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薔薇水晶短編13 - (2006/04/12 (水) 19:33:31) の編集履歴(バックアップ)


J「薔薇水晶と付き合ってるがエ○本が買いたくなって来た」
近くの本屋まで○ロ本を買いに行くジュン

J「………これだ!」
ジュンが選んだのはきょぬーの女の子のエロ○
J「すみませーん、清算を」
薔「………………(レジのバイト中)」
J(ちょwwwバイト先ここかよwwwwww)
しかしこちらはもう成年、買って文句を言われる筋合いがない
J「えっと…清算………」
薔「…………………」
J「お、おーい………」
薔「……………………………」
J「薔薇水晶さーん……」
薔「………………………………………………」
J「…………ごめんなさい」
薔「………今日の夜ジュンの家に行くから」
J「へ?」
薔「楽しみだね………何回ぐらいまで持つかな?」
J「( ;゚Д゚)」










アンケート
Q1
お風呂は未だにいっしょ?

当たり前じゃないか、僕がどんなに遅く帰ってきても待っててくれる薔薇水晶、大好きだ
そうだよ、服を脱がせっこしたりー、ジュンの背中洗ってあげたり、私が洗ってもらったり、たまに前も(ry

Q2
ご飯の時はどうしてる?

どうしてるって・・・あーんしたりさせたりは当然だろ?
うんうん、私は口移しがいいんだけどなー、ジュンったら一度キスするとなかなか(ry

Q3
もし相手が浮気したらどうする?

浮気なんてするはずがない、もし浮気されたら僕は浮気相手を刺繍だらけにして海に帰る
浮気なんてするわけないよ、もし浮気されたら二度と起き上がれないように犯(ry

Q4
子供いるの?

今はまだ一人だよ、まああと三人は欲しいって話だけど
そうそう、もっと沢山二人の愛の結晶を作るんだよ、ちなみに名前は今の子供がアッガイで二番目はズゴックの予定で三番目は(ry

Q5
結婚生活は何年目?

もう五年目だよな、薔薇水晶
うん、今でもおはようのキスといってらっしゃいのキスと(ry













【春】

 二人で、旅行に行く。

「うわぁ……」
 何となく横道にそれて、何となくたどり着いた場所。そこでは、桜が咲き乱れていた。本当の意味で満開だ。視界は桃色で染まり、時たま目に入る空の青が

眩しく感じる。
 なんて素敵な日なんだろう。二人っきりの初めての旅行。ついさっきまでも楽しかったけど、今はもっと、きっと一生忘れられないくらいの幸せを感じる。
 だって、今まで見た桜のなかで、一番綺麗だと感じた桜だった。
「綺麗だね」
「うん、綺麗……」
 二人で、手を繋いだ。何となく。たぶん、そっちの方が幸せを感じられるからだろう。
「…………」
「…………」
 そして、日が沈んでも、二人で手を繋いで、桜を見ていた。春の温かな日差しのような、温もりを感じた。言葉はなかったけど、伝わっていた。
 だから、約束することにした。幸せを、閉じ込めるために。逃げてしまわないように、永遠にするために。
「約束しよう」
「うん、約束」

 ――きっと、また二人で、この景色を見よう。



【夏】

 二人で、旅行に行く。

「つめたーいっ」
 海に来た。ココから見える、あの大きな木は、約束のあの木。来年になったら、また来ようと思っていたけど、海があったから、来てしまった。
「ほら、ジュンっ、早く泳ごうよっ」
「はいはい……まったく、薔薇水晶、こういうの嫌いだと思ったんだけど」
「え?」
 ジュンは、とてもおかしなことを言った。でも、きっとジュンだってわかっているはずだ。
「あのね、ジュン」
「?」
「――私は、ジュンと一緒なら、どこだって幸せなの」
 私がそういうと、ジュンは照れくさそうに笑った。小さく、僕もだよ、なんて言って。本当はもっと大きな声で言って欲しかったけど、まあ、我慢しようと思う。
「早く、あの桜の木が見たいね」
「って、まだ夏だよ」
「でも、見たいでしょ?」
「見たいけどさ」
 そして、私たちは笑いあって、ホントに楽しい時間を過ごした。

 ――だから、この場所で、もう一度笑いあいたい。



【秋】

 二人で、旅行に行けなかった。

『――どうしてわかってくれないの! ジュンのバカ』

 秋も、あの場所に行こうと思っていた。そして、行く前日。――二人は、喧嘩をしてしまった。
 それはきっと、些細なことだったんだと思う。きっかけなんて、もう覚えていないんだから。でも、それでも私たちはすれ違ってしまった。
 口から出てくるのは、本当に伝えたい言葉じゃない、とてもひどい言葉で。どうしたって、伝えたい言葉は出てこなかった。
「う、うわああああああ!」
 そして今、私はそれを悔いている。それを嘆いている。どうしても、謝りたくて。ただ、声が聞きたくて。
 いつものように、抱きしめて欲しい。いつものように、笑って欲しい。いつものように、幸せを与えて欲しい。
 だけど、怖かった。電話を、無視されてしまったら、なんて考えが起きて。不安で、不安で、どうしてもボタンを押す勇気がない。
 もう、別れよう――そんな言葉を、ジュンの口から聞いてしまったら、もうきっと立ち直れない。
「いや、だよぅ……」
 そして、私は泣き疲れて眠る。その日見た夢は、あの日の桜だった。だから、ただ私は願う。願いが届くように、ひたすらに祈る。

 ――もう一度あの場所で、私を抱きしめてください。



【冬】

 一人で、旅行に来た。

「――――」
 一人だ。自分は今、一人だった。動くものは、深々と舞い散る雪だけ。誰も、私を認識してくれない。
 それでも、歩く。ただ、あの場所に行きたかった。むしろ、何かしていないと、孤独に押しつぶされてしまいそうだったのだ。
「――あ、」
 たどり着く。約束の場所。また、春に二人で来ようね、って約束した場所。
「嘘だ……っ!」
 でも、何故だろう。どうしてだろう。その場所には、春に来た時の面影なんかなくて。あの綺麗な桃色は、すべて白に染まっていた。
「嫌ぁ……!」
 やめて。これ以上私の想い出を奪わないで。白紙にしないで。――声にならなかった。そう叫びたかったのに、身体は震え、何もすることが出来なかった。
 それでも、雪はただ静かに降り積もる。想い出の場所に。想い出を、塗りつぶすように。
「やめてよぅ! 私は、好きなの!」
 気まずそうに目をそらされても。さよなら、って言われても。心が破れそうで、ホントに死んだ方が楽なのかもしれないのに。
「嫌いになんて、なれるはずないじゃない!」
 雪に叫ぶ。八つ当たりでも何でもよかった。もう、それくらいしかできることなんて、私には残されてなかった。
「寂しい……」
 輝いた瞬間を、忘れられない。
「寂しいよ……」
 心に、雪が積もっていく。
「寂しいよ――ジュンっ!」

 後は、覚えてない。ただ、ずっと泣いていたんだろうな、とは思う。

 ――それでも、私は、貴方とこの場所で、過ごしたかった。



【そして、春】

 一人で、旅行に来た。

「…………」
 結局、私は一人のままだった。何も、変わらない。
 それが、つらいと感じるときもある。いや、そう感じないことなんて、なかったと思う。
「……それでも」
 それでも、約束は守りたい。……たとえ、それが守ることの出来ない約束だとしても。せめて、あの場所で、自分の想いを置いていきたいのだ。
 もう、見えてきた。あの想い出と寸分変わらぬ桜の木。ずっと、二人で見ていたいと心のそこから思った、綺麗なその場所。
 今日を過ぎたら、きっと、もう見ることもない、風景。

 ――そして、私は、この場所にたどり着いた。

「あ……」
 声が出ない。何で? どうして? どうして、貴方がここに居るの――?
「――その、薔薇水晶」
 それは、私の大好きな、世界で一番大好きな声で。
「僕、ずっと、君のことが――」

「……ジュンっ」

 抱きついて、キスをした。優しく、微笑んでくれた。心の底から、幸せに思う。だって――約束、守れた。

 ――そして、二人がまた出逢えたこの場所で誓った。もう二度と離れない、と。








薔「ジュン」
J「ん?」
薔「プレゼント」
J「え……こ、これ?」
薔「うん」
J「いや、これはちょっと……」
薔「いやなの?」
J「あ、あー……わ、わかった。明日から着けるよ」
薔「うれしい……」


紅「……で、薔薇水晶とおそろいの眼帯をメガネと一緒に装着しているわけね?」
J「うん……」
紅「ペアルックにしても限度があるでしょう」
J「いや断れなくて……」
紅「……『いやなの?』は私の専売特許だったのに……」
J「え、なに?」
紅「なんでもないのだわ……」


銀「ねえ薔薇水晶……なんでメガネと眼帯一緒に着けてるのよ?」
薔(奇異の視線は『あの二人付き合ってるんだな』という認識を強化し虫除けになる……すべては予定通り)