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蒼星石短編6 - (2006/03/28 (火) 15:49:44) の編集履歴(バックアップ)


ラー♪ラーラーラーララー♪
ジ「くっ!」
ガシャーン
ジ「ムズすぎだよ…アポカリプス…」
蒼「これは反則だね…」




テケテーテケテーテケテーテケテーテケテー
ジ「くっ!」
ガシャーン
ジ「ムズすぎだよ……」
蒼「これは反則だね…」




   燦燦と照る太陽の下、水しぶきが跳ねる。
蒼 「プール、気持ちいいよ!ジュンくんも入ればいいのに。」
ジ 「い…いや。僕はもうちょっと後で入るよ。」
蒼 「わかった。じゃあボクもう一泳ぎしてくるから!」
   楽しそうにしている蒼星石を見ると、連れてきて良かったと思う。
   ただ…その様子をじっと見ていると、思わぬ二次災害が勃発するわけで…
ジ 「…た、立てない…」
   男なら誰でもわかる事情で、ジュンは起立が不可能である。原因は言わずもがな蒼星石だ。
   「これしか持ってないから」と言って、学校の水着を持ってきたらしいのだが…
   蒼星石は背が高めである。それが理由かは定かではないが、水着のサイズが合っていない。
   水銀燈なんかと比べればまだまだだが、蒼星石の胸もそれなりの大きさがある。
   つまり、時折蒼星石が水上に出てくるたび、大きく開いている胸元から…胸の谷間が…
ジ 「…だ~!ぼ、僕は変態じゃないぞ~!」
   どう見ても変態である。

蒼 「…どうしたの?ジュンくん。一人で叫びだしちゃって…」
   ふと気がつくと、プールの中から蒼星石がこちらを見上げていた。
ジ 「(う…まずい…この位置は…)」
   ちょうど上から蒼星石を見ているということは…先ほど説明した現象を、嫌でもモロに見ることになる。

ジ 「い、いや。なんでもない。」
蒼 「ふ~ん…じゃ、そろそろ泳ごうよ。もうすぐ波のプールで波出すんだってさ!」
ジ 「え、い、今からか?」
蒼 「…嫌なの?」
   しょぼん、とした顔をする蒼星石。どうすればいいのかわからないジュン。
ジ 「い、嫌ってわけじゃないよ…ただ…」
蒼 「じゃ、決まりだね!行こっ♪」
   蒼星石は、唐突にジュンの腕を引っ張った。重力に従ってプールに落ちるジュン。
   …しかし、落ちた場所が悪かった。なんと、蒼星石の真上に落っこちてしまったのだ。
蒼 「うわぁ!」
ジ 「!」
   ジュンは、無意識のうちに思わず蒼星石にしがみついてしまった。
   見事…男の事情を接触させる形に。

   長いような…短いような沈黙…蒼星石の顔が、段々赤くなってきた。
ジ 「…あ、いや…その…これは…蒼星石を見てたら…つい…」
蒼 「…」
ジ 「…」
蒼 「…ジュンくん…ボクを見て欲情する分には構わないんだけどさ…」
ジ 「…」
蒼 「こ、公共の場所ではどうかと思うよ?」
ジ 「…本当にごめんなさい。」

  その後二人は、波のプールで流され、スライダーを滑り…プールで過ごす一日を満喫したのだが…
  蒼星石は、次来るときまでにはせめてもうちょっと刺激の少ない水着を買おう、と決心したそうである。

Fin.



蒼「やっ……ダメ……」
ジ「じゃあここは?」
蒼「ジュ……ン君……そこは……違……」
ジ「ならここだな」
蒼「んっ……そこ……」
ジ「ふ~ん、ここなんだ」
蒼「やめっ……そこは……やだ……」
ジ「蒼星石にこんな趣味があったなんてな」
蒼「お願い……だからやめ……て」
ジ「どうしてほしいか、言ってくれなきゃ分かんないよ」
蒼「だから……その……」
ジ「だから?」
蒼「……WBC見せて」
ジ「仕方ないな」
蒼「もう、意地悪しないでよ」
ジ「はは、ゴメンゴメン」