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蒼星石短編35 - (2006/08/07 (月) 13:40:51) の編集履歴(バックアップ)


ジ「この荷物を棚の上に…痛!?」
蒼「あ、ジュン君!両手骨折してるんだから無理しないで、僕がやるよ」
ジ「あ、ああ、悪いな蒼星石、手間かけさせて」
蒼「ふふ、これくらいお安い御用だよ」

ジ「あー、けど両手使えないって不便だなぁ」
蒼「今は僕が来てるから大丈夫だけど…夜になったらお風呂とかどうするの?」
ジ「…入らないとか」
蒼「だめだよ、この季節は汗かくんだから清潔にしなきゃ」
ジ「いやけどな…」
蒼「!…それじゃね…その…」
ジ「?」
蒼「僕が、手伝ってあげるよ…お風呂とか」
ジ「え、いやけど」
蒼「嫌…かな?やっぱ僕なんかじゃ…」
ジ「そ、そんなことない!寧ろ歓迎!」
蒼「あ…ふふ、よかった」
ジ「…か、可愛い」
蒼「え///」
ジ「いや、本当に可愛くてさ…」
蒼「い、いやだよジュン君、そんなこと言われたら僕…照れちゃうよ…(バシン」
ジ「ちょ、照れるのはいいけど叩くな」
蒼「えっとね…僕、ジュン君がいいって言うなら…その、夜のお世話とかも…きゃー///(バシンバシン」
ジ「ちょ、骨折してる手があwせdrftgyふじこlp;@「:」
蒼「え、あ、ジュ、ジュン君!?しっかりして、ジュン君!!」









初デート待ち合わせ
蒼「あ、あのジュン君…お待たせ…」
ジ「ああ…その、珍しいな、スカート」
蒼「う、うん…どうかな…変じゃないかな…?」
ジ「いや、その…か……可愛い」
蒼「あ、えと……ジュン君…」その…
ジ「そ、それじゃあ行くか!」
蒼「あ、う、うん!」

その後初々しい初デートは順調に進みました


薔「つまらない」
雪「え?マリオカート面白いですよ?」
薔「やっぱり物事はハプニングがないと」
雪「ジャンプ台でサンダーやられたり重量級に体当たりされて谷に落ちたりですね」
薔「というわけで雨と風どっちがいいかな」
雪「雷とトゲ甲羅ならありますけど…」
薔「それじゃあ風だね」
雪「え?」
薔「風よふけー」
雪「ばらしーちゃん?」
薔「きらきーのスーパースター横取り」
雪「ああ!?」


蒼「それでね、カナリアが…」
ジ「へぇ…ん?」
ビュー!!!





ジ「…………………」
蒼「………み、見…た?」
ジ「ギリギリ見てない」
蒼「ほ、本当に見てない?」
ジ「………ごめん、見た」
蒼「ち、違うんだよ!黒なのは別に勝負下着なんかじゃ!」
ジ「しょ、勝負…下着」
蒼「あ、あああああああ!?ち、違くて、あの、その………きゅー」
ジ「そ、蒼星石?…気絶しちゃった…ど、どうしよう…」









蒼「ジュン君、これは…?」
ジ「ああ、その服?蒼星石にあげようと思ってさ、作ったんだ」
蒼「えっと…」
ジ「あれ?嫌だったか?」
蒼「ううん、うれしいけど…僕にはこんな可愛い服似合わないよ…こういうフリフリなのは水銀燈とか…」
ジ「そんなことないって」
蒼「けど…」
ジ「蒼星石は可愛いから何着たって似合うよきっと」
蒼「か、可愛い…?」
ジ「可愛いと思うぞ」
蒼「ジュン君は…こんな男の子みたいな僕でも可愛いって言ってくれるの…?」
ジ「ああ、蒼星石がほんとはすごく女の子らしいのは僕は知ってる」
蒼「ジュン君…ありがとう…嬉しいよ///」
ジ「…(やっぱり、笑った顔が一番可愛いな)」
蒼「ジュン君?」
ジ「ん、ああ…どういたしまして」
蒼「うん♪」








「おーい。蒼星石?」
確かリビングでナイター中継見てたはずなんだが。
そんなことを思いながらリビングのドアを開ける。
「ジュンくーん!!」

がちゃり、とあけた途端、いきなり泣きながらジュンへ抱きつく蒼星石。
様子が何かおかしい。
「・・・えーっと。おまえ酒飲んだろ。」
常日ごろお酒の類を飲むことの少ない蒼星石だけに相当いやなことがあったに違いない。
とジュンは思いながら、その理由を聞いた

「阪神が気持ちよく勝ってくれないぃぃ・・・!」
「は?」

確かに試合結果をみれば2-4でサヨナラ負けを喫してはいるが。
言われて見れば阪神が快勝したのは7月の14日以来の中日戦以来である。
「だからって・・おまえ。」
テレビの前においてあるテーブルを見ればビールやチューハイ缶などが5~6本は平気で空いている。
"こりゃぁ…手におえないなぁ…"ジュンの内心は完全にお手上げ状態。
それでも蒼星石はべたべたと絡みつきながら阪神の野手の不甲斐なさを愚痴っている。

それを宥めながら一言、ジュンは伝える。

「あのさ。…飲んでもいいけどぶっ倒れる直前まで飲むもんじゃないぞ?ただでさえ下戸なんだから。明日二日酔い確定だな。」
「僕だけじゃないもん・・・飲んだのは。」
「僕だけじゃないって・・誰だよ。」
「↓。」
下、といわれても誰もいない。はずだが。
「・・・よくわからんけど。ほら。ベッドいくぞ。」

と手を持ちたたせようとしたときだった。
「やだ。」
身体をソファにぐったりと倒す蒼星石。
「やだ、じゃなくて…」
「お姫様抱っこして。」
ほんとに回ってるな…あとで液キャベ用意しておかなくちゃ・・
まだあったかなぁ・・と考えながらその軽い身体を持ち上げる。
「これでいいんだろ…。」
ヘタすれば阪神が快勝するまではこれが続くかもしれない…
ある意味祈りを捧げたい。

・・無論、蒼星石は次の日二日酔いに掛っていた。
「うー・・・頭痛い・・・。」
ベッドにダウンしながら、ジュンがもってきた液キャベを飲む。
「言ったとおりになったな。」
そばにイスを持ってきて、具合の悪そうな蒼星石の顔を覗き込む。
「サヨナラHR食らってからの記憶がないんだけど…」
「ああ。結構飲んでたな。」
「ごめん・・迷惑かけて。・・・いててて。」

申し訳なさそうに謝る蒼星石に対し、ジュンは優しい言葉をかけた。
「いいよいいよ。…だけど飲みすぎるなよ。」

「うん…いったーい・・・orz。」


-End-










「あう゛ー…頭いたーい・・・気持ち悪ぃぃー・・・。」
朝からベッドでダウン気味の蒼星石。
「あー。完璧な二日酔いだな。」
それを軽くあしらうジュン。飲む量が飲む量だっただけに容易に予想はつくが。

「病人をいたわってよぅ・・・・。」
懇願のまなざしで蒼星石は見つめてくる、が。
「自業自得っていうかなんていうか…。」
まだ酒が抜け切れず先ほどからお手洗いとパソコンの前を行き来している
地の文と、動けない蒼星石眺めつつ溜息をつく。

「はぁ…。」
無論、昼や蒼星石の我侭を聞くのはジュンの役目であるからして。

「こっちがダウンしたら蒼星石は看病してくれるのか?」
具合悪そうに寝ているその顔からは…あまり想像ができない
「むしろ一緒に寝るルートか・・・。」
そしてさらに溜息を一つ。

「酒飲むべきじゃないな…。」







台所に立つジュン。理由は簡単な事。
「あんなの八百長だぁぁぁぁ!!!!!」

つい1時間ほど前にあったボクシング。
結果がどうみても納得がいかない試合だったらしく
終わってからどこにあったのかというほどビールを持ち出してる蒼星石。
みるみるうちに缶が開いていく。

ジュンがそんな様子をのんびり眺めていたら
「まだぁ?」
テレビを前に大声をあげる。酒盗を作らないといけないわけだ。

やれやれ・・といいつつ冷蔵庫にあるものを少しずつ出していく。
ただこれがある限り飲むことをやめなさそうなのは目に見えている。

「あのさ…そんなに飲まないほうがいいよ。…昨日もいったけど。」
呆れ顔で顔の真っ赤な蒼星石を眺める。
"やれやれ・・液キャベ明日買ってくるか・・・"

溜息をつき再び台所へ立つ。そんなジュンへトドメの言葉。

「ねぇジュンくーん。ビールもうない?」






蒼「JUM君!」
J「どうしたんだ?」
蒼「僕、大変な事に気付いちゃった」
J「・・・・・。で、なんだ?」
蒼「僕の前世って、ヒゲの生えた凄く熱い軍人のおじさんだったかもしれない!」
J「・・・はぁ?」
蒼「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
J「あれって、蒼い巨星・・・ん? 蒼い巨星? 蒼巨星・・・蒼星・・・そういうことか」
蒼「ね?」
J「僕としては無理があると思う」








翠星石達が劇場版ドールテイカーを見ている時、JUMと蒼星石は別の映画館に居た。
蒼「面白かったね、時をかける少女」
J「ああ」
そう言いながら映画館を後にする二人。
外に出た蒼星石は、ふと街を見渡して深く息を吸い込んだ。
蒼「…不思議だね、なんだか街がいつもより素敵に見える」
J「…そうだな」
いつもと変わらないはずの街…。いつもと同じ人々の流れ…。
時をかける少女を見た二人には、それらが何故かとても輝いて見える…。
J「なんかさ、あの映画観てたら、普段気にしてない青い空と白い雲が見たくなったよ」
蒼「うん、僕も。…それと――」

J・蒼「「なんだかすごく走りたくなった」」

二人の声がハモる。
そして二人は顔を見合わせて同時に笑い出した。
笑いが収まると、JUMは少し息を吸い蒼星石の顔を見ながら呟く。
J「また観たいな…」
蒼「うん、僕も…。みんなにも観て欲しいね…」
J「じゃあ、また今度みんなで来ようか」
蒼「うん。でも、またジュン君と二人でも観たいな…」
J「…僕もだ」
自然と手を繋ぐ二人。
そして二人は手を繋いだまま、いつもより素敵に見える夏の街を歩いた。


/終わり









蒼「JUM君」
J「ん?」
蒼「僕、JUM君が大好きだよ」
J「僕も」
蒼「えへへ・・・ねぇ、JUM君」
J「ん?」
蒼「ぎゅうっ・・・えへへ」
J「まったく、甘えん坊だなぁ、蒼星石は」



銀「じゅ、授業参観に何をしてるの、あの二人は」
真「はぁ・・・頭が痛くなるぐらいのラブラブっぷりね」
翠「あとで17分割してやるですぅ♪(殺気)」
薔「オンドゥルルラギッタンディスカー!」
金「かしら~」
雪「関係ないのですわ」
雛「んだんだ」