『保守かしら』
2007年10月18日
真紅の病室の前でヴァイオリン演奏してたら看護士さんにめちゃめちゃ怒られた…。
でも、途中でメグさんが来てくれてカナがヴァイオリンを弾いてる理由を説明したりして、助けてくれたかしら。
看護士さんとも堂々と話してるメグさんはやっぱりすごい大人。
ナースセンターを出てから
「メグさん落ちついててすごいかしら。大人かしら」
ってカナが言ったら
「病院の騒動に慣れてるだけよ、昔はもっと変な子がいたから」だって。
メグさんはその子に嫌な思い出があるみたいで、ぐっと拳を握って顔を赤くしてたわ。
「私は鳥になる!とか、天使様迎えにきて!って叫んでたのがいたのよ」
「そんな変な娘がいたのかしら」
「そうそう、まさに真性電波って感じのヤツでね。そんなのと比べたら真紅なんてまだまだよ」
「一体どんな事をやらかしたの?」
「せっかくだから聞いていく?」
それからその娘の伝説的な悪行を色々聞いちゃったかしら。
うぅ…確かにそれと比べたら真紅のしめ出しなんて小さなものかしら…。
2007年10月31日
あのねピチカート。今日はちょっと百貨店に行って来たわ。
エレベーターガールさんにエレベーターを動かしてもらうだけで、ちょびっとドキドキするのはカナだけかしら。
百貨店って、いろんな物があってオシャレで大人な感じ。カナもいつか百貨店が似合うようになるかしら?
そうそう、百貨店に行った理由なんだけれど、催事場に人形の売り場が作られたから見に行って来たの。
みんなじゃないけれど、人形展の仲間が集まって、百貨店の催し物に招待されたかしら。
こういう高価な催し物は、ふつう、ちょびっとずつゆっくり売れて行くものなのに、おねえちゃんたちのは最初から異列の早さで売れて行ったって。
真紅のトコによってから百貨店に行ってみたら、けっこうな人形に【売約済み】の札がついてた。
これも人形展効果なんだって。人形展を見た人が買いに来てくれてたみたい。
あの人形展は終わっちゃったけれど、やったかいはながーく続いて行くのね。
あの人形展は来た人の心に残るものだったんだわ。よかったかしら。