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薔薇水晶短編26 - (2006/05/18 (木) 21:20:18) の編集履歴(バックアップ)



病院
薔薇「どうしました?」

JUM「おとといから腹痛がおさまらなくて……」

「では早速手術しましょう」

「いや、診察しないんですか?」

「ご心配無く、目が覚めるころには立派なアッガイです」

「そうじゃなくて」

「そして連邦軍を滅ぼすのです」

「絶対に嫌です」

「……そうですか。ならば死んでしまいなさい、葬儀屋にでも電話しておきましょう」

「……」

「……」

「……手術で」

「それでいいのです」






薔「……ジュン」
ジ「うん?なんだ薔薇……え?」
薔1「…ジュン」
薔2「…ジュン」
薔3「…ジュン」
薔4「…ジュン」
ジ「(゚Д゚)」
薔1「…ジュン…大丈夫?」
ジ「え?あ、え?………なんで薔薇水晶が4人?」
薔2「…それはね…絶倫なジュンの為に一人じゃもの足りないだらうと思い増えてみました」
ジ「絶倫ってなんで知ってる?」
薔3「それは毎晩こっそりジュンに薬を盛って…ううん、なんでもない」
ジ「…ていうか増えるってなんだよ」
薔4「……ローゼン家の経済力と科学力は世界一」
ジ「…アンドロイド?」
薔1「イエス…ジュンはアンドロイド萌え?」
ジ「…知らない」

ジ「ていうかなんて呼べばいいんだよ」
薔1「…私は薔薇水晶」
薔2「…私はばらしー」
薔3「…私は薔薇リン」
薔4「…私はばらばら」
ジ「ややこしい」
薔1「…ジュン…注文が多い」
薔2「…ジュン…うるさい」
薔3「…ジュン…黙って私を愛せ」
薔4「…ジュン…やらないか」
ジ「…なんだこいつら」

薔1「我が儘なジュンの為に個別に名前を考えて来ました…」
ジ「わーありがとう薔薇水晶ー(棒読み)」
薔2「それでは名前発表ー」
薔1「私がば!」
薔2「私がら!」
薔3「私がしぃ!」
薔4「私がー!」
4人「「「「4人そろってばらしぃー!」」」」
ジ「4番目の人もう一回」
薔4「だからーだって」
ジ「なんだって?」
薔4「ーだよ」
ジ「………」

ジ「で…4人そろうとどうなるの?」
4人「「「「………………」」」」
ジ「……………」
4人「「「「…賑やか?」」」」
ジ「……それだけ?」
4人「「「「…名前を打つのが大変?」」」」
ジ「やな落ちだなぁ…」
ば「あ、もう一個あった」
ジ「なに」
ば「ジュンを襲える」
ジ「……………」
ら「…4人なら力づくで行ける…」
ジ「……………」
しぃ「4人ならジュンの拘束が簡単」
ジ「…………それじゃ」
ガシ
ー「…捕まえた」
ジ「ま、まて、落ち着け!」
ば「まあ遅かれ早かれこうなる運命だから、ね☆」
ジ「ね☆、じゃない!やめ…」
ば「私達はー二つで一つー」
ジ「結局こういう落ちかよ!な、なにする貴様等ー!」







薔「ジュン…私はこれから一か月修羅場モードに入るから…邪魔しないでね」
ジ「ああ…良いけど……今回はかなり気合が入ってるな」
薔「私頑張る…楽しみに待っててね」
ジ「ああ、まあ頑張れ…それじゃ俺は」
薔「発信機とか隠しカメラとか盗聴器とかいろいろ付けといたから浮気はだめだよ」
ジ「……(仕掛ける暇あるなら原稿進めろよ)」

一か月後
薔「…………出来た」
ジ「おめでとう」
薔「ありがと…ちなみに全150ページの超大作」
ジ「ほお」
薔「内容は私とジュンの壮大なLoveROMANS」
ジ「…まあ別にいいけどさ…ところで」
薔「?」
ジ「印刷代とかは?」



薔「ジュン……お金貸して」
ジ「ない」
薔「…………orz」







人を選びそうなネタ。ポケ●ン。

薔「ここはどこだ…わたしは誰なんだ…わたしは何のために生まれてきたんだ…
誰が生めと頼んだ。誰が作ってくれと願った…!
―――わたしは、わたしを生んだ全てを恨む。
・・・・だから、これは攻撃でも宣戦布告でもなく!私を生み出したおまえたちへの…逆襲だ。」

ジ「…一人で何やってんのさ。」
薔「…ぴかぴー、ぴっぴかちゅう。ぴかぴかぁ。」
ジ「標準語で話せ!」

オチないまま終わる。







薔「…………」
ジ「……どうしたんだ?ぼーっとして」
薔「…………ジュン」
ジ「?」
薔「もう春だね」
ジ「…とっくに春だが」
薔「うん……春……春は来てる…」
ジ「…?」
薔「…なんでもない…それじゃあ…」
ジ「ん、ああ…また明日な…って、おい足下気をつけ…」
薔「きゃ…」
ドサ
ジ「おいおい…大丈…!?」
薔「痛い……どうしたの?」
ジ「あ、えーと…み、見えてる…」
薔「あ…本当だ…」
ジ「本当だじゃなくて早く隠せって!」
薔「うん……よっと……それじゃ……また明日…」
ジ「あ、ああ…(見ちゃったよ…)」


薔(……熊さん柄…効果有り…と……次は……うん、薄着で水浸しになってみよう)








 『春の陽気に誘われて』

春も幾分か落ち着きを見せ始めた頃、ジュンは自宅で薔薇水晶と一緒に縁側でお茶を飲んでいた。
 
 「いやぁしかし…いい天気だな」
 「…だね」
 「そういえば死んだおじいちゃんがこういう五月晴れの時、よく俳句詠んでったけなぁ」
 「…へぇ…ジュンのおじいさん…風流だね…」
 「そういうことには拘る人だったんだ」
 「…私も…一句詠んでみようかな…」
 「ホント…っていうか、詠めるのか?」
 「…プー…詠めるよぉ…」
 「じゃやってみな。制限時間は五分ね」
 「…まかせて…」
 「よぉし……よーい……スタート!」
薔薇水晶は目をつぶった。どうやら沈思黙考という作戦らしい。JUNはそのまま五分間空を見上げることにした。

 ―――――話の展開上、五分経過

 「―――五分…薔薇水晶、出来たか?」
 「(無言でサムズ・アップ)…フッ…」
 「なんか余裕だな…じゃあ聞かせてくれ」
 「…いきます…」

 ――――『今日なら私 中出しされても 大丈夫です』
                            薔薇水晶 渾身の一句

「――――――」
 「…どうかn――――スパ―ン!!

ジュンはどこからともなくスリッパを取り出し、薔薇水晶の頭をはたいた。
 「……いたいよ?」
 「当たり前だ、痛くなるように叩いたんだから」
 「…痛いよ…ジュンの愛が…痛いよ…」
 「キレイにまとめようとするなッ!!」
 「…だってぇ…最近忙しくて…逢えなかったから…」
叩かれた所を痛そうにさする薔薇水晶。
さすっている所にジュンは手を重ねて撫でてあげた。
 「…悪かった。ちょっと強くしすぎた…ゴメン」
ジュンが思いの他すんなり謝ったのを少しビックリした薔薇水晶は、ちょっぴりイジワルそうに
 「…痛かったよ?」
 「だから、ゴメンって…」
 「…ダメ…許してあげない…」
 「参ったなぁ。どうしたら機嫌直してくれるんだよ?」
急にジュンの方を向いた薔薇水晶はニッコリと笑って、頭をジュンの肩に身体を全て預けた。
 「お、おい?急に…」
 「…もう少し…このままでいてくれたら…許してあげる…」


さすがにもう何もいえなくなったジュンはされるがままにした。
 「……飽きたら言えよ」
 「…うん」
そのまま薔薇水晶は目を瞑った。大好きな人の匂いを感じながら、少しづつ夢の世界へ旅立つ。
そして夢の中では、幸せそうな二人が手を取り合って笑っていた。
 「なんだこいつ…幸せそうに笑ってるや」

 「…ジュン…大好きだよ…」

 「―――ッッ!ゆ、夢の中まで……。は、恥ずかしいやつ……」
しかしジュンはそんな少女の髪を愛しげに梳いていった。

 「僕もだよ…薔薇水晶」

決して起きていたら言わないセリフを寝ているからこっそりと言うジュン。
こんなほんの少しだけ不器用な恋人たちの上を風切りながら、つがいの鳶が空中を舞っていた。

 ~おしまい~







薔「…体は子供、頭脳は大人って…エロくない?」
ジ「ねーよ。」






ジ「久しぶりに薔薇水晶をラーメン屋に誘ったんだけど遅いなー。一風堂って言ってあるんだけどなー。」
薔「…ジュン」
ジ「お、薔薇水晶、こっちだ!どうしたんだ?遅かったな。」
薔「…シャアと戦ってた。」
ジ「なにが。」

店内
薔「…こういう店は彼女とかとくるの?」
ジ「いや別に」
薔「いいよ、隠さなくて…いるんでしょ?」
ジ「だから」
薔「まあジュンの彼女は私だけどね」
ジ「だから言ってるだろう」

薔「…けど17歳ってまだまだ青春だよね」
ジ「うん、そうだな」
薔「うん…春を売ると書いて…セイシュン。」
ジ「それは売春だろ!何言ってんだよ。とりあえずなんか頼もうよ。」
薔「うん…頼もう。ウエイトレス…連帯保証人になってくれませんか?」
ジ「何を頼んでんだよ!メニューだろ!じゃあ僕は、醤油ラーメン。」
薔「じゃあ…私は醤油味のカップラーメン。」
ジ「あるわけないだろ!」
ウエイトレス「かしこまりました。」
ジ「あるのかよ!」
薔「あ…すいません…ここニンニクありますか?」
ウエイトレス「ありますよ。」
薔「じゃあいいです」
ジ「何のために聞いたんだよ」
ウエイトレス「かしこまりました。」
ジ「かしこまるなよ!ちょっとは疑問に思えよ!」

薔「でも…ジュンから誘ってくれるのって…珍しいね」
ジ「ああ、大事な話があるんだ。」
薔「ま、まさか…、私は本当の恋人じゃないとか!?」
ジ「意味わかんねーよ!違うよ、将来の事だよ。僕さ・・・。」
プルルル…、プルルル…
薔「ちょっと待って…電話…はい、もしもし一風堂です。」
ジ「おまえ店員じゃないだろ」
薔「もしもし…あ、お姉ちゃん…今食事中だよ…見てわからない?」
ジ「電話じゃわかんねーよ」
薔「ごめん、ごめん…それで話って?」
ジ「ああ、僕人形の勉強しようと思って…海外に行こうと思ってるんだ…」
薔「なに?聞こえなかったよ…もう3回言って…」
ジ「せめて次で聞く努力しろよ!だからー、人形師の勉強したいの!それで海外行きたいんだ!」
薔「そう…私は賛成だよ…ただし恋人の薔薇水晶さんが何て言うか・・・。」
ジ「お前は誰だよ!」

薔「まあどうせ付いていくから問題ないけどね」
ジ「来るのかよ!」
薔「あの…ウエイトレスさん…これをあちらのM字禿げのお客さんに。」
ジ「え?何するんだ?」
薔「伝票。」
ジ「伝票渡すなよ!」
ウエイトレス「かしこまりました。」
ジ「またかしこまっちゃったよ。」
薔「と言うのは冗談で…今日は私のワリカン」
ジ「ワリカンかよ!オゴリだろ!」
薔「そうそうオゴリ…間違えちゃった…」
ジ「わるいな…こっちから誘っといて。」
薔「いいよ…気にしないで…どうせ汚いお金だもの」
ジ「何やってんだよ!」
薔「さあ…帰ろう…ちなみにジュンが弟子入りするドイツのローゼンさんのお宅の隣に私とジュンの新居は購入済みだから」
ジ「知ってたのかよ!」