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-白雲と、彼女と、彼女の妹- - (2007/01/30 (火) 20:48:58) のソース

<p>You know what??<br>
When you think about someone, he or she should be thinking of you.<br>
(ご存知ですか?貴方が誰かの事を考えているとき、大抵その方も貴方の事を考えておられますよ。)<br>

上空一万フィートで雑誌を読んでいた僕には、何言ってんだこいつ?と言った感じでしかなかった。<br>

<br>
Excuse me??<br>
Have you seen me somewhere before??<br>
(すみません。以前どこかでお会いしましたっけ?)<br>
<br>
-白雲と、彼女と、彼女の妹-<br>
<br>
僕の質問に彼女は笑いながら答えた。<br>
That's so funny!!<br>
I've never seen you before.<br>
Ah...<br>
Can I ask you some question??<br>
(面白い事を仰られますね。私は貴方と今日初めてお会いしましたのですよ。えぇっと・・・いくつか聞きたいことがあるのですが?よろしいでしょうか。)<br>
</p>
<br>
<p>Sure.<br>
(どうぞ)<br>
<br>
「日本の方ですか?」<br>
<br>
何だよ。最初から日本語で話せよ。とツッコミをいれそうになるこの質問。このままダラダラ英語を喋るのも面倒なので<br>

「そうですが。あなたも?」<br>
「私もですわ」<br>
<br>
全体的にホワイトで統一された彼女。右目に白い薔薇の眼帯をしている‐なんだか何処かで見たことがある格好だ。<br>

<br>
「あの、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」<br>
「構いませんよ?」<br>
雪「では先に私から。私は雪華綺晶と申します。」<br>
J「雪華綺晶さんですか・・・。僕は桜田JUNです。」<br>
雪「よろしくお願いしますわ、JUN様」<br>
何時もはこんなお嬢様口調に嫌悪感すら覚える僕なのに、今日はそれがない。なんだか話し易かった。<br>

J「雪華綺晶さんはどちらから?」<br>
雪「掛川からですわ。JUN様は?」<br>
掛川か・・・そう言えば1か月程薔薇水晶と連絡を取り合ってなかったな。<br>

J「東京なんですけど、仕事の絡みでセントレアからなんです。」<br>
</p>
<br>
<p>
雪「左様でございますか。東京には私の妹が住んでおりますわ」<br>

J「そうなんですか」<br>
雪「そう言えば・・・妹がこないだ会いに久しぶりに来てくれた時に新幹線の中でご友人ができたとか言ってましたわね。」<br>

<br>
途切れ途切れにあったものが、一本の線に繋った。<br>
J「もしかして、妹さんガンダム好きですか?」<br>
雪「えぇ・・。特にアッガイというのを好んでおりますが、どうしてそのことを?」<br>

J「じゃあ間違いない。新幹線の中で話してたのは僕ですよ」<br>

彼女は唖然とした。まぁ当然だろう。<br>
雪「左様でございましたか。妹がお世話になりました」<br>
J「いえいえ、僕も楽しい時間を過ごすことが出来ましたし。それにしても、お2人は似てますね」<br>

雪「よく言われますわ」<br>
J「じゃなくて、僕に話しかけてきた時の感じがそっくりでしたよ」<br>

雪「そうでこざいましたか」<br>
お互い顔を見合わせて笑った。</p>
<br>
<p>
彼女は仕事柄北米を中心に世界を飛び回っているらしい。<br>

僕はたまたまNY支社への出張で、基本的に日本にいることが多いので彼女の話はとても興味深いものだった。<br>

僕はその代わりに日本で起きているアングラなネタやネットでの面白い事を彼女に教えた。あの巨大掲示板群が閉鎖騒動になった時の話をすると彼女はとても面白そうに聞いていた。<br>

雪「ばらしぃちゃんが私に国際電話までしてきましたの。閉鎖だ閉鎖だと言って。何のことだかわからなかったのですがこのことだったようですね」<br>

J「なんと言うか、彼女らしいですね」<br>
<br>
そんな彼女のためになる話と僕のバカ話を続けているうちに、もうすぐ到着と機内アナウンスが流れる。<br>

今の時期は強烈に寒い。気温は・・・3℃か。<br></p>
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<p>雪「もうすぐですわね。JUN様は空港からどちらへ?」<br>
J「僕はプラザホテルで支社の役人と落ち合ってそのままウォール街ですよ」<br>

雪「あら、残念ですわ。私ニュージャージーに向かいますの」<br>

J「それじゃあ飛行機降りたらお別れですね」<br>
雪「またお会いできますよ。これがあれば」<br>
彼女が僕に名刺を渡してくれた‐勿論番号もメルアドもきっちりと書いてある。<br>

ビジネス臭くなるが手っ取り早いので僕も名刺を渡す。<br>
お互い、連絡を取り合うことと3人で遊びに行くことを約束した。<br>

<br>
空港に着くと彼女と別れて僕は直ぐにタクシー乗り場へと向かった。<br>

こんな海外出張なら、何回でも行きたい。<br></p>
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薔薇水晶長編の時速200キロの恋からネタをお借りしました。<br>

問題があるようでしたら。Wikiの方にご一報ください。</p>