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金糸雀短編28 - (2009/03/05 (木) 00:21:12) の編集履歴(バックアップ)


金「はぁ~、憂鬱かしら・・・」
世間はクリスマス一色・・・カップルが先月に比べて120%増しでいちゃついている
べつにいちゃつく相手がいないわけじゃなくて・・・去年私が転校したせいで遠距離恋愛中かしらー!

・・・

・・・・

・・・・・

ごめんなさい、見栄張りました。
実はジュンに「好き」って言って返事も聞かずに逃げてきちゃったのかしら
金「今頃真紅か双子のどっちかとよろしくやってるかしら~」
はぁ~
み「どうしたのカナ、またため息?」
この子はみっちゃん、カナがこっちに来てして最初に話しかけてくれた女の子
・・・・・この子も彼氏持ちだけど・・・
み「どうせ例の男の子のことでも考えてたんでしょ~♪」
金「ちっ、違うかしら!(////)」
み「やーん、照れるカナもかわいいいいい!」スリスリスリスリスリ
金「キャー!ほっぺが摩擦熱でまさちゅーせっちゅー!」
この子は何かと図星をついてくる・・・、何コレ、特殊能力?
み「ところでカナは今夜どうすんの!私は槐君と大人の階段を・・キャッ☆」
金(う゛・・・いつもの惚気かしら・・・)
最初の頃は俗に言う腐女子で「801こそが私の生きる道よ!」とか言ってたのに、7組の槐君に告白されてからこの調子
金(でも801から足を洗ったわけじゃないみたいかしら) 


べべべ、べつにうらやましくなんかないわ!
カナ達は受験生よ!?大学合格に向けて勉学に励んでしかるべきなんだから!!
ク、クリスマスも勉強!勉強!!勉強ぉぉぉぉ!!!
み「カナ!?どうしたの?なんで泣きながらこっちを睨むの?待って!カナァァァ!!」
金「泣いてなんかないかしらぁぁぁぁ・・・・」
久しぶりに走ったから疲れたかしら。
後でみっちゃんに謝らないとね・・・

う~、無意味にアパートの反対方向に来てしまった・・・
実は今私は一人暮らしをしているの、親が勝手に決めたことなんだけどね。
ホントに身勝手だね、仕方ないね

親にぶつぶつと文句を呟きながらあるいているといつの間にかアパートについていた


あ~お腹空いた~
クリスマスっぽい料理でもつくりますか。
あれ?
ない・・材料がほとんど無い・・・
冷蔵庫にはシャンメリーとケーキ、それから卵くらいしか入ってない
うう、今から外に出かけるのは今の私(彼氏いない)には自殺行為・・・!

しょーがない、シャンメリーとケーキで地味に過ごすかしら~
ピ~ンポ~ン

まのぬけた音が部屋に響く
金(一体誰かしら?)

金「ちょっと待つかしら~」
ドアを開ける、するとそこにいるはずの無い人がいたかしら

ジ「ひ、久しぶり・・・」
金「・・・・ジュン?」
ジ「・・・」
金「・・・え?」
ジ「なんだよ、一年ぶりなんだからもっと嬉しそうにしろよ!」
金「嬉しいかしら、でもなんで来たのかしら!?ていうかなんでこの場所知ってるかしら!?」
ジ「なんでって、ねぇ?」
金「いや、意味わかんないかしら!」
ちゅっ
金「キャ・・・・・!(////)」
ジ「これで、これでわかったか?(////)」
おでこにキスされた この事実を理解するのに10秒はかかったかしら~

金「ななな、なにするかしらー!!??」(せめておでこ以外にして欲しかったかしら~)
ジ「僕だって金糸雀のことが好きなんだよ!!(///)」

気がつくと大家さんがニヤニヤしてた・・・

金「とりあえず中に入るかしら!」 




金「で、今日はどうして来たのかしら?」
ジ「クリスマスだし・・・金糸雀と一緒にいたかったから」
金「う・・・(///)今日はお料理作り忘れたからなんにももてなせないかしらー」
ジ「ハハハ、ドジは相変わらずだな」
金「もうっ!からかってるかしら!?まぁピザでも取るからいいかしら。
ジュンは何時までこっちにいられるかしら?」
ジ「冬休み一杯いられるぞ」
金「冬休み一杯って・・・!?」
ジ「でさ、悪いんだけどしばらく泊めてくれない?」
金「え・・・あ・・・その、カナはかまわないかしら~」
ジ「何を想像したか知らないが何もしないから安心しろ」




しばらくしてピザが到着
ちょっと物足りないけどクリスマスパーティーのはじまりかしら
恋人として見てもらえると思うと嬉しくってたくさん甘えたかしら~
ジ「バイト代かなりあるから休み中はたくさん遊びに行こうな」
金「かしら~」
ジ「なぁ金糸雀」
金「何かしら?」
ジ「・・・・・」
金「ジュン?」
ジ「メリークリスマス・・・」
金「(?)メリークリスマスかしら~」
結局二人とも冬休みを無理矢理三日も延ばして遊び倒したかしら
スキーに行ったし、映画も見た、大家さんに妙に熱い視線とエールをおくられたり・・・
冬休みは終わってしまったけど、私はとっても幸せかしら♪

ジュン ~帰りの電車にて~

「はぁ・・・結局渡せなかったな・・・」
手に握られているのは小さな箱
わかりやすく言えば婚約指輪だ。
ベジータに「婚約指輪渡してこい!‘*{>?#$「$^=|}‘+>?+*>」恋愛経験など微塵もないはずのベジータに熱弁され、押し流されて指輪を購入した。
ジュンは「さすがに一年ぶりに会ったばかりでプロポーズなんてしたらさすがに引かれるだろう」そう思いこの箱を渡すことができなかった。
本人は知らないと思うが、実は金糸雀は前の学校(ジュンの学校)ではかなり男子受けがよかったりもする。そんな子に告白されたのだからジュンは当然OKしようとしたが、突然の告白にうろたえ
ている間に金糸雀が走って逃げてしまったためジュンは一年越で金糸雀の気持ちに答えることになったのである。
ちなみにその場でジュンが答えていた場合、真紅と双子に粉々にされていたであろうことは言うまでもない。

ジ「あーあ、俺っていつかちゃんと金糸雀と一緒になれるのかなー」

ジュンが言っていることはほんの三年後に叶うことになるが・・・今は誰もそのことを知らなかった。

 



ジ「もうすぐ春だな」
金「かしら~」
ジ「ところで金糸雀にとって春と言えば?」
金「てりたまバーガー、とでも言うと思ったのかしら?」
ジ「違うのか・・・・」
金「そんな残念そうな顔しないでほしいかしら。カナは雛祭りが楽しみかしら」
ジ「ありきたりだな」
金「かしら~」