「複数短編8」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

複数短編8 - (2006/03/28 (火) 17:56:12) の編集履歴(バックアップ)


あるひ雛苺はちょっとおでかけすることにしました。
森の中までやってくると、おやおや、金糸雀がお昼寝しています。
雛苺は金糸雀をおこさないよう、そろりそろりとよこをとおっていきました。
ところが、金糸雀は目をさまして、おいかけてきました。
「雛苺、どこへ行くのかしら?」
「ちょっとね!」
金糸雀は、きっと大好きな卵焼きがあるところにいくんだとおもって、雛苺についていくことにしました。
雛苺と金糸雀がしばらくいくと、大きな木のうろのなかに、真紅がいました。
「雛苺、金糸雀、どこへ行くの?」
「「ちょっとね!」」
真紅は、きっと大好きな紅茶があるところにいくんだとおもって、雛苺と金糸雀についていくことにしました。
雛苺と金糸雀と真紅がまたしばらくいくと、きのきりかぶのところで、おしゃれな水銀燈にあいました。
「おチビちゃん二人に、真紅ぅ、どこへいくのぉ?」
「「「ちょっとね!」」」
水銀燈は、きっと大好きなヤクルトがあるところにいくんだ、とおもって、雛苺、金糸雀、真紅についていくことにしました。

みんなはうれしくてうれしくて、歌いながら野原をかけていきました。
「ちょっとね!」「ちょっとね!」「ちょっとね!」「ちょっとね!」
そして――

「ついたの~――!」
雛苺が大きな声で叫びました。
そこはきれいなお花畑。とってもいいにおいです。
ところがみんなはくちぐちに、
「卵焼きがない」「紅茶がない」「ヤクルトがない」
えーんえーんとなきだしました。
雛苺はもうびっくり。
「だってだって、とってもきれいなお花畑なのよ、みんなも好きだとおもったの」と、
わんわん泣きだしてしまいました。

するとそのとき、とおくから、「雛苺~」とよぶこえがしました。
巴です。
巴は大きなかごをもっていました。
「金糸雀に真紅に水銀燈も一緒なのね。よかったわ」
巴は大きなかごをあけました。

「「「ん?」」」

でてくるでてくる、卵焼きに紅茶、ヤクルト、野菜スティック、和菓子、焼売、刺身、そして雛苺の好きな苺大福も。
「やったです!野菜スティックです!」
「僕、和菓子好きなんだー」
「焼売…」
「刺身ktkr!」
「ちょっと、どこからわいてきたかしら~!」
「いいの、いいの。みんなでするほうが楽しいでしょ?さぁ4人ともいらっしゃい」
やった、やった、ばんさーい!
さぁ、ピクニックのはじまり、はじまり!
日が暮れるまで、9人は楽しくあそんだとさ