いてたの~。」
蒼「そ…そんな馬鹿なああああああぁぁ~!!!!」

実際ヘラ師の中には練り餌に香水やらマヨネーズやらを混ぜ自分だけの秘密の調合をする人もいるそうです







翠「ま~ったく、これだからちびちび苺は…」
銀「おはよぉ~、雛苺。今日もちっこいわねぇ。」
薔「あ…ごめん、背が低いから見えなかった…」

雛「う~!!みんな酷いの~!!ヒナもう子供じゃないの~!!」
一同『どこが?』
雛「orz…」
雛「ふふふ…どうせヒナなんか…ヒナなんか…」
巴「ひ…雛苺、元気出してよ。…そうだ!なら子供っぽくないようイメチェンよ!!とびっきり綺麗に決めてみんなを驚かせてあげましょ。」
雛「いめちぇん…うん!!わかったの!ヒナやってみるの!」ダッ…
巴「あ、雛苺…行っちゃった…」
翌日…
ジ「……なぁ、雛苺?」
雛「気安く話かけんじゃねえの~!!ぶっ殺すぞなの~!!」
ジ「柏葉…あいつ何があったんだ?」
巴「私はただ…雛苺を元気付けようと…」
ジ「学ランにグラサンに木刀…イメチェンにも程があるだろ!?」
雛「ふぅ~朝の一服はたまんねぇの~。」
ジ「はぁ…」ツカツカ…ヒョイ
雛「あぁ!返してなの~!!」
ジ「どこの世界にシガレットチョコ食わえた不良がいるんだよ…ったく、お前は無理に変わらなくてもいつものままが僕は好きだぞ?」
雛「ジュン……うん♪ありがとなの。やっぱジュン大好きなの~♪」ピョン
ジュン「こら!いきなり飛びつくな!」
雛「や~なの。これはヒナの特権なの~♪」
翠・銀・薔「きいいいぃぃぃ~!!」








もしも雛苺と水銀燈が入れ替わったら

めぐ「からたちの花が咲いたよ白い白い花が咲いたよ…」
雛苺「めぐは歌が上手なのね」
めぐ「そんなことないわよ」
雛苺「そんなことあるのよ!ヒナはね、ジュンに子守唄歌ってあげたことあるけど煩いって言われるのよ」
めぐ「クス…たしかにあの年齢じゃあそう言ってしまうのは自然かもね。ねぇ私にも歌ってくれる?」
雛苺「うん、いいのよー!ねむれ~よいこよ~すこや~か~にぃ~!」



雛苺「くぅ…くぅ…」
めぐ「で自分が寝ちゃったってオチなのね…」

眠っている雛苺にめぐは自分のシーツを被せる

めぐ「こういう可愛らしい天使もいるのね。」

                       オチがねぇぇぇえええええええ!!









スレタイだけにKanonから…

雛「ジュ~ン、ヒナちょっと買い物に行ってくるの~。」
ジ「じゃあついでに本屋でエロ本買ってきてくれ。」
雛「えろほん?…何なの?それ。」
ジ「素敵なものだ。分からなければ店員さんに聞くんだぞ?」
雛「わかったの♪行ってきま~すなの~。」
ジ「ふふふ…アイツの反応が楽しみだなぁ。」

数時間後…

雛「ジュ~ン!!」タタタ…
ジ「来た来た…お帰り、エロ本は買えたか?」
雛「うん♪いっぱい買ってきたの~♪」どさどさどさぁ…
ジ「ちょっ…おま…wwww」









ジ「う~寒くなってきたなぁ…カイロカイロっと…」
もみもみ…
ジ「カイロはこの温まるまでの時間がもどかしいんだよなぁ…」
もみもみ…
雛「ジュン、何してるの~?」
ジ「あぁ、カイロを揉んで温めてんだよ。」
雛「温める…それなら簡単なの~♪ヒナに貸してみるの~♪」ヒョイ
ジ「あ、何すんだよ!?」
雛「いーからいーから~。よいしょっと…」
ジ「何フライパンなんか持って……まさか!!」
雛「こうすれば早く温めるの~♪」シュボッ
ジュンが思ったとおり雛苺はコンロにかけたフライパンにカイロを投下した…
ジ「わあああぁ~!!馬鹿あああぁ~!!」
雛「ほえ?」

どしゃ~…

ジ「あぁ…フライパン一面に酸化鉄が…orz」
雛「ほ…ほえ?てっきりカイロってあったかくなるから熱には強いんじゃ…」
ジ「ンな訳あるかあああああああああああぁぁぁぁ~!!!生尻百叩きじゃあ!そこになおれええぇ~!!」
雛「びえええぇ~ん!!許してなの~!!」








雛「今日もうにゅ~美味しいの~♪…痛ッ!!」
巴「どうしたの?雛苺…」
雛「うぅ~…歯が痛いの~…」
巴「見せて…大変!虫歯になってるじゃない!…歯医者に行かないと…」
雛「えええぇ!?嫌なの!!前に金糸雀と翠星石が言ってたの…歯医者さんはおっきなドリルで歯をゴリゴリ削られて死ぬほど痛いって…」
巴「でもこのままじゃずっと苺大福食べれないわよ?」
雛「うゆ…それはもっと嫌かもなの…」
というわけで2人は近くの歯科医に来たのだが…
歯科医「は~い、お口を開けてくださいね~…」キュイィィィィン…
雛「う…!!いーやーなーの~!!!!」バタバタ
巴「こら!雛苺!!」
雛「悪魔なの~!!鬼畜なの~!!びええええぇぇん!くんくん助けてなの~!!」
巴「…仕方ない…ごめんね、雛苺…ふんっ!!」とすっ
雛「はうあっ!!」ガクッ…
巴「お願いします…」
歯科医「は…はい。」
数時間後…
雛「…うよ?トモエ…?」
巴「目が覚めた?もう終わったよ。ほら。」
巴はティッシュにくるまった雛苺の虫歯を見せた
巴「信じられないけど…これ乳歯…つまりは子供の歯だったみたい。だからこれから雛苺には新しい歯が生えてくるのよ…だから今度は虫歯にしないようにね?」
雛「ほぇ……うん♪」
その後抜けた虫歯は屋根の上に投げられしばらくすると雛苺に新しい歯が生えましたとさ。









雛「うわ~い♪ジュン、次はあれ乗るの~!!」
ジ「はいはい…」

久々の休日、僕は雛苺と2人きりで遊園地に来ていた
雛「きゃはははは、楽しいの~♪」
屈託なく笑う雛苺の表情は不思議と僕の胸の淀みを奪ってくれる…
雛「ジュ~ン、次はあれ乗るの~♪」
ジ「観覧車か…よし、行くか。」
雛「うん♪」


雛「うわ~い、高い高~い♪」
無垢な瞳と穢れない笑顔…僕はもしかして雛苺のことが…

雛「すごいの~、人がゴミのようなの~♪」
ジ「!!」
雛「うゆ…?ジュン、どうかしたの?」
ジ「い…いや…別に…」

僕は…聞いてはいけないものを聞いてしまったのだろうか…?

兎「昔より男は獣…女は魔物と申します…どちらが怖いと思うかは貴方のご自由ですが、どちらにせよ…御用心を…」









ジ「雛苺は可愛いなぁ…」プニプニ
銀「えぇ、本当に可愛いわねぇ…」ナデナデ
巴「はぁ、私のヒナ…」スリスリ
雛「うにゅ~…」


ベ「……」

ジ「ん、どうした?ベジータ。」
ベ「あの…俺にも…」
雛「…ぺっ!!」
銀「嫌だってぇ。」
ベ「うわあああああああああぁぁん!!」ダーッ
がしぃっ
ベ「?」
梅「僕で…よければ…」
ベ「ここからが本当の地獄だ…」