「こんばんは、私は暇をもてあそぶ道化。暇つぶしの興としてある話をいたしましょう・・・」
突然、兎の顔をしたタキシードを着た紳士が現れ、深々と頭を下げた。
「インターネットのとある片隅にある掲示板に書き込まれた『言葉』
ふとしたきっかけで少女は幼馴染の少年の家でその『言葉』を知ります。
それは数年前に流行った『言葉』遊び・・・ほとんどの中高生は知っているのですが
少女はそれを知りませんでした。
少年は少女にその『言葉』での遊び方を実践しますが、謎が増えるばかりで戸惑う少女
そして事態は少年たちの思いもよらぬ方向へと進んでいくのでございます・・・」
「・・・ねぇきらきー、ラプラスが変なことを行ってるよ」
「ばらしーちゃん、きっと恐怖からの逃避ですわ」
「ラプラス・・・夕飯だよ、今夜は鍋にするよ」
「おとなしくついてくるのですわ(ジュル)」
「・・・(((;゚д゚)))・・・」
ずるずると引きずる音とともに兎が視界から消えて行き、数分後どこからとも無く
想像も絶するような断末魔の声が聞こえたとか聞こえないとか・・・
Kapitel5.5