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薔薇国志 - (2008/01/27 (日) 12:09:05) の編集履歴(バックアップ)


《薔薇国志》


――おやおや、よく斯様な所に来られましたな。
  此処は実と虚が入り混じる場所、時間が意味を成さない地点。
  その前に?………ふむ、お前は誰だ、と。
  いやいや、これは失敬――私は此処の案内人、もしくは門番、または渡し守。
  早い話が暇人ですな。はっはっは。
  おぉ、人の話の途中で振り向くとは忙しないお人だ。
  しかし、しかし、振り向かれようと、歩こうと、走ろうと、出られませぬぞ。
  此処は気紛れな空間、出ようと思っても出れず、出たくない時には放り出される。
  ………まぁ。繋がる世界の幾人かのお嬢様方は、進退自由で騒がしい事この上ないのですが。
  ――おや、落ち着かれましたか。
  私が言ったとおり、出られないでしょう?
  その時が来るまで、宜しければ、どうでしょう――違う世界を覗くのは。
  今、見られるのは………ふむ、七体の少女達が支え合い傷つけ合う物語などはどうです?
  はは………お気に召しませんか。
  では、此方の物語はいかがですかな。
  他の大方の世界では―恐らく、貴方の世界でも―『三国志』と呼ばれる時代。
  しかし、此方の世界では………どうやら、様子が違うようですな。
  興るのは三国か、四国か、はたまた五国か。
  この時点では判別付きませ故、物語の異分子である彼女達に肖って、こう名付けましょうか。
  
  ――――『薔薇国志』、と。

  ………『曖昧』ですか。いやはや、是は手厳しい。
  ですがこの物語、紡がれるのは是からですので、浅学な道化に先がわかる訳もなく。
  ――おぉ、どうやら『異分子』達が動きだす様ですぞ。
  ささ、紅茶と茶菓子をご用意致しますので、共に眺めようではないですか。


第一章 ―少年は少女と出会い、契約を行う―
 第一章之間
第一章 第二節 ―少女は拳を唸らせ 少年は胸を高鳴らせる―
 第一章之間乃二
第一章 第三節 ―少女は少年を招き、少年は少女の為に歩みだす―
 第一章之間乃三

第二章 第一節 ―少女は地を耕し、少年は血を滾らせられる―
 第二章之間
第二章 第二節 ―少年は涙を掬い取り、少女は政庁にて餅を焼く―
 第二章之間乃二


(このお話は、「三国志」(PS2)を舞台にしたプレリプレイ―仮想戦記です。
なのですが、三国志に触れた事がない方にも読んで頂けるよう、努力いたします。
………まぁ、書いているナマモノ自体がど素人なので、自然に安易な文章になるかと思われますが。
なお、架空戦記につき、史実とは違った流れになると思われますが、
三国志をお知りの方はそう言う処も楽しんで頂けると幸いです)