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複数短編30 - (2006/05/18 (木) 21:33:54) の編集履歴(バックアップ)
『何気ない日常の一コマ、乙女の会話』
「ねぇ…私ふと思ったんだけどぉ」
「何を思ったのかしら?」
「なぁにーなぁにー!」
「いや、期待されてもアレなんけどねぇ…」
「いいから話してみるかしら」
「ガンホーガンホー!!」
「じゃあ話すわぁ…あのね、私達の中で一番“萌え”なキャラは誰だと思う?」
「むむむ!それはカナに対する挑戦と受けとっていいかしら!?」
「――――ヒナに対する挑戦でもあるの……!」
「ままま、待ちなさいよぉ、二人とも!イキナリ殺意の波動に目覚めようとしないでぇ!!」
「「じゃあどーいう意味かしら(なのー)」」
「言うから、言うからその懐かしい構えは解いてぇ!」
「さっさと言うかしら!」
「言うのー!」
「…あのね、私達の中で一番萌えなキャラは“巴”なのよ」
「「いやいやいやいや、それはない」」
―――ビシッ!(横手でツッコミ)
「最後まで聞きなさいって…巴をローマ字にしてみて」
「TOMOE、なのよ」
「そうねぇ。じゃあそれを“と”と“もえ”に分割すると…」
「TO……MOE……ハッ!!」
「流石ねぇ…金糸雀。すぐそれに気づくなんて」
「な、なんてことかしら…」
「うゆ?どーいうことなのぉ、水銀燈?」
「ToMoe……簡単に訳せば“萌えに至る”って感じかしら…」
「そ、そんなぁ…」
「うゆぅ……」
「これだけよ、私が思ったことは…」
「「つまんねぇことにもったいぶって話すんじゃねぇぇぇぇぇッッ!!」」
「えぇええ!?」
「やっぱり御仕置きが必要かしら…」
「スパーキングスパーキング、なのぉー!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!最初言ったじゃない、期待されてもアレだって!!」
「もう…カナは聞く耳を持たないかしら…」
「さよなら…水銀燈…なの」
「い―――イヤァァァァァァァァァ……」
うん、酷い目に遭う銀ちゃんが好きなんだ。後悔はしていない。
だから落ち着いて聞いて欲しい。
―――オチってなんだ、食えるのか!?(最後までネタは仕込む、それが俺のジャスティス!)
ちゃんちゃん♪
「真紅、竹で出来てて水がたまるあれなんて言ったかしら?」
「……それだけではわからないわ」
「ほら!一杯になったらカコーンって音がなるあれかしらー!!」
「あれね、なんといったかしら……思い出せないわ」
「真紅ったらおばかさぁん、あれは松葉くずしって言うのよぉ」
「「……///」」
「あらぁ?二人ともどうしたのぉ?」
「な、なあ水銀燈、それを言うならししおどしだろ?」
「ちがうわよぉ、じゃあ松葉くずしってなによぉ?」
「……松葉くずしって言うのはな」
ゴニョゴニョ
「いやあああああ!!JUMの馬鹿あああああ!!///」
「なんで僕が……ぎゃあああああ」
「ちょっとめぐぅ!!この間教えてくれたの間違ってたじゃなぁい!!」
「この間?なんのことかわからないわ」
「とぼけないでよぉ!!ま、松葉くずしのことよぉ///」
「ああ、あれ冗談で言ったのよ?……まさか誰かに話したの?」
「そうよぉ!!おかげで大恥かいたわぁ!!JUMが教えてくれなかったらどうなってたと思ってるのぉ?」
「ジュ、JUMくんが教えてくれたの!?」
「え?そうよぉ?」
「……(゚д゚)」
「え?え?……ってそうじゃないわよぉ!!」
「いいのよ隠さなくて……大人になったのね、水銀燈」
「もぉ!!めぐの馬鹿ぁ///」
「どうして・・・どうしてなの。」
少女の願いは空を握った。
「・・・ごめん。」
男はそう一言。たった一言いい残し、暗闇の中へ消えていった。
少女がいくら暗闇を弄れど、一度離したそれはもう戻ることはなく。
「・・・謝るのはボクだよ・・・。・・・ごめん・・・ごめんね・・・。」
少女の思い。
「・・・で?なんでわざわざ私のところに来たのかしら?」
水銀燈の苦笑まじりの返事。それは男へ、と。
「捨てられた。・・もしくは捨てた。」
「・・・・・・・・早く戻りなさい。・・・本当に失う前に、ね。」
思いはいつか恨みとなり 身体を蝕んでいく。
その前に。・・・その前に。
永遠を掴みたい。
-eternity-
近日開始…。
星屑ほどの脆い願い。
その本当の姿は。