引っ越しの日。押入の奥にしまってあったものを、久しぶりに見た。
その中に見付けた、古い卒業アルバム。
ボール紙のカバーは薄く埃が積もり、ところどころ茶色いシミが浮かんでいた。
ふと興味を抱いて、アルバムを抜き出し、開く。
そこには、遠い日に置いてきた思い出が、いっぱい詰まっていた。
学校生活の断片でしかない写真を眺めているだけで、あの頃の記憶が、ありありと蘇ってくる。
ああ……意外に、憶えているものなんだな。
在学中は、早く卒業したくて堪らなかったって言うのに。
クラスの集合写真。背の低い僕は、最前列。さえない眼鏡の少年が、そこにいた。
その二列うしろに、懐かしい彼女の笑顔がある。三年間、片想いだった彼女。
彼女は今、どうしているだろう。もう結婚とか、してるのかな……やっぱり。
今更、未練がましいと思う。だけど、僕は胸の高鳴りを抑えきれなかった。
後ろの方の住所録を捲って、気付いたときには、彼女の家に電話していた。
数回のコールの後、電話口に出たのは、若い女性の声。
少しだけ変わっていたけど、間違いない。彼女の声だ。
だから僕は、躊躇わなかった。自分の名前を告げた。そして――
「迷惑かも知れないけど……これから、会えないかな。会って、伝えたいことがあるんだ」
あの頃の僕は、階段の途中でずっと足踏みしていただけの、弱気な少年。
でも、今なら一歩を踏み出せると思う。ううん、もう踏み出してるんだ。電話したとき、既に。
電話の向こうで、彼女は小さな声で(だがハッキリと)答えてくれた。
「……いいよ。どこで会いましょうか?」
「ジャー・・・ゴポゴポ」ガチャ
み「はぁ・・・これで5日目・・・」
戦う社会人である草笛みつはここのところ仕事のストレスと寝不足、運動不足が祟りお通じが停滞するという事態に悩んでいた・・・
み「うぅ・・・おなかがぽっこりするだけじゃなくお肌まで荒れてきてる・・・こんなほっぺじゃカナにまさちゅーせっちゅできないわ・・・」
??「あらあらぁ・・・お困りのよぅねぇ・・・」
み「っ!?誰?」
銀「うふふ・・・乳酸菌天使水銀燈推参よぅ・・・貴女ここのところ乳酸菌摂ってないわねぇ?駄目よぅ・・・
はい、これは通常の数倍強力な乳酸菌入りのヤクルトよ。これを飲めば便秘なんてイチコロよぅ。」
み「本当!?では早速・・・」ゴクゴク・・・・・・・・・・・ギユルルル
み「うっ!!」ダダダダダッ!バタン!!
銀「う~ん・・・やっぱり3年前のヤクルトは飲めないようねぇ・・・」
数時間後
金「みっちゃ~ん・・・いい加減おトイレ代わってかしら~!!も・・・もう・・・もっちゃうかしらぁぁ~!!!」ドンドン!!
み「ご・・・ごめんね・・・カナ・・・でも今はまだ・・・はうあっ!!」
ベ「ジュンよ!!サイヤ人の王子であるこの俺様を差し置いて何故貴様だけがモテるのだ!?」
ジ「ンなこと言われても…なぁ?」
紅「身の程をわきまえなさい、ハゲ。」
銀「ミミズはいくら足掻いても獅子には勝てないのよぉ…」
蒼「ははは…まぁ、そりゃあねぇ…」
薔「…鏡見たこと…ある?」
ベ「畜生おおおぉぉ~!!こうなったらこんな学校消し飛ばして…」ヒュンッ
ベ「な!?…体が動かん…うっ!腕が勝手に持ち上げられ…」
ジ「まずは出始めに指を一本…」ボキィ!!
ベ「ぐわああぁぁぁ~!!」
紅「これは…ジュンがマエストロパワーで作り出す見えない糸…」
ジ「コズミック・マリオネーション…さて、いい加減腕や足を痛めつけていてもしょうがない…ここらでトドメを刺してやるか…雪華綺晶!!」
雪「はい、ジュン様。すでに梅岡先生はよんでおりますわ。」
ジ「GJ!!」
梅「うほっ。緊縛ベジータ…」
ベ「ここからが本当の地獄だ…」
おばあちゃんが言っていた…やおいとは
「や」めて
「お」しりが
「い」たいよう
の略だと…
普通の人のただのひと時。
一瞬一瞬を普通の人は意識なんかしないだろう。
僕だってそうだ。
いつもそんな一瞬をそんなに意識なんかしない。
だけど僕は今日のこのひと時、一瞬を必死に記憶に残そうとしていた。
何でかって?
大切な別れだから。
出会いの事。
楽しかったこと。
悲しかったこと。
色んなことがあったね。
その一つ一つはとてもじゃないけど話せるような量じゃない。
だからほんの少しの言葉でそれを表そう。
いつもは元気な彼女らがただ黙って僕の目を見て。
自分の目から涙が出てるのに気付いてるか気付いてないかずっと流していた。
- “楽しかったよ”
楽しかった僕と彼女らの思い出。
それを思い浮かべて。
“ありがとう”
色々楽しませてくれた僕と彼女らの思い出。
それを思い浮かべて。
“忘れないでね”
僕と彼女らの思い出。
全てを思い浮かべて。
このまま別れてもう会わないかもしれない。
だけど人は記憶でずっと生きられるから。
だから忘れないで。
僕も忘れない。
じゃあね、最後の言葉。
“さようなら”
“楽しかったよ”“ありがとう”“忘れないでね”
この言葉を浮かべて。
彼女らも同じ事を言った。
世界にとったら小さな出会いだろう。
世界にとったら小さな幸せだろう。
世界にとったら小さな悲しみだろう。
世界にとったら小さな思い出だろう。
世界にとったら小さな別れだろう。
けど僕と彼女らはそれを忘れない。
ずっと。
ジ「それでさ…」
め「へぇ、水銀燈ったら……あ。」
ジ「どうした?」
狭い路地に黒いスーツの人たち、急な不幸がその家にあったという
め「誰かが…亡くなったみたいだね…」命は果てるもの…わかってはいるけど
ジ「そうだな…」
め「ねぇ…ジュン君?もしもあの時…私が死んでたら…どうしてた?」
ジ「!!そんな事言うなよ…現にめぐは今はこうして生きてるんだし…」
め「ごめん…だけど…急に不安になって。」
何もかも思い通りになったとしてもまた次の不満を探してしまうだろう…
決して満たされない、誰かが傷ついても
ジ「そうだな…多分、ずっとめぐの事覚えてる…そしたら僕の中でめぐは生き続ける…そうしてめぐの分まで生きてくと思う……」
め「ふぅん…」
ジ「そういうめぐはどうなんだよ?もし明日僕が死んじゃったらさ…」
め「そうだな…多分ジュン君と一緒…かな?」
いつでも微笑みを…そんな歌が昔あったような
悲劇の真ん中じゃその歌は意味を無くしてしまうかなぁ?
ジ「そうか…少し安心したよ。後を追われたりしちゃ堪んないからな…」
め「あはは…そんな事しないよ。そしたら天国でジュン君に怒られちゃうから…」
ジ「めぐ…その…大好き…だぞ…///」
め「うん…私も…」
もし僕がこの世から巣立って逝っても、君の中で僕は生き続けるだろう…
そう思えば何とかやっていけそうだよ
そう、だからいつも いつでも微笑みを…
BGM:Mr.Children いつでも微笑みを…