【雨蛙と】【雨宿り】
空はどんよりと曇り、雨が降り続いているため、あたりは薄暗くつやつやしていた。
灰色に煙っている景色の中で似つかわしくない姿が一つ。
明るい黄色のカッパと長靴を身に着けた金糸雀である。黄色い小さな子は足元の緑色した雨蛙を見ている。
無邪気に金糸雀が尋ねた。
「カエルさんカエルさん、どこに行くのかしら~?」
雨蛙はまばたきを一つして、げこ、と鳴いた。
そのままぴょんぴょん、と跳ねて行く。
雨蛙につられて、金糸雀も歩き出す。
「カエルさんは雨宿りしないのかしら~?」
げこ
「トリビァルとかいうのかしら~?」
げこ
金糸雀の問いかけに雨蛙は律儀に返事をする。
雨の中を黄色い子どもと小さな緑はゆっくり、ゆっくりと歩いていった。
ある夏の風景
金「うぅ…暑いかしらぁ……」ガチャッ
金糸雀はコップに冷たい氷を運ぶと冷蔵庫から取り出した薄茶色の液体を注いだ。
金「こんな日は冷たい麦茶に限るかしら。いっただっきま~す♪」ゴキュッ
み「あ、カナ…それ麺つゆ…」
金「ゴブファアー!!」
結構やる人多いよねwww
密林をさ迷う事2週間…
私は遂に、伝説の巨大な卵を発見した!
感動のあまり、涙が止まらない。
さあ!あの卵でホカホカの…な、ひびが!中から…!
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
雪華「今の悲鳴は何事ですの!?…薔薇しーちゃん…金糸雀さん痙攣してますけど、何したんです?」
薔薇「…寝言で『巨大卵で卵焼きかしら~!』って言ってたから…耳元でモ○ラの歌を…」
金糸雀「……虫………ぎひぃ!」
保守
金糸雀「ジュン!凄いの手に入れたかしら!」
ジュン「ん、こりゃダチョウの卵か!?な、なあ乗ってみても良いか?」
金「はい、どうぞ。」
ジ「お、おおお!割れない!よく見るけど自分でやると妙に嬉しいな♪」
金「満足したら、早速卵焼きかしら~!」
ジ「10人前以上ありそうだな…で、これどうやって割るんだ?」
金「お任せかしら!せぇ~の、とう!!」
ビシィッ
ジ「頭突きで割れた!?」
金「たっぷり卵焼きが堪能できそうかしら~♪」
ジ「………………」
ジュンの日記より抜粋
今日、金糸雀のデコが凶器と判明。
ダチョウ卵焼き、砂糖500g以上入ってて死にそう。
だが金糸雀のデコが輝く度に恐怖が込み上げて、食べきった。
…正露丸飲んでおこう。
ダチョウの卵って上だけ綺麗に割ると植木鉢に使えて、インテリアにいいんだよね。
保守
じゃあ繫ぎに
「ジュン、ジュンの嫌いな生き物は何かしら?」
「うーん、しいてあげるとするなら、犬だな。
後は、ピーピーうるさい小鳥とか」
「なんでかしら?」
「四六時中犬人形のことを言われ続けてみろ。
さらにその犬人形と兎野郎が交尾しているのを目撃してみろ。」
「…なるほどかしら。」
「カナリアの嫌いな生き物は?」
「蛇かしら!あんまりいないらしいけど卵を食べるやつもいるかしら!
それに、小鳥を食べる奴がいるっていうのも許せないかしら!
足がないのにあんなに早く進めるなんて、物理の法則を無視してるかしら!」
「無視してねぇよ。お、もうこんな時間か。じゃ、またな。」
「かしらー。」
ひひ、いいこと聞いたぜ。
~数日後~
「ジューン、遊びに来たかしr…」
「おい、何固まってんだよ。」
「こ、この水槽の中にいる、木にぶら下がってる緑色のものは、なんなのかしらぁ…?」
「ああ、グリーンパイソンって言うんだ。綺麗だろ?
餌は取りあえずひよこをやってるんだ。」
「そ、そうなのかしら…」
「これでこんどから、うるさいカナリアとかが飛んできてもこいつに食わせればいいから一安心だよ。
いやー、食べたりしないから殺すのに抵抗あったけど、餌になるなら遠慮なくひねれるからな。」
「ひ、ひぃぃぃ!」
「かわいいだろ?ちょうど餌やるところだったんだけどみる?」
「ちょ、ちょっと用事を思い出したかしらぁ!」
「あれ、蒼星石たちは気に入ってくれたんだけどな?」
「これは無理かしらぁぁぁ!!!!」タタタタタタ……
「ひーっひっひっひ、あの顔といったらなかったですぅ!」
「くくく、だ、だめだよジュン君そんなことしちゃ。」
「あー、これでうるさいカナリアも近づかないな。」
「「「アハハハハハハハハハハ」」」
「かしらー…」
金「今年こそ24時間TVを寝ずに全部見るかしら!
そのためにカナはたっぷりとお昼寝して寝溜めしといたのかしら。
ではそろそろ始まる時間かしら!」ポチッ
『♪サクラ~フブ~キノ~♪
♪サライ~ノソラヘ~♪』←どう見てもEDです。
金「………」
み「カナ、24時間TVが始まったのは昨日よ?」
金「(´・ω・`)」
金「ジュン!家出してきたからお邪魔させてほしいかしら!」
ジ「どうしたんだ?金糸雀…みっちゃんさんと何かあったのか?」
金「あんな人、もう知らないかしら!」
ジ「おい、落ち着けよ!確かにみっちゃんさんはアレな感じの人だけどお前のこと凄く大事にしてくれてたじゃないか。」
金「ふんっ!」
ジ「落ち着けって、何があったのか話してみろよ。な?」
金「実は……」
ジ「うん。」
金「みっちゃんったら、カナが取っておいたガリガリ君の当たり棒ゴミと間違えて捨てちゃったのかしら!信じらんないかしら!!」
ジ「よーし、今すぐ帰れ。」
金糸雀とジュンは100円寿司に来ています。
金「玉子美味しいかしら~♪」
ジ「…ってかそれ何連続だよ?玉子だけじゃなくて他のも食えばいいじゃないか。」
金「ジュン、お寿司屋さんは玉子を食べるだけで実力がわかるかしら!だからカナは…」
ジ「はいはい。ほんじゃ僕はウニでも…」
金「だっ!駄目かしら!!」
ジ「!?なんだよ急に大声出して…」
金「う…ウニってあのバカみたいに高いあのウニかしら?」
ジ「まあ、そうだけど…ここは全部の皿100円だぞ?」
金「駄目かしら!前にみっちゃんとお寿司屋さんに行ったとき、みっちゃんがウニやイクラや大トロは若いうちに食べると体に毒だから二十歳になるまで食べちゃ駄目って言ってたかしらー!!」
ジ「……あの女。」
『ふじょーん』
『めぎゅーん』
金「(うーん、カナがやるとすれば、かしらーん?かなーん?あ、かなーんなんてイイカンジかしら!)」
金「ジュン、ジュン!」
ジ「なんだよ?」
金「みっちゃんは居るかしら?」
ジ「さっきヤクザっぽい人達に連れてかれてったぞ」
金「かなー…って、えええー!(°д°;)」