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金糸雀短編5 - (2006/04/23 (日) 10:13:02) の編集履歴(バックアップ)


「うー・・・朝か」

今日は日曜だったかな
あれ、木曜か?
寝起きで頭が働かない
横になったままぼーっとしているとなにやら黄色いものが近づいて来るのが見えた

「JUMはやく起きないと遅刻するかしら!!」

・・・なにやらピーチクパーチクわめいているがぼんやりとした頭ではなにを言ってるのかサッパリだ

「ほら起きるかしら!!」

それは布団をはがしにかかる
おいおい、それを取られちゃ寝てられないだろが
僕は布団をはがそうとする手をつかみ、逆にベッドに引きずりこんだ

「きゃっ!な、なにするかしら(///)」
「まだ眠い・・・もう少しだけ」

そういうと僕はそれを抱きしめ目を閉じる

「もうっ!・・・今日だけかしら(///)」

僕の首に腕がまわされ、少しひきよせられる
それはとてもやわらかく、暖かかった
僕は再び眠りにおちていく・・・





目が覚める
どうやら僕は何かを抱きしめているらしい
少しずつ覚醒していく頭でようやく目の前にあるものに気付く
そこには毎朝僕を起こしにくる女の子の顔
・・・かなり近い
とりあえず起こさないように自分の体を起こそうとしたが、彼女の腕がそれをさせない
しっかり僕の首にまきついている
しかたない・・・

「・・・カナリア、起きろ」
「ん・・・なにかしらー」

目をこすりながらもすぐに目覚める
僕と違って寝起きはいいようだ

「なんで僕に抱き付いて寝てるんだ?」
「へ?・・・あ!ち、違うかしら!!これは寝ぼけたJUMが・・・」
「いくら僕が寝ぼけててもこの体勢はカナリアのほうがしようと思わなければ出来ないだろ」
「それは・・・その・・・(///)」

目の前で彼女の顔が真っ赤になっていく
その様子を見ているともう少しこのままでいたいと思った
僕は彼女を抱きしめる

「へっ?JUMどうしたかしら!?」
「どうせもう遅刻だろ。だから今日はサボってこうして過ごす」
「・・・明日はちゃんと起きるかしら(///)」
「まったく・・・悪い委員長だな」
「・・・全部JUMのせいかしら(///)」






まどろみから目覚める
彼女はまだ僕の腕の中にいる
・・・起きてすぐカナリアがまだいるか確認するなんてまったく今日の僕はどうかしている
誰が見ているわけでもないのに少し恥ずかしい

ふと窓から外を見ると強い雨が降っている

「うわ・・・すげーな」
「ん・・・どうしたかしら」
「ああ、悪い起こしちゃったか。外見てみろよ」

彼女は体をよじって自分の背中側にある窓から外を眺める
腕離せば楽なのに・・・

「すごい雨かしら」
「なあ、腕離せば楽に見れるんじゃないか?」
「そうだけど・・・」
「わかっててなんで離さないんだ?」
「だって・・・離したらJUMとも離れるかしら(///)」
「見終わったらまた腕まわせばいいじゃないか」
「そんな恥ずかしいこと・・・出来ないかしら(///)」
「今までしてたのになに気にしてんだ?」
「そ、そういう問題じゃないかしら!!さっきまでのは・・・JUMも寝てたし・・・その・・・勢いで・・・もう!!なんでもいいかしら(///)」

そういうと彼女はさっきまでより少しだけ強く僕を抱き寄せる
そのまま僕たちはまたまどろむ