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蒼星石×翠星石 - (2006/03/26 (日) 08:03:34) の編集履歴(バックアップ)


僕は私。
私は僕。
心の繋がり。
体の繋がり。
──切れることの無い、絆。


-Twins~半神~-



僕と姉さんは双子だ。

女の子らしい姉さん。男の子みたいな僕。
ちょっと鈍い姉さん。ミスをあまりしない僕。
文系が得意な姉さん。理系が得意な僕。
草木を育てる姉さん。伸びた枝葉を剪定する僕。

双子なのに、正反対な僕達。
そんな正反対な僕達にも共通点がある。
色の違う瞳、栗色の髪、寒色を好む事──大事な事を素直に言えない性格。

僕達の絆に入る傷は、多い。
きっと、他の人ならその絆が切れてしまう程。
だけど、僕達の絆は切れない。むしろ、傷付くほどに強くなる。
何回も衝突して、その度に傷付いて、そして傷を舐めあって理解する。

『ああ、姉さんはこれほど痛かったんだ。僕だけが痛いんじゃない』

きっと僕達は、この先死ぬまでこんな事を繰り返すんだろう。
傷ついて、傷つけて、お互いに慰めあって──そして、その末に、果てる。
きっと、他の人に僕達の関係は理解できない。
でも、自分たちがわかっていればそれでいい。

姉さんも、多分、同じ気持ち。

「─翠星石?」

隣を歩く姉に視線を向ける。
呼びかけられた姉が僕を見つめる。
交錯する、視線。
互いが互いを射抜いて、心の底まで見透かして。
ふっ、とどちらからともなく笑った。

「どうしたですか、蒼星石。翠星石を見つめても何も出んですよ」

茶化すような姉の物言い。不思議と不快感は、無い。
心地よい僕達の日常。

「翠星石」

もう一度、問い掛ける。
足を止め、お互いに視線を交錯させたまま、一呼吸…二呼吸。
短くも長い時間。空の上で、鳶が鳴いた。

「大嫌い」

にこ、と笑って言う僕。
大して驚く風でもなく、さりとて怒る様子でもなく、それを受け止める姉さん。
それは、きっと後に続く言葉を知っているから。僕と姉さんの共通点。

「─大嫌いだけど、誰よりも大好きだよ」
「─大嫌いだけど、誰よりも大好きですよ」

見事に、ハモった。
そう、僕達は双子。正反対だからこそ、お互いが必要なそんな関係。
僕達はお互いが半身同士。多分きっと、召されるのも一緒。
愛する相手も、幸せを感じるのも──もしかしたら、悦びすらも一緒かもしれない。
傍目には少し異常な、禁忌の絆。

でも、僕達はそれでいい。
お互いが居れば、それだけで生きてゆける。

どちらからともなく、手を取って、指を絡めた。
つがいの小鳥が、身を寄せ合うように。
視線を交し、微笑みあって、僕達は歩いてゆく。
どこまでも、いつまでも。



※ホラー的表現が最初の一文に含まれております。




両目を突き破リ、夥しい血とともに翠星石の体内から錆びたハサミの刃が飛び出した。

蒼「~~~~~~~~~~」

悲鳴をあげようとするが全く声が出ない。
しばらくしてようやく体が自由を取り戻した。

蒼「姉さん!姉さん起きて!姉さん!」
蒼星石は飛び起きて隣のベットで眠る翠星石を揺り起こした。
翠「うーん、どうしたですか?こんな夜中に・・・。」
蒼「姉さんよかった。無事だったんだね。」
翠「無事も何も寝てたですよ。それでどうしたですか?」
蒼「夢を見たんだ。姉さんが、姉さんが・・・。」
恐怖と安堵のせいなのだろうか、蒼星石はそれ以上何も言えずただ泣いていた。
翠「・・・まったく、怖い夢くらいで泣くなんて蒼星石は子供ですぅ。」
口ではそういいながらも翠星石は落ち着かせようとそっと手を握った。
翠「もう大丈夫ですよ。」
蒼「う・・・うく・・・姉さんゴメン。」
しばらくして泣き止んだが蒼星石は何処となく落ち着かない様子だった。
翠「しゃーねぇから今日は翠星石が一緒に寝てやるです。」
蒼「・・・うん、ありがと。」
促されるままにベッドに入った蒼星石は次第に自分を取り戻していく。
蒼(さっきのは夢、悪い夢だったんだ。もう忘れよう。)
姉の腕に抱かれながら蒼星石はこの穏やかな時間がずっと続くようにと願った。

終わり


蒼「今日のおかずは何かなー♪」
雛「わー蒼星石のお弁当おいしそうなのー、この唐揚げもらってもいいー?」
蒼「うん、いいよ。翠星石の手作り弁当はとってもおいしいからね」
金「この卵焼きも砂糖たっぷりでおいしそうかしらー!いただいてもいいかしら?」
蒼「ど、どうぞ」
薔「焼売…」
蒼「う、うん…」
雪「何でも良いからお腹すいた」
蒼「あうぅ…」
結果残ったもの…白米
蒼「翠星石がつくってくれたお弁当が…うぅ」
翠「まったく蒼星石は仕方ないですねぇ。そんなこったろうと思って私の弁当箱に多めにいれてきてやったですから、一緒に食べるですぅ」
蒼「…翠星石、有難う!だから大好きだよ」


その後…
翠「皆、今日は有難うです。これはお礼のケーキです」
雛「わーい、有難うなのー!」
薔「翠星石、策士…」
翠「これで楽してズルして蒼星石のハートをゲットですぅ!」
金「それはカナの台詞かしらー!」



翠「今日の晩メシはシチューです。蒼星石。皿によそって持ってってください」
蒼「わかったよ」

ドロ~。

翠「ちょ!なに白メシの上にシチューかけてるデスか!?」
蒼「え?僕、このほうが好きなんだけど・・・」
翠「蒼星石はなにもわかってないデス!蒼星石はカレーの時もご飯とルーをグッチャグチャにしてたデス!シチューは
  ご飯の上にかけない。カレーは白米とのコントラストを楽しむ!なぜこのローカルルールが理解できないデスか!?」

蒼「・・・野菜を食用以外に使用してる人に言われたくないなぁ。誰が処分してると思ってるの?」

翠「////////」


翠「なんかこの茄子のバターいため塩辛くないですか?」

蒼「あ、それ姉さんの部屋にころがってた茄子」

翠「ちょwあれは・・・(///)」

蒼「なんかヌメってたけど食べ物は大事にしなきゃだよね!?ところで何やったらあんなヌメルの?」

翠「うるせぇです!蒼星石には関係ねぇです(///)(まさかあれを食わされるとは思いもしなかったですぅ・・今度から後始末はちゃんとしようですぅ)」




翠「ふいー、肩がこったですー。よっこらせっとですー。」

蒼(最近、翠星石なんか疲れてるみたいだなあ・・・・・・。)
水「あら、カットマンじゃない?どうしたの難しい顔して?」
蒼「人に嫌なあだ名つけないでよ。最近さ・・・・・・」



蒼「ねえねえ、翠星石、こっち向いてよ。」
翠「なんですか?うっ!」
蒼「翠星石のほっぺた柔らかいねー、どう?疲れ取れた?」
翠「姉をからかうとは・・・許せんです!!」
蒼「からかってなんかないって!さっき水銀燈が疲れを取るのにアビスバッ!」


翠「翠星石がババくせぇです!」
蒼「カットマンって・・・僕そんなに鋏のイメージ強いかな・・」
水「私はそんな酷いことぉしないわよぉ?」