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真紅短編2 - (2006/03/18 (土) 01:29:55) の編集履歴(バックアップ)



   昼食の時間になり、少し騒がしい教室にて。
雛 「そのベリーパン美味しそうなの~!雛にもちょっとわけてほしいの~!」
真 「駄目よ。これは私が購買で買ったパンだもの。譲るわけにはいかないのだわ。」
雛 「む~、しんくはケチンボなの~。」
J  「あ、雛苺。僕のベリーパンならあげてもいいよ?」
雛 「ホント!?わ~い!JUM、大好きなの~!」
J  「わ!急に飛びつくなよ…(///)…危ないだろ。」
雛 「JUM、ありがと!それじゃ、雛、翠星石たちのとこに行くの。」
J  「ん、じゃあまた後でな。」

J  「さてと。お待たせ、真紅。」
真 「………」
J  「ん?どうかしたのか?」
真 「…JUMは、甘すぎるのだわ。」
J  「え?」
真 「あれじゃ雛苺のためにならないわ。甘やかすのも大概にしなさい。」
J  「…う、ごめん。」
真 「それに、私を待たせているのにもかかわらず雛苺から話し始めて…」
J  「いや、あれは…」
真 「挙句の果てには…おめおめ抱きつかれて顔を赤くするなんて…」
J  「へ?」
真 「わ、私だって自分から抱きついたことなんてないのに…」
J  「…なあ真紅。もしかして嫉妬してるのか?」

真 「べ、別に。ただ、私より雛苺を優先した行為について怒っているだけなのだわ。」
J  「世間ではそれを嫉妬と呼ぶんじゃ…」
真 「………」
J  「別に、雛苺を甘やかそうとしたわけじゃないよ。」
真 「え?」
J  「ただ、パンをあげなきゃあいつ、そのまま真紅にまとわりついてそうだと思って…」
真 「………」
J  「僕は…二人きりの時間が少しでも長く欲しかったから…すぐにパンをあげたんだよ。」
真 「…言い訳はいいわ。さ、早く昼食にしましょう。」
   …そう言い放ち、真紅はJUMの腕に自らの腕を絡めた。
J  「…な、なんだよ。」
真 「私のときは、赤面もしてくれないのね。」
J  「…いや、照れたらいけないような気がしてさ。」
   二人の距離が、少し近づいた気がした。

Fin.